えのキングの投資日記

日本株投資日誌

9/16(木)

9月15日 相場概況

f:id:ENOKINGkun:20210915161333p:plain

f:id:ENOKINGkun:20210915161421p:plain

日経平均 寄与度ランキング

東証一部の騰落銘柄数は値上がり329/値下がり1783
騰落レシオ(25日) 135.99
空売り比率 39.3
売買代金 東証一部 3兆1502億円
     マザーズ 1626億円

f:id:ENOKINGkun:20210915162341p:plain

日経平均 S&P500 日経VI VIX

f:id:ENOKINGkun:20210915162435p:plain


業種 海運
のみ突出した上昇。
   不動産証券・商品先物金属製品など下落。

個別 川崎汽船(9107)商船三井(9104)日本郵船(9101)海運大手3社がそろって大幅高になっています。

東京エレク(8035)日本電産(6594)レーザーテック(6920)など主力のハイテク株の一角にも強い買いが入りました。

メドレー(4480)メドピア(6095)など医療系グロース株が買われていて、エムスリー(8721)4%近い上昇になっています。

前日まで決算を材料に売り込まれていた神戸物産(3038)に見直しの買いが入り、日経新聞ファミリーマート無人店舗を全国展開するうえで、合弁先のシステムが採用と報じられて、連日ストップ高になっていたサインポスト(3996)に、新たに、無人決済システムがガソリンスタンドでも稼働するとの報道を受けて、55%を超える上昇になっています。

また、1Qが大幅増益になったヤーマン(6630)ストップ高まで買われています。

反面、ソフトバンクG(9983)5%を超える下落になり、村田製作所(6981)SUMCO(3436)リクルート(6098)なども大幅下落になっています。

TOBの対象先の新生銀行買収防衛策を検討していると伝わり、SBIHD(8473)が大幅下落になり、新生銀行(8303)自体も大きく売り込まれています。

前日急騰した出前館(2484)8%を超える下落になり、決算が失望を呼んだプレミアアンチエイジング(4934)13%近い急落になっています。

その他、下方修正を発表したGAテクノロジーズ(3491)プロレド・パートナーズ(7034)ストップ安比例配分に沈んでいます。
   

f:id:ENOKINGkun:20210915174907p:plain

日経平均 日足 

日経平均は4日ぶりに反落!
しかしながら、1988年2月以来「十二陽連(十二日連続陽線)」を達成し、33年7か月ぶりの記録になっています。
急上昇する5日線(30403円)上をキープしていて、上昇トレンドは継続しています。
本日の下落は、あってしかるべきの自律調整の範疇とおもわれ、6.69%とやや乖離を縮小した25日線乖離率ですが、4%を切る程度の初押し局面では、押し目買いに徹する局面と思います。

f:id:ENOKINGkun:20210915183040p:plain

f:id:ENOKINGkun:20210915183122p:plain

f:id:ENOKINGkun:20210915183210p:plain

少し、気になるのが中国の不動産開発大手中国恒大集団の行方です。
本日は、同社が9/20が期限の利払いを行えないと主要銀行に通知したと報じられています。
中国恒大集団の6月30日時点の負債は5718億元(約9兆7000億)と桁外れの金額になっていますが、それを懸念する声は、ほとんどありません。
中国に関しては、もう何年も前からバブルが指摘されながら崩壊することなく今日に至っているため、今回も中国政府が強引に封じ込めるだろうという楽観に傾いているのが実情でしょうが、可能性は少ないとおもいながらもブラックスワンになりうることは気に留めといたほうがいいかもしれません。

f:id:ENOKINGkun:20210915190039p:plain

日経ダブルインバース(1357)の株価推移と信用残(株数ベース)


さて、31年ぶりの高値を記録した日経平均ですが、なぜここまで急騰しているのでしょうか?

昨日もNHKの特集で
⓵ 新政権への期待
⓶ 経済正常化への期待
⓷ 収益力から見た割安感
などが株高の要因という解説になっていましたが、確かに要因であることは間違いないのでしょうが、ここまでの急騰の理由には当てはまらないと思われます。

上記は、日経ダブルインバース(1357)の信用残の推移です。
およそ、2週間前から急増しており、株数ベースでは過去最高を記録しています。
日経平均が28000円 29000円 30000円と水準を上げてくる過程で、もう天井と考えた個人が、下落すれば儲かるダブルインバースを買い進めて握ってしまっているという状況におちいっているということです。
これは、日経平均が少し調整すれば、やれやれの売りがでて、日経を押し上げる要因になりますし、日経平均が上昇すれば、ぶん投げの売りがでて上昇を加速させる要因になります。

f:id:ENOKINGkun:20210915194849p:plain

日経ダブルインバースの株価推移と信用残(金額ベース)

信用残も過去最高の水準になっていますので、もうそろそろ整理が進むと考えることもできるでしょう。
ただ、ダブルインバースの単価は、前回信用残が積み上がった時期から考えると、ほぼ半値になっています。
したがって、信用残を上記の金額ベースに直すと、前回ピークから整理の進んだ水準に比べれば、まだ低水準であることがわかります。

実際、そのうち下落するだろうと考えて、ダブルインバースを追加買いする人も多いようで、日々の出来高も高水準です。

急騰する理由がわからない もうさすがに下がるだろうという心理が、格言の「もうはまだなり」に当てはまってしまっているということでしょう。

「わからない」ということが、一番相場を急騰(急落)させる要因なのかもしれません。