9月29日 相場概況
東証一部の騰落銘柄数は値上がり338/値下がり1787
騰落レシオ(25日) 132.75
空売り比率 44.7
売買代金 東証一部 3兆8556億円
マザーズ 1730億円
業種 空運1業種のみプラス。
精密機器、電気機器、銀行など大きく下落。
個別 緊急事態宣言の全面解除をうけてHIS(9603)や旅工房(6548)、エアトリ(6191)など旅行関連が急伸しています。
アフターコロナ関連が買われ、OLC(4661)やラウンドワン(4680)といったレジャー関連や、串カツ田中(3547)や鳥貴族(3193)、ワタミ(7522)などの外食関連が大幅高になっています。
JAL(9201)、ANA(9202)の空運株やJR東海(9022)やJR東(9020)などの鉄道株の一部に買いが入り、前日下げの大きかった川崎汽船(9107)に見直しの買いが入りました。
総裁選の第一回投票で、岸田氏優勢が伝わると、同氏が「医療難民ゼロ」を提唱していることから、医療機器専門商社のレオクラン(7681)がストップ高まで買われています。
上方修正を発表したタカラスタンダード(7981)が大幅高になり、大分銀行と業務提携を発表したみらいワークス(6563)がストップ高まで買われています。
反面、SOX指数の下落やナスダック下落の影響で、東京エレク(8035)やアドバンテスト(6857)など半導体関連やキーエンス(6861)やダイキン(6367)のような値嵩株の多くが大幅安になっています。
総裁選で河野氏不利と伝わり、レノバ(9519)やイーレックス(9517)、ウエストHD(1407)など再生エネルギー関連が売り込まれています。
前期V字回復を達成したヒマラヤ(7514)は今期見通しが失望を呼び13%を超える下落になり、フェリシモ(3396)も上方修正を発表したものの、広告投資を増やす方針で通期見通しが上期見通しを下回り、大幅な下落に沈んでいます。
日経平均は大幅安!
マドを開けての急落になったものの、終値ベースでは、下値メドとしてあげていた25日線(29405円)を上回り、下げ止まった格好になっています。
今後、下値支持線として機能していくのか注目したいと思います。
本日は、日銀のETFの買いが久しぶりに入りました。
あらためて、TOPIXが前場で2%以上下落すれば出動するといわれていた暗黙のルールが確認されたと思います。
明日は月末になり、日経平均のリバランスの売りが約5000億円ほど出る予定です。
先月は11か月ぶりに上昇して、月末安アノマリーが崩れ、それが大幅上昇トレンドのスタートとなりましたが、明日も上昇となって、本日開けたマド埋めの動きになるのか注目です。
引き続き、外部環境が不安定なため、明日以降、いったんリバウンドしたとしても、2番底をつけてくる動きになると思いますが、25日線を下値支持線として下値切り上げになる可能性があるのではないかと考えています。
わかりにくければ、銀行株の押し目買いでいいのではないかと思います。
さて、ご存じの通り、第100台 自民党総裁に岸田文雄氏が選出されました。
岸田氏優勢と伝わると、民意が反映されなかったと見られたのか、直後に日経平均は下げ幅を拡大し、安値をつけたものの、同時に岸田氏が掲げる政策に関連した銘柄が一斉に動意づきました。
レオクラン(7681)
SERIO(6567)
ITbook(1447)
キャリア(6198)
プロルート丸光(8256)
フライト(3753)
MRT(6034) などなど
少々、怪しい銘柄も含まれていますが、業績が伴うものであれば、割り切って乗ってみるのもありかもしれません。
年末までに打ち出すと言われる「数十兆円の経済対策」はもちろん注目事項ですが、私は、上記の岸田氏が唱える科学技術立国政策の中の10兆円規模の大学ファンドの設立に注目しています。
大学ファンドはGPIFより株式の組み入れ比率を高める予定と言われており、日銀の買いが抑制される中、新たな日本株のビッグプレイヤーになるのではないかと期待しています。
また、科学技術の推進には、かなり力を入れる方針で、政策に反映できるよう、首相直属の首席科学技術顧問、各省に科学技術顧問を置くとしています。
ここもと物色が見送られてきた次世代技術関連株が注目される可能性があり、以前、このブログでも紹介したオキサイド(6521)や東北大学と人の体温ほどの電力でも動く半導体を開発しているT&S(4055)あたりも注目されるのではないかと期待しています。