6月8日 相場概況
日経平均 28963.56円 -55.68(-0.19%)
TOPIX 1962.65Pt +1.80(+0.09%)
マザーズ 1160.03Pt +25.70(+2.27%)
東証1部の騰落銘柄数は値上がり1399/値下がり692
騰落レシオ(25日)107.45
売買代金 2兆1864億円
日経VI 19.76 -0.39(-1.94%)
VIX 16.35 -0.07(-0.34%)6/8 21:04現在
業種 海運、医薬品、電気・ガスなど上昇
パルプ・紙、非鉄金属、機械など下落
個別 米当局のアルツハイマー新薬承認でエーザイ(4523)が値つかずのストップ高比例配分。エーザイと接点のあるシスメックス(6869)も10%近い上昇になりました。
政府がオンライン診療を恒久化すると伝わったことからメドレー(4480)も大幅高になり、東証1部に市場変更を発表したマネーフォワード(3994)も急伸しています。
その他、3Qの決算が好感されたビジョナル(4194)や、5月の月次が好感されたシュッピン(3179)などが物色されました。
また、子会社が不動産テック企業と業務提携を発表したアジャイルメディアネットワーク(6573)はストップ高しています。
反面、みずほがACTIS15台、営業利益1000億円を織り込んだとして、「買い」→「中立」、目標株価21000円→25000円にしたレーザーテック(6920)が9%を超える下落。
中期経営計画が好感されなかったダイキン(6367)も大幅安になり、出資先の米新興建機企業が破産を申請したことが伝わったソフトバンクG(9984)も売りに押されました。
大和が投資判断「3」継続 目標株価5000円→4900円にした住友鉱山(5713)が売り込まれ、前21.4期が最終赤字に転落したインスペック(6656)も大幅安に沈みました。
日経平均は反落!
朝方は買いが先行するも、次第に売りに押される動きになり、75日線(29183円)浜辺で上値の重さが確認され、5日線(28985円)も割り込んで終了しています。
本日はエーザイがストップ高比例配分になっていますが、インデックス運用の機関投資家による「ミラートレード」が組まれた可能性があります。
エーザイのADRは12700円であったため、買えないまま値上がりするリスクがあり「225先物買い・エーザイ以外の224銘柄売り」を建てれば、日経平均がどちらに動いても、エーザイの株価変動をリカバリーするポジションができるということです。
寄与度の高いファーストリテイリングやソフトバンクGが売られたのもそのあたりが関係している可能性があり、エーザイの取引が成立したのちには、反対売買が行われ、寄与度の高い値がさ株が買い戻される動きになりそうです。
SQに向けてのポジション取りも、より活発になり、一日のなかでも、上下の変動が大きい相場になる可能性があると思われます。
さて、本日マザーズ指数は反発し、チャート上も持ち直しつつあるように見えます。
しかしながら、売買代金はピーク時は3000億円を超えていたのに対し、最近は1000億程度まで低下しています。
そして、いまの新興市場には、かってのメルカリやアンジェス、BASE、弁護士ドットコムといったシンボリックな動きをする銘柄がありません。
上記はマザーズの上位10銘柄の先導株比率ですが、昨年はピークで80%を超えることがあったのに対し、現状は40%程度まで下がっています。それだけ相場に主役になる柱がないということです。
ところが、過去10年統計をとってみると、マザーズは6月の売買代金がもっとも多くなる傾向があることがわかります。
そして、6月にはシンボリックな銘柄が生まれやすい傾向があるようです。
6月は、これから23銘柄のIPOが上場するわけですが、玉石混合のなかで、シンボリックな動きをする銘柄が出てくるかもしれません。
上記は、マザーズとJASDAQの前四半期に対して営業増益率の高い銘柄群ですが、こういった銘柄からも相場の柱になるシンボリックな銘柄がでてくる可能性があると思います。チェックしといてもいいのではないでしょうか。