えのキングの投資日記

日本株投資日誌

4/8(月) 今週も、しっかりシートベルトを締めてのぞむべし⁉

4月5日(金)



【相場概況】



日経平均寄与度ランキング】



【業種別】



【ヒートマップ】



【売買代金】



【騰落レシオ】



空売り比率】



【米株市況】

4/4(木)米株市況

4/5(金)米株市況



恐怖指数



【Fear and Greed Index】

Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN



【個別】

www.nikkei.com

https://www.mcd-holdings.co.jp/


日本マクドナルドホールディングス(2702)が反発しています。


同社が、
4日の取引終了後に発表した3月度売上高で、既存店売上高前年同月比9.6%45カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されたようです。



春の定番商品である「てりたま」シリーズでは、初登場ののり塩じゃがバターベーコンてりたま」を加えて3種類を販売しました。




期間限定商品の「あずきみるくフラッペ」宇治抹茶フラッペ」なども好調だったようです。

岩井コスモ証券の饗場大介シニアアナリストは「前日の米株式市場の下落を受けて、日本の新興株も弱めの動きを見せるなか、好調な業績は好印象だった。新型コロナウイルス禍が落ち着いてからも安定した客数が確保できており、今後も株価の堅調な推移が見込める」とみているようです。


www.nikkei.com

https://www.onward-hd.co.jp/


オンワードホールディングス(8016)が、一時16%を超える大幅反発になり、年初来高値を更新しています。


同社が、4日発表した2024年2月期連結決算は、連結経常利益前期比90.4%増101億円に拡大し、2025年2月期前期比18.5%増120億円に伸びる見通しになっています。

コロナ禍から脱し、外出需要が回復したことで主力ブランドを中心に売り上げが伸びて業績を押し上げているようです。


また、今期の年間配当前期比4円増24円に増配する方針です。

 

同時に発表した中期計画では、2027年2月期営業利益160億円を目標に掲げ、2025年2月期以降の配当性向40%以上に引き上げるとしています。

 


同社株の予想PER(株価収益率)11倍台と同業のファーストリテイリング(9983)〔43倍台〕しまむら(8227)〔14倍台〕と比べ割高感はありません。

アイザワ証券の三井郁男投資顧問部ファンドマネージャー「利益率が高い電子商取引(EC)を拡大しており、今後も高値圏での推移が期待できる」と指摘しています。


kabutan.jp

https://www.halows.com/


ハローズ(2742)が大幅反発しています。

 

同社は4日引け後に、集計中の2024年2月期単独業績について発表し、売上高が従来予想の1,829億7,700万円から前期比12.3%増1,954億4,000万円へ、営業利益91億7,000万円から同20.0%増108億6,000万円へ、純利益64億8,000万円から同38.4%増85億8,000万円へ上振れて着地したようです。

365日全店24時間営業の継続や、商品単価の上昇に対応しつつも顧客ニーズの高い商品を重点商品として低価格で販売する施策などを行ったことが奏功したとのことです。


株価は、本日は25日線(4,509.20円)に頭を抑えられた格好ですが、本日の悪相場を考えると来週上抜けの可能性は十分あると考えられます。


kabutan.jp

https://www.traas.co.jp/


トラース・オン・プロダクト(6696)ストップ高まで買われています。

www.nikkan.co.jp

 

 

5日付の日刊工業新聞が、「丸紅情報システムズはトラース・オン・プロダクトが開発した空調や照明の消費電力を削減するソリューション『AIrux8』の販売を5日に開始する」と報じました。

 

『AIrux8』はセンサーからのデータをAIが解析し、照明や空調を制御することで電力コストの削減を促すシステムです。

丸紅グループ(8002)丸紅情報システムズは、オフィスや工場や病院などに提案し、2026年度末までに20社への導入を目指すとしています。

株価は、本日の逆風下の中、ストップ高に張り付いて終わっています。

一段高が期待できるかもしれません。


kabutan.jp

https://www.globaljet.jp/


ジェイ・イー・ティ(6228)が大幅続伸になっています。


同社は、3日、ラピダスから昨年受託した業務の基礎研究開発業務を完了し、新たな研究開発業務の2024年度計画と予算の承認を受けたと発表しており、ラピダス関連として見直し買いが続いているようです。

同社は、来年に完成予定の工場の試作ラインに納入することになりますが「本件による当社の 2024 年 12 月期の連結業績への影響は軽微であります。今後開示すべき事項が生じた場合には、速やかに開示いたします。」としています。

株価は、来週も確りとした展開を続けられるか注目されます。


テクニカル分析

日経平均 日足 MACD


日経平均は大幅反落!

