4/6の日経平均は29696.63円
-392.62(-1.3%)でした。
東証1部の騰落銘柄数は値上がり248/値下がり1897。
売買代金は2兆4943億円。
日経VIは18.66 -0.20(-1.06%)
VIXは18.02 +0.69(+3.98%) 16:52現在
業種別では、上昇は証券・商品先物の1業種のみです。
下落は鉱業、医薬品、銀行などの下げが大きい展開でした。
個別では、マネックスG(8698) SBI HD(8473) 松井証券(8628)などネット証券が逆行高。
好業績がリリースされたスタジオアリス(2305)やビッグカメラ(3048)、神戸鋼(5406)などが大幅高。
その他、「デジタル給与」の日経記事を材料にメタップス(6172)が動意づき、上期の営業利益が倍増の見込みになったフェスタリアHD(2736)がストップ高になりました。
反面、米国長期金利一服を嫌気してか、みずほ(8411)や三菱UFJ(8306)など銀行株が軟調。
原油価格の大幅下落を嫌気して、INPEX(1605)やENEOS(5020)などが下落し、インドのコロナ拡大を警戒しスズキ(7269)が5%を超える下落になりました。
その他、保守的な見通しが失望を呼んだしまむら(8227)やあさひ(3333)が大幅安になり、「こども庁」思惑で買われていたベビーカレンダー(7363)はストップ安まで売り込まれました。
日経平均は大幅安になりました。
終値ベースで5日線(29641.51円)はキープしています。
もし、明日以降、5日線を割り込み、25日線(29396.36円)を割り込むようなことになれば、これまで述べてきたトリプルトップからのリターンリバーサルが完成することになり、その後大きな下落になることもありえます。
外資のオプションの手口からして、SQまでは急落することはないと思いますが、その後は要警戒と思われます。
その要因としては3つほどあります。
まずは、売買代金(出来高)。今回指数は上昇していくのに、売買代金はむしろ減っていきました。これは、NYやナスダックも同様で、ダイバーチェンスという現象です。
ダイバーチェンスが観測されると、タイムラグをおき、下落につながりやすい 一つのシグナルになります。
2つ目は、上記VIXの動きです。
VIXは現在20を割り込み下落傾向が続いています。
上記のボリンジャーバンドの→を見ていただければ、おおよそ-1σに沿った形で約1か月ほど下落。その後1~2週間ほど横ばい期間を経て、VIXが急上昇(株価は下落)する傾向があることがわかります。
今回3/15あたりからVIXは下がり始めているため4月下旬から5月初旬は要警戒ということになります。
3つ目は米国におけるテーパリング議論と日本のワクチン普及の遅さです。
テーパリングについては、後日述べますが、FOMC議事録が4/7(日本時間4/8)に公表されます。米国の経済指標からみても、ぼちぼちテーパリングの議論がされてくるのではないかと感じています。
また、ワクチン普及の遅さも気になります。米国ではすでに4割近くの国民がワクチンの2回目の摂取を終えているのに対し、日本では2回目の摂取を終えたのは菅首相くらいでしょう。
以前のブログでも申し上げましたが、日本株のPERは今度の決算で3割以上増益を確保して正当化されます。
ワクチン普及が遅れるなか、今期見通しを保守的に見積もる経営者がでてこないか心配です。
さて、最近IPOのセカンダリーのパフォーマンスの悪さが気になります。
期待したオキサイドも本日はストップ高くらいいくのかと思いきや、あっさり寄ってその後、一時ストップ安まで売り込まれました。
この傾向の裏には3月から強化された信用規制にありそうです。
上記は信用規制がおこなわれている銘柄ですが、直近IPOのシキノハイテック(6614)とベビーカレンダー(7363)が信用の増担保規制を食らっています。
シキノハイテックは規制のはいった4/1から急落。ベビーカレンダーは、本日ストップ安です。
上記は信用規制の適用要件ですが、これまでは、いずれも25日線基準になっていました。したがって上場間もないIPOは信用規制の対象外でした。
ところが、3月から上記注記が記載されIPOも規制の対象になったということです。
要は「出来高が発行株数超え+ストップ高」になると信用規制がかかる恐れがあるということです。
これでは、ストップ高まで買い上げようと思っても躊躇してしまいます。
「投資家保護」というのが大義名分のようですが、そもそも、米国ではストップ高やストップ安という概念すらありません。ゲームストップのようなこともおきますが、それも踏まえて自己責任です。
日本の市場が米国に比べダイナミックさにかけるのは、このようなお上の姿勢にもあると思います。