えのキングの投資日記

日本株投資日誌

9/29(水)

9月28日 相場概況

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日経平均 寄与度ランキング

東証一部の騰落銘柄数は値上がり1033/値下がり1057
騰落レシオ(25日) 150.44
(かなり過熱水準です)
空売り比率 43.3
売買代金 東証一部 3兆8105億円 
     マザーズ 1447億円
東証一部は配当再投資の影響で、大引けだけで約8000億円の売買代金を記録しています。

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日経平均 S&P500 日経VI VIX

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VIXも日経VIも、やや上昇気味です。

業種 鉱業繊維銀行など上昇。
   海運精密機器空運など下落。

個別 ソフトバンクG(9984)2%を超える上昇になり、WTI原油先物高騰をうけてINPEX(1605)4%を超える上昇になっています。

昨日 このブログにも書いた銀行株が続伸していて、三菱UFJ(8306)三井住友(8316)みずほ(8411)もしっかりの動きです。

為替の111円台乗せを手掛かりに、トヨタ(7203)ホンダ(7267)SUBARU(7270)など自動車株が物色されています。

中国恒大問題で売り込まれていたTOTO(5332)日立建機(6305)に見直し買いがはいりました。

上期の見通しを引き上げたジューテック(3157)一時ストップ高になるまで急騰し、上方修正を発表したJNS(3627)東証一部でトップの値上がり率になりました。

反面、日本郵船(9101)商船三井(9107)川崎汽船(9107)海運大手3社が大商いを伴いながら、大幅下落しています。

エムスリー(2413)3%を超える下落になり、レーザーテック(6920)アドバンテスト(6857)など半導体関連も大幅安になりました。

大和証券投資判断は「1(Buy)」継続ながら、目標株価を88000円→70000円に引き下げた任天堂(7974)軟調に推移しています。

マザーズの主力銘柄が売り込まれ、メルカリ(4385)フリー(4478)HENNGE(4475)などが大幅安になっています。

上期の2桁減益が失望を呼んだあさひ(3333)が急落し、上場廃止の猶予期間入りとなったグリーンズ(6574)ストップ安になっています。

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日経平均 日足 

日経平均は続落!
引け間際に、配当再投資の先物買いがはいり、下ヒゲの陽線で終了していますが、前日の終値水準には一度も届かずに終わりました。
明日は権利落ち日になり、即日の埋め戻しとなり、上昇に転ずる5日線(30030円)を維持できるかがポイントになりそうです。

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明日は、いよいよ自民党総裁選挙の投開票が13時から始まります。
なかなかの混戦ですが、ここもとの電力株の動きをみていると岸田さんが決選投票で総裁になることを織り込んできているのかなと思います。
ただ、上記のように、GSは早くから、河野さんが勝利するケースが最も好感されるとのレポートを出していますので、もし、岸田さんが総裁になれば、民意が反映されない選挙として外国人の売りを浴びるかもしれません。

騰落レシオ150を超えてきており、すぐに下落するかは別にしても、過熱感がでてきていることは否めません。

ただ、トヨタ日立上場来高値を記録するような相場が大崩れするとは思えず、仮に下落したとしても、上昇する25日線(29323円)あたりでは下げ止まると思われ、押し目買いに徹するべきと思います。

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さて、このブログでも警鐘を鳴らしていた海運株が、本日も大幅安に沈んでいます。

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本日の売買代金上位を見れば、日本郵船川崎汽船商船三井が、いずれも1000億円を超える大商いになっていて、凄まじい売買がおこなわれたことがわかります。

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日経新聞では、中国の電力不足が要因という論調の報道をしていますが、本日はTOTO日立建機のような中国の影響で下落していた銘柄群が反騰しており、違和感があります。

考えられることは、月内最終日となった本日においてロングショートのポジションをとっていた機関投資家が反対売買を行使し、利益確定に走ったということです。

本日は海運株だけでなく、キーエンス東映アニメメルカリなど騰勢を強めていた銘柄が、寄り付きからいきなり売りからスタートし、苦戦していたソフトバンクなどが買いからスタートしています。

つまり、ロングポジションで持っていた銘柄群を離し、ショートしていたポジションを買戻しした可能性があるということです。

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そして、この売りに買い向かったのは個人投資家です。
上記は約4割のシェアを持つSBI証券前場の売買代金ですが、海運大手3社だけで、マザーズ1日分くらいの売買をやっています。

もし、機関投資家ロングショートの解消が月末特有のものであるなら、あすからは海運株も落ち着きを取り戻すと思います。

しかしながら、一部でささやかれている「コンテナ運賃の伸びの鈍化」というようなファンダメンタルに基づく売り材料があるなら、今後も下落が続き、個人投資家のセンチメントに大きな打撃を与えるでしょう。

相場の行く末をうらなう意味でも、しばらく海運株の動きには注目したほうがよさそうです。