ローソク足は、3日続けての25日線(39,789.79円)割れとなる陰線になり、5日線(39,571.81円)25日線デッドクロスが発生しています。

 


ナイトセッションの日経平均先物は、39,300円 +320円で戻ってきています。

日経平均 日足 ボリンジャーバンド


下落トレンドに入ると、25日線は下値支持線にはなりにくく上値抵抗線にはなりやすいことが知られています。


週初予測されるリバウンドで25日線(39,789.79円)を回復できない場合は、-2σ(38,472.10円)に接近し、-2σに沿った下落相場のバンドウォークが始まり、中期下落トレンドが始まる可能性も否定できませんので注意が必要と考えます。


【本日のトピック】

サイドバーでクエリ検索

さて、今週の注目点は、なんと言っても、10日21:30に発表になる米CPI(消費者物価指数でしょう。


市場は前月比での減速を見込んでいますが、総合指数については前年のベース効果が薄れるため前年同月比は前回+3.2%から今回+3.4%へと伸び率が拡大する見込みです。

FRBが重視するコア指数は前月比+0.3%と前回+0.4%から減速する見込みで、前年同月比も+3.7%と前回+3.8%から減速する見込みです。

 

www.google.com



4日には、ミネアポリス連銀カシュカリ総裁が、「インフレ鈍化の進展が滞る場合、年内の利下げは必要なくなる可能性がある」と指摘したこともあって、米長期国債利回り4.4%超まで上昇してきています。

Fed Watch 6月

マーケットは、6月の利下げ50.8%まで低下し、「利下げは9月までないだろう、年内の利下げは無理では?」という声も聞こえてきます。

FRBとしては、11月の米大統領選が近づく中、政治からの利下げ圧力を多少なりとも緩和するために、出来れば早めに一回目の利下げに着手したいのが本音でしょう。

それだけに、今回のCPIが順調に減速していることが確認できれば、6月~7月の利下げに直結することになり、マーケットは「インフレ減速&堅調な米経済」という考えうる最善の組合せが実現することへの期待を高めることになるでしょう。


サイドバーでクエリ検索

ただ、日本株の立ち位置を考えると、
年初からの3カ月間では、騰落率としては、最も大きく上昇しているものの、EPSは微増に留まる中、PERが大きく上昇しているという「期待先行」の株価上昇になっていることがわかります。

www.nikkei.com


1日のダマスカスのイラン大使館周辺への空爆では、イラン革命防衛隊の精鋭部隊「コッズ部隊」の将官ら13人が死亡しました。

イラン革命防衛隊は6日、攻撃をイスラエルによるものだと断定し、イスラエルへの処罰を保証するとする声明を出しています。

地政学リスクについては、予測不可能なブラックスワンではありますが、万一の事が起これば、割高化が急激に進行してきた日本株が最も大きく下落する可能性があるということは頭に入れておいたほうがいいかもしれません。

今週も、しっかりシートベルトを締めてリスク管理を心がけたほうがよさそうです。

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4/4(木) 忍耐の時期が続く米株市場⁉

4月3日(水)



【相場概況】



日経平均寄与度ランキング】



【業種別】



【ヒートマップ】



【売買代金】



【騰落レシオ】



空売り比率】



【米株市況】



恐怖指数



【Fear and Greed Index】

Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN



【個別】

kabutan.jp

https://www.itochu.co.jp/


伊藤忠商事(8001)が急反発しています。


同社は本日13時頃に、経営方針2024年度経営計画を発表しました。

投資を通じた着実な収益成長に加え、企業ブランド価値の向上株主還元拡大の3本柱で企業価値の持続的な向上を目指します。


また、2024年度連結純利益8,800億円総還元性向50%を目途(1株あたり配当200円下限自社株取得約1,500億円)とする目標を掲げた他、1兆円を上限に成長投資を実施していく方針を示しました。

伊藤忠商事(8001)日足


株価は年初来高値6,844円を視界に捉えています。


www.nikkei.com

https://jr-central.co.jp/


東海旅客鉄道(9022)が反発しています。

 

www3.nhk.or.jp


静岡県川勝平太知事が2日、6月の定例県議会をもって辞職する意向を明らかにしました。

同氏は、「県庁というのは別のことばで言うとシンクタンクです。毎日野菜を売ったり、牛の世話をしたりするのとは違って、基本的に皆さんは知性が高い方たちです」と発言し批判を招いていました。

同氏はこれまでも、度々不適切発言をしており、以下に流れをまとめると

2007年
静岡文化芸術大学学長に就任
(同校理事長は前静岡県知事の石川氏)

2009年
静岡県知事就任

2013年
学力調査で県の小6国語Aが全国最低だったことを受けて「教師の授業が最低だということ」と発言し物議を醸す。

2020年
菅義偉元首相の日本学術会議の任命拒否問題について「首相の教養のレベルが図らずしも露見した」「学問をされた人ではない。単位のために大学を出られた」と発言し批判を受ける。

2021年6月
静岡文化芸術大の女子学生について「11倍の倍率を通ってくるからみんなきれい」「顔のきれいな子はあまり賢いことを言わないと、なんとなくもうきれいになる」と知性と容姿を結びつける発言で批判を受ける。

2021年10月
参院補選の応援演説にて対立候補の地盤だった御殿場市について「あちらはコシヒカリしかない」「飯だけ食って、それで農業だと思っている」と発言。再び批判を受け、辞職勧告決議が可決されるも辞職を否定。給与返上を申し出る。

2023年
給与を返上していなかったことが明らかに(そもそも返上に必要な条例の改正案を出していなかった)。その後、知事不信任決議案をギリギリで否決。「今度、間違えるようなことをしてひとさまに迷惑をかけた時は辞職する」と約束。

