えのキングの投資日記

日本株投資日誌

7/6(水) 米株買い場は決算後からか?

7月5日(火)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄1007/値下がり銘柄749
騰落レシオ(25日) 99.19%
空売り比率 44.4%
売買代金 東証プライム 2兆4120億円
     東証スタンダード 762億円
     東証グロース 1028億円

恐怖指数

日経平均 S&P500 日経VI VIX

Fear & Greed Index

恐怖と貪欲指数 - 投資家心理|ティッカー (cnn.com)

【業種】


【個別】
月次が好感されたファーストリテイリング(9983)4%を超える上昇になり、日経平均102.62円引き上げています。

金利低下基調を見込んで、レーザーテック(6920)エムスリー(2413)メルカリ(4385)など、グロース株が大幅上昇になり、新興グロースにおいても、フリー(4478)メドレー(4480)ウェルスナビ(7342)が大幅高になっています。

原油を材料にINPEX(1605)石油資源開発(1662)が物色され、大阪チタニウム(5726)東邦チタニウム(5727)も、航空機向けスポンジチタンの需要増を背景に空売りの買戻しをさそい急騰しています。

www.nikkei.com

日経新聞事業の再構築を進めていると報じられたホーブ(1382)ストップ高まで買われています。

www.nikkei.com

今朝の日経新聞で、再生エネルギーを貯める定置用電源として「空気電池」の実用が近づくと報じられ、2023年にサンプル出荷を始めるFDK(6955)が大幅高になっています。

1Qの経常前年同期比18倍7.2億円に急拡大したハイディ日高(7611)が急騰し、通期上方修正を発表したネクステージ(3186)も乱高下しながら6%を超える上昇で終わっています。

前日大きく売り込まれた直近IPOANYCOLOR(5032)EDP(7794)も本日は2ケタの割合の上昇になっています。

反面、日本郵船(9101)商船三井(9104)川崎汽船(9107)海運株は逆行安になり、連日大商いで物色されていた東京電力HD(9501)も小幅安になっています。

www.nikkei.com

投資先の火災により、事業運営に重大な影響が生じる可能性があると報じられた大阪ガス(9532)が売られています。

前期の利益が計画に届かなかったクスリのアオキ(3549)が大幅安になり、マツキヨココカラ(3088)ツルハHD(3391)などドラッグストア関連が売り込まれています。

月次が失望を呼んだアダストリア(2685)ユナイテッドアローズ(7606)が大幅安になっています。

テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は大幅続伸!

「陰の陽はらみ」からのマドを開けての陽線となり、5日線(26342円)6/29以来、1週間ぶりに上回っています。

www.google.com

週末には、先物を入れれば1兆円を超えるETFの換金売り需要がありますので、このまま、上昇していくのは難しいと思いますが、

日経平均 週足 MACD

今週、なんとか26086円以上で終わってくれれば、週足でも「陰の陽はらみ」になり、来週に期待がもてる形になる可能性があります。
まだまだ、楽観はできませんが、注目したいポイントと思います。

【本日のトピック】

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さて、ブルームバーグによると、米住宅市場が急失速してきているという記事が掲載されています。

これまで、中古住宅など取引件数は減っても、価格は上昇していたため、インフレ沈静化が進んでおらず、スタグフレーションに陥ることが危惧されてきました。

ところが、上記の記事によると、売却は出来ていないものの、値下げがおこりはじめ、実売価格が急落する可能性があるようです。

www.google.com


実際、米国の期待インフレ率は下落し始めています。

前日、米株市場が休場であったにもかかわらず、日本株が大幅高したのは、上記の記事のように、FRBが9月にタカ派色を方針転換する」という観測が流れたからということもあるでしょう。

www.nikkei.com

原油価格が、上昇する可能性は残されていて、まだ、手放しで「インフレ沈静化」というには早いような気もしますが、市場の関心は、「デフレ転換で、企業業績にどのような影響がでるのか」に移ってくると思われます。

