えのキングの投資日記

日本株投資日誌

1/13(金) 安川電機(6506)決算に中国復活の兆しあり! 日本電産(6594)の見直し買いに期待!

1月12日(木)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄743/値下がり銘柄1002
騰落レシオ(25日) 95.66%
空売り比率 45.3%
売買代金
東証プライム 2兆8018億円
東証スタンダード 654億円
東証グロース 1554億円

1/11 米株市況


恐怖指数

恐怖指数

Fear & Greed Index

Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN


【業種】


【個別】

kabutan.jp


日銀が1/17-18日の金融政策決定会合で、「大規模な金融緩和策にともなう副作用を点検する」と報じられ、金利上昇期待から銀行株が全面高になっています。

三菱UFJ(8306)三井住友(8316)みずほFG(8411)メガバンクは、全市場売買代金2位3位4位となる大商いをこなしながら、それぞれ昨年来高値を更新しています。

地銀株も全面高になり、八十二銀行(8359)山口FG(8418)九州FG(7180)などが昨年来高値を更新しています。

kabutan.jp


タマホーム(1419)が急騰しています。

 

タマホーム 2023年5月 通期見通し

同社は2023年5月2Q決算を発表していますが、住宅事業が過去最高になり、通期予想も上方修正しています。

業績好調につき期末一括配当も130円→135円に増配しています。

株価は昨年来高値の2879円が意識されるところと思います。

kabutan.jp


エスプール(2471)が急反発しています。

同社は、共同通信等が報じた「障害者法定雇用率を満たすためのあっせんビジネス」という報道に対してコメントを発表し、過度な先行き不安が薄れたとし、買いが入ったようです。

kabutan.jp

同社は、引け後決算発表を行ない、営業利益が8期連続の過去最高益になることを発表し、8円→10円の増配も発表していますが、障害者雇用支援が絶好調であることをしめしています。

今後も厚労省の対応いかんでは、株価も乱高下しそうです。

kabutan.jp


キール(4074)が大幅続伸しています。

 

同社は、日東工業(6651)より、ビジネスインテリジェンスシステム「LaKeel BI」を受注したと発表していて材料視されたようです。

株価は75日線に達していて、明日以降上抜けていけるか注目です。

kabutan.jp


シャノン(3976)ストップ高まで買われています。

同社は子会社の「ジクウ」が提供するメタバースイベントプラットフォーム「ZIKU」が、みずほ銀行の主催する「M’s Salon メタバース展示会」に採用されたと発表しています。

株価は安値浜辺からの切り返しになっていて、物色が持続するか注目です。

kabutan.jp


反面、コシダカホールディングス(2157)が急落しています。

同社は2023年8月1Q決算を発表し、経常利益が5億3500万黒字転換になることを発表しましたが、コンセンサスの8億7000万円を下回り、通期目標に対する進捗率も7.2%に留まっています。

主力のカラオケ事業が改善していて、通期見通しは変更していませんが、進捗の悪さを嫌気した動きが先行しているようです。

kabutan.jp


ABCマート(2670)が続落しています。


同社は2023年2月期3Q決算を発表し、3Q累計営業利益が46%増289億9100万円になることを発表しています。


しかしながら、通期見通しは据え置いていて、直近の月次が好調であったことからも、通期の上方修正を期待していた向きの失望を呼んだようです。

同社は、業績モメンタムが強いため、昨年から割高な水準で推移していて、今回の下落で適正な水準に戻ったと見る向きもあるようです。

 


テクニカル分析


日経平均は続伸!

www.google.com


ギャップアップからスタートするも、「日銀が17-18日の金融政策決定会合で、副作用点検する方針」であることが報じられると、日経平均も上値が重くなり、陰線で終了しています。

今晩の米CPIを警戒した向きもあるようですが、5日線(26173円)を下値支持線として、25日線(26859円)に向けた上昇があるのか、それともCPIショックのようなことがおこるのか、SQも含めたイベント通過後の値動きが注目されるところです。


【本日のトピック】

 

www.nikkei.com

さて、1/10に発表になった安川電機(6506)の決算は正直意外でした。

安川電機 所在地別売上収益構成比

同社は、最近でこそ、米州での売上比率が増える傾向にありますが、中国・アジアの売上比率が高い、いわゆる「中国関連銘柄」です。

安川電機 3Q決算

アップルやテスラのIR等から、中国経済は厳しく、同社の決算もあまり期待は持てないと思っていました。

しかしながら、2023年2月期3Q決算は、売上過去最高営業利益約169億円とコンセンサスの165億円を上回る着地になっています。

 

通期の見通しも、4Qの為替想定を140円→130円円高修正したにもかかわらず、部品の需給圧迫緩和による生産増加を折り込み、2Q決算発表時の通期見通しより据え置きとしています。

決算短信をみると、中国についてはロックダウンやゼロコロナ政策などにより、一般産業の設備投資が伸び悩んだことがうかがえますが、EV化の加速を背景に自動車・ニューインフラ関連など、一部の市場で需要は堅調に推移したと書かれています。

 

同社の四半期受注推移をみても、中国は受注が回復してきていることがわかります。

www.nikkei.com

 

本日発表の中国のCPIも3か月ぶりの伸びになったことが確認されました。

ようするに、この国は、コロナでいくら死者が出ようとも、習近平が「ただの風邪!」と言えば経済は回り始めるということなのでしょう!

