直訳すれば「恐怖と貧欲さの指標」となります。
投資家の「恐怖」が「強欲」に勝っている局面では、投資家は株を投げ売りするため、株式市場は下落します。
一方、投資家の「強欲」が「恐怖」に勝っている局面では、投資家は更なる上昇と利益を期待して買い上がります。
その「恐怖」と「強欲」が、どの程度市場に混在しているかをCNNが指標化したものが、「fear and greed index」になります。
具体的な算出方法としては
1.株価モメンタム(勢い)
S&P500と125日移動平均との乖離
2.株価の強さ
52週高値と安値にタッチした数
3.株価の振れ幅
上昇局面・下落局面における取引量
4.オプション
プットとコールの割合
5.ジャンク債需要
投資適格債とジャンク債のイールドスプレッド
6.市場ボラティリティ
VIX指数
7.リスク回避需要
株式と国債のリターン差異
これらの項目が平均値からどの程度乖離しているか0から100で指数化したものが「fear & greed indeX」になります。
上記の図の通り、米市場はF&Gが92をつけました。今年の1/2に97がありますが、その前は2019年の11/8の91です。
90越えは危険信号と考えますが、実際の相場に反映されるまでにはタイムラグがあります。
上記はNYダウのチャートです。F&Gが天井を付けてから、NYダウが高値を付けるまで約11日~13日ほどのタイムラグがあります。F&Gはまだ上昇する可能性もありますが、現状の92が天井とすれば、NYダウも、12月第3週あたりで、いったん調整にはいる可能性があると考えます。