12月6日(月) 相場概況
東証一部の騰落銘柄数は値上がり835/値下がり1245
騰落レシオ(25日)75.91%
空売り比率 44.4%
売買代金 東証一部 2兆5071億円
マザーズ 1837億円
S&P500は0.84%しか下落していないのに、VIX指数は30.67まで上昇しています。
VIX指数の上昇は、株価が、まだ織り込みきれていない「オミクロンの重症化リスク」と「政策金利の変更」を警戒した動きと思われます。
オミクロンのデータ分析の進捗が進むまで、またはFOMCで政策金利の方向性が確認されるまでは、ボラタイルな相場が続く可能性が高いと思われます。
業種
個別
川崎汽船(9107)が6.7%高になり、商船三井(9104)も続伸しています。
前日まで売り込まれていたファーストリテイリング(9983)や東京エレク(8035)に見直し買いが入りました。
ウチダエスコ(4699)がTOBを材料にストップ高比例配分になり、TOBを実施する内田洋行(8057)も一時ストップ高になるまで買われています。
三菱UFJMSが投資判断を「Neutral」→「Overweight」 目標株価を460円→600円に引き上げた日本CMK(6958)が急騰しています。
ストップ安が2日続いたグローバルウェイ(3936)は41回目のストップ高になり、増担保規制解除となる見通しのFRONTEO(2158)も切り返しています。
短期資金の暗躍する材料株に見直し買いが入っています。
反面、出資するアリババ、Didi、グラブなどの株価下落が失望を呼んでいるソフトバンクG(9984)が8%を超える下落になっています。
ベイカレント(6532)やシマノ(7309)、レーザーテック(6920)など一部の値嵩株の一角に弱さが目立っています。
日本郵船(9101)は買い先行になったものの、失速し、玉井商船(9127)など中小型の海運株も総じて売り込まれています。
メルカリ(4385)、フリー(4478)、ENECHANGE(4169)などマザーズで注目度の高い銘柄群が売り込まれています。
暗号資産の大幅安が嫌気された、マネックスG(8698)が大幅安になり、通期見通し据え置きが失望を呼んだトミタ電機(6898)もストップ安になるまで売り込まれています。
日経平均は反落!
寄り付きはプラスからスタートするも、すぐさまマイナス転換。
それでも、前日安値(27588円)を前に緩やかに切り返し、終値では5日線(27893円)を上回って終了しています。
MACDのヒストグラムも少しづつ好転し始め、短期的には下値固めの様相がみてとれます。
しかしながら、海外市況は引き続きボラタイルな動きが続く可能性が高く、昨日のブログにも書きましたが、今週日経平均は週足の52週線(28733円)を上回る動きにならないと上昇トレンドが崩れることになります。
メジャーSQの週の水曜日は「魔の水曜日」と言われ、荒れやすいことが知られていますが、トレンドを見極める上でも注目すべきと思います。
さて、本日マザーズ指数は3.8%下落し、1年4か月ぶりの安値をつけています。
ところが、本日の下落は先週までの下落と内容が異なっています。
先週までは、新安値銘柄数が300を超えるなど、脆弱銘柄が売られていましたが、本日は新安値銘柄数が49まで減り、減少が見られています。
本日の下落は、どちらかというと、上記のような主力銘柄が売り込まれることにより指数が押し下げられたと見るべきと思います。
マザーズ指数は、ここもと200ポイント下落→反発を繰り返しています。
これまでのパターンなら、975ポイントくらいで反発に入るのではないかと思います。
12/6のマザーズ銘柄の信用評価損率は-28.8%まできています。
マザーズ指数はもう一押しすれば買いにタイミングになると思います。
ただ、個別銘柄は当てはまらないケースも多々あります。
もともと赤字の銘柄も多く、割高割安がはかりにくく、指数と相関関係にない銘柄も多いからです。
そこで、上記はマザーズ指数の週足のボリンジャーバンドですが、+1σを終値ベースで上回った場合は、しばらく強いトレンドが続いていることがわかります。
テンバガー銘柄が生まれやすいのも、このようなトレンドの時が当てはまりやすいようです。
したがって、通常は今回のような押し目で仕込んだとしても、ある程度上昇すれば吹き値売りに徹します。
ところが、上記のように+1σを上回る数少ないチャンスの時には、なるべく引っ張るようにするのが得策です。
IPOが集中しやすい6月や12月も押し目をつけやすいということも覚えておいたほうがいいと思います。