日本電産(6594)

https://www.nidec.com/jp/


中国が復活するのであれば、中国関連銘柄最右翼である日本電産(6594)にも買いが入るのではないでしょうか?

diamond.jp

 

同社は、昨年、後継者問題を通じて、永守会長のガバナンスが批判の対象になりましたが、株価も年末から年初来安値を更新する日々が続きました。

同社の決算発表は1/24ですが、中国復活が見えれば、同社の株価も見直し買いがはいるのではないでしょうか?

 

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1/11(水) 良品計画(7453)の押し目買いに勝機アリ!

1月10日(火)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄955/値下がり銘柄809
騰落レシオ(25日)83.67%
空売り比率 47.1%
売買代金 
東証プライム 2兆7554億円
東証スタンダード 664億円
東証グロース 1589億円

1/9 米株市況


恐怖指数

恐怖指数

Fear & Greed Index

Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN



【業種】



【個別】

www.nikkei.com


先週末に、米バイオジェンと共同開発したアルツハイマー新薬「レカネマブ」FDA米食品医薬品局)による迅速承認を得たと発表したエーザイ(4523)が上値を抑えられながらも5%近い上昇になっています。

今回の迅速承認は特例措置であり、同社は早い段階で完全承認を取り付けて公的保険の適用を目指す方針です。

同社の内藤CEOは「米国だけで数百億ドル(数兆円)相当の社会的価値がある。」と述べています。

オキサイド(6521)日足


また、最新の四季報エーザイ22年度承認申請予定治療薬のアルツハイマー認知症の頭部PET検査装置用単結晶は、がん診断に続き有望」との記載があるオキサイド(6521)が急騰し、昨年来高値を更新しています。

kabutan.jp

シスメックス(6869)

さらに、関連株としてシスメックス(6869)も買われています。
同社はエーザイと血液を用いたアルツハイマー病診断法を共同開発していて、昨年12月には微量の血液からアルツハイマー病の兆候を診断する試薬の製造販売承認を厚生省から取得しています。

明日以降も物色が継続するのか注目です。

www.nikkei.com


国内の建設用鋼材の販売価格を3か月ごとに見直すことを発表した日本製鉄(5401)が大幅高になり、昨年来高値を更新しています。

原料価格の乱高下に対応した措置で、値上げだけではなく値下げにも対応するようで、一度価格を決めると途中で値段の変更が効かない建設業界との取引慣行が変わる可能性があるようです。

同業のJFEホールディングス(5411)神戸鋼(5406)も物色されています。

 

www.nikkei.com


政府が非正規労働者を対象とした子育て支援を実行すると報じられたことから、カラダノート(4014)JPホールディングス(2749)など少子化対策関連が物色されています。
特にSERIOホールディングス(6567)3日連続のストップ高になり昨年来高値を更新しています。

www.nikkei.com


日経新聞「西村経済産業相と米エネルギー省のグランホルム長官が会談。小型モジュール炉(SMR)など次世代原発の第三国の輸出などで協力。」と報じられ、次世代原発関連と位置付けられる助川電気工業(7711)IMV(7760)ストップ高まで買われ、高田工業所(1966)木村化工機(6378)神島化学工業(4026)なども高騰しています。

news.yahoo.co.jp


反面、コールセンター等に人材派遣を行うエスプール(2471)ストップ安まで売り込まれています。

共同通信が、「法律で義務付けられた障害者雇用を巡り、企業に貸農園などの働く場を提供し、障害者雇用を事実上代行するビジネスが急増している」と報じています。

違法ではないものの、大半の企業の本業と農業は無関係で「障害者の法廷雇用率を形式上満たすだけで、雇用や労働とは言えない」と問題視されていて、厚労省は対応策を打ち出す方針のようです。


同社は企業向け貸農園事業を通じて、障害者雇用支援サービスも手掛けていて、比較的高い売上比率をしめています。

このビジネスモデルの不透明感から売られていて、今後厚労省の打ち出す対策次第で大きく業績も変貌しそうです。

www.google.com


リンナイ(5947)が売り込まれ、ノーリツ(5943)も小幅安になっています。

ブルームバーグが、「米国消費者製品安全委員会(CPSC)が室内に有害な大気汚染物質を放出しているとしてガスコンロの禁止を検討している。」と報じています。

米国事業を手掛ける2社が連想で売られたようですが、両社とも米国ではガスコンロを手掛けていないとのことで、売り一巡後は下げ渋っています。

ただ、実際に米国でガスコンロが禁止されれば、他の国にも波及する懸念があり、そうなれば両社の事業にも悪影響が生じるとの見方もあるようです。

kabutan.jp


ストレージ製造販売のファブレス企業であるニューテック(6734)が大幅反落しています。


同社は2023年2月3Q決算において大幅増益になる決算を発表していますが、すでに、昨年12月に通期決算の上方修正を発表していて織り込み済みとみなされたほか、同時に10万株の立会外分売の発表をしています。

時価総額が30億円足らずの同社には、重荷になりそうです。


テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は続伸!


