9月2日 相場概況
東証一部の騰落銘柄数は値上がり896/値下がり1197
騰落レシオ(25日) 102.97
売買代金 東証一部 2兆6395億円
マザーズ 1556億円
本日も、日経平均が上昇しているにもかかわらず、日経VIが上昇しています。
連日の急騰をマーケットが警戒していることを示しています。
業種 金属製品、その他製品、保険など上昇。
陸運、空運、鉄鋼などが下落。
個別 米ナスダック上昇を受けて、レーザーテック(6920)やアドバンテスト(6857)など半導体関連が上昇し、任天堂(7974)やソニーG(6758)などゲーム関連も買われています。
日経新聞に掲載された社長のコメントで、半導体の安定供給へ向けて積極投資する方針が伝わったルネサス(6723)が大幅高になっています。
三菱UFJMSが「Neutral」→「overweight」 目標株価を、2400円→2900円に引き上げた三菱ガス化学(4182)や、同じく三菱UFJMSが目標株価を3000円→3500円に引き上げたLIXIL(5938)が大幅上昇になっています。
上方修正を発表したグラファイトデザイン(7847)が年初来高値を更新し、ウイルス除菌装置販売でサンワサプライ上海と業務提携を発表したレカム(3323)が急騰しています。
反面、公募増資を発表したJR西日本(9021)が13%を超える下落になり、JR東日本(9020)やJR東海(9022)も連れ安しています。
HIS(9603)やANA(9202)などアフターコロナ関連も売り込まれ、日本製鉄(5401)やJFEHD(5411)など鉄鋼株も下落しています。
8月の既存店売上が前年割れしたワークマン(7564)が3%を超える下落になり、マザーズ市場が下落する中、FRONTEO(2158)やAIインサイド(4488)、BASE(4477)などが大きく売られています。
日経平均株価は4日続伸!
週初からの上昇もあって、伸び悩んだものの、3日連続の陽線を記録しています。
伸び悩みながらも、200日線(28300円)まで下押すことはなくしっかりの動きです。
足形が「迷い」の十字足になっており、調整への分岐点か、上昇派の中間点を示唆する動きか、明日の動向は要注目です。
アムロなど短期筋のオプション手口は28500円のコールまでは買い向かっているものの、28625円以上のコールは、いっかんして売り建てているため、いつもの吊り上げからの下落を狙っているように感じますが、BNPパリバやバークレーズなど、普段あまりメインのプレイヤーではないところが先物を大きく買い越ししています。
今回の上昇は、上昇するハッキリとした理由が見当たらないと思われますが、往々にして、「わからない相場ほど強い」というケースもあります。
しっかり作戦を考え、押し目買いに徹するのがいいのではないかと思います。
さて、本日は、今年の大出世株のリクルート(6098)の決算から、今後買われていきそうな銘柄を考察してみたいと思います。
上記の4~6月期での今期営業利益予想をみると、前回5月の予想値から、約1千億近く上方修正していることがわかります。
大型株ながら、決算発表後、上昇波動を描き、上場来高値を更新しています。
強烈な上方修正を生み出した源泉は、米国の売上高が77%を占めるHRテクノロジー事業です。
HRテクノロジー事業とは人材採用の広告です。
以前のブログにも書きましたが、現状、米国は強烈な人材採用難に陥っており、雇用するために給料を上げざるを得ず、それがインフレの元凶になっています。
したがって、人材採用の広告も数量、単価ともに上昇し、今回の上方修正につながったということです。
週末の雇用統計も要注目です。
結論としては、上記のように、人手不足とか部材不足(価格高騰)など、困っている企業を助けるビジネスをやっている会社は収益を上げやすいということです。
部材不足や価格高騰に対応する専門商社などは狙い目ではないでしょうか?
例えば、8/25の日経新聞に日本製鉄とトヨタがケンカ腰で部品会社に卸す鋼材価格の引き上げを決めたという記事がのっています。
上記は鉄鋼の専門商社の阪和興業(8078)です。
PER5.26倍 PBR0.73倍 配当利回り1.77%です。
専門商社は価格交渉力にたけており、鋼材価格上昇にも対応しているはずなので、かなりの利益があがるのではないでしょうか?
この会社は、積極的なM&Aにより、EVの電池に必要な
ニッケル リチウム コバルト マンガンなどの資源投資もやっています。
EV電池関連としても物色される可能性があるのではないかと思います。