上記、日経新聞においても、ハイテク生産調整が始まった可能性を指摘していて、日経平均の理論価格を「2万3600円程度」と試算できるとしています。

経験則上、こういう悲観的な観測が増えれば、底打ちが近いことが多いのですが、今後の決算発表と株価の反応には注目していくべきと思います。

米株は7/14JPモルガン・チェースモルガンスタンレーから決算発表が本格化してきます。

まだ、時間があるため、金利低下を材料に米株が反発する局面があるかもしれませんが、本当の買い場は決算を消化したあとになるのではないかと感じています。







7/4(月) 決算に身構える株式市場 マルマエ(6264)

7月1日(金)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄数308/値下がり銘柄1485
騰落レシオ(25日) 95.76%
空売り比率 49.6%
売買代金 東証プライム 3兆1469億円
     東証スタンダード 1063億円
     東証グロース 1117億円

恐怖指数

日経平均 S&P500 日経VI VIX

Fear & Greed Index

恐怖と貪欲指数 - 投資家心理|ティッカー (cnn.com)

【業種】


【個別】
東京電力HD(9501)2%を超える上昇になり、再生可能エネルギー関連ウエストホールディングス(1407)イーレックス(9517)NPC(6255)などが大幅上昇になっています。

防衛関連に見直し買いが入り、石川製作所(6208)細谷化工(4274)IHI(7013)三菱重工(7011)などがしっかりの動きになっています。

人流回復で入店客数・総売上ともに増える見通しとなったJフロント(3086)4日続伸になり、高島屋(8233)9%近い上昇で年初来高値更新になっています。

TikTok」公認のマルチチャンネルネットワークstudio15と事業連携を開始したと発表したアディッシュ(7093)ストップ高まで買われています。
TikTokリスクマネジメント強化を支援するとのことです。

2Q経常が通期計画の83%の進捗率4.1億円になる上方修正自社株買いを発表したアルテック(9972)が急騰しています。

反面、序盤は買いが入っていた半導体関連が一段安になり、東京エレクトロン(8035)レーザーテック(6920)SCREEN(8835)などが大幅安になっています。

www.nikkei.com


ロシアプーチン大統領「サハリン2」の事業会社をロシア企業に変更する大統領令に署名したことが伝わり、三井物産(8031)三菱商事(8058)東邦ガス(9533)東京ガス(9531)などが急落しています。

指数寄与度の高いファーストリテイリング(9983)ソフトバンクG(9984)が大幅安になり、原油を受けて、INPEX(1605)石油資源開発(1662)が大きく売られています。

下方修正を発表したダイセキ(9793)ストップ安まで売られ、良品計画(7453)も2ケタを超える割合で急落になっています。

テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は大幅続落!

ギャップアップからスタートするも、直後から、5日線(26610円)に頭が抑えられる形で大陰線を形成しています。

心理的な節目26000円を割り込み、MACDも陰転しています。

25日線(26946円)75日線(26930円)デッドクロスが間近になってきており、25700円あたりを割り込むとパラボリックも陰転になります。

下落トレンドが強い状態であることは否めない状況です。


ナイトセッションの日経平均先物は、大幅反発で帰ってきています。
空売り比率49.6%まで上昇していましたので、ショートカバーが入りやすい状況であったものと思われますが、5日線水準は超えることが出来ていません。

来週は、8日米雇用統計 日本もETFの配当金捻出の売り需要が発生する中、オプションのSQを迎えます。
引け後には安川電機(6506)の決算も控えており、積極的な買いは入れにくい状況です。

ここにきて、支持率が低下してきている岸田政権ですが、抜本的なことを、なにもしない(なにもできない?)姿勢は変わらないでしょう。

無策政権の中、米株離れのできない日本市場の調整は、まだまだ続くのかもしれません。

【本日のトピック】

さて、米国ではISM景況感指数が発表になりました。
市場予想を下回る53.0となり、2年ぶりの低水準になっています。

米国10年国債利回り

これを受けて、インフレ沈静化期待から、米10年国債利回りは、一時2.8%まで低下しています。

この流れを受けて、米株は反発しています。
日経平均先物が反発しているのも前述の通りです。

ところがSOX指数大きく下落しています。

www.google.com
モリーチップメーカーで米最大手マイクロンテクノロジー6/30第4四半期見通しを発表しましたが、市場予想を下回る72億㌦の売上予想となり(市場予想は91億4000万㌦)、株価も一時6.2%になっています。