2024年 ←Now
冒頭の失言で再び批判を受けたことなどから辞職の意向を示す。

といった調子で、リニア工事を巡る同氏のこれまでの発言・態度も二転三転していました。

予定外の調査やリニア開業の遅れによる実際の経済損失は桁違いに大きいものと思われます。

ともあれ、JR東海が最短2027年開業目標を断念する方針を示したばかりで、これを受けリニア工事が進捗するとの期待に繋がり、同社株に見直し買いが入りました。


同社株以外にもリニア関連として鉱研工業(6297)ケー・エフ・シー(3420)日本車輌製造(7102)ダイセキ環境ソリューション(1712)ジオスター(5282)なども買われています。

岩井コスモ証券の饗場大介シニアアナリストは「これまで強硬に反対していた川勝氏が辞意を示したことで、リニア開通が早まるとの思惑が高まった」と話す一方で、野村証券の広兼賢治リサーチアナリストは3日付リポートで「どのようなスタンスの候補者が新知事に選ばれるかが、次の大きな関心」と指摘しています。


kabutan.jp

https://www.acsl.co.jp/


ACSL(6232)が急反発しています。





同社は2日引け後に、ドローンメーカーとして初めて日本防衛装備工業会の正会員として承認されたと発表しました。

国産でセキュリティの高いドローンを提供できる強みを生かし、政府調達に向けた製品採用への取り組みが評価されたとのことです。

同社は同工業会での活動を通じ、防衛産業の支えとなる国産の産業用ドローンを開発し、社会実装を推進するとしています。

物流の2024年問題が取り沙汰されてる中、ドローンは物流インフラを支えるキーテクノロジーとして注目をされており、同社に対する成長期待感が高まっています。


ACSL(6232)日足


調整局面にあった株価は戻りを試す格好となり、更なる上値も期待されます。



kabutan.jp

https://www.kosaido.co.jp/


広済堂ホールディングス(7868)が大幅反発しています。


SBI証券では投資判断「買い」を継続で、目標株価1,020円にまで引き上げています。

葬祭公益、情報、人材の見通しを下方修正する一方、葬祭収益、資産コンサルティングの見通しを上方修正しており、2024年3月期は従来予想から下方修正しているものの、2025年3月期営業利益従来の83.1億円から前期比32.9%増84.4億円に上方修正しています。

広済堂HD(7868)

株価は年初来安値圏からリバウンド相場へ移行しそうです。


テクニカル分析

日経平均 日足 MACD


日経平均は大幅反落!

ローソク足は、小陰線ながら、マドを開けて下落し、25日線(39,774.15円)を明確に割り込んでいます。

ヒストグラムも、尚拡大しており、パラボリックも売り転換。

短期的な下落トレンドに入ったと言わざるを得ない状況です。


ボリンジャーバンドをみても、今週かどうかは不明ながら、-2σ(38,451.33円)あたりの下落があることは覚悟したほうがよさそうです。

その際、3/12安値(38,271.38円)上を守れるかが重要となり、もしこの水準を割り込む動きになれば、ダブルトップで中期下落トレンド入りになることを示唆しますので注意が必要です。


【本日のトピック】


さて、米金利上昇が止まりません。

4/2は、米10年国債は、一時4.4%まで上昇しました。

www.google.com


クリーブランド連銀のメスター総裁は、利下げを開始する前にインフレが鈍化しているというさらなる証拠を目にしたいと述べ、ディスインフレのペースが減速するという自身の予想とおおむね一致しているとの見解を示しました。

タカ派で知られるメスター総裁は、年内に利下げが開始される公算が強いとしながらも、4月30-5月1日のFOMC会合での利下げを正当化するだけの十分なデータは得られないとの考えを示しています。

マーケットは利下げ時期がずれ込むことを折り込みはじめています。




金利が高止まりする中、株式が上昇に転じるためには、金利上昇以上のEPSの上昇で、益回りが上昇することが必要です。

www.google.com

2日の米株が大きく下落したのも、テスラの販売台数が市場予想を大きく下回ったことが報じられ、EPSの下落要因として捉えられたからと思います。

EPSが上昇しているかどうかが確認できるのは決算です。

米国決算カレンダー

米株決算が本格化してくるのは4/22週以降になります。

決算により、EPSの拡大が確認され、株の益回りの上昇が確認できれば、株式市場は力強さを取り戻すと思われます。

逆に言えば、それまでは、株価は一段の下落があってもおかしくないのかもしれません。

今しばらくは忍耐の時期が続くと思われます。

 

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4/3(水) 介入のタイミングは日本株買いのチャンス⁉

4月2日(火)



【相場概況】



日経平均寄与度ランキング】



【業種別】



【ヒートマップ】



【売買代金】



【騰落レシオ】



空売り比率】



【米株市況】

4/1(月)米株市況



恐怖指数



【Fear and Greed Index】

Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN



【個別】

kabutan.jp

https://caster.co.jp/


キャスター(9331)が場中値つかずのストップ高比例配分になっています。



同社は昨日引け後に、マネーフォワード(3994)資本業務提携の検討に係る基本合意書を締結すると発表しました。

リモートワーカーを束ねるキャスターとバックオフィスに関するクラウドサービスを展開するマネーフォワードで協業し、多様な人材の価値発揮で事業拡大を図るとしています。


また、主要株主7者が市場外で同社株39万8000株マネーフォワードへ譲渡し、異動後の同社の議決権所有割合は20.30%で、筆頭株主となります。

キャスター(9331)日足

シナジー効果が期待されて株価は75日線(1,356.41円)を超過し、目先は1月12日に付けた年初来高値1,719円へ向けた動きが期待されます。


kabutan.jp

https://www.renovainc.com/


レノバ(9519)が大幅高になり、年初来高値を更新しています。


同社は1日引け後に、東京ガス(9531)再生可能エネルギー分野での協業拡大を目的とした資本業務提携契約を締結したと発表しました。

これまでもバイオマス発電事業やPPAなどで協力関係にありましたが、今回の提携によって、同社が開発中の国内陸上風力事業に東京ガスが参画するなど、一段の関係強化につなげれていく方針です。


