7月6日 相場概況
日経平均 28643.21円 +45.02(+0.16%)
TOPIX 1954.50Pt +5.51(+0.28%)
マザーズ 1188.53Pt -2.30(-0.19%)
東証一部の騰落銘柄数は値上がり1142/値下がり897
騰落レシオ(25日) 101.45
売買代金 東証一部 1兆6909億円
マザーズ 1822億円
日経VI 15.92 +0.07(+0.44%)
VIX 15.85 +0.37(+2.39%) 7/6 17:00現在
業種 空運、石油・石炭、鉱業など上昇
海運、証券・商品先物、医薬品など下落
個別 10月の日経平均見直しで、日経平均に採用される可能性が高いといわれる任天堂(7974)が大幅高。
前日に引き続きアフターコロナ関連が買われ、JAL(9201)、ANA(9202)、HIS(9603)、JR西日本(9021)などが買いを集めています。
原油高を材料にコスモエネルギー(5021)や出光興産(5019)など石油卸が上昇し、三菱UFJMSが目標株価を2600円→2800円に引き上げた三井物産(8031)が大幅高になっています。
車載フレキシブル基板向け検査装置の受注を発表したインスペック(6656)が急伸し、上期が大幅増益になったキューソー流通システム(9369)が大幅高になりました。
その他、環境省が太陽光発電の導入目標を引き上げる方針と報道があり、レノバ(9519)やイーレックス(9517)など再生可能エネルギー関連が物色されています。
反面、連日不適切検査で売り込まれている三菱電機(1501)を筆頭に、富士通(6702)、日立(6501)など総合電機が軟調になり、SCREEN(7735)やアドバンテスト(6857)など半導体関連の多くも下落しています。
日本郵船(9101)、商船三井(9104)、川崎汽船(9107)など船株大手3社がそろって売り込まれ、証券株も総じて売られています。特にマネックスG(8698)が7%近い下落に沈んでいます。
その他、前日ストップ高した直近IPOの日本電解(5759)は買いが先行したものの失速し大幅安になりました。ただ、売買代金は全市場3位と大商いをやっています。
また、上期は大幅増益になったものの、通期見通しの据え置きが失望を呼んだ川口化学(4361)は8%を超える下落に沈みました。
日経平均は小反発!
しかしながら、下降する5日線(28704円)を上抜けることができず、25日線(28906円)、75日線(29003円)も下向きになっています。
売買代金も連日の2兆円割れとなり上値が重い展開が続いています。
需給をみても、短期のABNアムロ以外はやる気がないような状態で、今週のSQは28500円を割れなければ、28500円~29000円 28500円を割り込む動きになれば28000円~28500円の水準になるのではないかと思っています。
さて、連日弱含みの日本株ですが、なぜ米株の動きについていけないのでしょうか?
多くのアナリストは、上記のように日本のワクチン接種状況の遅れが原因と指摘します。
大和の木ノ内さんは、今週日本がワクチン接種がいったんピークを迎える。米国やイスラエルもピークを迎えたとき株価はいったん調整したとおっしゃっています。
たしかに、ワクチンの普及状況はマーケットに大きな影響があると思います。
ただ、現在の日本の環境は、ワクチンだけではない構造上の問題もあるのではないかと思います。
上記はGPIFの資産構成ですが、すでにパンパンで資産組み入れには、せいぜい配当の再投資程度のリバランスしか余裕がないように思われます。
それから、日銀がETFを以前のように買わなくなったことはご存じの通りですが、日銀は、すでに国債の買い入れも減額してきています。
そして、マネタリーベースも縮小してきています。
つまり、日銀はすでにステルス的にテーパリングに入っていると言うことです。
不思議と、このことはタブーになっているのか、あまり指摘するアナリストはいませんが、今の状況で、もし米国相場が崩れれば、それなりの下落を覚悟しなければならないと思います。
オリンピックを控えて、下落相場にならないよう、秘策を出してくるのかもしれませんが、頭のすみにはおいておいたほうがいいのではないでしょうか?