ギャップアップからスタートし、心理的節目の26000円を回復するも、うわヒゲの長い十字足を形成しています。

明日の動きで上昇するようなら、日々80円ほど下落してくる25日線(26967円)あたりまでの反発はある可能性もありますが、反落した場合は12/15以来の上向きに転じた5日線(25956円)を維持できるかがポイントになりそうです。

週末にSQを迎え、12日には12月米CPI(消費者物価指数の発表を控えます。

基本は戻り売りと思いますが、思わぬボラタイルな展開になる可能性もありますので注意が必要です。

 


【本日のトピック】

良品計画(7453)

https://www.ryohin-keikaku.jp/

 

kabutan.jp

さて、良品計画(7453)
が急落しています。
同社は1/6引け後に2023年8月1Q決算を発表しています。

 


これによると、トップラインの売上は、出店強化に伴う店舗数の増加により増収になるも、営業利益50億2100万円(前年同期比54.9%減)にとどまり、90億円程度であったコンセンサスを大幅に下回り、進捗率も16.8%に留まったため、失望を呼んだと思われます。


決算短信によれば、減益の要因は、大きく進んでいた円安原料コストの増加人件費増加等の販管費の増加出店コストの増加などが響いたようです。

このように売上アップで営業利益がダウン」という形が評価されるかどうかは、ひとえに投資効果が複利となって返ってくるかにかかっていると思います。

www.nikkei.com

その点をふまえると、今回の減益の要因となった円安は、米国金利が徐々に頭打ちになりつつあることと、日銀の金融緩和修正による実質的な利上げにより、極端な円安の流れが、緩やかな円高の流れに変わりつつあります。


販管費についても、おおむね計画内に収められていて、原料コストも、今後は抑えられる可能性が高いと思われます。

 

1Qの進捗率が低いため、通期の下方修正もあり得るとの見方もあるようですが、同社にとっての環境は好転しつつあると思われるため、トップラインの伸びは営業利益となって返ってくると思われます。

出店を増やす同社の戦略は奏功するときがくると思われます。

 

一方で、財務をみますと、短期借入金が昨年対比で100億円アップと大きく増加していて、決算短信の中では中国大陸の不振についても触れられています。

 

 

今回のようなコストアップが続けば財務にも悪影響がでる可能性もありますが、自己資本比率58.3%もあり、剰余金も潤沢なため、当面の心配はなさそうです。

まとめると、今回の減益は
・円安効果による原料高
・中国大陸の不振
が大きいようです。

決算の見栄えが悪いため、しばらく調整を余儀なくされるかもしれませんが、会社の方向性は間違っておらず、中国が集団免疫を獲得する方向に動けば収益も好転するでしょう。

下げ止まりを狙いたい銘柄と思います。


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1/10(火) より警戒が必要になってきた米株市況!

1月6日(金)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄1054/値下がり銘柄696
騰落レシオ(25日)81.12%
空売り比率 48.5%
売買代金
東証プライム 2兆5008億円
東証スタンダード 627億円
東証グロース 1696億円

1/5 米国市況

1/6 米国市況

恐怖指数

Fear & Greed Index

Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN

 

【業種】


【個別】

www.nikkei.com


日経新聞に掲載されたインタビューが材料視され、東京エレクトロン(8035)が大幅高になり、レーザーテック(6920)や SCREEN(7735)など半導体関連が全面高になっています。

興味深いのが、同インタビューの中で、今年後半からDRAM向け半導体が回復に入ると見ていて、来期は半導体製造装置市場は、過去最高を上回ると見ていることです。

www.google.com

 

この見方は、先日厳しい決算を発表したマイクロンCEOの見通しとも、おおむね一致します。

株価が実勢を先取りすることを考えれば、半導体関連は春先から年央にかけて復活するのかもしれません。

 

 

t.co

 


1/4の大発会のブログで取り上げたワイエイシイホールディングス(6298)が高騰しています。

(↓↓ よろしければ、ご参照ください。)

xn--r8jzdvima84a.com


上記MSN NEWSによると、同社が昨年業務提携を結んだ、LinusBio社が取り組む、毛髪から自閉症スペクトラム障害の早期発見の試みについて、非常に斬新で画期的であると報じています。

この、LinusBio社「毛髪エクスポソーム解析およびバイオマーカー開発」に使われているのが、同社の「毛髪縦断スライス装置」です。

このことが材料視されて、同社株は昨年来高値の高値引けで終わっています。

 


Twitterでは、早くも「3000円も通過点」といったコメントも出ていますが、同社のIRによると、今回の提携は今期業績に与える影響は軽微としています。

(私が年末にIRに確認した時も、同装置の受注は数台と聞いています。)

もっとも、「Buy the rumor Sell the fact」という格言がある通り、「なんだかわからないけど、すごそう!」と言う時に株価は急騰しやすいので、これから上昇していく可能性は否定できません。

ただ、業績がついてこない間は乱高下になる可能性もありますのでタイミングを見る必要もあると思います。

しかしながら、ブログでも書いたように、同社は材料性を豊富に持った割安株ですので、今後とも要チェックと思います。

www.nikkei.com

 

「スシロー」を運営するFood&Life Companies(3563)が急騰しています。

 


同社は国内スシローの既存店売上の月次を発表していますが、12月は前年同期比22.3%減の大幅減が続いていることを発表しています。

 


同業他社に比べても、「スシロー1人負け」状態10月からの値上げ6月の「おとり広告」による景品表示法違反による措置命令の影響が大きいと思われます。

 


それでも、株価が高騰しているのは、すでに警戒感が充満していて、悪材料出尽くしで買いが入ったと見る向きもあります。

最近、同社株は月次発表後に買われる傾向があり、今回も同様の動きになっています。


kabutan.jp


土壌汚染処理大手のダイセキ環境ソリューション(1712)が急反発しています。


同社は2023年2月期3Q決算を発表し、3Q累計の最終利益が前年同期比57.9%減4億6200万円になることを発表しています。
しかしながら、通期計画の4億5500万円を超過して着地しています。

 

 

全社での土壌処理数量が計画を上回ったほか、中京エリアでの埋設混合廃棄物処理案件での継続的な搬入により、名古屋リサイクルセンターの稼働率が上昇したのが要因のようです。

株価が安値圏で推移する中、過度な警戒感が後退したようです。


www.google.com

 