同社は東京ガスを割当先とする三者割当増資増資を実施し、東京ガスは同社の第2位の大株主となります。

東京ガス1株1,500円で第三者割当増資を引き受けるとのことで、時価より高い水準だけに買い安心感もある様子です。

レノバ(9519)日足

しかし、買い一巡後は上値の重さも見られており、東京ガスの引受価格まで届きませんでした。

今回の第三者割当増資により、希薄化が約15%にもなることから、それを嫌気する売りが出ている様子です。

ただ、希薄化以上に東京ガスとの関係を強化することは同社事業に追い風との見方もあり、170億円超の資金を調達できることも安心感に繋がるだけに下値では買いも入ると見られます。


kabutan.jp

http://www.amiyakitei.co.jp/


あみやき亭(2753)が急反発しています。


同社は2日9時頃に、2025年3月期通期連結業績予想を公表しました。

営業利益見通しを前期比22.4%増27億2,000万円としていることや年間配当計画前期比10円増配100円(中間配50円、期末配50円)としています。

収益拡大を目指した店舗構造改革を着実に実行するとしており、新規出店については「感動の肉と米」を中心に20店舗を計画しているとのことです。

あみやき亭(2753)日足


全体相場が軟調な中、同社株は高値圏で終えており、3月26日年初来高値5,770円を目指す動きになりそうです。


kabutan.jp

https://monstar-lab.com/jp/


モンスターラボホールディングス(5255)ストップ高まで買われています。


同社は2日、14時に、サウジアラビアにて、Tonomus社との間で、デジタルコンサルティング事業に関する業務提携を行うことについて決議したと発表しました。

Tonomus社は、サウジアラビアの実質国営企業であるNEOM社の子会社で、世界初のコグニティブ・テクノロジーのエコシステムを推進する世界有数のテクノロジー企業とのことです。

モンスターラボ(5255) 日足

株価は、発表後は暫く売り買い交錯で荒い動きとなっていましたが、結局ストップ高まで買われました。

小型の貸借銘柄ということもあって、踏み上げ期待の買いも入ってきた様子で、ストップ高に一気に張り付き、そのままザラ場は一度も寄らなかったため、結構掴まっている売り方も多い様子です。

明日以降も物色が続くのか注目されます。


テクニカル分析

日経平均 日足 MACD


日経平均は小幅反発!


ローソク足は、上下の方向性のかけるコマの陰線を形成し、かろうじて25日線(39,765.65円)を死守しています。


本日はプライムで、値上がり/値下がり286/1344で、値下り銘柄が多く、大幅安になった4/1287/1331とほぼ同数にも関わらず、崩れませんでした。

東京エレクトロン(8035)等の主力大型株が踏ん張ったことが要因と思われますが、このまま、3/11週のように、25日線を意識した形で下値を固め、切り返すことできるのか、それとも割り込んで38,000円台まで調整を深めるのか、まさに正念場を迎える流れになりそうです。


【本日のトピック】

www.google.com


さて、1日に発表になった、米3月ISM製造業景況指数50.3に上昇し、生産指数は2020年6月以来の大幅上昇となりました。


www.nikkei.com


また、3/31に発表になった中国製造業購買担当者景気指数も6か月ぶりの50超えとなる50.8になりました。


中国や米国の経済指標が市場予想を上回り、原油需要の底堅さにつながるとの期待から原油価格85.44㌦まで上昇してきています。


www.google.com


米国は原油高によりインフレ再燃論がおこり、パウエル議長「利下げを急ぐ必要はない」タカ派のコメントをだしたことから、マーケットは年内の利下げが2回に留まることを織り込んできています。

 

ドル円 日足


その結果、長期金利4.36%を超えてきており、為替も151.79円まで円安が進んでいます。



 

本日のグロース250が大幅下落になったのは、金利上昇が要因と思われます。

www.nikkei.com


鈴木財務相は、円安について「高い緊張感をもって注視し、行き過ぎた動きにはあらゆる手段を排除せずに適切な対応をとる」と述べ、152円台に入れば介入が実施される可能性を指摘する向きもあります。

www.nikkei.com


調整色を強める日本株ですが、豊島&アソシエイツ代表の豊島逸夫氏は新年度に入り、海外勢による最大級の日本株買いもあり得るとしています。


そして、新規参入の機会を狙っている海外勢は、介入により、一時的に大幅に円高に振れ、日本株が売り込まれたタイミングで日本株の買いを目論んでいると論じています。

介入のタイミングは日本株の買いのチャンスなのかもしれません。

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4/2(火) 正念場を迎える日経平均⁉

4月1日(月)