マイクロンの株価は、ここもと下落傾向にありました。
決算が発表になって、株価が一段安になったということは、「悪材料出尽くし」ではなく、「株価が決算悪を折り込みきれていない」状態であったということだと思います。


つまり、インフレが沈静化して株が上昇しても、決算が悪ければ売られるということであり、決算をまたぐことはできないという判断になるでしょう。

上記のように、決算悪を予見させる観測も出始めており、株価の上昇は限られると思います。

AM
ZNMSFTドル高デメリットも予想されますので、決算前に売却しておこうという動きがでても不思議はありません。


日本においても、6/30に、半導体関連で最初に決算を出してくるマルマエ(6264)3Qの決算発表をしています。

ぱっと見、良さそうに見えるのですが、通期の上方修正はありませんでした。

したがって、4Qの数字は
売上 83億-3Q累計60億=23億円
営業益 23億-3Q累計17.4億=5.6億円
経常益 22.8億-3Q累計17.4億=5.4億円
になります。


これを、四半期ベースの実績で比べると、売上は伸びるものの、営業益、経常益は減少傾向であることがわかります。

マルマエ(6264)四半期業績推移

会社の決算説明資料をみると、3Q売上の内訳でも、スポット的な、その他の売上が乗ってきたため数字はのびていますが、主な半導体分野FPD分野は減少していたことがわかります。

マルマエ(6264)

マルマエの株価は下落傾向で、ヒストリカルPERが、28倍くらいなのですが、決算発表前のPER15倍まで下がっていました。

それでも、決算発表後9%近くの下落に見舞われており、「悪材料出尽くし」にはなっていません。

日米ともに、株価は決算を織り込んでいない可能性があり、決算を織り込むまでは注意が必要になると思います。








 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7/1(金) スタグフレーションに陥る米国市場

6月30日(木)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄数472/値下がり銘柄1314
騰落レシオ(25日)104.09%
空売り比率 46.5%
売買代金 東証プライム 3兆2144億円
     東証スタンダード 957億円
     東証グロース 1575億円

恐怖指数

日経平均 S&P500 日経VI VIX

Fear & Greed Index

恐怖と貪欲指数 - 投資家心理|ティッカー (cnn.com)

【業種】


【個別】
軟調な相場展開の中、武田(4502)第一三共(4568)小野薬品(4528)など薬品株の一角が逆行高になっています。

関西電力(9503)九州電力(9508)東京瓦斯(9531)西部ガス(9536)など電気・ガス株がしっかりの動きになっています。

www.nikkei.com


日経新聞自社株買い再開期待が報じられた鹿島(1812)が買われ、大成建設(1801)清水建設(1803)大林組(1802)などが連れ高になっています。


オイシックス・ラ・大地(3182)による株式取得が好感されたシダックス(4837)ストップ高まで買われています。

2027年までにEV充電器3万台設置を目指し、最大300億円の投資を行うと発表したENECHANGE(4169)が大幅高になり、アリババのグループ企業中国でのライセンス契約締結を発表したサンリオ(8136)も急騰しています。

反面、SOX指数の大幅下落を受けて、東京エレクトロン(8035)年初来安値を更新し、レーザーテック(6920)アドバンテスト(6857)SCREEN(7735)など半導体関連が全面安になっています。

www.nikkei.com
5月 鉱工業生産指数7.2%マイナスであったことから、ファナック(6954)DMG森精機(6141)堀場製作所(6856)などが売り込まれています。

原油を受けて、石油資源開発(1662)INPEX(1605)が大幅安になっています。

通期営業益を上方修正するも、コンセンサスを下回ったバイク王(3377)9%の下落になり、3Qが前四半期比較で減益になったアクシージア(4936)も急落しています。

直近IPOマイクロアド(9553)ヌーラボ(5033)EDP(7794)が急落になっています。

テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は大幅反落!