1/6  銀行株15分足

反面、三菱UFJ(8306)は続落になり、大引け間際にブルームバーグ「日銀はイールドカーブコントロールの再修正を急がない」との見方が報じられ、強含んでいた三井住友(8316)昨年来高値を更新していたみずほFG(8411)も上昇幅を急速に縮小させる形で終わっています。

www.nikkei.com


この報道が出るまで、新発10年国債利回りが0.5%の上限に到達し、17~18日の日銀金融政策決定会合で、日銀は再びイールドカーブコントロールなどの修正に動くとの観測もあったため、金融株は高値圏で底堅い動きをつづけていました。

www.nikkei.com

報道を受けて、為替も一時134円台前半まで円安が進みますが、米ISM非製造業景況感指数が予想を下回り、米国金利上昇長期化観測が薄れ、現状は132円台で推移しています。

それでも、日銀が18日に更に修正に動くという思惑も引き続きくすぶっているようで、今後も神経質な動きになると思います。

www.nikkei.com


JINS HD(3046)が急落しています。


同社は12月の月次動向を発表し、既存店売上高が前年同月比10.1%減2か月ぶりにマイナス転換しています。

2ケタ減は10カ月ぶりであり、前年のコラボ商品の反動や全国旅行支援により観光や飲食に需要が向けられ、アイウェアの購買需要獲得につながらなかったことを要因としています。


23年8月期は全店売上高の累計が0.6%増にとどまっていて、売上計画下振れが意識される動きになっているようです。

www.nikkei.com


ネクター大手の I・PEX(6640)が急反落し昨年来安値を更新しています。

 

同社は、回復を見越していたノートパソコンメーカーの在庫調整に伴う生産縮小が予想より長引いたこと、IT企業大手がデータセンター向けの投資抑制に動いたことによるHDD生産調整の影響、さらには半導体不足や中国コロナの影響による自動車生産調整継続の影響などが重なったことにより、通期営業利益43億円→11億円 最終利益も28億円→6億円に大幅下方修正しています。

通期配当も50円→40円に減配しています。

当面業績が好転する要素が見当たらず、しばらくは調整が余儀なくされる動きになりそうです。

テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は続伸!


ギャップダウンからスタートするも切り返し、わずかながら5日線(25939円)を回復して終わっています。


1/6のナイトセッションの日経先物は米株高を受けて、続伸して帰ってきています。

日経平均が上昇したにも関わらず、空売り比率は48.5%と高水準ですので、休み明けのマーケットは反発する可能性が高いと思われ、うまくいけば、日々80円くらい下落してくる25日線(27049円)あたりまでの反発はあるかもしれません。

しかしながら、決算が出そろう前の反発は片手落ちと思われ、基本は戻り売りと思われます。

【本日のトピック】

www.bloomberg.co.jp


さて、ご存じの通り1/6米雇用統計の発表がありました。
市場が注目していた平均時給の上昇率が市場予想の5.0%に対して4.6%と下回っています。

11月の雇用統計では平均時給が市場予想を大きく上回りショックを呼びましたが、今回は逆に下回り株価は上昇しています。

FED Watch による利上げマップ

インフレ鈍化が鮮明になってきたとみなされ、利上げ警戒が緩和されてきています。

FED Watch によると、2月のFOMC0.25%の利上げが優勢になりターミナルレートは5.0%前後年後半には利下げが始まることも示唆しています。

1/1212月CPIの発表等もチェックが必要ですが、米国市場は相対的にインフレは鈍化していることを織り込んでくると思います。

www.bloomberg.co.jp


そして、あまり材料視されていないようですが、同日12月のISM非製造業景況感指数も発表になっています。

今回は市場予想が55.0であったのに対し49.6と大きく悪化し、約2年半ぶりに「好不況の分かれ目」とされる50を割り込んできています。

ISM製造業景況感指数と非製造業景況感指数


前回11月の時はISM製造業景況感指数は悪化が見られたものの、非製造業景況感指数は強い動きが見られました。

今回は非製造業も悪化が鮮明になってきていて、「サービス業にも不況の波が押し寄せてきている」ことがわかります。

S&P 500 日足


1/6の米株は大きく反発しました。
今回の雇用統計ISM非製造業景況感指数

インフレ鈍化→利上げ停止→株高

という流れになっていますが、徐々に市場の関心はインフレ鈍化から企業業績悪化に移ってくると思います。

テスラやアップルのように、業績悪を株価が織り込み始める動きがみえてきた銘柄もありますがS&P500のチャートをみると、出来高面からも、底入れ感は感じられません。

今回ISM非製造業景況感指数が大きく悪化したことは、これまで比較的底堅い動きであったサービス業の決算にも、まだ数字としては表れなくても、見通し悪化という形で出てくると思います。

目先、米株の反発が強ければ強いほど、決算シーズンには警戒が必要」と思うのですがいかがでしょう?


