9月10日 相場概況
東証一部の騰落銘柄数は値上がり1923/値下がり222
騰落レシオ(25日) 139.08
空売り比率 44.6
売買代金 東証一部 3兆9283億円
マザーズ 1709億円
VIX指数が20を超えてきており、米株は要注意です。
業種 証券・商品先物、その他金融、化学など上昇。
空運、電気・ガス、医薬品など下落。
個別 新生銀行(8303)がSBIHDによるTOBを受けてストップ高比例配分になりました。
SBIHD(8473)自体も大幅高になり、じもとHD(7161)や福島銀行(8562)など地銀の一角にも思惑買いが波及しています。
東京エレク(8035)や信越化学(4063)、アドバンテスト(6857)など半導体関連に強い動きが見られ、個別に川崎汽船(9107)やレノバ(9519)、リクルート(6098)なども大幅高になっています。
みずほが新規に「買い」 目標株価を1830円に設定したBASE(4477)が急騰し、大和証券が「2」→「1」 目標株価を1500円→1900円に引き上げたルネサス(6723)も大幅高になっています。
反面、共同開発したバイオジェンのトップが認知症薬「アディユカヌマブ」販売にいくつかの課題が生じていることを認めたとブルームバーグに報じられたエーザイ(4523)が9%近い下落になっています。
前日に急騰した東電HD(9501)が、一転6%を超える下落になり、8月の月次が弱かったラウンドワン(4680)も大幅安になっています。
ダイアライザ(人工肝臓)製造強化の設備投資のため、ユーロ円建てCBを300億円発行すると発表したニプロ(8086)が売り込まれ、中国当局が新作ネットゲームの審査を凍結したと報じられたネクソン(3659)も急落しています。
決算を材料に上期が減収減益になったシーイーシー(9692)や通期の営業利益計画に対する上期の進捗が悪かった鎌倉新書(6184)、1Qは大幅増益ながら通期見通しを据え置きとしたことに失望されたビューティガレージ(3180)などが急落しています。
日経平均は「九陽連」(9日連続陽線)達成です!
SQ値は30085.93円と初の30000円超えになったにもかかわらず、なお上昇!
先物の買い戻しのみならず、現物の大量買いもはいっていることが伺えます。
そのため、騰落レシオは一気に139.08まで跳ね上がり、完全に中期の強気トレンドが始まったことを示唆しています。
目先的には、上記のRSI(14日)も、ここもとつけたことない92.0まで上昇し、先物もナイトセッションで30350円まで上昇したあと、29940円と上髭陰線になっていますので、来週はさすがに調整になる可能性が高いと思われますが、「初押しは買い」の格言どおり、中期的には、絶好の買い場になる可能性が高いと思われます。
主要大口外資のオプション手口をみても、29500円プットには大量の売りがはいっており、壁を作っていることが伺えます。
目先、調整したとしても29500円くらいまでと思われ、強気の戦略を練っておいたほうがいいと思います。
さて、本日はニチコン(6996)を紹介します。
アルミ電解コンデンサーを主にフィルムコンデンサー、
EV用や家庭用蓄電池システムなどを手掛ける会社です。
特にアルミ電解コンデンサの受注が1Qから急増しており、2Qに入っても産機・車載を中心に生産が追い付かない状態のようです。
三菱UFJMSは「Overweight」 目標株価1300円→1450円に引き上げています。
私が注目したのは、太陽光発電とEVと蓄電池をつなぐ「トライブリッド蓄電システム」です。
カーボンニュートラルを全世界が標榜する中、EVはどうやっても伸びていきます。
EVの電機を太陽光で生産し、蓄電することにより、家庭の電気もまかない、災害時にも非常電源として使用ができるというものです。
また、上記の通り、京都大学、リコー電子デバイスと組んで、室内環境のような低照度下においても発電、変換、蓄電できる「自立電源型IOT環境センサーシステム」を開発しており、スマートホームやスマートファクトリー、スマート農業、災害検知などに応用が可能とのことです。
PERは23倍 PBR0.9倍 配当利回り2.25%です。
配当は5期連続増配で、毎年1円増配していく方針です。
中長期で持てば、意外な株高になるのではと感じています。