6月3日 相場概況
日経平均 29044.74円 +98.60(+0.34%)
TOPIX 1957.94Pt +15.61(+0.80%)
マザーズ 1141.23Pt +5.43(+0.48%)
東証1部の騰落銘柄数は値上がり1499/値下がり594
騰落レシオ (25日) 98.31
売買代金 2兆6131億円
日経VI 20.19 -0.15(-0.74%)
VIX 17.48 -0.42(-2.35%)6/2
業種 食料品、水産・農林、ゴム製品などが上昇
海運、非鉄金属、証券・商品先物などが下落
個別 前日に続き、鉄道株が物色され、JR東日本(9020)やJR東海(9022)が商いを伴い大幅上昇しました。
後半失速したものの、トヨタ(7203)が7日連続上場来高値更新。
同じく、レーザーテック(6920)も上場来高値更新の大幅高になり、アドバンテスト(6857)やディスコ(6146)、太陽誘電(6976)などのハイテク株も大幅上昇しています。
CSが目標株価を1530円→1920円に引き上げたルネサス(6723)が8%超えの上昇になり、5月月次好調が確認されたユナイテッドアローズ(7606)や上方修正を発表したフェローテック(6890)も急伸しました。
また、増配を発表したまぐまぐ(4059)はストップ高しています。
反面、5月の月次がさえなかったファーストリテイリング(9983)が4%超えの下落になり、1銘柄で日経平均を132円押し下げています。
総じて、市況関連が弱くなり、川崎汽船(9107)、商船三井(9104)、日本郵船(9101)の海運大手3社や、住友鉱山(5713)やDOWA(5714)など非鉄株が軟調になりました。
野村HD(8604)や大和証G(8601)が逆行安になり、GSが目標株価5100円→4500円に引き下げたデンカ(4061)が急落しています。
また、昨日初値を付けたあとストップ安になったメイホーHD(7369)は見切り売りが殺到し、全市場値下がり率トップになっています。
日経平均は続伸!終値ベースで29000円台を回復しています。
引き続き25日線(28644円)、上向きの5日線(28965円)上をキープし、75日線(29225円)にせまる動きになっています。
本日のファーストリテイリングの下落を考慮すれば、29000円回復は、かなり強い動きといえると思いますが、外資の先物オプションの手口をみると、ABNアムロは短期売買に徹しており、GSはどちらかというと下値目線です。
週末の米雇用統計の結果で、売り仕掛けをしてくる可能性ものこされており、その際25日線あたりの浅い調整で終われるかがカギになりそうです。
さて、本日は6/7からブックが開始になる東海道リート(2989)について情報を掲載します。
みずほ主幹事ですが、大和も20%幹事なので、いくらかは割り当てがあると思います。
東海道地域とその周辺に特化した総合型リートです。
リートのIPOは1年4か月ぶりで、リート市場にはフォローの風がふいていますので、大きな心配はいらないのかもしれませんが、お世辞にも秀逸の物件とはいえない内容に思われます。
想定価格は100000円 利回りは6.4%くらいになりそうです。
メーンスポンサーはジャスダック上場のヨシコン(5280)で、時価総額90億程度の会社であり、JREITのスポンサーとしては格が低いようです。
ヨシコンの収益規模はマリモ地方創生リートのスポンサーと同程度で、リート借入金利も5年で「基準価格+0.7%」と高いようです。
信用が低いうえに、物件地域が東海地震のリスクにさらされる地域で、機関投資家が参入する可能性は低いと思われます。
ポートフォリオは底地(商業施設)39.4%、住居系27.1%、物流20.5%、オフィスビル12.9%
地域別では静岡県56.1%、三重県25.9%、愛知県18.1%です。
組み入れ物件は10年以上のものが多く、新築は少ない模様です。
底地の上物には「浜松プラザ」というショッピングセンターが建っていますが、ここは、かってイトーヨーカドーが入っており、競争激化で閉店しています。保有していたジョイントリート(現積水ハウスリート)が売却したいわくつき物件です。
数少ない新築物件は住居系の学生寮です。
学生寮は毎年住人が入れ替わり、空室リスクがつきまといます。
周囲の大学は偏差値30台のところもあり、少子化の進む状況で、将来的には空室リスクにさらされる可能性もあります。
その反面、NAV倍率は0.9倍 利回りは6%半ばとリスクに見合う構成になっています。
シンジケートカバーは発行価格で実施する仕組みになっており、上場時の環境が極端に悪くなければ、公開価格かそれに近い価格でスタートしそうです。