えのキングの投資日記

日本株投資日誌

6/17(金) 米インフレの行方②

6月16日(木)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄1216/値下がり銘柄561
騰落レシオ(25日) 102.50%
空売り比率 44.6%
売買代金 東証プライム 2兆6416億円
     東証スタンダード 823億円
     東証グロース 1130億円

恐怖指数

日経平均 S&P500 日経VI VIX

Fear & Greed Index

恐怖と貪欲指数 - 投資家心理|ティッカー (cnn.com)

【業種】


【個別】
旅行需要の回復期待から、HANATURE JAPAN(6561)アドベンチャー(6030)エアトリ(6191)などレジャー関連が大幅高になっています。

防衛関連石川製作所(6208)三菱重工(7011)川崎重工(7012)が大幅高になっています。

本日も地銀の一角が物色され、東京きらぼしF(7173)富山第一銀行(7184)八十二銀行(8359)などが買いを集めています。

自社株買いを発表したベビーカレンダー(7363)ストップ高比例配分になり、復配を発表したHPCシステムズ(6597)も大幅高になっています。

英語圏Vtuber事業の成長が続くとのことで、主幹事の大和証券が、前レポートを上方修正するレポートを出したANYCOLOR(5032)一時ストップ高になるまで買われています。

反面、インテルCFOが、マクロ面は明らかに弱まっているという発言をしたため、東京エレクトロン(8035)レーザーテック(6920)アドバンテスト(6857)など半導体関連が売り込まれています。

日本郵船(9101)商船三井(9104)川崎汽船(9107)海運株軟調になり、リクルート(6098)エムスリー(2413)など大型グロース株の一角も軟調な動きになっています。

長期金利上昇を受けて、グロース市場が売り込まれ、メドレー(4480)弁護士ドットコム(6027)GMOファイナンシャルゲート(4051)などが大幅安になっています。

www.google.com


新作ゲームのリリース時期の延期を発表したバンクオブイノベーション(4393)10%を超える下落になり、東京地裁が「食べログ」に賠償命令を出したことが報じられ、カカクコム(2371)が急落しています。

テクニカル分析

日経平均 25日線乖離率

日経平均は反発!


大幅ギャップアップからスタートし、一時600円になるも、25日線(27092円)75日線(26857円)に跳ね返される形で失速。


安値引けとなる上ヒゲ陰線となり、引け味の悪さを感じさせる形になっています。

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引け後、スイス中銀が予想外の0.5%の利上げを発表しています。


先日のユーロの想定外の利上げに続き、マイナス金利政策をとるスイスの想定外の利上げは、日銀の金融緩和政策に大きなプレッシャーとなります。


為替は、一気に円高になり、ナイトセッションの先物も大幅安になっています。

26200円あたりを走る下値トレンドラインを割り込むことは、ほぼ間違いなく、5/12安値25688円を目指す動きになりそうです。

www.bloomberg.co.jpこのタイミングで日銀が金融緩和の撤回をすることはないと思いますが、明日の黒田総裁の会見は要注目になると思います。

もし、明日の会見で、金融緩和姿勢に変化がなければ、為替は一気に円安になるでしょう。

株式マーケットも、急落後に急騰する可能性もあり、ボラティリティの高いマーケットになる可能性があると思います。

場合によっては、円安恩恵銘柄政策関連銘柄などの押し目買いチャンスになるかもしれません。


【本日のトピック】

さて、ご存じの通り、昨日のFOMC0.75%の利上げとなりました。

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事前のマスコミ報道もあり、FOMC0.75%の利上げは、マーケットが織り込んでいたため、株式市場は反発しました。


しかしながら、パウエル議長は、景気後退を招く可能性を否定せず、7月のFOMC0.75%の利上げになる可能性を述べています。

FEDwatchによると、7月77%の確率0.75%の利上げ その後も、3回利上げ1.25%の利上げがみこまれています。

note.com

FOMCについては、後藤達也さんのnoteも、参照してください。)

上記ブルームバーグは、パウエル議長は、インフレファイターのボルカー元議長の役目を引き継ぐと報道しています。

(ボルカー元議長は、1980年台、金利を20%まで引き上げインフレを鎮圧しました。その間、GDPは3%減少し、株式市場は、10%超の下落が発生しています。)

https://www.clevelandfed.org/our-research/indicators-and-data/inflation-nowcasting.aspx

ところが、第二のボルカーと揶揄されるほど、タカ派姿勢を示したパウエル会見でしたが、6/15段階のCPIナウキャストを見ると、前回8.6%のCPIよりインフレが進む可能性を示唆しています。

 

これには、FRBの力が及ばないエネルギー価格の上昇が関係しています。

昨日のブログにも書きましたが、バイデン大統領サウジ訪問することが伝わり、原油価格は、やや下落してきています。

ところが、サウジでは、どうにもならない天然ガス価格は上昇しています。

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こうなると、俄然重要になるのが、ウクライナ情勢です。

ロシアによる、ガス輸出削減に苦しむ、ドイツのショルツ首相フランスのマクロン首相イタリアのドラギ首相ウクライナを訪問するようです。

ゼレンスキー大統領と会談するようですが、もし、ロシアとウクライナ情勢が改善し、エネルギー価格が落ち着けば、米国のインフレ低下につながります。

ウクライナ情勢も注視したほうがいいと思います。