10月13日(水) 相場概況
東証一部の騰落銘柄数は値上がり608/値下がり1491
騰落レシオ(25日) 89.74
空売り比率 44.6
売買代金 東証一部 2兆4039億円
マザーズ 1174億円
指数は下落していますが、VIXも日経VIも下落しています。
今のところ、マーケットは楽観視しています。(仮に下振れた場合は振れ幅が大きくなる可能性があります。)
米CPI FOMC議事録 決算などでどのような動きになるのか注目です。
業種 不動産、水産・農林、建設など上昇。
海運、鉄鋼、ゴム製品など下落。
個別 多くのハイテク銘柄が売られる中、レーザーテック(6920)はしっかりの動きになり、ファーストリテイリング(9930)やJT(2914)、塩野義製薬(4507)など個別に物色される銘柄も散見されました。
上期営業赤字になった高島屋(8233)が買われ、通期見通しを下方修正したJフロント(3086)も8%強の上昇になっています。百科店株は悪材料出尽くしとみなされたようです。
上方修正をだした東宝(9602)が大幅高になり、3Qの利益が通期の計画を超過したフィルカンパニー(3267)が急伸しています。
大和証券が投資判断を「3」→「2」、目標株価1900円→3000円に引き上げたIDEC(6652)が大幅高になりました。
反面、アップルのiPhone減産観測を受けて、太陽誘電(6976)や村田製作所(6981)など電子部品を中心としたハイテク株が売り込まれています。
日本郵船(9101)、商船三井(9104)、川崎汽船(9107)の海運大手3社が売り込まれ、日本製鉄(5401)やJFEHD(5411)など鉄鋼株も反落しています。
下方修正を発表した日本ペイント(4612)が大幅安になり、今期大幅減益の計画を提示したワッツ(2735)や旭化学工業(7928)なども大きく下落しています。
三菱マテリアルらが197万株の株式売り出しをすることが発表された堺化学工業(4078)が8%近い下落になり、1Qが大幅減益になった三光合成(7888)が急落しています。
日経平均は続落!
陽線で終わり、5日線(28119円)を維持するも、前日高値(28468円)を一時的にも超えられず、相変わらず上値の重い展開になりました。
売買代金も2兆5000億円を割り込む動きで、商いが多い価格帯の28500円あたりを抜けていくには力不足です。
しかしながら、MACDのヒストグラムは来週にもプラス転換する可能性があり、このまま5日線を維持して下値を固めることが出来れば反転する可能性も出てきています。
さしあたって、75日線(28527円)や200日線(28723円)を上抜けることができるかがポイントになりそうです。
さて、本日は需給関係をチェックしてみます。
上記は火曜日に発表になった、直近安値の10/6を含む10月第一週(10月4日~8日)の信用残の推移です。
これを見ると、通常個人は逆張りで下落局面で買い向かう傾向があるのですが、先週は、わずかながら買い残が減少していることがわかります。
買い向かう人も多くいたのでしょうが、ロスカットを迫られた人もそれ以上に多かったということをしめしています。
上記は先ほど発表になった裁定残の推移ですが、買い残が減り売り残が増えていて、やや改善していることがわかります。
ただ、NET残高(買い残-売り残)はいまだ1兆1862億円もあり、相変わらずいびつな需給状況になっています。
健全な需給になるためには、どこかで買い残を吐き出す(現物の売り)必要があり、まだしばらく要注意の状況が続くと思われます。
上記は、先週 信用買い残が増加した銘柄群ですが、相変わらず海運株や半導体株、ファーストリテイリングやソフトバンクGなど指数寄与度の高い銘柄の信用買い残が増えていることがわかります。
このあたりからも、上値が重いことが推測されます。
ところが、上記のように、マザーズで見てみるとプレミアアンチエイジングとかBASEのような主力株の買い残が減少していることがわかります。
大型株に比べて中小型株に需給整理が進んでいる銘柄が出てきていますので、中小型株の個別物色が効率が良くなる可能性が高いと思います。
やはり、しばらくは「森を見るより木を見る相場」になりそうです。