2月1日(水)
【相場概況】
東証プライムの値上がり銘柄749/値下がり銘柄1014
騰落レシオ(25日)127.66%
空売り比率 41.5%
売買代金
東証プライム 2兆8570億円
東証スタンダード 704億円
東証グロース 1885億円
【恐怖指数】
Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【業種】
【個別】
アルプスアルパイン(6770)が大幅高になっています。
同社は、材料費の高騰や中国工場稼働制限などが響き、2023年3月期3Q(10-12月期)が大幅減益になり、コンセンサスも下回りましたが買われています。
昨日提出された大量保有報告書によると、村上世彰氏率いるアクティビストのシティインデックスイレブンスが、同社株を5%強保有していることが公表されています。
同社株はPBRが0.71倍で財務体質も良好なキャッシュリッチ企業なだけに、今後何らかの株主提案がされる可能性が高いと見る向きもあります。
更に買い増しの可能性もあり、明日以降の値動きに注目です。
グローバルセキュリティエキスパート(4417)がストップ高まで買われています。
同社の2023年3月期3Q累計の経常利益は前年同期比72.8%増の5億6500万円に拡大しています。
また、未定としていた期末一括配当は13円にする方針を示し、昨年実施した株式分割を考慮すれば実質73.3%増配となります。
昨年11月高値の5780円を上抜ける動きになるか注目です。
FPG(7148)が急騰しています。
同社は2023年9月期1Q決算を発表し、最終利益は前年同期比81%増の45億6000万円と大幅増益になっています。
中間期の計画に対する最終利益の進捗率は94%に上ります。
リースファンド事業が、過去最大の出資金販売額を達成したこと等を背景に大幅増収、増益になっています。
一段高になって早期に年初来高値更新を更新できるか注目です。
反面、西松建設(1820)が急落し、年初来安値を更新しています。
同社は2023年3月期の業績見通しの大幅下方修正を発表しています。
また、年間配当も285円→221円に減配しています。
建設資材の高騰と、海外の大型トンネル工事に施工上の問題が発生し、追加費用の発生から工事損失引当金繰入額を計上することが要因のようです。
業績悪化と配当妙味の後退が失望を呼んでおり、しばらく低迷を余儀なくされそうです。
SCSK(9719)が急落しています。
同社は2023年3月期の営業利益を540億円→520億円に下方修正しています。
不採算案件と人件費などのコスト増が要因のようですが、前回決算からコスト削減が見られず、一段の下振れもあり得る内容です。
同業他社に比べれば、割安で、IT投資事業は今後も好調な見込みから下値は限定的と見る向きもあるようです。
【テクニカル分析】
日経平均は小反発!
しかしながら、5日線(27370円)上は維持できず、昨日同様陰線を形成しています。
引き続き、「上も重いが下値も固い」気迷いの相場が続いていて、どちらかに放れたほうにトレンドが出ると思います。
今晩の米市場でも、パウエル議長会見をはじめ、経済指標の発表が目白押しです。
まずは、ナイトセッションの先物がいくらで戻ってくるか確認したいところです。
【本日のトピック】
さて、レーザーテック(6920)が急落しています。
同社は2023年6月期の2Q決算を発表していますが、売上、利益は上半期における過去最高を更新しています。
ところが、2Q累計の受注高が943億円に留まり、通期目標3000億円の進捗率31.5%になっています。
この結果を受けて、同社は通期受注高予想も3000億円→1800億円に下方修正しています。
これに対して、同社はアナリストQ&Aの中で、顧客の在庫調整の影響で一時的に需要が低くなった。
下期には需要が戻ってくるとし、あくまで一時的な要因であると回答しています。
そのためか、マーケットは、あくまでレーザーテックの一時的な固有の問題とみなしたのか、他の半導体関連に波及する動きは見られていません。
同社は、半導体市況悪化を背景に、大手半導体デバイスメーカーの設備投資が縮小する見込みとし、半導体市況は2023年後半以降に回復するとしています。
これまで、半導体関連については、製品に直結する川下企業は苦戦しているものの、先端半導体の設備投資については投資が旺盛というイメージでした。
もし、これが何十億もする設備投資分野に及んでいるということであれば、かなり深刻な問題になります。
同社の受注減が、本当に一過性のものなのか、2/9に決算発表が予定されている東京エレクトロン(8035)も含め、半導体関連動向はチェックしていくべきと思います。