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1/6(金) 米国マーケットは耐性がついてきたようにも見えますが・・・

1月5日(木)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄662/値下がり銘柄1115
騰落レシオ(25日)76.91%
空売り比率 51.0%
売買代金
東証プライム 2兆5881億円
東証スタンダード 751億円
東証グロース 1569億円

1/4 米国市況


恐怖指数

恐怖指数

Fear & Greed Index

Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN


【業種】



【個別】

SOX指数

www.google.com


SOX指数が2.74%の上昇になり、中国が半導体産業の大規模投資を一時停止と伝わったことも後押しし、東京エレクトロン(8035)レーザーテック(6920)アドバンテスト(6857)など主力半導体関連が大幅高になっています。

www.nikkei.com


ソニーG(6758)ホンダ(7267)との共同出資会社を通じて2025年に受注を始めるEVのブランド名を「AFEELA(アフィーラ)」にすると発表しています。


一定の条件下で運転が不要になる「レベル3」の自動運転機能を搭載し、社内には複数のディスプレイを搭載するようです。

車内でゲームなども楽しめるエンタメ要素も充実させるとのことで、話題を呼びそうです。

t.co

www.nikkei.com


岸田首相が年頭会見で「異次元の少子化対策に挑戦すると発言したことが刺激になり、また、小池都知事少子化対策18歳以下に月5000円一律支給する方針を示したことも追い風になり、SERIOホールディングス(6567)ストップ高まで買われています。

同様に、子育て関連株として、ベビーカレンダー(7363)や、JP HD(2749)カラダノート(4014)幼児活動研究所(2152)などが大幅高になっています。


さらには、婚活関連サービスを手掛けるタメニー(6181)一時ストップ高になるまで上昇し、同業のリンクバル(6046)も大幅高になっています。

継続物色になるのか注目されます。

kabutan.jp


メルカリ(4385)が大幅高になっています。

共同通信が、自治体が「メルカリShop」を使い、回収した粗大ごみから、まだ使える家具やレジャー用品などを売っていると報じていて、話題を呼んでいます。

 


フリマアプリの更なる利用につながるとの思惑での物色が続くのか注目です。

kabutan.jp


反面、長期金利の低下が重荷になり、三菱UFJ(8306)三井住友(8316)みずほFG(8411)メガバンクや、第一生命HD(8750)東京海上(8766)など保険株軟調になっています。

また、日銀が4日に続き、2年物の共通担保資金オペ(公開市場操作を通告し、中期債の利回り上昇の抑制に動いたことも銀行株の売り圧力を強めた要因になっているようです。

www.nikkei.com


政府は8日から、中国からの渡航者の水際対策を強化するとしていて、JAL(9201)ANA(9202)空運株HANATOUR Japan(6561)HIS(9603)などの旅行株軟調になっています。

www.nikkei.com


一方で、日経新聞は、中国の消費に回復の兆しがあり、北京では感染ピークを越えたと報じています。

インバウンド関連はもちろん、「中国パンデミックの行方は日本株に大きな影響を与えるため注視が必要です。

kabutan.jp


円谷フィールズHD(2767)ダイコク電機(6430)ゲームカードジョイコHD(6249)など、昨年末から好調に推移していた「スマートパチンコ関連」に一斉に売りが出ています。

 


また、直近物色された、細谷火工(4274)日本アビオニクス(6946)などの防衛関連や、モリテックスチール(5986)東光高岳(6617)などEV充電器関連、昨年強く買われていた八千代工業(7298)買取王国(3181)なども急落しています。

名実ともに新年度入りしたことで、資金の流れに変化が出てきていると見る向きもあり、足の速い材料株は注意が必要かもしれません。


テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は反発!


ギャップアップからスタートし、上昇するも、徐々に値を消し、ほぼ十字線(寄引同時線)を形成しています。

いまだ、下降する5日線(26013円)すら上抜けできていませんので、下降トレンドは継続になっていますが、本日は空売り比率51.0%まで上昇しています。

かなりの空売りを呼び込んだところでの十字線になりますので、明日は、いったんは反発する可能性があると思います。

kabutan.jp


引け後に、日経平均寄与度の高いファーストリテイリング(9983)の月次が発表になり、2か月ぶりに前年実績を上回る数字がでています。

同社株が上昇すれば日経平均にも勢いがつくため、短期的な底入れになる可能性もあるかもしれません。

とりあえずは5日線(26013円)を上抜ける動きになるか注目です。



【本日のトピック】

www.nikkei.com


さて、本日は、現状の経済の流れを考察してみたいと思います。

まず、日本の金利は上昇傾向です。

昨年末の日銀金融緩和政策修正更なる金利上昇懸念10年国債利回り上昇

の構図です。

それに対して、米国は

リセッション懸念資金が安全資産の債券に流入債券価格上昇、金利下落

の構図です。

日米の金利差縮小傾向円高ドル安

 

の流れです。

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そのような環境の中、昨日公表されたFOMC議事要旨によると、異例の「年内利下げはない」という趣旨の警告で、年内利下げを見込むマーケットを牽制しています。

 

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また、ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁もターミナルレートが5.4%になることを支持するコメントを出してマーケットを牽制しています。

 

FED Watch 2月

FED Watch 9月

FED Watch 12月

ところが、FED Watchを見ると、
2月 4.75%→ 9月 5.0%→ 12月 4.75%
と、ターミナルレートは年央の5.0%で、
年内利下げが始まるという見通しに変化はでていません。

マーケットは、これ以上のインフレはないとみなしていて、FRBの姿勢は「データ次第」で変わる、つまり年内利下げがスタートすると言う見方を変えていないということです。

FRBの警告は、金利低下を好感した株高がインフレを再燃させる懸念」で出されているもので、これ以上のインフレがなければ方向転換されると見ているようです。

見方を変えれば、マーケットは金利に一喜一憂しなくなってきているともいえるかもしれません。

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一方で、同じく昨日発表になった12月ISM製造業景況感指数48.4となり、2年7カ月ぶりの低水準になっています。

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個別銘柄ではマイクロソフトが下落するなど、不安定なものも多いのですが、ISM景況観指数が悪くても、NYダウがプラスに推移にしたという結果からすれば、少しづつ、マーケットも景気悪化を織り込みつつあるのかもしれません。

 


ともあれ、原油は下落しゴールドは上昇しています。

 

ウクライナ情勢に変化はなく、原油が下落傾向というのは、世界の景気が悪化していて需要が減っているということで、資金が実物資産のゴールドに流れているということです。

景気悪化の傾向は継続していて、単なるアンケートであるISM景況感指数で推測するのは危険かもしれません。

結局、決算を見て株価の反応を探るしかなく、それまで、安易なロング戦略は避けたほうが無難なようです。

 

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1/5(木) 「中国リスク」は台風の目に!

