6月17日 相場概況
日経平均 29018.33円 -272.68(-0.93%)
TOPIX 1963.57Pt -12.29(-0.62%)
マザーズ 1182.65Pt -20.39(-1.69%)
東証一部の騰落銘柄数は値上がり673/値下がり1409
騰落レシオ(25日)112.08
売買代金 東証1部 2兆2782億円
マザーズ 1674億円
日経VI 18.55 +0.45(+2.49%)
VIX 18.15 +1.13(+6.64%)6/16
日経VIもVIXも、やや上昇気味です。
業種 鉱業、保険、銀行など上昇
サービス、精密機器、医薬品など下落
個別 米長期金利上昇を手掛かりに、三菱UFJ(8306)や三井住友(8316)など銀行株が物色され、T&D(8795)や第一生命(8750)など保険株にも買いが入りました。
任天堂(7974)やエーザイ(4523)、ZHD(4689)などが買われ、売り先行からスタートしたレーザーテック(6920)も2%超の上昇に切り返しています。
その他、前期の見通しを引き上げた毎日コムネット(8908)や増配を発表した平山HD(7781)が大幅高になり、ゲームアプリ制作に関するリリースが好感されたenish(3667)が急伸しています。
また、昨日ストップ高したタムラ製作所(6768)が本日もストップ高比例配分まで急騰しています。
反面、ソニーG(6758)やアドバンテスト(6857)、TDK(6762)などハイテク株の多くが売り込まれ、エムスリー(2413)やメドレー(4480)、メドピア(6095)など医療系グロース株も続落しています。
GSが「中立」→「売り」 目標株価2900円→2800円に引き下げたコマツ(6301)が売り込まれ、BASE(4477)や弁護士ドットコム(6027)、HENNGE(4475)などマザーズ主力株が厳しい下落に見舞われています。
また、前期の営業利益を引き上げたものの、最終利益を引き下げたコーセル(6905)が大幅安に沈んでいます。
日経平均は続落!
無難に通過することがコンセンサスになっていたFOMCが、テーパリングの議論を始め、金利上昇を視野にいれたタカ派に変貌したことを材料に、先物主導で売りが先行する展開になりました。
5日線(29172円)75日線(29105円)を下回る動きになったものの、終値で29000円は回復しています。
一時、400円を超える下落になりましたが、前日までの外資の手口でFOMCをイベントドリブンとしてポジションをとっている可能性が伺えましたので、特に驚きはありませんでした。
25日線(28732円)上を維持している間は上値を試す可能性もあり、米メジャーSQが終了する来週あたりから方向性が見えてくると思われます。
さて、明日のEnjinを皮切りに来週にかけてIPOの上場ラッシュが始まります。
6/22はデコルテHD、ペルセウス、ペイロール、東海道リートの4銘柄。6/23はドリームベッド、アイドマHD、アイPFの3銘柄。6/24はセレンディプ、アルマード、HCSHD、ベイシスの4銘柄。6/25はステムセル研究所、日本電解の2銘柄というスケジュールになります。
上記は、最近上場したIPOの6/17までの株価推移ですが、20銘柄中、公募値も初値も両方上回っているのは7銘柄のみになっています。
上記は IPOの初値形成日の売買高上位ランキングですが、初日に大商いをやった銘柄で、公募、初値ともに上回っているのはスパイダープラスとウイングアーク、かろうじて表示灯が該当するだけです。
ただ、公募を下回っている銘柄はひとつもありません。
そして、上場からしばらくすると一日の平均売買高が大きく減少していることがわかります。
上記は逆に初値形成日の売買代金が少ないランキングです。
もちろん、当初から公開規模の小さい銘柄や、上場初日は値つかずで規制がはいったため売買代金が少ないケースもあるのですが、2日目以降も売買が増えて、かつしばらくしても、1日平均売買高が大きく減少しない銘柄は公募、初値より大きく値上がりしているケースが多いようです。
上場時だけ売買が集中しシコリをつくってしまった銘柄はなかなか浮上するのが大変ですが、シコリが少なくコンスタントに売買を形成する銘柄は上昇していくのも早いということかもしれません。
以前、IPOセカンダリーで億り人になったひとが、初値で高くなりすぎないものを選ぶと言っていました。(BASEやメドレーは典型例です。)
今回のIPOラッシュは、とりわけスケジュールがタイトで資金が分散されます。上場後上昇していく銘柄でも静かにスタートする可能性もあり、その後の売買動向などの動きをみながら参戦するのも面白いのではないかと思っています。