29日の日経平均は27568円
+714.12(+2.66%)でした。
米国の追加経済対策が成立したのをきっかけに米主要3指数が史上最高値を更新!!
日経平均も寄り付きから大幅続伸!! 1990年8月以来、30年4か月振りの高値を記録しました。
圧巻だったのはファーストリテイリング(9983)です。
米系証券がレーティングを引き上げたようですが、この銘柄だけで日経平均を140円も引き上げています。そのほかにも東京エレクトロン(8035)やキーエンス(6861)のような個人が、おいそれ買えないスーパー値嵩株が大活況の状況でした。
今年は、まさに「掉尾の一振(とうびのいっしん)」という形で締めくくりになりそうです。
「掉尾の一振」とは、捕らわれた魚が最後に尾を振るという語源からきており、マーケットの世界では大納会に向けて相場が一段高するというアノマリーです。
年末の節税の売りが終わり、需給が改善するからとか、大発会の上昇を期待してというような理由でおこりやすいアノマリーらしいのですが、私の経験上でいうと「掉尾の一振」らしい年末高が出現したときは、かならずしも年始が好スタートになっていません。
上記の表は2000年以降、年末3日間で1%以上 上昇した「掉尾の一振」が起こった翌年のリターンをしめしたものです。
順調に年始を迎えるときもありますが、年始はむしろ、マイナスになるケースが多いことがわかります。
2018は1月こそ3.8%プラスになっていますが、2月には急落しています。
市場参加者の予想変動率を示す日経平均VIや、恐怖指数と言われる米VIX指数の低位安定を背景に「リスクパリティ」と呼ばれる戦略の株式の持ち高が膨張していたからと言われています。結局 2018年はアベノミクスで唯一の「陰線」で終わっています。
年末ですので、不吉なことは言いたくありませんが、今年マーケットを引っ張ってきた値がさ銘柄のなかには、割高感があるものも目立ちます。
エムスリー(2413)はPER220倍 レーザーテック(6920)は90倍になります。米国も「GAFAM」のような一部の巨大テック銘柄に資金が集中しており、割高感の修正がおこりうることには注意が必要と思います。