5日線(26722円)をあっさり割り込み、再び3/9安値から5/12安値を結んだトレンドラインを割り込んできています。

海外投資家売買動向


日経平均が前週から+530円上昇した6/20-24の週
海外投資家は2週連続で戻り売り姿勢を鮮明にしています。
売り越し金額は▲3237億円(現物▲1657億円+先物▲1580億円)となり、前週より減少しているものの、海外投資家の買いが入らない状況では、上値を追うのは難しいと思います。

日本は金融緩和継続円安資本主義国治安もいい国です。
政策が適切に施行されていれば、とっくに、米株離れを起こし、世界の資本を呼び込むことができていると思います。

いまさら、原発再稼働をしても、今冬にも間に合うかどうからしいですが、もう、いい加減に実行にうつしてほしいものです。

【本日のトピック】

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さて、パウエル議長は、ポルトガルでの年次フォーラムの場で、米経済は「力強い」としながらも、金融政策が行き過ぎることもあり得ることを認める発言をしています。

その上で、それより大きなリスクはインフレを鎮静化するための行動が足りないことと述べ、今後も金融引き締めを実行していくことを宣言しています。

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クリーブランド連銀メスター総裁も、政策金利年内3-3.5%に引き上げ、「来年は4%を若干上まわる」水準が望ましいと、FRB高官の中で最もタカ派の発言をしています。

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第一四半期の米GDP確定値は大幅下方修正になっていて、米国経済が弱い足取りになっていることを示しています。

先日の中古住宅等から、米国では貧富の差が広がってきており、住宅不動産のような高価格品は、駆け込み需要の高まりで価格が上昇する傾向(インフレ)でありながら、GDPは下方修正し経済が鈍化していることがわかります。

つまり、米国はスタグフレーションに陥り始めているということです。

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米株上昇を唱える人のよりどころは、「企業業績が良好」であるという前提があります。

上記のように、ウォール街においても、10%あまり利益が伸びる見込みと予想されています。

しかしながら、GDPが減少する環境で、企業業績が10%も伸びるのは違和感があります。

JPモルガンは、大手ハイテク株の業績見通しの下方修正をはじめています。

仮に、7月の決算で、業績悪化が鮮明になり、株価が下落したとしても、FRBの利上げに、まった、がかかることはありません。

「米株マーケットには、冷たい夏になるかもしれません」






6/30(木) まだまだ警戒が必要と思われる米国市場

6月29日(水)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄数788/値下がり銘柄989
騰落レシオ(25日) 109.67%
空売り比率 53.0% 
売買代金 東証プライム 3兆8714億円
     東証スタンダード 1128億円
     東証グロース 1487億円

TOPIXリバランスがありましたので、空売り比率や売買代金は差し引いて考える必要があります。

恐怖指数

日経平均 S&P500 日経VI VIX

Fear & Greed Index

恐怖と貪欲指数 - 投資家心理|ティッカー (cnn.com)


【業種】


【個別】
JAL(9201)ANA(9202)が逆行高になり、オープンドア(3926)HANATOUR JAPAN(6561)ラウンドワン(4680)などレジャー関連の一角がしっかりの動きになっています。

1Q営利は会社計画を下回ったものの、大規模な自社株買いが好感されたスギホールディングス(7649)9%近い上昇になり、クスリのアオキ(3549)ウエルシア(3141)などのドラッグストア関連が連れ高しています。
マツキヨココカラ(3088)年初来高値を更新しています。

電力ひっ迫を材料に、東京電力HD(9501)が続伸になり、電源開発(9513)三井松島(1518)も大幅高になっています。

相場全般が手掛けにくい中、短期資金が直近IPOに向かい、EDP(7794)M&A総合研究所(9552)などが大幅高になり、坪田ラボ(4890)ストップ高まで買われています。

反面、東京エレクトロン(8035)レーザーテック(6920)SCREEN(7735)など半導体関連軟調になり、村田製作所(6981)太陽誘電(6976)など主力ハイテク株も売り込まれています。

日本郵船(9101)商船三井(9104)川崎汽船(9107)海運株が売り込まれ、6月権利落ちになった、ブリヂストン(5108)横浜ゴム(5101)TOYO TIRE(5105)などタイヤ関連が大幅下落になっています。

メルカリ(4385)が大幅安になり、東証グロース主力どころのビジョナル(4194)フリー(4478)ウェルスナビ(7342)などの下落が目立ちます。

1Qの営業益49%減になったピックルス(2925)や3Q決算が好感されなかったヒマラヤ(7514)も急落になっています。

テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は反落!

