2月14日(火)
【相場概況】
東証プライムの値上がり銘柄1458/値下がり銘柄330
騰落レシオ(25日)130.15%
空売り比率 40.1%
売買代金
東証プライム 2兆4260億円
東証スタンダード 950億円
東証グロース 1802億円
【恐怖指数】
Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【業種】
【個別】
日本製鉄(5401)が全市場売買代金2位になる大商いをこなしながら、約5年1か月ぶりの高値をつけています。
好調な業績と共に、3月の配当取りを狙った買いも入っているようです。
野村証券が目標株価を2900円→3480円に引き上げてことも好感されているようです。
本日は鉄鋼株は、ほぼ全面高になり、神戸鋼(5406)や合同製鉄(5410)なども年初来高値を更新しています。
タナベコンサルティンググループ(9644)が場中値つかずのストップ高比例配分になっています。
同社は2023年3月期3Q累計決算を発表し、営業利益が前年同期比37.2%増の10.4億円に拡大し、通期目標11.5億円に対する進捗率が91.0%になっています。
また、年間配当も26円→42円に増配しています。
さらには、「総還元性向100%目安の株主還元方針」や「DOE(株主資本配当率)6%以上」の配当実施を掲げたことが好感されています。
引き続きボラの高い動きが予想されます。
円谷フィールズホールディングス(2767)が場中値つかずのストップ高比例配分になっています。
同社は2023年3月期3Q決算を発表し、大幅増収増益になったことを発表し、通期見通しも営業利益が60億円→108億円に大幅上方修正しています。
2Q発表時も上方修正を発表しましたが、今回は更に大きい上方修正になります。
ウルトラマン人気を背景に中国で販路が拡大し、中国からのロイヤリティが大きく伸びたようです。
年間配当も20円→60円に大幅増配になり、記念優待のウルトラマンピンズセットも話題を呼ぶとのことです。
本日もスマスロ関連のSANKYO(6417)やゲームカードジョイコHD(6249)などが年初来高値を更新していますが、同社はスマスロ関連としても物色されています。
先行き期待は強そうです。
医療用汎用ファイルシステム最大手のファインデックス(3649)がストップ高まで買われています。
同社は2023年12月通期見通しを発表し、営業利益を13億1300万(前年同期比27.7%増)、年間配当も9.5円→11.0円に増配することを公表しています。
今期は大学病院や大規模医療機関でのシステム更新や新規導入案件が前期より多く見込まれるようです。
株価は中期移動平均を抜けてきていて、中期トレンド転換につながるかが注目されるところです。
反面、インフルエンサーと企業をつなぐプラットフォームなどを運営するトリドリ(9337)が一時ストップ安になるまで売られています。
同社は2023年12月通期見通しで、大幅増収増益で黒字転換になることを公表しています。
しかしながら、主幹事の大和証券が事前に2021年12月期~2023年12月期の売上成長率、年平均64% 2023年12月はEPS61.4円と予想していました。
今回の発表では、売上成長率36.2% EPSも25.8円に留まっています。
一時失望売りでストップ安をつけましたが、そこからは10%以上戻して終わっています。
明日以降の値動きが注目されます。
【テクニカル分析】
日経平均は反発!
ギャップアップスタートとなり、5日線(27578円)は回復するも、陰線で終了しています。
引き続き、5日線を挟んだレンジ相場になっていますが、騰落レシオ(25日)が130.15%まで上昇し、MACDもデットクロス寸前になっています。
今晩の米CPIをふまえた米株次第ですが、下振れすれば、もちろん、仮に上振れても、日経平均の調整局面は近いのかもしれません。(75日線(27297円)を割り込むと調整局面入りか⁉)
仮に下落局面に移行した場合は、3月末あたりまでの調整を覚悟しなくてはならないかもしれませんが、好業績銘柄の中長期での買い場になる可能性もあると思います。
事前に戦略を練っておくほうがいいと思われます。
【本日のトピック】
和弘食品(2813)
https://www.wakoushokuhin.co.jp/
さて、本日は東証スタンダード市場に上場する和弘食品(2813)を紹介します。
同社は小樽のラーメン店から発祥した、ラーメンスープや麺つゆなど業務用調味料の専門メーカーです。
北海道の新鮮な食材をベースに多くの食品メーカーやホテル、レストラン、スーパー、コンビニを通じて全国に浸透しています。
ラーメン好きなら、誰でも知っている「ラーメン〇郎」もここのスープを使っているという噂も・・・
同社は2/10に2023年3月期の3Q累計決算を発表しています。
営業利益は前年同期比2.6倍の8億2900万円で通期目標の6億9600万円を大きく超過しています。
特筆すべきは米国事業です。
米国ラーメンスープの利益率はコンスタントに20%を超える水準まで上昇しています。
米国売上は過去最高益を更新し、利益率の高いNB製品(ナショナルブランド 同社が企画し同社ブランドで製品化、販売する製品)が奏功したようです。
米国事業の利益率が高い理由
・顧客に単にスープ製品を供給するだけでなく、メニューレシピの開発、海外出店のためのコンサル的なサポートが付加価値となり高収益に結びついている。
・ラーメン業態の経験のない飲食店オーナーがラーメンの取り扱いを検討する場合、作り方のセットで売り込むために、優良顧客の獲得に貢献している。
・原材料費上昇を製品価格に転嫁することが、比較的受け入れられやすい。
などがあげられます。
WAKOU USAは米国意外にも、カナダ、メキシコ、南米の一部へも販売網を構築しています。
米国工場も増強余地を残していて、当面売上増に対応可能のようです。
上記ダイヤモンドの記事によると、米国にも、確実にラーメン文化が根付いてきていることがわかります。
米国ではヴィーガンが急増し、人口の約6%約2000万人に達していると言われます。
今後は海外で生まれた新しいラーメンが逆輸入される時が来るかもしれません。
また、国内事業も、海外観光客受け入れ再開で復調してきています。
力の源HD(3561)や山岡家(3399)、ギフトHD(9279)なども好調です。
株価は、本日決算が好感されて年初来高値を更新しています。
それでも、まだPERは6.8倍です。
この株の欠点は時価総額が80.4億円しかなく、流動性が乏しいため大口投資家が入りにくいところでしょう。
ただ、個人的には本決算発表時には上方修正はもちろん株式分割、増配も望めるのではと思っています。
おまけになりますが、北海道産品詰め合わせの優待ももらえるようです。
押し目を見極めて仕込み、中長期で保有してみたい銘柄です。