3/10の日経平均は29036.56円
+8.62(+0.03%)でした。
東証1部の騰落銘柄数は値上がり879/値下り1218。
日経平均はプラスでしたが値下り銘柄のほうが多い展開です。
売買代金は2兆8999億円
日経VIは24.91 -0.28(-1.11%) 25ポイントを割ってきて、やや落ち着きを取り戻しつつあります。
業種別では、医薬品や電気機器、情報・通信が上昇した一方で鉱業、鉄鋼、水産・農林などが下落しています。
個別では、工作機械受注の好内容をうけてファナック(6954)が大幅高。ツガミ(6101)や牧野フライス(6135)DMG森精機(6141)などの機械株も買われています。
ハイテク株は総じて伸び悩みましたが、日本電産(6594)やレーザーテック(6920)アドバンテスト(6857)などは、しっかりの展開です。
その他、ワクチン治験を材料にアンジェス(4563)が大幅高したほか、上方修正を発表したビューティガレージ(3180)、子会社が大口受注を獲得したナガオカ(6239)などの上昇が目立ちます。
反面、ファーストリテイリング(9983)、エムスリー(2413)東京エレク(8035)など日経平均寄与度の高い銘柄が売られ、日本製鉄(5401)やJFE(5411)など鉄鋼株も売られました。
決算が失望された、くら寿司(2695)も大幅安しています。
日経平均は寄り付きこそ、米株の上昇を好感し上昇したものの、次第に値を消す動きで29000円を挟んだところで一進一退の動きになりました。
25日線(29416.01)の奪回はならず、ヨコヨコの動きになりそうです。
先物オプションの手口でも、海外勢は29000円を挟んだところで対峙しており、SQ値は29000円前後の可能性が高そうです。
さて、おそらく、SQは29000円を意識した動きになるのではと思いますが、SQ後は、不安定な動きが続くのではないかと考えています。
上記は3/2の日経電子版の記事ですが、年金が日本株を売り越してきているという内容が載っています。
上記はGPIFの第3四半期の運用状況ですが、昨年末の段階で国内株の運用資産が値上がりにより増えており、資産配分目標の25%を超えてきています。年始からの値上がりもあり、足元では26%を超えてきているといわれ、3月期末にむけてリバランスを余儀なくされるという観測です。
上記は同じく 25%を超えている外国債券を、2月後半から、2週間で約3兆6000億円売却していますが、これらの売りも米国金利の上昇に関係がありそうです。
3/18には日銀政策決定会合による、ETF買いの見直しも発表されると思われますし、上記年金の株式リバランスも1兆円を超える可能性があるようです。
あくまで、期末の季節要因ではありますが、SQ後の2週間前後は警戒すべきと考えます。