えのキングの投資日記

日本株投資日誌

12/30(木) 大納会  レノバ(9519)

12月29日 相場概況

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日経平均 寄与度ランキング

東証一部の騰落銘柄数は値上がり1588/値下がり547
騰落レシオ(25日) 96.08%
空売り比率 43.1%
売買代金 東証一部 2兆0392億円
     マザーズ 1731億円

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日経平均 S&P500 日経VI VIX

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業種

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個別
日本郵船(9101)商船三井(9104)川崎汽船(9107)大手海運株がしっかりの動きになり、玉井商船(9127)明治海運(9115)など中小型海運株も買われる展開になりました。

多くのグロース株が売られる中、ソフトバンクG(9984)に見直し買いがはいっています。

本日の日経新聞トヨタ(7203)など自動車大手が2022年をメドに「高速道路を手放し運転」できる自動運転の機能を普及車に標準搭載する方針と報じられ、アイサンテクノロジー(4667)ストップ高になっています。

同材料で自動車向け高精度地図を取り扱うデジタルメディアプロフェッショナル(3652)や自動運転に必要不可欠な「AI」を活用したICTシステムの推進をしているアドソル日進(3837)なども大幅高になりました。

遅延していた有価証券報告書の提出を完了した出前館(2484)が大幅高になり、決算が好感されたJフロント(3086)や株主還元方針を総還元性向50%に変更することを発表した京都銀行(8369)が急騰しています。

直近上場銘柄の一部にも値幅を求めた資金が流入し、エフ・コード(9211)HYUGA PRIMARY CARE(7133)ストップ高になっています。

反面、ファーストリテイリング(9983)年初来安値を更新し、SOX指数の下落を受けて、東京エレクトロン(8035)レーザーテック(6920)など半導体関連軟調な動きになりました。

3日ぶりに値段がついたレノバ(9519)全市場売買代金4位になる大商いをやりながらも、下落し続け、35%を超える下落になりました。

マクドナルド(2702)JT(2914)など12月決算銘柄には権利落ちにより大きく下落する銘柄も散見されています。

ERIホールディングス(6083)上期黒字転換を達成したものの、織り込み済みとみなされ急落し、下方修正を発表したフィードフォース(7068)ストップ安まで売り込まれています。

本日新規上場したInstitution for a Global Society(4265)は公募価格を16%上回る初値でスタートしましたが、終値は初値を下回って終わっています。

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日経平均 日足 MACD

日経平均は反落!
75日線(28968円)で跳ね返された形になり、上値は重い状況です。

やはり、28500円±600円のレンジ相場が続いており、どちらか離れたほうにトレンドを形成する可能性が高いと思われます。

明日の大納会での「掉尾の一振」を期待したいところですが、月末安のアノマリーもありますので望みは薄いかもしれません。結局海外市況次第です。

ただ、本日は日経平均は売られたものの、値上がり銘柄数のほうが多く、日経IVも、わずかながら下がっています。

上値も重いかわりに下値も固い状況であり、好業績銘柄の押し目買いを狙う局面と思われます。

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レノバ(9519)

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さて、ご存じの通り再生可能エネルギー関連の雄と言われたレノバ(9519)が暴落しています。

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レノバ(9519)所有者別分布状況


洋上風力発電の事業者選定にもれたというのが、きっかけですが、レノバの株主のほぼ半分は個人になっていて、信用残も200万株近くありますので、なかには追証で一発退場になる人もいるのではないでしょうか?

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レノバのレーティングと目標株価

レノバについては注目企業でもありましたので、名だたる証券会社がレーティングをやっています。


今回 野村証券はニュースが流れた当日に目標株価5610円→2430円に引き下げ、翌日、みずほ4600円→2300円、本日、ゴールドマン4400円→1850円に引き下げています。

大和証券2670円と一番低い評価をしていたのですが、洋上風力発電は成功することを前提に計算していますので、恐らくこれから引き下げてくるものと思われます。

今回の教訓としては、「証券会社のレーティングについては、成長株については成功を前提の性善説で作られている」ということでしょう。

今回落札した三菱商事は1キロワットあたり12円~16円の破格の安値で落札したことが話題になっていますが、レノバが出せる価格は24.5円でした。

仮に、三菱商事がいなくても、レノバは落札できていない可能性が高く、そのことをどの証券会社も想定できていなかったということです。

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これから、マーケットは、本当に企業業績が問われる「業績相場」に入ってきます。期待だけで買われた「金融相場」とは物色対象が変わってきます。

確かにレノバは他の再生エネルギー関連の銘柄とくらべるとPERは70倍以上になっていて倍以上の評価になっていました。

これからは、高PER銘柄については、単に証券会社のレーティングをうのみにするのではなく、「その成長性は本物か?」と疑ってみるような姿勢も必要かもしれません。