【相場概況】


日経平均寄与度ランキング】



【業種別】



【ヒートマップ】



【売買代金】



【騰落レシオ】



空売り比率】



【米株市況】

3/29(金)グッドフライデー(聖金曜日)で休場


恐怖指数



【Fear and Greed Index】

Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN



【個別】

www.nikkei.com

https://corp.rakuten.co.jp/


楽天グループ(4755)が反発しています。

www.nikkei.com



1日付の日本経済新聞朝刊が楽天グループは金融子会社を再編する方針を固めたとし、10月をめどに上場中の楽天銀行(5838)を含め、カードや証券を一つのグループにまとめる」と報じました。

屋台骨の金融事業を一体化することで、全社の財務改善につながるとの見方から買いが入ったようです。

同社は、傘下の携帯電話事業で基地局の整備に巨額を投じ、その多くを社債でまかなってきました。

2024年と25年に合わせて約8000億円の償還が控え、財務体質の強化が急務と言われています。

再編後の金融会社の株式を売り出せば、追加の資金調達につながると見られています。


同社は、報道について「当社がフィンテック事業の再編について検討していることは事実であり、開示すべき事象が生じ次第、速やかに公表する」とコメントしています。

www.nikkei.com


株とは関係ないですが、東大生の就職先ランキングは、3年連続で同社が1位とのことです。


同社は、社内公用語が英語で、入社前にTOEIC800点の取得を課しているとのことですが、最近の東大生は激務でも構わないからスキルを身に着けたいと考えるようです。


kabutan.jp

https://chiikinews.co.jp/


地域新聞社(2164)場中値つかずのストップ高比例配分になっています。


同社は、29日、2024年8月期第2四半期累計(2023年9月~24年2月)の単体決算を発表しました。

経常損益2,900万円の黒字に浮上し、従来予想の600万円の黒字を上回って着地し、通期計画1,400万円に対する進捗率が207.1%と既に上回りました。

不採算エリアの撤退効果が出た他、HR事業や販売促進総合支援事業が好調に推移して業績回復に寄与したようです。

同社はグロース市場の上場維持基準を早期に達成するため、外部企業とのアライアンスや資本政策などの実施を検討しており、期初に見込んでいなかった経費が発生することが予想されるとし、通期の業績予想は据え置いています。

戻り場面にあった株価に弾みが付き、目先この勢いがどこまで続くか注目されます。


kabutan.jp

https://www.commseed.net/

コムシード(3739)が急反発し、年初来高値を更新しています。


同社は本日9時頃に、子会社HashLinkとコムシード・コリアとの合弁プロジェクトであるユーティリティトーク「Multi Universe Central」が、4月19日付で暗号資産取引所Gate.ioに上場することが決定したと発表しました。

MUCは、ゲーム、NFTなど多様なブロックチェーンプロジェクトを擁し、上場前から10万人に迫るホルダー、10万個を超えるオンチェーンデータを有する「Mongz Universe経済圏のトークンシステムです。

現在、MUCのエコシステムに属しているNFTプロジェクトは、今年リリースを控えている競馬P2Eゲーム「UNIVERSAL STALLION」のほか、PFP(プロフィール画像)プロジェクト「Tokyo Mongz Hills Club」「PEACHz.MOMO」の3つで、各プロジェクトに紐づくトークンがMUCと一定の割合で交換できるのが特徴とのことです。

同社は、今回のGate.ioへの上場によって、「Multi Universe Central」をゲーム内で利用可能な「UNIVERSAL STALLION」についても、より一層の認知度向上が期待できるとしています。

株価は直近底値圏を放れようとしています。


kabutan.jp

https://www.sanoyas.co.jp/


サノヤスホールディングス(7022)ストップ高まで買われています。


同社は、前週末3月29日取引終了後に2024年3月期連結業績予想の修正を発表し、営業利益5億円から4億円に下方修正しましたが、純利益3億円から4億円(前の期比5.9%減)へ上方修正しています。

建設資材の値上げの影響で営業利益予想は引き下げたものの、投資有価証券売却益が発生したようです。


また、同社は、発行済み株式数の2.96%に当たる100万株、1.5億円を上限とする自社株買いの実施も発表しています。

取得期間は4月1日から25年3月31日までとしています。


更には、同社は、2027年3月期を最終年度とする中期経営計画を公表し、最終年度に売上高300億円営業利益10億円とする目標を掲げました。

株価は、あく抜け感が出ており、戻り相場の継続を匂わせています。


テクニカル分析

日経平均 日足 MACD


日経平均は大幅反落!

陽の陰包み


ローソク足は大陰線を形成し、短期的な下落パターンの「陽の陰包み」を至言しています。

日経平均と200日線乖離率


昨日のブログで、日経平均200日線(34,096.22円)と20%以上の乖離を形成した場合は、高値から1,000円を超える下落になる傾向があることを書きましたが、今回も当てはまる形になりました。

終値ベースで25日線(39,741.45円)上はかろうじてキープしていますが、ここが正念場になりそうです。

下落トレンドが始まっているのであれば、25日線は下値抵抗線になりにくく、下抜ける形になると思います。

その際は、3/12安値38271.38円を割り込んでダブルトップを形成するかが重要になります。

www.nikkei.com



例年、4月の第一週は機関投資家「期初の益出し」がでる傾向があり、今年はデンソー(6902)が政策保有株として持っていた豊田自動織機(6201)を全株売却方針であることを発表したことがきっかけになったとの指摘があります。

