8月28日 相場概況
東証一部の騰落銘柄数は値上がり880/値下がり1175
騰落レシオ(25日) 103.99
売買代金 東証一部 2兆1135億円
マザーズ 1428億円
SKEW指数(ブラックスワン指数)が、またもや160を超える高騰をし、VIXが16辺りまで低下しています。
近いうちに、なにがしのVIXの反騰(株価下落)もありうると思われます。
上記はNYダウですが、高値圏での「寄り切り陰線」が出現しており、注意が必要です。
業種 海運が大きく上昇。パルプ・紙、保険などがしっかり。精密機器、倉庫・運輸関連、石油・石炭製品など下落。
個別 三菱UFJMSが目標株価7900円→9200円、みずほが目標株価5000円→14000円に引き上げた商船三井(9107)や、同じく三菱UFJMSが目標株価6900円→9000円、みずほが目標株価6000円→12000円に引き上げた日本郵船(9101)が大幅高になっています。
通期経常益予想の上方修正や自社株買いを発表したスターマイカHD(2975)が急伸し、液晶ディスプレー用高機能フィルムの開発・製造を手掛ける恵和(4251)が一段高になっています。
子供庁創設を検討する自民党が、今秋の衆院選で「こどもまんなか基本法」を制定することを公約の土台にする方針との観測が流れ、ベビーカレンダー(7363)が一時ストップ高まで買われ、幼児活動研究会(2152)も高騰しています。
反面、三菱UFJMSが目標株価44000円→25000円??
に引き下げた任天堂(7974)が売り込まれ、直近安値をうかがう下落になり、イオン(8267)も3%を超える下落になっています。
7月の月次の鈍化が悪材料視された神戸物産(3038)が反落し、水力発電参入と伝わるも、株価割高との見方が伝わったレノバ(9519)が大幅安になっています。
原油の下落を嫌気しENEOS(5020)や出光興産(5019)が軟調になり、いちよし証券が「A」→「B」
フェアバリュー2800円→2700円に引き下げたガンホー(3765)が窓を開けた下落になっています。
日経平均は反落!
25日線(27666円)を終値で下回っていますが、下落一巡後下げ幅を縮小し、下ヒゲ陽線になっています。
米株がジャクソンホールを無難に通過し、日経平均先物もアフターマーケットで27860円 +220(+0.80%)まで戻ってきていますので、月曜日はしっかりの動きからスタートすると思いますが、心理的な節目の28000円、200日線(28220円)、75日線(28283円)が壁になると思われます。
これらの上値抵抗線を抜いて8/12の28279円を抜ければ、相場の流れは一変すると思いますが、需給と月末安アノマリーを考えると一気に抜けていくのは材料不足のように感じます。
上記は裁定残の推移ですが、8/20の週は裁定買い残も減っていますが、裁定売り残が大きく減ってきていることがわかります。
つまり、この週の上昇の原動力はショートカバー(買戻し)であったことがわかります。
そして、上記は信用残推移ですが、買い残が、あいかわらず3兆5000億前後の高水準で損益率も-12.88%になっています。
戻り売りの圧力が高い状況は変わってませんので、なにか外人の強烈な買いを呼び込むような事象が起こらないかぎり、上昇トレンドを取り戻すのは難しいと思われます。
また、上述のように米株が短期調整してもおかしくない指標もでていますので、最近米株との相関関係は低下しているものの、注意が必要と思います。
さて、本日はフロンティア・マネジメント(7038)を紹介します。
以前、このブログでも会社内容は紹介したことがあると思われますが、いわゆるカリスマ経営者率いるM&Aのプロフェッショナル集団です。
8/12に発表した中間決算は、人員増員(三井住友から引き抜いた副社長も含む)のための人件費増加とコロナ補助金の影響で、M&A案件自体下火になったこともあり、進捗率は8%と厳しいものになりました。
ただ、この進捗率で通期の見通しは変更なしということでしたので、なにか出てくる可能性があると思われ、私も決算悪で売り込まれていくところを買い下がっています。
ところが、週末のIRで上記Foot Lockerのクロスオーバー案件 約400億のアドバイザーになっていることが発表されています。
これにより、通期目標達成が見えてきたように思われますし、期ずれの可能性のある案件もある様子なので、上方修正の可能性もありうるかもと感じています。
あと、この会社は、プライム基準適合と発表していますが、昨年株価が3000円まで駆け上がった時の株価で算定され、流通時価総額100億をクリアした様子で、現状の株価で算定すれば流通時価総額100億はクリアしていません(IRに確認済み)
したがって、来年10月にクリアしていなければ、TOPIXから外される可能性もあり、経営としては、かなり株価を意識するのではないかと思われます。
M&Aは、実はアフターコロナ関連ともいえ、GCA(2174)が買収されたり、GSが日本で銀行業務を開始するのも、M&A事業が有望であることの証左と思われます。
もちろん、週明けのマーケットがどのように反応するかわかりませんが、直近高値から1/3以下まで売り込まれた水準ですので、そろそろ動いてくるのではと感じています。