5月31日 相場概況
日経平均 28848.11円 -301.30(-1.03%)
TOPIX 1924.02Pt -23.42(-1.20%)
マザーズ 1149.39Pt +4.20(+0.37%)
東証1部の騰落銘柄数は値上がり420/値下がり1712
騰落レシオ(25日) 87.81
売買代金 2兆2415億円
日経VI 20.00 +0.24(+1.21%)
VIX 16.76 +0.02(+0.12%)5/28
業種 値上がり業種は海運のみ
不動産、銀行、機械などが大きく下落
個別 SOX指数連騰をうけ、レーザーテック(6920)が5.9%上昇し上場来高値更新、アドバンテスト(6857)や東京エレク(8035)など半導体関連がしっかりの動きでした。
業種別で唯一上昇した海運セクターでは、日本郵船(9101)や商船三井(9104)がプラスで推移しています。
ワクチン接種会場を無償で提供すると発表したTKP(3479)が大幅高。 アフターコロナ関連のオープンドア(3926)やルネサンス(2378)も大きく上昇しています。
網膜投影レーザーウエアをSMBC日興証券が導入したことを発表したQDレーザー(6613)が急伸し、大和証券と業務提携を発表したニチリョク(7578)はストップ高しています。
また、上方修正を発表した川口化学工業(4361)はストップ高比例配分になっています。
反面、ソフトバンクG(9984)やソニーG(6758)など主力株の多くが売り込まれ、マネックスG(8698)やホンダ(7267)も大幅安になっています。
三井不動産(8801)、住友不動産(8830)、東京建物(8804)など不動産株が売り込まれ、三菱UFJ(8306)や三井住友(8316)、みずほ(8411)などメガバンクにも売りが出ています。
その他、公募・売り出しを発表したルネサスエレクトロニクス(6723)が5%超えの下落になり、同じくファイナンスが嫌気された三菱総研(3636)やケイブ(3760)も大幅安に沈んでいます。
また、DDHD(3073)やワイズコーポレーション(2798)が債務超過で上場廃止に係る猶予期間入り銘柄になったことを発表して急落。外食産業の厳しさをあらためて印象づけています。
日経平均は昨日紹介した月末安アノマリーに逆らえず反落しました。
しかしながら、下落は限定的で、5日線(28750円)や25日線(28640円)上はキープしています。
月末安アノマリーがあるのに対し、ここもとは月初高アノマリーがあるといわれています。
上記のとおり、昨年10月より6勝1敗の結果で、平均334円の値上がりになっています。
本日はABNアムロが先物を大きく買い越してきており、明日の動きでアノマリー通り上昇し、75日線(29247円)をクリアできれば、SQにむけて一段高も期待できると思います。
さて、昨日業績相場への移行が始まっている可能性を書きましたが、日本市場も、静かにその動きが出てきているのかもしれません。
上記は、4月以降の自動車株の推移ですが、本日上場来高値を記録したトヨタが他の自動車株に対し、頭一つ抜け出していることがわかります。
好決算と分割が評価されているのでしょうが、これまで、自動車株は為替に左右されることが多く、横並びの動きが多かったと思います。
しかしながら、最近のトヨタ株はモメンタム(株価の勢い)がついており、あきらかに他の自動車株とは動きが異なります。
個別の業績が吟味される相場になってきていることかと思います。
上記は電機株の推移ですが、ここでも、本日上場来高値を記録した日立にモメンタムがついていることがわかります。
上記は日立の決算資料から抜粋したものですが、日立は約10年かけて、日立化成の売却や、今年予定している日立金属の売却など、事業の選択と集中に取り組んできました。
その結果、川上から川下までまんべんなく収益が構築できる体制を整えることができたのが評価されてきていると思われます。
業績相場が進展すれば、モメンタムがつくような銘柄を選び出す選球眼が問われます。
お客様が保有する銘柄の決算短信くらいは読み込むくらいの習慣をつけたほうがいいと思います。