ギャップダウンからスタートするも、5日線(26677円)にサポートされる形で反発し、ほぼ、寄り引け同値の十字足で終っています。

本日は、TOPIXの浮動株比率変更のリバランスが意識されたわりには、しっかりの展開で、年初来高値を更新した銘柄数が173銘柄に対し、年初来安値を更新した銘柄数は37銘柄にすぎません。

ファーストリテイリング(9983)

日経平均の約10%寄与度であるファーストリテイリング(9983)信用残が売り長に転じ、逆日歩がついている状況です。

米株が不安定であることと、7/8のETFの配当金捻出売りには注意が必要ですが、個別銘柄は狙える銘柄もいろいろあると思います。

【本日のトピック】

NYダウ PER推移

NYダウ(ダウ工業株30種平均):NYダウPER | 投資の森 (nikkeiyosoku.com)

さて、本日はNYダウPERを確認してみます。
現状、PER17.63倍です。
(ちなみに日経平均12.92倍です)
一時期、30倍を超えていた時から比べると、株価下落で下がってきたなと思う反面、まだまだ、過去リセッション入りした時と比べれば高い水準であると思います。

www.google.com

ウォール街のアナリストは4-6月期米企業業績を強気にみているようで、S&P500構成企業の増益率は10.7%に上昇しているようです。

モルガンスタンレーリサ・シャレットCIOは、こうした上方修正は現実離れしていると指摘していますが、上記PERと照らし合わせて考えると、米マーケットは、意外と楽観的観測に染まっているのかもしれません。

www.bloomberg.co.jp
ウエルスファーゴ株式戦略責任者クリストファー・ハーベイ氏米国のインフレはピーク到達に近づきつつある」と主張していますが・・・

原油価格が、ジリジリ上昇してきている中、ここもとの住宅関連の指標をみると、とてもとてもインフレ沈静化が進んでいるとは、思えません。

インフレについては、明日のPCEデフレーターや来週の雇用統計などをチェックして判断していくしかなさそうです。

7月に入れば、決算発表が始まります。
期待どおりの決算であればいいのですが、下方修正が相次ぐようですと、株価も思わぬ下落に見まわれることになると思います。

注意に注意を重ねていったほうがいいように思います。

 

6/29(水) 来週は日米ともに試練を迎える展開か?

6月28日(火)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄数1498/値下がり銘柄292
騰落レシオ(25日) 108.33%
空売り比率 43.1%
売買代金 東証プライム 2兆8093億円
     東証スタンダード 1026億円
     東証グロース 1450億円

恐怖指数

日経平均 S&P500 日経VI VIX

 

Fear & Greed Index

恐怖と貪欲指数 - 投資家心理|ティッカー (cnn.com)

【業種】


【個別】
電力需要のひっ迫原発再稼働の思惑から東京電力HD(9501)が連日の大幅高になっています。

猛暑関連がにぎわい、伊藤園(2593)大塚HD(4578)コカ・コーラジャパン(2579)など飲料関連が物色され、アイス卸アイスコ(7698)も大幅高になっています。

原油価格上昇を受けて、INPEX(1605)5%近い上昇になり、出光興産(5019)富士石油(5017)など石油卸も物色されています。

三井物産(8031)住友商事(8053)など商社株が買われ、大阪チタニウム(5726)大平洋金属(5541)日本金属(5491)など非鉄株にも買いが入っています。

日本農薬(4997)クミアイ化学(4996)北興化学工業(4992)OATアグリオ(4979)など農薬関連が大幅高になっています。

1Q決算が好感されたしまむら(8227)年初来高値を更新し、SBIが追加取得し持ち分法適用会社となることが発表されたチェンジ(3962)が急騰しています。

反面、東京エレクトロン(8035)アドバンテスト(6857)信越化学(4063)など半導体関連の一角が逆行安になり、村田製作所(6981)太陽誘電(6976)TDK(6762)など主力ハイテク株の一角も軟調な動きになっています。

JPM目標株価770円→670円に引き下げたZホールディングス(4689)が売られ、1Q減益が嫌気された壱番屋(7630)が大幅安になっています。

JT(2914)花王(4452)など中間配当を予定している12月銘柄は、権利落ち後の株価が警戒されて、さえない動きになっています。

本日上場したヌーラボ(5033)は公募価格割れからスタートし、一時公募価格を上回るときもあったものの、終値は初値を大きく下回って終わっています。
同じく、本日上場のM&A総合研究所(9552)も、高い初値からスタートしたものの、終値では初値を下回って終了しています。

テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は4日続伸!