1月4日(水) 大発会

【相場概況】

 

日経平均 寄与度ランキング

 

東証プライムの値上がり銘柄213/値下がり銘柄1584
騰落レシオ(25日)75.90%
空売り比率 49.7%
売買代金
東証プライム 2兆7628億円
東証スタンダード 762億円
東証グロース 1572億円

1/3 米国市況


恐怖指数

恐怖指数

Fear & Greed Index

Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN

 


【業種】

 


【個別】

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日経新聞1/17~18金融政策決定会合後に示す「CPIの上昇率見通しを上方修正する検討に入った」と報じられたことから三菱UFJ(8306)三井住友(8316)みずほ(8411)などメガバンクが買われ、そろって年初来高値を更新しています。

また、地銀株も全面高になり、コンコルディアFG(7186)千葉興業銀行(8337)等が大幅高になっています。

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日経新聞に、「政府は小型EVを数分で充電できる高出力充電器の普及に乗り出す」と報じられ、EV充電関連事業を手掛けるモリテックスチール(5986)ストップ高まで買われています。

東光高岳(6617)エネチェンジ(4169)などEV充電関連も大幅高になっていて、明日以降も物色が継続されるか注目です。

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まんだらけ(2652)が大幅高になり年初来高値を更新しています。


同社は11月月次売上を発表していて、前年同期比26.8%増になり、前月(30.4%増)に続き、高い伸びになったことを発表しています。

顧客増で店頭販売が増えたほか、電脳ショップ「ありある」の通信販売も堅調な伸びを維持したようです。

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全体相場が軟調な中、シコリの少ない直近上場銘柄に短期資金が入り、デジタル化支援のBTM(5247)やオンライン本人確認サービスのELEMENT(5246)ストップ高まで買われています。

その他、広告業界プラットフォームを手掛けるアイズ(5242)ライブ配信サービスを手掛けるJig.JP(5244)等も大幅高になっています。

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反面、SOX指数が1%以上の下落になったことから、半導体関連が全面安になり、東京エレクトロン(8035)レーザーテック(6920)など主力半導体銘柄が軒並み売り込まれています。

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日本郵船(9101)商船三井(9104)川崎汽船(9107)など海運株が軒並み急落しています。

中国の12月製造業PMI47.0と11月の48.0から低下し、昨日のバルチック海運指数17.5%も下落しています。

世界の景気減速が懸念されていて、海運株に逆風が吹いているとの見方もでています。

また、新年度入りで、ポジション調整で海運株の組み入れを減らしているファンド勢がいる可能性も指摘されています。

 

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アップルが、大幅下落しています。


景気悪化懸念とiPhone供給懸念が背景にあり、時価総額2兆ドルを割り込んできています。

アップルは需要鈍化を受けて、複数のサプライヤーに、一部製品の部品生産を減らすよう依頼したと報じられていて、アップルサプライヤーとして知られる村田製作所(6981)アルプスアルパイン(6770)TDK(6762)などが軒並み売り込まれています。



昨日まで強い動きで、連日年初来高値を更新していたINTLOOP(9556)が大幅安になっています。

本日より既存株主への180日ロックアップが解除になっていて、大株主の売却を懸念した売りが出ているようです。

同社の大株主にVCはおらず、主に同社の重役や資産管理会社ですので、売り急ぐことはないと思われますが、利益確定売りのきっかけにされた様子です。

好業績銘柄で強い動きを見せていた銘柄だけに、押し目買いも入りそうなものですが、明日以降の動きが注目されます。

 


テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は大幅反落!

大幅ギャップダウンからスタートし、陰線を形成して終わっています。

 

昨年、10/3安値25621.96円、同6/20安値25520.23円水準を割り込むと、トリプルトップが完成してしまい、更なる下落の可能性も出てきます。

空売り比率が49.7%になっていて、騰落レシオも75.90%まで下落していますので、なんらかの反発があってしかるべしと思いますが、まずは、急速に下落する5日線(26138円)を上抜ける動きが見えないと厳しい展開が継続しそうです。

【本日のトピック】

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さて、テスラ株の下落が止まりません。


1/3のマーケットでは、一時14%以上の下落になり、2020年9月以来の大幅安になっています。


テスラは年末に、中国で値下げと減産を発表し、米国では7500㌦(約98万円)の値引きを実施したにもかかわらず、10-12月期の世界納車台数が市場予想に届かなかったことが嫌気されているようです。

特に3四半期連続で目標未達」というようなワードにマーケットは激しく反応します。

未達要因が判明していない、もしくは改善がされていないことをしめすからです。

テスラにとって、最も誤算であったのは中国でしょう。

 

EV推進を国策としていた、稼ぎ頭の中国が急失速していることがうかがえます。

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そして、本日のブルームバーグでは、中国がコロナウイルス急拡大の影響で、半導体の巨額投資を休止しつつあると報じています。


1月末からスタートする決算発表は、悪いことは織り込み済みかもしれませんが、中国経済の急速な減速は、新たな火種になるかもしれません。

 

