3/11の日経平均は29211.64円
+175.08(+0.60%)でした。
東証1部の騰落銘柄数は値上がり1558/値下り570。
売買代金は2兆8692億円でした。
日経VIは23.59 -1.32(-5.30%)まで下がっています。
業種別では海運が7.7%と突出した上昇になっており、他、非鉄金属や電気・ガスが強い動きになりました。
反面 ゴム製品や陸運、空運などが軟調になっています。
個別では、川崎汽船(9107)商船三井(9104)日本郵船(9101)が急騰。
明治海運(9115)や飯野海運(9119)など中堅どころにも買いが波及しています。
大阪チタニウム(5726)や東邦チタニウム(5727)のチタン2社も大幅高しています。
ファーストリテイリング(9983)ソフトバンクG(9984)エムスリー(2413)など日経平均寄与度の高い銘柄群にも買いがはいり、3銘柄で日経平均を166円引き上げています。
反面、村田製作所(6981)レーザーテック(6920)SUMCO(3436)などハイテク株が軟調。
下方修正を発表した富士急行(9010)が値を崩し、JR東海(9022)や西武HD(9024)など他の鉄道株にも波及しています。
その他 決算が失望をさそったトビラシステム(4441)やアセンテック(3565)も大幅安になっています。
日経平均は、反転してきた5日線(28976.74)上はキープしているものの、25日線(29449.47)は奪還できず、上昇トレンドには乗り切れていません。
ボリンジャーバンドをみると、バンド幅が縮小するスクイーズ現象がおこりはじめており、25日線のセンターラインと-1σ(28873.40)の間をヨコヨコで推移し、日柄調整後、上下どちらかのトレンド(おそらく下落)が発生するパターンかと思われます。
さて、本日は、証券会社のレーティングで明暗をわけた動きが話題になっていました。
上記のとおり、村田製作所(6981)はモルガン・スタンレーMUFG証券の格下げで反落
川崎汽船(9107)は格上げで急騰しています。
村田製作所は、上記のとおり、18社もの、ほぼすべての証券会社がレーティングしており、かなり強気の1.83(2が満点)のスコアになっています。
ところが、上記をみるとレーティング強気銘柄は、1月半ばに天井をつけて、下落してきています。
それに対して、上記は10社以上がレーティングしているスコアが悪いワースト3の銘柄です。
ところが、ヒロセ電機もローソンも日野自動車も、おおむね株価は上昇傾向です。
なぜ、このようなことがおこっているのか?
考えられることは、変化率です。
ようするに、誰がみても優等生の村田のような銘柄は、すでに株価が織り込んでおり、少しケチがつくと大幅下落する可能性があります。
それに対し、あまり期待されていない上記銘柄群や、本日の川崎汽船のような銘柄は、レーティングの引き上げなどがあれば、株価が大きく反応します。
上記は、多くの証券会社が、レーティングを低くつけており、今後修正もありうる銘柄です。
そのほか、キャノン(7751)やコーセー(4922)なども該当すると思いますが、今後変化が見込める銘柄を仕込んでおくというのも一考と思います。