11月12日(金) 相場概況
東証一部の騰落銘柄数は値上がり1697/値下がり421
騰落レシオ(25日) 99.28%
空売り比率 41.0%
売買代金 東証一部 2兆9426億円
マザーズ 1858億円
業種 不動産、鉄鋼、鉱業など上昇。
石油・石炭 1業種のみ下落。
個別 レーザーテック(6920)が4%以上の上昇になり、ソフトバンクG(9984)やトヨタ(7203)、リクルート(6098)などの主力株が軒並みしっかりの動きになりました。
決算を材料にシチズン時計(7762)や浜松ホトニクス(6965)などが急伸し、奥村組(1833)や大真空(6962)、PCIHD(3918)なども2ケタを超える上昇率になっています。
好決算を手掛かりに急騰する小型株が散見され、イーガーディアン(6050)やシライ電子(6658)、メドピア(6095)などがストップ高になり、10/25にこのブログで紹介したクロスマーケティング(3675)もストップ高買い気配で終わっています。
中国の「独身の日」が今年も好調であったことが伝わり、美容器具を手掛けるヤーマン(6630)が大幅高になっています。
11/10のブログに書いたMSCI定期入れ替えについて、除外候補にあがっていて、今回除外を免れたスタンレー電気(6923)や三菱ガス化学(4182)、ALSOK(2331)などが大幅高になっています。
反面、ファーストリテイリング(9930)が逆行安になり、ガバナンス委員会が前社長を企業倫理違反に認定したと公表した東芝(6502)も売り込まれています。
OLC(4661)やエアトリ(6191)、オープンドア(3926)、ラウンドワン(4680)などアフターコロナ関連に売り込まれる銘柄が散見されています。
決算が悪材料視された堀場製作所(6856)やメニコン(7780)、T&G(4331)、ゼビオHD(8281)などが大幅安になり、オイシックス(3182)やアルヒ(7198)、LIFULL(2120)なども2ケタを超える下落率に沈んでいます。
今期の見通しが強い失望を呼んだアトラエ(6194)が一時ストップ安まで売り込まれ、大幅な下方修正を発表したレアジョブ(6096)も場中値つかずのストップ安比例配分になっています。
日経平均は大幅続伸!
前日高値からマドを開けて上昇し、11月のSQ値(29388.47円)も上回る強い陽線を形成しています。
週初 月 火 水で下落した部分を 木 金の上昇で、ほぼ取り戻した形になっていて、結果 25日線(29017円)を下回ることなく切り返したことになります。
トレンド的には、上昇トレンドを継続していることになり、11/4の高値(29880円)を上抜き30000円トライとなっていくのかが注目されるところです。
ただ、少々気になるのが、ABNアムロの初日のオプション手口です。
上記をみると、初日から29500円以下のプット買い 29500円以上のコールの売りを結構な枚数でやっていることがわかります。
いわゆる「ベアシンセ」という下落に備えるポジションを組んできたのか、前月から建てていたポジションの反対売買なのか、月曜以降のポジションを見てみないとわかりませんが、オプションのメインプレイヤーが少々目立つ動きを見せてきていますので注視する必要がありそうです。
来週は、日米ともに、おおむね決算が一巡するため、やや手掛かり難で方向性が見えづらい動きになることが予想されます。
経済指標は16日 米10月小売売上高 鉱工業生産 17日 米10月住宅着工件数など注目される指標が発表になります。
米国の経済指標や長期金利動向、為替動向に神経質な動きになることも考えられ、日経平均も上昇トレンドを継続していけるのかが注目になると思います。
さて、本日は、以前も紹介したBlueMeme(4069)がボチボチかなと思うタイミングに来たと思いますので取り上げます。
ローコード開発とアジャイル手法を標榜する次世代システム開発を手掛ける会社です。
ローコードとは可能な限りソースコードを書かずに、アプリケーションを迅速に開発する手法で、アジャイルとは直訳すると「素早い」「機敏な」「頭の回転が速い」という意味で、大きな単位でシステムを区切ることなく、小単位で実装とテストを繰り返して開発を進めていくシステム開発の手法です。
従来のシステム開発は、外部発注によるシステムインテグレータ開発であり、
⓵コストが高い
⓶開発期間が長い
⓷外部発注でリスクがある
⓸開発期間が長く、その間、技術進化があっても修正がきかない
といったデメリットが指摘されています。
BlueMemeはローコード開発とアジャイル手法に特化して両立する唯一の上場企業で「企業のシステム環境内製化」の提供を目指している会社です。
ローコードとアジャイル手法により、システム開発が3~4年かかるものが半年くらいに短縮することが可能になっています。
しかも、内製化できコストも安いときています。
そのため、将来は大半のシステム開発がローコード、もしくはノーコードにとってかわり、「誰でも理想のシステム開発できる時代」が来るでしょう。
ローコードの活用が期待できる市場は7.5兆円の規模と言われ、現状では、わずか0.28兆円に留まっています。
BlueMemeの事業成長ポテンシャルは非常に高いと思われます。
ローコードでライバル視される可能性があるのはヤプリ(4168)があげられると思いますが、売上がBlueMemeの約2倍くらいなのに、時価総額は602億で約8倍くらいまで買われています。ヤプリは営業利益はまだ赤字です。
BlueMemeは時価総額75億であり、ライバルよりかなり割安に放置されています。
11/11に発表になった中間決算は、会計基準変更により、減収増益になっていますが、旧基準では大幅な増収になっています。
1Qに比べ、営業利益が150%と確実にニーズが増えてきていることが伺え、営業利益率も20%に改善しています。
中間決算の段階で経常進捗率が70%になってきていて、3Qの決算では上方修正がでる可能性が高いと思われます。
株価は、6月の下げ相場とIPOラッシュに埋もれ、決算算定方法の違いから本当の良さが理解されなかったこと、大株主にVCがあることから安く放置され、公募の2820円を大きく下回る水準になっています。
VCのロックアップは90日で、すでに解除期間に入っていますが、公募の1.5倍の解除基準を当てはめると4230円になります。
グローバルウェイ(3936)などの仕手株の勢いが下火になりつつありますので、値動きを求める資金も、ボチボチ直近IPOを狙ってくるのではないかと思います。