7月15日 相場概況
東証一部の騰落銘柄数は値上がり279/値下がり1839
騰落レシオ(25日) 87.94
売買代金 東証一部 2兆1142億円
マザーズ 1848億円
日経VI 19.02 +1.15 (+6.44%)
VIX 16.33 -0.79 (-4.61%)7/14
業種 上昇は鉄鋼 1業種のみ
鉱業、その他金融、陸運など大きく下落しました。
個別 レーザーテック(6920)やアドバンテスト(6857)など半導体関連の一角が逆行高しています。
日本製鉄(5401)、神戸鋼(5406)、JFE HD(5411)の鉄鋼大手がそろって強い動きになりました。
前日、ストップ高になったEngin(7370)は16%以上の大幅高になり、上方修正を発表したIDOM(7599)やリソー教育(4714)、バリューコマース(2491)などが急伸しています。
その他、上期見通しの上方修正と1:3の分割を発表した関通(9326)がストップ高比例配分になり、バリュエンスHD(9270)は通期見通しを引き下げたものの、悪材料出尽くしでストップ高まで買い進められました。
反面、日立(6501)が3%を超える下落になり、決算を控えたファーストリテイリング(9983)も下落し8万円を割り込んでいます。
ファーストリテイリングの引け後の決算は、通期見通しについて、売上と営業利益は下方修正したものの税引き前利益は上方修正 純利益は据え置きでした。
ケチをつけることも可能な内容だけに、もう少し売られるところがあるかもしれません。
キーエンス(6861)やファナック(6954)など値がさ株が売られ、コロナ感染被害が広がる中JR東海(9022)や西武HD(9024)など鉄道株が軒並み売られています。
原油安を嫌気して、INPEX(1605)が売り込まれ、直近賑わったレノバ(9519)やイーレックス(9517)など再生エネルギー関連も利食い売りに押されました。
業績関連のリリースではSERIO(6567)やヤマシタヘルスケア(9265)、ジンズHD(3046)などが急落しています。
日経平均は続落!
テクニカル上は、5日線(28423円)を割り込み、7/9の窓埋めをうかがう気配です。
しかしながら、需給を見ると、今後切り返す動きもあるのではと感じています。
これまで、外資の吊り上げからの下落を狙った動きが、オプションの手口あたりから見受けられ、まさにそのような形になっていますが、ここもと、あまりやる気のなかったGSがまとまった売り仕掛けをしてきており、恐らく近々中にショートカバー(売られすぎの買戻し)をいれてくると思います。
ナイトセッションで先物が、一時28080円まで下落し、ほぼほぼ窓埋めをおこない、ボリンジャーバンドの-2σ(28003円)あたりをうかがうとこまできましたので、早ければ明日あたりから切り返す動きがあるかもしれません。
オリンピックに向けて、GSが本気で買い転換した場合、今度は29000円越えもあり得ると思っています。
さて、マーケット全体は乱高下していますが、値幅を求める短期資金は、一部の直近IPOに流れており、本日もEnjin(7370)をはじめ、ベイシス(4068)や日本電解(5759)などが逆行高しています。
ただ、IPOでも買われる銘柄とそうでない銘柄が分かれており、今回はその傾向を探ってみます。
上記をみると、買われる銘柄は、上場来高値を最近とっており、一日の売買代金も40億~200億くらいあります。
時価総額も150億~400億くらいの銘柄が多いことがわかります。
初値騰落率をみると、バラバラで公募価格に対して、高く始まったとか安く始まったとかは、あまり重要視されていません。
それより、重視されているのは、現値対初値騰落率であり、ようするに、初値より高い値がついているものが、その後も継続して買われる傾向があるということです。
「強いものにつけ!」という流れです。
それに対して、売られる傾向があるものには、1日の売買代金が少なく、ドリームベッドに至っては1日2000万ほどしか売買がされていません。
時価総額も100億以下のものが多く、初値に対して下落しているという傾向があるようです。
上記は直近IPOで信用買い残の多いものと少ないもののランキングですが、信用買い残の多いものが、比較的上昇しており、少ないものは下落していることがわかります。
信用買い残は、将来の売り要因にはなりますが、直近IPOの目先の動きについては、個人が信用を使ってでも買いに来る銘柄であり、回転がきいているということです。
ある程度信用買い残が増えるのも、パフォーマンスのいい銘柄の証拠ということも言えるかもしれません。