6月10日 相場概況
日経平均 28958.56円 +97.76(+0.34%)
TOPIX 1956.73Pt -0.41(-0.02%)
マザーズ 1181.21Pt +7.03(+0.60%)
東証1部の騰落銘柄数は値上がり991/値下がり1066
騰落レシオ(25日) 102.97
売買代金 2兆4042億円
日経VI 19.87 +0.14(+0.71%)
VIX 17.89 +0.82(+4.80%)
業種 海運、パルプ・紙、精密機器など上昇
水産・農林、銀行、建設など下落
個別 連日大幅安になっていたレーザーテック(6920)が3%超えの大幅高。
エーザイが値をつけ、インデックス運用の機関投資家がヘッジで売っていた寄与度の高い値がさ株を買い戻しをいれたと思われ、東京エレク(8035)やファーストリテイリング(9983)、ファナック(6954)、エムスリー(2413)などが軒並み高い展開でした。
前日、売り込まれていた日本郵船(9101)や商船三井(9104)などの海運株が物色され、糖尿病のインスリン注射を自分で打たずに済むシステムを開発と日経に掲載されたテルモ(4543)が大幅高しています。
また、旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンスが大株主に浮上したと報道されたコーナン商事(7516)が一時ストップ高の急騰になり、SBIHDと業務提携を発表したALRERT(3906)がストップ高になりました。
反面、3営業日ぶりに値がついたエーザイ(4523)は、一転7%安。
前日に売り出し価格がきまったルネサス(6723)も大きく売り込まれました。
直近レジャー関連で買われた、OLC(4661)やHIS(9603)は反動安に沈み、ヤマダHDの完全子会社になり、上場廃止見込みとなった大塚家具(8186)も大幅安になっています。
また、本日上場したIPOで、当初の初値予想より安く寄り付いたワンダープラネット(4199)はストップ高まで買われた一方、テンダ(4198)は寄り付き後ストップ安になり、明暗を分ける結果になっています。
日経平均は3営業日ぶりに反発!
ローソク足は下ヒゲのない「陽の寄り付き坊主」を至現し、終値ベースで5日線(28948円)を回復しています。
しかしながら、5日線、25日線(28621円)、75日線(29147円)すべてが下向きに転換しており、根強い下降圧力もうかがえます。
上記は、今晩発表になる米CPIのケース別シナリオですが、SQを通過し、2週連続買い越しとなっている、外人投資家がどのようなポジションを組んでくるか注目になると思います。
さて、大和証券の配当支払いは、すでにおこなわれており、持株会などで保有している人は、ちょっとした小遣いがおりていると思いますが、上記のように、6月末にかけて、3月決算締め企業の配当が順次支払われていきます。
上記は経営陣や自己株を除いた、浮動株ベースでの配当総額ですが、これから支払われる配当金は約4.2兆円になるようです。そして、6/30に支払われる配当は1兆円を超えていることがわかります。
例年、この配当金が再投資にまわされ、市場が活況になるというロジックが論じられますが、上記の過去5年間のTOPIXをみても、2016年のブレグジットの年を除いたとしても、月末高になっているのは、2017年と2019年だけになっています。
この傾向は、もともと無配株の多いマザーズも同様です。
上記は、同じくジャスダックの過去5年の値動きですが、TOPIXに比べれば、月末高になるケースが多いように思います。
これは、TOPIXに比べ、ジャスダックは、流動性が低く、少しの資金流入でもマーケットが反応しやすいこと。
そして、マザーズに比べ、配当を出す会社が多いことが関係しているようです。
配当金が再投資されるというロジックは、中小型の高配当銘柄に当てはまるようで、これから月末に向けての値動きに期待ができそうです。