明日以降、25日線で下げ止まり、レンジの下限から切り返す動きになるのか、それとも、あっさり割り込んで、深めの調整局面を迎えるのか見極める必要がありそうです。

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4/1(月) 井関農機(6310)の株主総会にいってきました。

3月29日(金)



【相場概況】



日経平均寄与度ランキング】



【業種別】



【ヒートマップ】



【売買代金】



【騰落レシオ】



空売り比率】



【米株市況】

3/28(木)米株市況

3/29(金) 聖金曜日で米市場休場


恐怖指数



【Fear and Greed Index】



【個別】

www.nikkei.com

https://www.koito.co.jp/


小糸製作所(7276)が場中値つかずのストップ高比例配分になっています。


同社は28日引け後に第1次中期経営計画の策定を発表しました。

株主還元方針としては、2024-28年度累計で2,000億円以上の株主還元を目指すとしており、配当については連結配当性向40%以上を目安に実施するとしています。

この方針に基づき、発行済み株式数の11.37%にあたる3,500万株500億円を上限とする自社株買いの実施を発表しました。

取得期間は4月1日から25年3月24日までとしており、取得規模の大きさもあり、株主還元の強化を好感した買いを集めました。


また、同社は、2027年3月期までの中期経営計画も発表し、27年3月期営業利益率で8%ROICROE9%以上を目標とするとしています。

モルガン・スタンレーMUFG証券の垣内真司株式アナリストは28日付リポートで、中計の業績目標などはインライン(想定通り)としつつも「株主還元方針の明確化はポジティブ」との見方を示しています。


www.nikkei.com

フジ・メディア・ホールディングス(4676)が急反発しています。

同社は、28日、2024年3月期(今期)連結純利益前期比23%減360億円になるとの見通しを発表しました。

従来予想から100億円引き上げています。

政策保有株である上場有価証券4銘柄を売却し、約160億円を今期の特別利益として計上する方針です。


また、同社は、同時に発行済み株式総数の4.6%(自己株式を除く)にあたる1,000万株金額150億円を上限とした自社株買いを24年度中に実施することを発表しました。


野村証券の原畑亮平リサーチアナリストは28日付リポートで、「(自社株買いは)単発の機動的な発表ではあるが、1株利益(EPS)の底上げになるためややポジティブな印象」と評価し、目標株価1800円から2010円に引き上げています。


kabutan.jp

https://www.kohokukogyo.co.jp/


湖北工業(6524)が続急伸しています。

youtu.be


同社は、28日の取引終了後、超高速光スイッチなどの開発を手掛けるエピフォトニクス(神奈川県大和市)の全株式を4月1日付で取得し子会社化すると発表しました。


エピフォトニクスは、次世代光情報通信技術として注目されている「PLZT薄膜形成技術」を手掛けており、米国シリコンバレーに開発拠点を持っています。

 

同社を傘下に収めることで、湖北工業グループが保有する光部品・デバイスの材料技術(結晶育成技術)や精密組み立て技術とのシナジーによる両社での開発を加速させ、次世代情報通信インフラに向けた製品ラインアップの強化と販売ネットワークの拡充を進めることで、大容量化が進む光情報通信関連市場でのシェア拡大を目指すとしています。

同社は、取得価格は非開示とし、24年12月期業績に重要な影響を及ぼすことが明らかになった場合には速やかに開示するとしています。



kabutan.jp

https://www.kcs.co.jp/


さくらケーシーエス(4761)が連日の急騰になり、ストップ高まで買われています。


同社は、三井住友銀行筆頭株主に置く情報サービス会社で、システム構築のほか、耐震・耐火及び高度なセキュリティーを強みとするデータセンター事業を展開しています。

生成AI市場が世界的に拡大するなか、日本でもデータセンター需要が中期的に増勢の一途となることが予想され、同社の活躍余地が高まるとの見方があるようです。


また、足もとの業績も当初の会社側計画を上回って推移しており、2024年3月期業績は営業利益段階で期初見通しの8億2,000万円から、10億2,000万円前期比3%増)に増額修正し、2ケタ減益見通しから一転増益見通しに変わっています。


本日は、同社株のほかにも、データセンター関連の銘柄で高騰する銘柄が目立ちます。


ピクセルカンパニーズ(2743)も、大幅続伸になり、約5年ぶりの高値水準になっています。

同社は28日、株主総会を開催しており、そこで同社社長が、今年からGPU特化型のコンパクトなデータセンターを複数開発し、経産省地方自治体と協力しながらGPUの計算力を増やしていく表明をしたとのことです。

先ずは福島県のデータセンターの完工を目指すとしています。

データセンター事業については既に公表しているため、目新しさは無いものの、データセンター事業へかなりの自信を示した模様です。

データセンターを手掛けているさくらインターネット(3778)が今年大相場を作ったことから、第二のさくらインターネットとの連想も働き易い様子です。


ただ、同社の場合は、キャッシュフローが潤沢とは言えないため、ファイナンスを実施する可能性もあるため注意が必要です。


テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は反発!

