9月6日 相場概況
東証一部の騰落銘柄数は値上がり1555/値下がり532
騰落レシオ(25日)118.07
売買代金 東証一部 3兆0419億円
マザーズ 1386億円
コールの売り方の買戻しが急激に起こっており、マーケット急騰の中日経IVが20を超えてきています。
コールのボラティリティが上がることにより、日経IVが上昇する現象は、ここしばらくありませんでした。
業種 海運が突出した上昇で8%高。証券・商品先物、機械が大幅上昇。鉱業、電気・ガス、パルプ・紙など下落。
個別 日本郵船(9101)が10%以上となるなど海運大手がそろって急騰しており、レーザーテック(6920)も売買代金トップになる大商いで続伸しています。
先週に引き続き、NTT(9432)、KDDI(9433)、NTTデータ(9613)など通信株の一角が買われ、ファーストリテイリング(9983)やダイキン(6367)など値がさ株の一角にも強い動きが見られています。
総裁候補の政策に関する思惑から、レノバ(9519)やウエストHD(1407)、イーレックス(9517)など再生エネルギー関連が急伸し、弁護士ドットコム(6027)やGMOグローバルサイン(3788)など「脱ハンコ」関連も急騰しています。
東証の取引時間延長のニュースで日本取引所グループ(8697)が買われ、英国ハンプシャー州議会と長期大型契約を締結したと発表したCYEBERDYNE(7779)が8%を超える上昇になっています。
反面、再生エネルギー関連が賑わった裏返しで原発を保有する電力株が総じて軟調になり、大和証券が「2」→「3」 目標株価1160円→1080円に引き下げた関西電力(9503)の下落が目立っています。
INPEX(1605)は上昇からスタートしたものの、マイナスに転じ、JR西日本(9021)も、5日続落に沈んでいます。
決算が失望を呼んだポールトゥウィン(3657)が5%を超える下げになり、下方修正を発表したクロスプラス(3320)は一時ストップ安になるまで売り込まれています。
なお、引け後、日経新聞社は、任天堂(7974)、キーエンス(6861)、村田製作所(6981)の3銘柄を日経平均新規採用銘柄とし、日清紡HD(3105)、東洋製缶(5901)、スカパー(9412)を除外することを発表しています。
日経平均は大幅に6日続伸!
窓を開けての500円以上の上昇になり、ナイトセッションの先物は、早くも30000円をクリアしています。
移動平均乖離やRSIなどのオシレーターは、かなりの過熱を示していて、急騰の後の下落がいつあってもおかしくないものの、トレンドが完全に上昇に変換しており、仮に調整があっても、押し目買いの好機ととらえるべきと思います。
さて、本日は9/6から仮需要開始の大和証券主幹事IPO
コアコンセプトテクノロジー(4371)のデータを載せておきますので参考にしてください。
公募価格が3500円とするなら、初値予想は6000円~7000円。
同社の経営陣は、リーマンショック後に破綻したインクス(現SOLIZE)の出身者で占められています。
インクスは金型業界にソフトウエア技術や3Dプリンターなど先端技術を持ち込むことで、製作期間の大幅な短縮や完全無人化工場を実現した業界では有名な会社です。
(上場会社のSHIFTの丹下社長もインクス出身です。)
インクスのソフトウェア技術を支えた研究所の所長であった、上記、下村会長らのグループが集まり発足したのが今回上場するコアコンセプトテクノロジーです。
人手不足で工場の自動化ニーズは高まっていますが、熟練された技術をいかに機械に落とし込めるかが課題になります。
同社はインクス時代から培ったノウハウに加え、優秀な理系エンジニアをそろえることで、課題にこたえ、売上も上記のよう増加傾向にあります。
既存株主は180日のロックアップがかかり、ベンチャーキャピタルも入っていませんので需給関係は良好です。
ただ、仮需要段階で、高い成長率は織り込まれていて、PERはすでに65倍になっています。
人気業種であるため、公募の倍の水準の初値がつくのは十分ありうると思いますが、この業種で高い評価をとっているベイカレント(6532)でもPERが70倍を超えたあたりで足踏みしています。
上場時は3社の同時上場となっており、比較的安くスタートするのであればセカンダリーでもうまみはあるでしょうが、足の速い勝負になると思われますので注意が必要と思われます。