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そして、やはり気になるのは、一部で強毒性の新株ではないかと言われる新型コロナウイルスの行方です。

EUはどちらかというと、オミクロンであれば、EUでも流行しているため、水際対策に消極的であったのが、ここにきて中国渡航者の水際対策を強化することを発表しています。


世界景気のバロメーターである原油価格が下落気味なのも気になる兆候です。

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昨年は、日米ともに「大化け銘柄」が少ない年でした。

個別銘柄のアルファ(超過リターン)をマクロ情勢が定期的に吹き飛ばす環境であったからです。


今年もマクロ情勢に翻弄される環境が続きそうです。

中国リスクと言うと「台湾有事」をあげる人が多いようですが、「中国パンデミック「台風の目」にもなり得るということも留意しておいたほうがいいと思います。

 

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1/4(水) 大発会 第二のタカトリ?を狙え! ワイエイシイホールディングス(6298)

12/30(金) 大納会

あけましておめでとうございます!

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄895/値下がり銘柄843
騰落レシオ(25日) 78.05%
空売り比率 48.0%
売買代金
東証プライム 2兆1339億円
東証スタンダード 729億円
東証グロース 1788億円

12/30 米株市況

恐怖指数

恐怖指数

Fear & Greed Index

Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN


【業種】


【個別】

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前日は利益確定売りが優勢であった三菱UFJ(8306)三井住友(8316)みずほ(8411)メガバンク3行がしっかりの動きです。

住宅ローン固定金利引き上げのニュースが刺激材料になったとの見方も出ています。

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カジュアル衣料大手のアダストリア(2685)が急騰し、年初来高値を更新しています。

同社は2023年2月期3Q決算を発表し、大幅増収増益の決算着地となりましたが、通期見通しについても売上2300億円→2400億円営業利益も100億円→125億円の上方修正を発表しています。
年間配当も55円→60円に増配しています。

アダストリア 決算説明資料

興味深いのが、同社が想定する外部環境において、「日本のアパレルは回復途上」「足元の物価上昇の中でも被服費は回復」「必需品の物価上昇の若年層への影響は限定的」としている点です。

「若年層向けアパレル」は、好環境が続く可能性があり、銘柄選定に使えるワードになるかもしれません。

kabutan.jp


フェローテック(6890)が急伸しています。

同社は、中国部品洗浄事業子会社FTSVAの深セン創業板市場への上場日が12/30に決まったことを発表しています。

FTSVAは公募価格8.48CNYに対して15.01CNYで着地し、順調な滑り出しになっています。

フェローテック 日足

信用買い残も整理が進み、目先売り圧力が一巡した感があります。


今後も上場予定を3社抱えていて、決算と子会社上場のたびに物色される可能性もあると思われます。

 

www.nikkei.com


フリー(4478)が続伸しています。

日経新聞では2023年10月に始まるインボイス(適格請求書)制度に向けて、関連サービスの競争が激しいことが報じられています。

記事の中でクラウド会計ソフトのフリーは業務を効率化させるサービスを始める」と紹介されていて、効率化サービスのニーズは高いとの見方から買われているようです。

同社は23年10月からECサイトで購入した際に、簡単にインボイスに対応するサービスをはじめるとしていて、ECサイトやクレジット会社から発行される電子明細書と、別に送られてくるインボイスクラウドで紐づけ、簡単に保管できるようにするとしています。

 

www.nikkei.com


同社は以前、売上高300億円以下の中堅上場企業で、3年間で最も手元資金(ネットキャッシュ)を増やした企業としても紹介されています。

今年は同社の攻めの投資が評価されるかもしれません。


www.yomiuri.co.jp


細谷火工(4274)が大幅高になり年初来高値を更新しています。

読売新聞が30日に「政府は、衰退傾向にある防衛産業を包括的に財政支援し、それでも事業継続が困難な場合は工場等の製造施設を国有化できる仕組みを創設する方針を固めた」と報じています。

防衛関連は年明けも物色されるテーマになるとの見方も多く、同社の他に、石川製作所(6208)豊和工業(6203)理経(8226)日本アビオニクス(6946)など防衛関連の中小型株が物色されています。


kabutan.jp


反面、前日の米SOX指数は3.3%の大幅高になったものの、年末年始休暇の換金売りが優勢で、レーザーテック(6920)東京エレクトロン(8035)ディスコ(6146)など半導体関連が総じて軟調な動きになっています。

www.nikkei.com


車載電池向けの電解銅箔を手掛ける日本電解(5759)が反落しています。


同社は米国子会社の新工場建設計画について着工時期を延期することを発表しています。

建設コストの上昇が影響し、コスト削減策を織り込んだ設備計画の策定に時間を要するとのことです。

同社は電解銅箔専業メーカーと稀有な業態であるものの、コストに対する見積りが甘いのか、前回2Q決算も赤字転落、通期見通しも下方修正しています。

今回も新工場着工時期がいつになるかは未定のようです。

しばらく株価も低迷を余儀なくされる状況になりそうです。


テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

大納会日経平均は小幅高!

大幅ギャップアップからスタートするも、徐々に値を消し、大陰線で終わっています。

岸田首相が大納会出席で下落に転じたとの笑えない話も・・・

 

結果、下降する5日線(26276円)に頭を押さえられ、25日線(27315円)75日線(27340円)デッドクロスしています。
200日線(27264円)とのデッドクロスも時間の問題です。

日経平均先物

大発会まで、1/3のナイトセッションの取引がありますが、12/30のナイトセッションの日経先物25740円 -250円と大きく下落しています。

20人中11人が、いきなり日経下限予想をはずしそうな・・・

これまでのブログでも、年明けは厳しい展開になる想定を書いてきましたが、残念ながら、その通りになりそうな雰囲気です。

 

ん???