陽線を形成するも、上影をつくり、2日連続で5日線(40,422.48円)を下回っています。

日経平均と200日線乖離率

上記のチャートは日経平均200日線(34,056.78円)の乖離率をプロットしたものです。

乖離率が20%以上を超えてくると、1,000円以上の下落がおこりやすいことが知られており、今回も3/2220.84%をつけてから調整気味になっていることがわかります。


ナイトセッションの日経平均先物は前日の清算値と比べ160円高い40,550円で終わっています。


寄り付きこそ、しっかりの動きが見られるかもしれませんが、4/1(月)の銘柄入れ替えで、約5,500億円の売り要因になるともいわれています。(すでに織り込んでいる可能性もあります。)

今回の入れ替えで、半導体セクターが増えることになりますので、ボラティリティがさらに高くなることになり注意が必要です。


【本日のトピック】

農業機械専業メーカー|井関農機株式会社


さて、3/28(木)井関農機(6310)株主総会に出席してきました。

kabutan.jp


同社は昨年11/14の3Q決算発表時に下方修正を発表しました。


それでも、同社は同時に構造改革「プロジェクトZ」を立ち上げ、「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」を2月決算時に発表するとしていました。

xn--r8jzdvima84a.com


私も、同社が2025年創立100周年を迎えることから、増配、自社株買い等が発表になると考え、上記ブログを書いています。


株価も2月に向けて、期待感から上昇していました。



ところが同社は、2/14決算の再下方修正を発表し、「プロジェクトZ」の内容も上記の内容で増配や自社株買い等の発表はありませんでした。

株価は、この日をきっかけに失望売りを呼び、一時1,000円を割り込むまで売り込まれています。

3/28(木)株主総会では、憤りを感じた株主からの多くの質問がでました。

以下に私がした質問と他の株主の印象に残った質問、及び議長の冨安社長の返答、印象を書いてみます。


【私の質問】

「2027年に営業利益率5%以上 ROE8%以上 DOE2%以上との目標を出していますが、PBR1倍以上にするにはDOE2%は低すぎると思います。

ROE8%でDOE2%なら配当性向25%になると思います。
パンデミックで喘いでいた2022年のTOPIX製造業平均ですらDOE2.99% 配当性向33.15%です。

仮に達成しても、PBR1倍割れは解消できないのではないでしょうか?

そして、2027年では遅すぎると思います。

三菱UFJアセットマネジメント3年連続でROEが8%を切ってPBR1倍割れの会社の代表者再任には反対すると宣言しています。

世間の求めているスピードに比べ、経営改革が遅すぎませんか?

せめて、DOE2%程度なら、配当は60円くらいで、配当総額も13億円程度なので、御社が100周年を迎える2025年には実施すべきでないでしょうか?

もし、金がないというなら、50億円くらい保有している政策保有株を売却し、配当原資と成長分野のICT農業等の投資にあてるべきではないでしょうか?」

社長:「DOE2%が低すぎるという指摘は承知しているが、まずは第一ステップとしての目標にした。スピードが遅いという指摘も真摯に受け止める。愛媛の温暖な地域で社員もゆっくりとした風土があるかもしれない。(場内苦笑)
政策保有株については、部品供給に無理を言っている面もあり良好な関係を保つため、ある程度必要。今後も取締役会議で必要性が薄れたものについては売却も検討する。」


②「IRの頻度が少なすぎることと、やり方を工夫して新しい株主を開拓する必要があるのではないでしょうか?

御社の株主構成をみると上位株主はほとんど銀行損保がしめています。

特に第9位損害保険ジャパン2031年までに政策保有株をゼロにすると宣言したように、今後は銀行も政策保有株を減らしてくることが考えられます。

御社としましては、新しい海外投資家とか個人株主等を開拓するために、今のうちに株式の価値を高めて御社の魅力を積極的にアピールする必要があると思います。

アルトナー(2163)会社説明会資料

例えば、技術者派遣のアルトナー(2163)は流通時価総額100億円を克服するために、個人投資家向けの会社説明会を対面またはオンラインで年3回~4回 機関投資家向けは年2回実施したり、外国人投資家を意識した英文開示を早くから実行し、流通時価総額を41億円から149億円まで引き上げています。

御社は2022年事業説明会がオンラインで1回 昨年はなしという状況ですが、これでは新しい株主をつくるのは難しいと思います。

それから、IRのやり方にも工夫が必要と思います。
例えば、我々多くの投資家が投資情報を得るためにX等のSNSを利用していますが、御社はXに公式アカウントすらないと思います。

クボタやヤンマーや、やまびこはあります。

Xで井関農機を検索すると、御社のトラクターを使っている農家の方の投稿が多く出てきます。

投資情報だけではなく、御社がやってる施設見学会や新商品発表会もSNSで情報発信するとか、お客様から頂いた、ありがとうの言葉を掲載するとか、御社のブランドを高めるように使うことができれば、株価にもいい影響が出ると思います。

冨安社長やプロジェクトZ責任者の小田切専務が会社説明会SNS使って井関再生の強い思いや株価を意識した経営、創業時の理念だけではなく現状に即してブラッシュアップされた経営理念、成長戦略で述べられている先端技術、お客様の声などをアピールすれば投資家は注目すると思いますがいかがでしょうか?」


