2/19の日経平均は30017.92円
-218.17(-0.72%)でした。
東証1部の銘柄騰落数は値上がり590/値下り1521でした。
売買代金は2兆4668億円。
業種別の値上がりは海運、パルプ・紙、精密機器のみ。値下りは鉱業や空運、陸運、証券などが目立つ動きでした。
個別では東京エレク(8035)やアドバンテスト(6857)等の半導体関連が日経平均を支えたほか、世界発の特許出願技術「医療用生体内溶解性高純度マグネシウム材料」を開発した日東精工(5957)がストップ高になりました。
反面 前日大幅高したファーストリテイリング(9983)が2.4%下落 1銘柄で日経平均を93円押し下げています。
そのほかではT&Gニーズ(4331)やマネーパートナーズG(8732)マネックス(8698)等 直近大幅上昇した銘柄に利益確定売りがでる動きでした。
日経平均はついに5日線(30219.62円)を割ってきました。
2月に入ってから5日線を割るのは初めてなので、少し潮目が変わってきたことを意識する必要があると思います。
2月は3週続けて月曜日が大幅高していますので、早期の5日線復帰を期待したいところですが、モメンタムが下向きに下落傾向を示していますので、少なくても大きな上昇という動きは想定しにくくなっていると思います。
ボリンジャーバンドをみると+1σ(29741.57円)上では下げ止まっています。
昨年11月のワクチン相場でのバンドウォークですが+2σ
を割り込んだ後緑丸のところ、+1σで下げどまり少し上昇してからレンジのヨコヨコになっています。
そして、1月も2度のバンドウォークを記録していますが、いずれも、+1σ近辺で下げ止まり、再び上昇しバンドウォーク もしくは少し上昇したところでレンジのヨコヨコになっています。
これまでの傾向では、バンドウォーク後は+1σで下げ止まり急上昇 もしくは少し上昇したところでレンジ相場の2パターンがあると言えそうです。
今回はどうか?
+1σから急上昇したときに比べ、バンド幅がひろがっていることを考えると、少しもどったところでヨコヨコパターンが濃厚かと思われます。
さて、先週は日銀のETF買いが入らなかったことが話題にのぼっていました。
上記の記事の通り、これまでは前場でTOPIXが0.5%下落していれば、日銀がETFの買いをいれていたのですが、2/18、2/19ともにETFの買いがありませんでした。
実に5年ぶりの方向転換ということらしいです。
これまでも、先日のブログでも書いたように、日銀のETF買いはファーストリテイリング株のような日経寄与率の高い銘柄の株価形成をゆがめる副作用を形成してきています。
そして、ETF保有残高は50兆円を超え、市場のプレゼンス(存在感)は、かなり高まっています。
しかしながら、黒田総裁は16日の国会で、経済情勢について、なお慎重にみるべきと情報発信をしており、今後も金融緩和の継続を表明しています。
3/19の日銀政策決定会合において、ETFの買い方針についても公表されるようですが
おそらく、「平時の購入はひかえて、市場が危機的な状況におちいった時に、思い切った買い入れをする」といったような、これまでの機械的な買い付けから弾力的な買い付けをするといったようなことが公表され、ETFを売却するといった出口戦略については語られない可能性が高いと思われます。
上記は、これまでの日銀ETF買いがおこなわれた推移ですが、一番高値で買ったのは1/15の日経平均が28519円 TOPIXが1856の時になっています。
日経平均が30000円時は見送られたわけですが、今後、日銀が危機的水準と考える水準はどこなのか?
29500円なのか29000円割れなのか、どのくらいの水準かが確認できれば、金融緩和相場の第2幕がスタートするのではないかと思います。