ギャップダウンからスタートしたものの、切り返し、75日線(26882円)25日線(26984円)心理的節目の27000円をキャッチアップして終了しています。

上放れの並び赤

足形は上放れの並び赤という形状を作っていて、更なる上昇が見込める形になっています。

しかしながら、最近の傾向では、同様の足形を形成した場合、その後、およそ200円~400円くらいの上昇が続いた後、急落するケースが多いようです。

配当支払い社数と金額

現状、株価を支えているのは、自社株買いと、約1兆円と言われる配当の再投資と思われます。

来週8日には、ETFの配当捻出のための換金売りも待っていますので、現状からもう一段高した水準では警戒しておいたほうがいいと思います。

【本日のトピック】

さて、ここにきて、原油価格が、じわりと上昇してきています。

WTI 原油先物

www.nikkei.com


6月半ばから、原油価格は120ドル以上の水準から、105ドル割れまで下落しましたが、これは、バイデン大統領が、7月中旬にサウジに出向き、原油増産を働きかけるというニュースが流れたことが要因とみる向きもあります。

jp.reuters.com

ところが、ロイターによると、フランスのマクロン大統領が、G7の場でバイデン大統領に、「UAEとサウジは増産余力が乏しい」と明かしたと報道しています。

ここ数日の原油の上昇はバイデン大統領のサウジ訪問が空振りに終わることを見越してのことかもしれません。

www.google.com


昨日発表になった、5月米中古住宅販売成約指数は、市場予想に反して前月比0.7%プラスになったようです。

住宅ローン金利上昇にもかかわらず、成約件数が増えているということなので、いまのところインフレ沈静化というのは無理があると思います。

原油価格が、引き続き上昇していくのかはわかりませんが、もし、再び120ドルを超えるようなことになれば、米株にとって最悪のスタグフレーションにつながる恐れが出てきます。

今週は、年金基金政府系ファンド(SWFポートフォリオのリバランスが株価を支えているのかもしれませんが、30日PCEデフレーターの発表が、米株の鬼門になる可能性があると思われます。

来週は、日米ともに試練を迎えることになるかもしれません。


 

 

6/28(火) PCEデフレーターに注目!

6月27日(月)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄数1298/値下がり銘柄462
騰落レシオ(25日) 96.55%
空売り比率 42.3%
売買代金 東証プライム 2兆6990億円
     東証スタンダード 856億円
     東証グロース 1406億円

恐怖指数

日経平均 S&P500 日経VI VIX

 

Fear & Greed Index

恐怖と貪欲指数 - 投資家心理|ティッカー (cnn.com)

【業種】


【個別】
SOX指数大幅上昇を受けて、レーザーテック(6925)アドバンテスト(6857)信越化学(4063)など半導体関連が大幅高になっています。
昨日のブログで紹介した内外テック(3374)も地味に上昇しています。押し目買いを狙いたいですね)

梅雨明けと同時に、初の電力ひっ迫注意報が発令されたため、節電関連ENECHANGE(4169)が大幅続伸になっています。

原発再稼働の思惑(もう検討してる場合ちゃうで)で東京電力HD(9501)中部電力(9502)が大幅高になり、猛暑関連アイスコ(7698)大塚HD(4578)が買われています。
エアコン需要の高まり期待ダイキン(6367)も物色されています。

猛暑関連銘柄

(猛暑関連銘柄あげときますので参考にしてください)

日本郵船(9101)商船三井(9104)川崎汽船(9107)に見直し買いがはいり、先週調整していたIHI(7013)川崎重工(7012)三菱重工(7011)など防衛関連にも買いがはいっています。


