9月11日(水)
【相場概況】
【日経平均寄与度ランキング】
【業種別】
【ヒートマップ】
【売買代金】
【騰落レシオ】
【空売り比率】
48.8%まで上昇!
短期筋がショートを目いっぱいかけたことがわかります。
【米株市況】
【恐怖指数】
【Fear and Greed Index】
Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【個別銘柄】
AIメカテック(6227)が場中値つかずのストップ高比例配分になっています。
同社は、10日引け後に、海外の大手半導体関連メーカーからウエハハンドリングシステムの大口受注を獲得したと発表しました。
受注金額は約120億円で売上計上予定は2025年6月期から2026年6月期にかけてとなります。
なお、一部は2025年6月期業績予想に織り込まれており、今期業績に与える影響は軽微としていますが、同社の2024年6月期の連結売上高実績154億円を考慮するとインパクトが大きいとの見方がでています。
NITTOKU(6145)が続伸しています。
同社は10日引け後に、旧村上ファンド系とされるシティインデックスイレブンスが同社株式について、共有保有者と合わせて新たに5%を超えて保有していることが明らかになりました。
関東財務局に提出された大量保有報告書によると、シティインデックスイレブンスと野村絢氏の保有割合は5.15%となっています。
保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としています。
株価1,600円超の価格帯はシコリが少ないゾーンで値動きが軽くなることも見込まれます。
ドリーム・アーツ(4811)が5連騰になっています。
同社は10日引け後に、主力製品「SmartDB」を核とした「デジタルの民主化」を実現するエコシステム構築のパートナーとして、富士ソフト(9749)が「ドリーム・アーツ パートナープログラム」に参画したと発表しました。
富士ソフトは大企業に対して「SmartDB」の豊富な導入実績を持つことから、今回、大企業を支援する専門的な知見を持つ伴走者としてドリーム・アーツ公認パートナーに認定されたとしています。
株価は、協業への期待感から買いが向かいましたが、上値では売りも膨らみ上げ幅を縮小させています。
節目の3,000円大台復帰となり、同水準を固めたいところです。
扶桑電通(7505)が大幅反発になり、年初来高値を更新しています。
同社は10日引け後に、業績・配当の上方修正を発表しました。
2024年9月期の経常利益を従来予想の14.7億円から19.6億円へと33.3%上方修正し、増益率が2.9%増から37.3%増へと拡大する見通しです。
また、業績好調につき、今期の年間配当を従来計画の63円から88円に大幅増額修正しています。
株価は、これらを好感視する動きで、2,000円大台乗せとなりましたが、目先は現水準を保てるか否かが焦点となりそうです。
【テクニカル分析】
日経平均は7営業日大幅続落!
ローソク足は下降する5日線(36,208.65円)に頭を抑えられる形で、下ヒゲのある陰線を形成しています。
9/9安値(35,247.87円)手前で下げ止まり、反発したことから、8月5日安値から9月2日高値までの上昇分の半値押し水準(35,118.38円)近辺は、強く意識されていることが伺えます。
空売り比率が48.8%まで上昇し、明日は買戻しが入りそうですが、まずは5日線(36,208.65円)を上抜けていけるか注目されます。
【本日のトピック】
さて、ドル円の円高が止まりません。
8/5のブラックマンデーの安値(141.70円)も下抜けてきています。
本日は、午前中に、日銀の中川順子審議委員が、経済・物価見通しが実現していくようなら、2%の物価安定目標の「持続的・安定的な実現の観点から、金融緩和の度合いを調整していくことになる」との、従来の日銀の姿勢を踏襲する発言をしたことがきっかけとなったようです。
また、米大統領討論会で「ハリス氏勝利」(トランプ氏圧勝と報じるメディアもありますが・・・)と報じられたり、テイラースウィフトがハリス氏を支持すると表明したこともあり円高が進んだのかもしれません。
また、ブルームバーグでは、日銀が来週の日銀政策決定会合では現状維持の可能性が高いと日銀のリークと思われる記事が報じられています。
そして、その記事の中には、次回会合だけではなく、政策金利のターミナルレートとして「1%程度」という記載もあります。
展望レポートの見通し期間終盤が2026年度なので、そこまでに、今より0.75%の利上げを見込んでいるということでしょう。
これまでも、マーケットは、日銀の利上げは織り込んでない可能性を指摘してきましたが、少なくとも0.5%は通過点で、目先の仮のゴールは1%として話を組み立てていく必要がありそうです。
早めに上げてしまえば、後はゆっくりと調整しやすいでしょうから、特に金融危機などがなければ遅くとも今年度末までに+0.25%の利上げはあると思います。
本日のドル円も中川審議委員のコメントや大統領討論会よりは、日銀のターミナルレートを織り込んで円高になったのかもしれません。
いずれにしても、日銀のロードマップがみえてきたことにより織り込みも早くなると思います。
140円割れが、一時的にある可能性は否定できませんが、ドル円が落ち着きを取り戻すのも早いと思います。
株式市場の二番底の確認も思ったより早いのではないかと感じています。