えのキングの投資日記

日本株投資日誌

4/22(木)

4/21日経平均28508.55円 

       ー591.83(-2.03%)でした。

f:id:ENOKINGkun:20210421160533p:plain

日経平均 寄与度ランキング

東証1部の騰落銘柄数は値上がり132/値下がり2028
騰落レシオ(25日) 85.65
昨日から100割れ。25日間で値下がり銘柄のほうが多いことを意味しますので、昨日からトレンドが変わっていることがわかります。
売買代金は2兆6462億円

f:id:ENOKINGkun:20210421161829p:plain

日経平均 日経VI VIX

日経VIは22.56 +2.54(+12.69%) 急上昇してきています。
VIXは18.68 +1.39(+8.04%) 上昇してきてはいますが、日経VIほどではありません。25くらいつける動きが出れば米株も大きな調整がくる可能性が出てきます。
業種別では、かろうじてプラスは空運のみ。残り業種はすべてマイナスだが、特に鉄鋼パルプ・紙非鉄金属の下落が大きく売り込まれました。

個別では、前期の最終利益が4兆円台後半になる観測のでたソフトバンクG(9984)が上昇。
上方修正と増配を発表した愛光電気(9909)や、同じく上方修正を発表したブティックス(9272)ストップ高しています。
その他、ファルテック(7215)ヒップ(2136)が急伸し、足元下落していたJAL(9201)にもリバウンドの買いが入りプラスに浮上しています。
反面、東京エレク(8035)ソニー(6758)ファナック(6954)など主力どころの多くが売り込まれ、日本製鉄(5401)住友鉱山(5713)INPEX(1605)など景気敏感系も大きく売り込まれました。
その他、英ファンドの買収交渉が実質中止になった東芝(6502)が大幅安に沈み、緊急事態宣言再発令への警戒からTOKYO BASE(3415)TSI HD(3608)三陽商会(8011)オンワードHD(8016)などアパレル関係が売り込まれました。
小型株では、上期大幅減益のマクアケ(4479)が9%を超える下げにみまわれ、直近騰勢を強めていたイメージワン(2667)紀文食品(2933)も急落しています。

f:id:ENOKINGkun:20210421173638p:plain

日経平均 ボリンジャーバンド MACD

 

今週はいったん上昇、下げるなら来週からと想定していましたが、昨日から29500~30000円のレンジを下離れ、2日で1176円の下落になりました。
先物の手口では、マーケットメーカーになりやすいABNアムロ、ソシエテ、モルガンスタンレーなどはしっかり買い越しているのですが、普段養分になりやすい野村や三菱UFJモルガンがCスイスやJPモルガンといっしょに強烈に売り越しています。日銀の買いがはいらなかったことも先物売りに拍車をかけた形になり厳しい下落になりました。売買代金からも、現物売りというよりは先物主導の売りであることが言えると思います。
上記チャートは日経平均ボリンジャーバンドですが、-2σ(28563円)につっかける状態になり正念場をむかえています。明日以降-3σ(28119円)をつけていくようだと下落トレンドのバンドウォークが始まる可能性があり注意が必要です。
しかしながら、明日以降切り返すことができれば、3/5の28308円、3/24の28379円、今回の28419円と下値切り上げの形になります。
ABNアムロが買い越していることからも、5月SQにむけて切り返してもおかしくないと感じています。

f:id:ENOKINGkun:20210421182834p:plain

緊急事態宣言発令と株価

さて、今回の下落のきっかけになったのは、大阪で緊急事態宣言要請、東京や兵庫でも続く方針というのが一側面としてあるといわれています。
しかしながら、上記チャートをみていただくと、緊急事態宣言発令前や延期が発表になったときは下落しているものの、実際に緊急事態宣言が発令された時には株価は上昇していることがわかります。
「ロックダウンは買い」とわれらが木ノ内のとっつあんも言っています。

f:id:ENOKINGkun:20210421190931p:plain

主要国のワクチン接種回数

一方、日本株の下落が他国と比べても大きいのは、ワクチンが行き届いてないからという分析もあります。実際 上記の接種回数をみると日本は下から4番目です。ワクチン接種の多いアメリカ、イギリス、デンマークシンガポールあたりはPMI(購買担当者景気指数)が50をこえて60をめざす勢いです。それに対して接種の少ない日本や韓国、インドなどはPMIが50以下になっています。

f:id:ENOKINGkun:20210421192501p:plain

日本のワクチン接種計画

上記は日本のワクチン接種計画ですが、従来 一番左のアストラゼネカのワクチンを年末まで1億2000万回分供給する予定でした。ところが、アストラゼネカのワクチンには血栓ができるという副作用が報告されており、ヨーロッパではアストラゼネカワクチンの使用を指し止めする国もでてきています。高齢大国の日本においても、アストラゼネカワクチンの使用は難しいとみるべきです。

f:id:ENOKINGkun:20210421193258p:plain

f:id:ENOKINGkun:20210421193416p:plain

4/19 日経新聞

そこで、菅首相は日米首脳会談で国防などでアメリカにかなり譲歩しながら、ファイザーワクチンの約2億回分(ワクチンは2回の摂取が必要)を確保したといわれています。

f:id:ENOKINGkun:20210421194126p:plain

アメリカンエアラインと日本航空の株価

f:id:ENOKINGkun:20210421195149p:plain

デニーズ(米国)とすかいらーくの株価

f:id:ENOKINGkun:20210421195414p:plain

メ―シーズと三越伊勢丹の株価

上記はアメリカンエアラインと日本航空デニーズとすかいらーく、メ―シーズと三越伊勢丹の株価を比較したものですが、11/5のファイザーがワクチン開発成功したあたりから、かなり株価が差がひらいていることがわかります。
日本にワクチンが供給されれば、日本株の見直しによりこの差が縮小していく可能性がでてくると思います。
アフターコロナ銘柄を今のように安い時に仕込み、ワクチン普及が進むまで保有する中期戦略も有効ではないかと思います。