11月10日(水) 相場概況
東証一部の騰落銘柄数は値上がり873/値下がり1213
騰落レシオ(25日) 94.64%
空売り比率 43.3%
売買代金 東証一部 2兆5202億円
マザーズ 1458億円
業種 パルプ・紙、海運、その他製品など上昇。
ゴム製品、空運、鉄鋼など下落。
個別 主力どころでは、川崎汽船(9107)が大幅高になったほか、トヨタ(7203)や任天堂(7974)などがしっかりの動きでした。
決算が好感された日産(7201)やネクソン(3659)が急伸し、関西ペイント(4613)やNTTデーター(9613)も決算を材料に大幅高になっています。
小型株に、決算を材料に大きく上昇するものが散見され、上期が大幅増益になったデジタルハーツ(3676)、上方修正と増配を発表したケイアイスター不動産(3465)、上期大幅増益のウェルスマネジメント(3772)、今期大幅増収計画を発表したプレイド(4165)などがストップ高になっています。
反面、前日大幅高になったソフトバンクG(9984)が3%を超える下落に沈み、レーザーテック(6920)や東京エレク(8035)、アドバンテスト(6857)など半導体関連の多くが売り込まれています。
下方修正を発表した住友ゴム(5110)が急落し、ブリヂストン(5108)や横浜ゴム(5101)も連れ安になっています。
3Qの決算が失望を呼んだキリンHD(2503)が大幅安になり、同業のアサヒGHD(2502)やサッポロHD(2501)にも下落が波及しています。
下方修正を発表したエレコム(6750)や三井住友建設(1821)が急落し、東邦亜鉛(5707)は上方修正が材料視されずストップ安まで売り込まれています。
直近騰勢を強めていたマネックスG(8698)が8%を超える下落になり、不適切な会計処理の可能性があることを公表したグレイステクノロジー(6541)は値つかずのストップ安比例配分になっています。
日経平均は4日続落!
5日連続の陰線を形成し、下方のマド埋め(29000円)、上向きの25日線(28869円)、200日線(28887円)に向けた動きが強まっています。
最近は、ナイトセッションで先物が切り返して帰ってくることが多いのですが、場が始まれば、ほぼ、寄り天になることが多い状況です。
先物の売買高が減っており、今週の株価の弱さは現物の売りが主体になっています。
連日決算が材料で乱高下しているものの、上方修正を出してもコンセンサスに届かないという理由で鬼売りされる銘柄が続出しています。
現物の下値を拾う外人の動きが見られず、個人も決算をリスクとして認識しています。
結果、カカムーチョ銘柄とかウルフ銘柄に短期と割り切った資金が入り乱れるという状況です。
岸田政権も効果が疑問視されるバラマキ政策に所得制限までつける始末で、週末の景気対策も期待視されていません。
しかしながら、全面安という状況ではなく、毎日材料株が大商いをしているように、投資に向かう資金は確実にあります。
テクニカル上も25日線や200日線のほかにも、13週線(29016円)、26週線(28690円)、52週線(28553円)などが控えていて、もう一押しすれば押し目買いが入りやすい形になっています。
今週のSQを通過し、MSCI定期入れ替え発表を消化すれば、決算や景気対策も織り込み済みになり、何事もなかったように騰勢を取り戻すということもあり得るのではないかと感じています。
さて、テスラ株が9日 139.44ドル安(12%安)の1023.5ドルと急落しています。
11/9のブログにも書きましたが、テスラ株の急騰の背景には、個別株オプションのコール買いを発端とした「ガンマスクイーズ」がありました。
今回 マスク氏の保有株売却の可能性が報道され、このポジションに逆回転がおこっているようです。
9日は一転プットオプションに人気が集中し、売買高が約137万枚と過去最高を記録したようです。
ところが、中期のテクニカルから見れば、半値押しラインから再び騰勢を取り戻すと見る人もいます。
販売台数も、年々右肩上がりで増加していて、少なくとも50%以上の成長が望めるため、CEO売却問題が一巡すれば再び上昇すると見ているようです。
日経新聞によると、「ハイテクの女王」といわれるキャシーウッドは「アーク・イノベーション上場投資信託(ETF)」において、8月には300万株以上持っていたテスラ株を、最近200万株程度に減らしているとのことです。
押し目買いを狙う人は、キャシーの手口も注視しているようです。
「アーク・イノベーション上場投資信託(ETF)」の組み入れはチェックしておいたほうがいいかもしれません。
(最近、マスク氏がカカムーチョ、キャシーがオオカミ婆とダブって見える≒イナゴ爆死 のは私だけでしょうか?)
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