6月24日(金)
【相場概況】
東証プライムの値上がり銘柄1336/値下がり銘柄446
騰落レシオ(25日) 97.61%
空売り比率 43.2%
売買代金 東証プライム 2兆9584億円
東証スタンダード 853億円
東証グロース 1219億円
【恐怖指数】
恐怖と貪欲指数 - 投資家心理|ティッカー (cnn.com)
【業種】
【個別】
半導体関連が大幅上昇になり、東京エレクトロン(8035)やレーザーテック(6920)、信越化学(4063)などが大幅高になり、GSが投資判断「中立」→「買い」、目標株価を37000円→42500円に引き上げたディスコ(6146)は7%を超える上昇になっています。
経産省、国土交通省が洋上風力発電において、「1社独占」に制限をかける公募ルール案を策定したと報じられ、案件獲得の思惑からレノバ(9519)がストップ高まで買われています。
日経新聞で永守重信会長が再建に向けて力を入れていると報じられたOKK(6205)が10%を超える急騰になり、親会社の日本電産(6594)も6%を超える上昇になっています。
インドに開発拠点を設立したと発表したメルカリ(4385)が12%を超える上昇になり、ビジョナル(4194)、JTOWER(4485)、メドレー(4480)、Appier Group(4180)などグロース市場の主力どころが軒並み急騰しています。
6/6のブログで紹介したエクサウィザーズ(4259)がパーソルHD(2181)傘下のパーソルテンプスタッフにDX人材を早期育成・戦力化するプログラムの提供を開始したと報じられ、13%を超える急騰になっています。
昨日のブログで紹介したストリームメディアコーポレーション(4772)が、親会社のSMエンターテイメントがメタバースサービス「KWANGYAクラブ」の運営を開始したと報じられ、一時ストップ高になる急騰になっています。
(材料は後付けのような・・・)
スターガルト病治療薬候補の第3相臨床試験において、最終被験者が来院したと報じられた窪田製薬(4596)がストップ高まで買われています。
ここも7/13までが行使期間の第25回新株予約権が、まだ344万株以上残っているはずですから、矢継ぎ早にIR出してきますね。
反面、米長期金利下落が嫌気されてか、三菱UFJ(8306)やT&Dホールディングス(8795)、SOMPOホールディングス(8630)など金融株が軟調になっています。
米国でエネルギー株が売られたことから、富士石油(5017)やENEOS(5020)、出光興産(5019)など石油卸が逆行安になっています。
岸田首相と財務省に防衛費増額を骨抜きにされる恐れがあることを懸念してか、石川製作所(6208)やIHI(7013)、三菱重工(7011)など防衛関連が逆行安になっています。
円安一服の動きから、自動車関連に売りが出て、マツダ(7261)やSUBARU(7270)、ホンダ(7267)などが売り込まれ、三菱自動車(7211)は8%を超える急落になっています。
上期が大幅減収減益となった、オプトエレクトロニクス(6664)が大幅安になり、直近上場のANYCOLOR(5032)や坪田ラボ(4890)も大きく売りこまれています。
【テクニカル分析】
日経平均は大幅続伸!
ギャップアップからスタートし、その後もジリ高で推移しています。
上昇に転じた5日線(26166円)を下値支持線にして、3/9安値から5/12安値を結んだトレンドライン26400円どころを抜けてきています。
米株高を受けて、ナイトセッションで日経先物も、さらに大幅上昇で帰ってきています。
週初の日経平均も、大幅続伸からスタートすることが予想されますが、75日線(26830円)、25日線(26977円)、6/9~6/20の下げ幅2869円の半値戻し水準(26954円)あたりが壁になると思います。
(岸田首相が原発再稼働、インバウンド規制緩和など、やるべきことをやってくれれば、日本株は米株離れを起こし上昇していくと思うのですが・・・)
米株が大幅上昇になっています。
JPモルガンのコラノビッチ氏は、年金基金や政府系ファンド(SWF)のポートフォリオのリバランスがおこなわれ、流動性の低下しているマーケットに大きな影響を与えるとし、今月最終週は7%の上昇になると予想しています。
経済指標では6月 ミシガン大学消費者マインド指数(確定値)が下方修正されたことが好感されたと思われます。
パウエル議長は、今月のFOMCで0.75%の利上げを決定をする際、同指数の速報値が大きくインフレ期待の上昇を示していたことにふれ、「強く目を引く統計だった」と述べています。
米株市場には、今回の確定値が下方修正されたことによる、インフレ沈静化期待から、一斉にショートカバーが入ったものと思われます。
しかしながら、同日発表になった、5月米新築住宅販売は、販売件数、販売価格ともに予想より高い数字が発表になっています。
これは、新築住宅のような高価格物件を買うことのできるリッチ層には、むしろ、金利が上昇する前の駆け込み需要がおこっていることが想像されます。
ミシガン大学消費者マインド指数は、遅効性が高く、サンプルも少ないアンケートです。
わたしは、現状の米国市場は、やはり、③Badシナリオ2
「金利に対してインフレ率が高いことから、購買意欲が持続される状況」であると思います。(6/23 ブログ参照ください。)
S&P500のチャートをみると、指数は上昇しているのに、出来高が減少するダイバージェンスが発生しています。
先物のショートカバーが中心で、現物買いはついていってないと思います。
リバウンドはあるのでしょうが、本格的な上昇トレンドに回帰するには、まだ時期早々であると思います。
【本日のトピック】
内外テック(3374)
さて、本日は内外テック(3374)を紹介します。
半導体製造装置の部品の仕入れ販売、受託製造事業をやっている会社です。
東京エレクトロンが主要顧客で、約70%が東京エレクトロン向けの仕事です。
5/13の決算発表では、上場来最高決算を更新しています。
今期予想も、引き続き好調で、経常も2ケタの伸びを予想しています。
連結配当性向は25%
今期も上場来最高の114円を予想しています。
配当利回り 4.28%になります。
上記は、内外テック(3374)と東京エレクトロン(8035)の日足を比較したものです。
半導体関連は、景気敏感株ですので、決算が良くても、景況感が悪化するときには下落する傾向があります。
内外テックは、時価総額が小さいこともあり、東京エレクトロンと比べれば、割安に放置されてきたのですが、先日の決算発表をきっかけに株価の動きが変わってきていることがわかります。
最近は、東京エレクトロンが急激に下落したのに対し、内外テックは下値を切り上げてきています。
現状で
東京エレクトロン PER13.9倍 PBR5.45倍です。
内外テック PER5.9倍 PBR0.98倍です。
東京エレクトロンが割高とは思いませんが、内外テックは極端に割安であることがわかります。
中長期保有で、押し目買いをする銘柄としては、チェックしておいてもいい銘柄と思います。