社長:「株主構成は海外投資家を意識しなくてはならない。個人投資家は少しづつ増えている。

事業説明会は出来たり出来なかったりがあったが、私はアナリストミーティングを年4回こなしている。
決して出不精ではない。

www.youtube.com


SNSはやっていないが、YouTubeでは公式アカウントがある。

amoni.iseki.co.jp


また、営農ソリューション・ポータルサイト『エーモニー』に多くの弊社の活動が掲載されている。

お時間があれば、御覧いただきたい。」


③「今回のプロジェクトZを、経営陣が不退転の決意で取り組むというのならば、株価は今が大底のはずです。

経営陣の持ち株が全員11,000株以下というのは寂しすぎます。

kabutan.jp

インソース(6200)日足

先日もリスキリング関連インソース(6200)の社長が「当社の事業成長への強いコミットメントを 行うためと、当社の成長を望むステークホルダーの皆様と気持ちを共有すべき」として社長個人として1億の自社株買いを行いました。

時価総額が700億円を超える会社ですから、1億ぐらいの買いは、大した影響はないはずですが、同社の株は、その日を境に2割ほど上昇しました。

おそらく、投資家が経営者の決意を高く評価したのだと思います。

経営陣の強い決意をアピールするための経営陣の自社株買いや、社員のモチベーションアップを狙うためにストックオプション譲渡制限付きの新株を付与することなどを実施し、IRでアピールすれば、それだけでも株価上昇要因になると思いますがいかがでしょうか?」


社長:経営陣の株保有は成果報酬としてやっている。いろいろ制限があって難しい。

社員も持株会をやっている。



【他の株主の印象に残った質問】

東証プライムの維持基準を答えてみてください。

社長: ネットを見ながら返答


・計画と実績が伴っていない。「プロジェクトZ」で立派な数字を出しても達成できるのか?

社長:社内一丸となって取り組む。


・100周年という節目には増配するのが当たり前ではないか?

社長:記念配の規定はないが、その時の財務状況を見ながら検討する。


・御社は特許をたくさん保有しているが、宇宙ビジネスに活かせないのか?


担当役員:弊社は特許出願数は常に上位ランク入っている。
年間、1万件もの事例を精査し、有効なものを出願している。

社長:いきなり宇宙ビジネスとはいかないが、農機の特許から他分野に応用されることもある。
今後も開発に注力していく。


・同業者と合併してはどうか?

社長:日本の農業の規模は縮小してきている。合併をしてもシナジー効果は見込めるかわからない。


・農薬メーカーと協業したらどうか?

社長:アグロカネショウ(4955)のような会社のことをおっしゃっていると思うが、シナジー効果が見込めるのであれば検討していきたい。


・井関邦三郎さん(創業者)が草葉の陰で怒ってると思う。

社長:引き締めてやっていく。創業時の「農家を過酷な労働から解放したい」という理念は変えずに取り組みたい。


株主総会に多くの人が出席できるよう、開催日や時間を他社と被らないように工夫してほしい。以前も要望したが変わらない。

社長:検討します。


社外取締役の岩崎氏は、10年以上御社の社外取締役を務めているが、経営に改善がみられない。経理のプロより経営に明るい人に交代してもらったらどうか?

社長:岩崎氏は他社の社外取締役を歴任した経験を持っておられ、私共もしょっちゅう叱られている。


社長:また、今回、新たに2名の女性の社外取締役の就任が予定されている。女性の力で井関農機を盛り立ててもらいたい。

岩崎社外取締役:立場上経営そのものに口をはさむことはできないが、ご指摘いただいた経営のスピードが遅いことなどは指摘してきた。
機会を見つけて取締役会の議事なども公表したい。
今後も井関農機の発展に尽力したい。



他にも質問があったと思いますが、かなり白熱した時間になりました。
私もあと2問ほど質問を用意していましたが、時間が来たと打ち切りになりました。


【私の印象】

井関農機(6310)月足


・株価は大きく下落し、PBRも0.34倍まで低下。東証プライム1355社中 下位23位)
株価下落により、配当利回りも2.91%まで上昇。
まさかの減配でもなければ、これ以上の下値不安はあまりないものと思われます。


・経営陣が強い意識で取り組むと宣言している「プロジェクトZ」が奏功して、営業利益率の改善が見られれば、株価も今よりは反発することが期待できると思います。

・さすがに、100周年の2025年度は記念配等の増配があるという淡い期待があります。

www.nikkei.com


・政府はスマート農業器機を導入したい生産者や技術を研究する開発者を融資や税で優遇するスマート農業の普及に向けた新法閣議決定した(スマ農新法)ことが報じられていますが、井関農機がこの新法にからむことが出来れば、話題を呼ぶ可能性があると思います。

(IR担当はスマ農新法については、現時点では未確定かつ不明と返答していますが・・・)

などから、株価も今よりは反発する可能性があると考えます。


恥をさらせば、同社株は、私の持ち株の最大の評価損になっています。

デイトレ・スイングを中心にやっていたころ、同社株で2回ほど利益がでたため、深く会社を調べずに値ごろ感で安易に買ってしまったのが敗因と考えます。

社長の冨安司郎氏は、みずほ銀行の常務執行役員まで上り詰めた人で優秀なのでしょうが、所詮天下りで四六時中株価を意識した経営を行っているとは思えません。

銘柄選定の時には、『トップが株価を意識した経営をやっているか見極める』ことが、いかに大事かを思い知らされた教訓になりそうです。

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