相場は生き物であり、予想は難しいのかもしれません。
しかしながら、半歩先を想定し戦略を考察するのは意味あることと信じます。

今年も、お役に立てるかはわかりませんが、情報発信していくつもりですのでよろしくお願いいたします。

【本日のトピック】

xn--r8jzdvima84a.com

(よろしければ、御覧ください ↑↑)

 

さて、昨年のこのブログで紹介した銘柄の中で、比較的タイムリーに上昇したのはタカトリ(6338)があげられると思います。

本日は、2匹目のドジョウを狙って、第二のタカトリになるかもしれない銘柄を紹介します。

ワイエイシイホールディングス(6298)

ワイエイシイホールディングス(6298)

https://www.yac.co.jp/

 

ワイエイシイ セグメント 売上構成

同社は産業装置のメーカーグループで、もともとは食品やクリーニング業界向けの包装機の開発・販売からスタートした会社です。

現状は、メカトロニクス関連(精密研磨・ハンドリング・切断・精密加工・レーザー装置)ディスプレイ関連(プラズマ・真空・熱処理装置)産業機器、電子機器の製造販売を行っています。

特に、ハードディスクの円盤の表面を磨く研磨装置は、今や、ハードディスクを扱うのが世界でエスタンデジタルシーケット東芝しかありませんので、世界シェア100%を誇ります。

同社は2023年に創立50周年を迎えますが、上記3つのテーマを強力推進していくようです。

(1)のプライム対応は流通時価総額100億円クリアのことのようですが、おおむね1300円あたりが達成ラインのようですので、現状の株価ではクリアしていると思われます。
(逆に言えば、経営陣は1300円水準は死守したい水準か?)

(2)2023年3月期で売上、営業利益の最高値達成の流れをつくることを目標にしています。

 

(3)2030年には1000億円企業の仲間入りすることを目標にしていますが、達成のための戦略として上記項目を掲げています。

1000億円企業の仲間入りを達成する上で重きを置いているのが量産新製品の強力な推進です。

以下は私がIRにヒアリングしたことも含め記載します。

人工透析装置
世界第2位のニプロ(8086)が主要顧客のようですが、人工透析装置のモデルチェンジが計画されているようで、3年前から開発をしていて、ほぼ認証待ちの水準まできているようです。

②毛髪縦断スライス装置
髪の毛を縦に切ることのできる装置で、もともとは麻薬検査で科捜研に売り込もうとしていた装置のようです。

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同社は12/15Linus Biotechnology,INC.と業務提携を結んでいますが、血液検査のかわりに髪の毛のドーピングを調べることにより、多方面の病気の検査に応用するとのことです。

髪の毛を1億本とかの数を高速縦断するのに同社の毛髪縦断スライス装置が活用されるようです。

また、化粧品会社の検査などにも応用が可能のようです。

 


アルツハイマー認知症早期発見装置

現状、開発中の装置で、誰でも簡単に操作ができるアルツハイマー早期発見装置を目指しているようです。

ただ、この分野は島津製作所(7701)エーザイ(4523)も名乗りをあげているらしく、膨大な医療データも必要になります。

特許など競合も模索される分野かもしれません。

④紙包装機

 

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アマゾンなど過剰包装が問題になっていますが、段ボールやビニールから環境にやさしい紙での包装を可能にする装置です。
アパレル等の包装に応用できそうですが、他社との競争もありそうです。

 


光触媒性能判定装置

 

 

2021年1月に空気清浄機「BLUEEZE(ブリーゼ)」に採用されている光触媒とUV照射」技術による新型コロナウイルスの不活化効果が確認されたとのIRを発表していますが、それ以降は止まっているのが現状のようです。

 


⑥SiC レーザーアニーラ(パワー半導体向け)

SiC レーザーアニーラパワー半導体を創る上で、欠かせない装置のようですが、この装置のトップシェアは住友重工(6302)のようです。

同社は三菱電機(6503)が主要顧客のようですが、最近自動車部品メーカー等のパワー半導体内製化のニーズもあるらしく、販路を拡げるべく営業をかけるようです。

 


マグネシウム電池・アルミニウム電池

 

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2022年2月に海水から取り出したマグネシウムを活用し、リチウム電池より軽量かつ省エネにつながるマグネシウム電池の量産体制整備のおしらせ」を発表していますが、現状は研究室と現場での同じ効果が確認できないとのことで停滞していて、新方式での再検討をしている段階のようです。

また、アルミニウム電池についても事業化が難航しているようです。


総括すれば、同社は多方面のビジネスにチャレンジする会社ですが、現段階では、上記量産新製品については、まだ売上がたつ状況ではない様子です。

しかしながら、マーケットで話題になりそうな材料は豊富に持つ会社と思われます。


問題は同社の決算です。

同社は11月に発表した中間決算にて、中国ロックダウンの影響による部材供給不足原材料高通期業績予想の下方修正を発表しています。

受注残は豊富にあり、部材不足も解消されてきているとのことですが、中国経済の影響に一抹の不安を覚えます。

2月の3Q決算発表で確認する必要があると思います。

ワイエイシイホールディングス(6298)日足

PERは9.2倍 PBRは0.94倍 配当利回り3.12%です。

タカトリの時もそうでしたが、株価が高騰する前には、大型受注の発表がありました。

3Qの決算が好調で、かつ量産新製品の受注などが確認できれば、バリュエーションも安いだけに相場をつくるかもしれません。

 

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