8月16日 相場概況
東証一部の騰落銘柄数は値上がり196/値下がり1947
騰落レシオ(25日) 87.20
売買代金 東証一部 2兆3230億円
マザーズ 1257億円
日経VI 20.18 +1.68(+9.08%)
VIX 16.75 +1.16(+7.44%) 8/16 16:20現在
業種 海運、空運 2業種のみ上昇。
パルプ・紙、倉庫・運輸、サービスなど大幅安。
個別 日本郵船(9101)、商船三井(9104)、川崎汽船(9107)の海運大手3社がそろって上昇しています。
JAL(9201)、ANA(9202)も売り先行からスタートしましたがプラス圏に浮上しています。
上方修正を発表した富士フィルム(4901)が急伸し、前日ストップ高したスノーピーク(7816)も大幅高になっています。
シチズン(7762)、ガンホー(3765)、すかいらーく(3197)などが業績関連のリリースを材料に大幅高しており、以前、このブログでも紹介したMipox(5381)も営業利益が計画比で倍増の発表をしストップ高まで買われています。
東京エレク(8035)が決算期待でプラスで推移し、引け後決算で上方修正と増配の発表をしており、PTSでは46300円(+3.05%)まで買い進められています。
反面、キーエンス(6861)、ファナック(6954)、ファーストリテイリング(9983)、レーザーテック(6920)など主力値がさ株の多くが軟調な動きになりました。
前日、急伸したリクルート(6098)も大幅安になり、景気敏感系のツガミ(6101)、タクマ(6013)、オークマ(6103)などの機械株も売り込まれています。
通期の売上目標は引き上げたものの、利益見通しを据え置いた日本通運(9062)やブイキューブ(3681)は急落しており、下方修正をだしたビアラ(7044)はストップ安まで売り込まれました。
3.6%安になり年初来安値を更新したマザーズ市場では、
フリー(4478)やヘッドウォータース(4011)など多くの銘柄が急落しています。
日経平均は大幅続落!
前日のブログで考察した通り、下落のターンに入ってきています。
25日線(27892円)を割り込み、窓を開けての陰線形成になっています。
7/30安値の27272円を下回らずに推移できれば、上昇ターン回帰は案外早いかもしれませんが、今週SQを迎える米株が崩れるようなことになれば、27000円割れも覚悟しなければならないと思います。
しかしながら、本日の株価を見ていると、真っ先に利益確定がでてもおかしくない海運株が逆行高していたり、下落相場の中、22銘柄もがストップ高しています。
いずれにしても、丹念に下値を拾っていく戦略が有効ではないかと思います。
さて、私は海運株の次の主役は不動産株ではないかと考えていますが、本日はロードスターキャピタル(3482)を紹介します。
都内のオフィスをビルを中心に、クラウドファンディングなども駆使しながら投資し、付加価値を高めて売却するのが主力事業になっています。
恐るべきは、その目利き力です。
上記はロードスターの決算資料ですが、コロナ過で積極的に投資をおこない、そのうち3物件を1年もたたないうちに売却しています。
その売却平均価格は198.3%! ほぼ2倍で売却しています。
2012年に、わずか3名で起ち上げた会社ですが、創業以来不動産売買では損失をだしたことがないとのことです。
そして、現在マザーズに上場していますが、会社の戦略として、プライム市場を目指すことを明言しています。
その準備も着々とすすめていて、この規模の会社にしては、すでにSDGs達成への取り組みも公表しています。
プライム基準に達していないのは流通時価総額100億円の部分と思われます。
現在、時価総額が約229億円で、浮動株が9.2%しかありませんので、株主異動がなければ、現状の約5倍の株価が必要になります。
しかしながら、PERは5.52倍であり、5倍になっても30倍足らずで、決して割高ではないと思います。
なにより、経営者が株価を強烈に意識しているというのは、非常に期待が持てると思います。
上場来、毎年増配もしていますし、中期的に保有するのはおもしろいと思います。