自社株買いを発表した第一工業製薬(4461)10%近い上昇になり、鉄道新造車両の防犯カメラの設置義務化の方針が伝わったことから、クラウド型監視カメラを手掛けるセーフィ(4375)ストップ高になっています。

6/24のブログで紹介したストリームメディアコーポレーション(4772)全市場値上がり率上位4位にはいる大幅上昇になっています。

反面、レノバ(9519)ウエストホールディングス(1407)Abalance(3856)など再生可能エネルギー関連が大幅安になっています。

ドイツ証券「Buy」→「Hold」 目標株価4500円→4300円に引き下げたNTT(9432)「Hold」→「Sell」 目標株価4700円→4400円に引き下げたKDDI(9433)が売り込まれています。

三菱UFJ(8306)三井住友(8316)など銀行株が逆行安になり、原油価格上昇を受けて、ANA(9202)西武ホールディングス(9024)ブリヂストン(5108)などコスト高が警戒される銘柄が売られています。

直近上場ANYCOLOR(5032)坪田ラボ(4890)JWS(7386)などは大きく売られる動きになっています。


テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は3日続伸!

大幅ギャップアップからスタートし、2週間ぶりに75日線(26852円)をキャッチアップしてきています。

日経平均先物 価格帯別売買高

このまま、25日線(26971円)を上抜け、心理的な節目27000円を上抜けていけるかがポイントになりそうですが、上記のように、27000円どころは、最も商いをやっている価格帯で、戻り売りも出やすい水準になります。

TOPIX型 ETF 推定分配金総額

日経平均型 ETF 推定分配金総額

加えて、7/8には、多くが日銀の保有するETFの決算日になり、分配金捻出のための売りが、TOPIX型上位3本で5687億円 日経平均型上位3本で1923億円出る予定です。

最近、マーケットが急落しても、日銀の1日あたりのETF買いは701億円に留まってますので、7/8は10日分以上のETFの売りが出ることになりますので、結構なマーケットインパクトになると思います。

もちろん、すでに分かっているイベントですので、機関投資家などは、事前に先物などを使いヘッジをかけてくることも予想されます。

27000円の壁を抜けるためには、外国人投資家を呼び込むような、政策の後押しがないことには、難しいのではないかと思います。

【本日のトピック】

さて、6/23のブログで、米国市場の想定されるシナリオを書きました。

①理想シナリオ
・人工的リセッション
FRB金融引き締め→金利上昇→購買力低下→需要減→販売件数減→価格減(値下げ)→インフレ沈静化

来年初頭には利上げ停止が思惑に→株価上昇

②Badシナリオ1(最悪シナリオ)
スタグフレーション(景気悪化しているがインフレ沈静化しない)

ウクライナ情勢による資源高→エネルギー高騰
金利上昇ではインフレ止められない→スタグフレーション→株価下落

③Badシナリオ2
金利に対してインフレ率が高い(住宅ローン5%に対しインフレ率8% など)ことから購買力持続

インフレ沈静化に後れ→金利上昇期間の長期化→リセッション懸念拡大→株価下落

www.google.com


私は、5月新築住宅販売が件数、価格ともに伸びていることから、米国は③Badシナリオ2のパターンではないかと考えています。

6/30に、米国の経済状況を測る上で非常に重要なPCEデフレーターが発表になります。

PCEデフレーターCPI(消費者物価指数に対して、調査範囲が広く、企業調査によるデータをもとに算出されます。
目先的にはPCEデフレーターの結果が、米株市場の行く先を決める可能性もあると思います。

FRBがもっとも重視する経済指標のひとつになりますので、米株市場も、前日は警戒する動きがでるかもしれません。

www.nikkei.com
中間選挙にむけた民主党共和党の戦いにも注目です。

共和党中間選挙の立候補者を決める予備選では、トランプ前大統領が推薦する候補の9割が勝利し、根強いトランプ人気を象徴しています。

共和党は石油開発業界と太いパイプを持っていて、共和党が力をつければ、自国における原油増産に拍車がかかる可能性があります。

そうすれば、スタグフレーションに陥る可能性が減ることになりますので、思惑も含めて、株価にはプラスに作用すると思われます。

まだまだ、方向性が定まらない米国市場ですが、複眼的に見ていく必要がありそうです。