8月13日 相場概況
東証一部の騰落銘柄数は値上がり1042/値下がり1031
騰落レシオ(25日) 88.73
売買代金 東証一部 2兆3208億円
マザーズ 1382億円
日経VI 18.50 -1.15(-5.85%)
VIX 15.45 -0.14(-0.90%)8/13
日経平均は小幅安ですが日経VIは6%近い下落になっています。
VIX指数は16を割ってきています。
上記はSKEW指数(ブラックスワン指数)とVIX指数の相関関係ですが、おおむねSKEW指数が155以上になりVIX指数が16以下になってくると、その後VIXが上昇(S&P500の下落)になりやすい傾向がありますので注意が必要です。
業種 鉄鋼、サービス、情報・通信などが上昇。
石油・石炭、空運、陸運などが下落。
個別 上方修正を発表したリクルート(6098)が全市場売買代金トップになる大商いで10%を超える上昇になっています。
JFEHD(5411)、サントリーBF(2587)、タカラトミー(7867)、リログループ(8876)、マツモトキヨシ(3088)などが決算を材料に急伸しています。
海運株が連日の賑わいになり、川崎汽船(9107)が3%を超える上昇になり、上方修正と増配を発表した乾汽船(9308)が急騰。明治海運(9115)や共栄タンカー(9130)など中小型の海運株にも買いが入っています。
上方修正と増配を発表したスノーピーク(7816)はストップ高になり、同じく上方修正と増配を発表したケイアイスター不動産(3465)は場中値つかずのストップ高比例配分になっています。
反面、SOX指数が下落したことから、アドバンテスト(6857)やSCREEN(7735)、ディスコ(6140)など半導体関連の多くが売り込まれています。
前日の決算で売り込まれた東芝(6502)が連日の大幅安になり、通期見通しを引き下げた日機装(6376)も急落しています。
メルカリ(4385)は前期営業黒字から買いが先行したものの、直近高値に接近したあたりから売りに押され、6%近い下落に沈みました。
ENEOS(5020)も1Qの営業利益が前年同期比7.7倍になったものの、材料視されず反落しています。
また、上期が営業赤字に転落したダブルスコープ(6619)はストップ安まで売り込まれました。
日経平均は小幅続落!
8/13の8月限SQ値は28093円となり、8/13の日経平均の高値は28070円ですので幻のSQ値になったことになります。(SQ値を上抜けないということは、相場が弱いことを示します)
200日線(28016円)を下抜き、ナイトセッションの先物では27830円まで下落していますので25日線(27925円)も下抜ける可能性が高いと思われます。
SQ特需が終わり、お盆休みで売買高が少なくなる傾向がある中、短期筋が仕掛けてくる可能性があると思いますので注意が必要です。
上記は日経平均の週足ですが、仮に下落のターンが始まった場合、下値のメドとしては7月安値の27283円、50%押しの26722円、米株の下落も伴う急落となれば2/3押しの25473円あたりになると思います。
しかしながら、下落のターンになったとしても、今回の下落が最後の買い場になる可能性は高いと思います。
上記は日経平均週足の新値累積数値を示していますが、今週までに週-7のサイクルになっていることがわかります。(週-7とは2月高値を付けてから、安値更新した回数が週足チャートで7回目ということになります。)
過去において週-8まででは下落から転換しており、仮に今回安値更新したとしても、サイクル理論上では最後のターンになりセリングクライマックスになる可能性が高いと思われます。
大事なのは、そうなった時に何を狙うのかでしょう。
高配当株でもいいでしょうし、米国金利上昇をみこして金融株でもいいかもしれません。あるいは中小型株でも理屈であり得ない安値を付ける銘柄も出てくるかもしれません。
リスク管理をしながら、戦略をしっかり練っておく必要があると思います。
さて、中小型株においてもセリングクライマックスが近いと思います。
上記はマザーズ指数と松井証券が公表しているマザーズ信用評価損益率です。
松井証券でマザーズを信用で売買している人は、8/5で-25.5%となっており、大きな含み損を抱えていることがわかります。
一般的に信用評価損益率は0%~-20%で推移するものであり、-20%を超えてくると「追証」が発生する水準になってきているということです。
上記は過去5年の松井証券のマザーズ信用評価損益率です。
【最悪】評価損益率のところをみれば、2018年と2020年は現状より、大きな評価損が出ていますが、2018年はサンバイオショック 2020年はコロナショックがあった年になります。
ある意味イレギュラーともいえる数値であり、〇〇ショックと言われるものがなければ、現状はそこそこいい水準まで来ていることになります。
上記はマザーズ銘柄で過去6か月のパフォーマンスが-20%以下で信用買い残が多い銘柄のランキングです。
BASEあたりは、-57%もの下落になっており、信用の追証で強制決済されていることも推察されます。
しかしながら、いずれ需給悪で崩れたマーケットは需給が好転することにより反発するはずです。
これらの銘柄を登録し監視しておけば、これらの銘柄が一斉に反発することを確認できれば、マーケットの潮目が変わったことを探ることができると思います。
相場の転機をさぐるにはいい方法ではないかと思います。