12月22日(水) 相場概況
東証一部の騰落銘柄数は値上がり1147/値下がり911
騰落レシオ(25日) 78.69%
空売り比率 42.0%
売買代金 東証一部 1兆9894億円
マザーズ 2014億円
業種
個別
SOX指数高騰を材料にレーザーテック(6920)や東京エレク(8035)がしっかりの動き。
アドバンテスト(6857)はSMBC日興が目標株価11000円→11300円に引き上げ約3か月ぶりの水準まで上昇しています。
ソニーG(6758)が大幅上昇していて、JAL(9201)やANA(9202)の空運株にも見直し買いが入っています。
SBI(8473)の北尾社長が「非上場化も選択肢の一つ」と発言した新生銀行(8303)が急騰しています。
通期営業利益予想を上方修正したERIホールディングス(6083)やメディパルHD(7459)と資本業務提携を発表した神栄(3004)がストップ高まで買われています。
その他、脱炭素社会移行に貢献する「トランジションファイナンス」の一環として、コンテナ船18隻(約2500億円)のリース案件を受注したと発表したFPG(7148)が一時ストップ高まで急騰しています。
反面、年末の薄商いの中、トヨタ(7203)やデンソー(6902)が売られ、キヤノン(7751)や武田(4502)、日本電産(6594)なども小幅安になっています。
三菱ロジスネクスト(7105)は新市場でスタンダード市場選択を発表し、三菱重工(7011)による完全子会社化期待が消滅し15%を超える下落になっています。
2Qの決算が減益になった日本オラクル(4716)が急落し、ツルハHD(3391)の上期営業益が下振れたため、ウエルシア(3141)やクスリのアオキ(3549)などドラッグストア株全般が売り込まれています。
12/23 新規上場 IPO 初値予想(トレーダーズ)
三和油化工業(4125)
公募3500円 初値予想4000円
エクサウィザーズ(4259)
公募1150円 初値予想1150円
ハイブリッドテクノロジーズ(4260)
公募500円 初値予想800円
クルーバー(7134)
公募2160円 初値予想2000円
日経平均は小幅続伸!
下降する25日線(28670円)に頭を押さえられる形です。
年末で売買代金が2兆円割れになる薄商いでは、ブレークアップするには力不足です。
三角持合いを形成しており、価格は一方通行に振れやすいものの、長続きしないため、年内は順張りより逆張りのほうが効率がいいと思われます。
さて、本日は12/23上場の三和油化工業(4125)を紹介します。
化学品や油剤製品の製造販売や産業廃棄物の再資源化を手掛ける会社です。
産業廃棄物から有機溶剤やリン酸などを回収して販売するリユース・リサイクル事業
半導体向け溶剤やリチウムイオン電池材料など化成品の販売
その他、自動車メーカーに油剤製品を販売する事業などを展開しています。
有機溶剤の廃液収集では3年連続業界トップです。
製造から販売、産業廃棄物の有効利用まで、物流や品質保証も含めて自社で一貫して対応ができるのが強みです。
2022年3月期の連結純利益は前期比37%増の9億9900万を予想しています。
リチウムイオン電池の関連材料の引き合いが強いほか、産業廃棄物の受託が堅調なようです。
公募 3500円 初値予想 4000円(今期予想PER14.6倍)
半導体関連かつ環境関連というテーマ性があり利益率も高い会社です。
安定配当を実施する方針で今期1株あたり25円と前期から6円増配する見通しです。
ただ、上場する12/24は、同日4社同時上場になり、後半の目玉の大型物件であるエクサウィザーズ(4259)の上場と重なります。
公開規模も35.4億円あることから、初値が飛ぶということもないと思います。
しかしながら、原材料が高騰し、多くの化学株が苦戦する中、再生品を扱う同社には追い風が吹きます。
初値段階で本日ストップ高した湖北工業(6524)のように機関投資家が参戦してくるかは微妙ですが、SDGsをテーマとするファンドが組み入れる可能性もあると思います。
1970年創業の老舗企業で、玄人好みのする銘柄ですが、過密スケジュールに埋没して安くなるようならセカンダリーを狙ってみたい銘柄です。