12月9日(木) 相場概況
東証一部の騰落銘柄数は値上がり735/値下がり1363
騰落レシオ(25日) 79.30%
空売り比率 40.9%
売買代金 東証一部 2兆3166億円
マザーズ 1894億円
VIX指数が低下しています。
VIX指数のレベル感としては
80 前代未聞の事態
40 対策を講じないと景気後退
30 一過性のリスク回避
今回 米株は、すでにオミクロン前の水準まで戻っていて、VIX指数の水準からも、一過性のリスク回避となった様子です。
業種
個別
ソフトバンクG(9984)や任天堂(7974)、レーザーテック(6920)などグロース株の一角がしっかりの動きでした。
米国で空運株が物色されたことから、JAL(9201)やANA(9202)もプラスで推移しています。
上方修正と増配を発表した白銅(7637)が急騰し、決算が好感されたミライアル(4238)やセルソース(4880)も大幅高になっています。
NFTマーケットプレイスを開設すると発表したアイフリークモバイル(3845)はストップ高比例配分まで買われています。
反面、日立(6501)が3%を超える下落になり、キーエンス(6861)やファナック(6954)、安川電機(6506)などFA・ロボット関連が軟調になっています。
日産(7201)や三菱自動車(7211)、いすゞ自動車(7202)など自動車株が総じて売り込まれています。
足元債務超過のドイツSBE社を子会社化すると発表した日立造船(7004)が大幅安になっています。
3Qが大幅減益となったストリーム(3071)が大幅安になり、通期見通しが据え置きとなったユークス(4334)も急落しています。
今期大幅減益計画を発表したエイケン工業(7265)も15%を超える下落に沈んでいます。
日経平均は反落!
約13か月ぶりに下落に転じた200日線(28894円)に頭を押さえられ、明日にも25日線(29037円)と75日線(29033円)がデッドクロスする可能性が高い状況です。
200日線を早期にブレークしないと下値不安が大きくなるため注意が必要です。
週足で中期トレンドを見てみても、明日の終値で52週線(28749円)を上抜く動きがないと、2週連続での52週線割れとなり、昨年5月から継続してきた上昇トレンドが終了することになります。
海外ファンドの手口から、今週はメジャーSQに向けてのリバウンドが期待できるとは感じていましたが、来週以降は買い上がる材料が見当たりません。
米国市場も金曜日のCPI発表からFOMCまでは、上値追いが難しくなる時間帯にはいります。
売買代金も2兆3166億円と急減しており、心もとない状況です。
米株の動き次第でしょうが、来週のFRBの金利政策次第では、思わぬ下落があってもおかしくない状況と思われますので注意が必要と思います。
さて、本日は公開規模からしても、今回のIPOラッシュの後半の目玉となると思われるエクサウィザーズ(4259)を紹介します。
設立2016年2月の若い会社で、社長の石山 洸氏はフォーブスの「日本の起業家 BEST10」に選出されています。
事業内容はAIプラットフォーム事業 86%とAIプロダクト事業 14%で構成されています。
AIプラットフォーム事業は、具体的には上記のような事例があげられていて、顧客も大企業が中心です。
AIプロダクト事業は、企業の業務課題に向けて、上記のようなAIソフトウェアを提供しています。
エクサウィザーズの特徴と優位性は、顧客の求める課題特定から業務・サービス実装 その後の保守・運用にいたるまで一気通貫のソリューションを提供できるところです。
この辺りは、12/2に紹介したJDSCとも共通するところです。
ただ、業績面ではJDSCとは、くらべものにならないくらい格上です。
現状赤字ではありますが、売上高規模が急拡大しています。来期には黒字転換が望めると思います。
プロダクト事業は今上期に粗利黒字転換の見込みです。
今期増収率は81%と高く粗利率は約60%にも及びます。
顧客は大企業が中心で190社に及ぶ大企業にサービスを提供している実績があります。
海外ファンドが計120億分の大量予約(配分率35%)をしています。
大株主にベンチャーキャピタルが入っていて、ロックアップが90日 もしくは公募の1.5倍で解除になります。
(公募が1150円なら1725円)
仮条件1150円で時価総額912億円の大規模案件であることと、上場する12/23は、同時5社上場で資金が分散されます。
トレーダーズは公募が1150円なら初値は1300円~1500円と予想しています。
過密スケジュールで、初値がおとなしくスタートするなら狙い目と思います。