10月25日(火)
【相場概況】
東証プライムの値上がり銘柄1353/値下がり銘柄406
騰落レシオ(25日)89.42%
空売り比率 42.5%
売買代金
東証プライム 2兆7990億円
東証スタンダード 717億円
東証グロース 1194億円
【恐怖指数】
恐怖と貪欲指数 - 投資家心理 |ティッカー (cnn.com)
【業種】
【個別】
「習近平独裁体制」確立で売り込まれた中国マーケットで、国営銀行が買い出動という話が本当かどうかはわかりませんが、香港市場が急反発!
ソフトバンクG(9984)が大幅高になっています。
日本郵船(9101)、商船三井(9104)、川崎汽船(9107)の海運株が物色され、キーエンス(6861)やKDDI(9433)、エーザイ(4523)などが大幅高になっています。
為替差益で2Qとして過去最高益になることを発表した日本電産(6594)が5%近い大幅上昇になっています。
日本政府の為替介入は、どうも米国とコンセンサスが取れていたものではないようで、円安基調継続になっています。
円安が日本企業の業績を押し上げる安心感がでるようなら、日本株の一段高につながるかもしれません。
8/3の、このブログの決算分析で紹介したオルガノ(6368)に大幅増額修正 過去最高益 増配の発表がなされ、8%を超える急伸になっています。
前回の決算短信で仕掛品が猛烈に増えていましたので、2Qは大幅上方修正 過去最高益がでるかもしれないことを予想しましたが、押し目をうまく仕込めた人は利益がでたかもしれませんね。
内装材のトップメーカーの東リ(7971)が上方修正を発表し急反発になっています。
直近年初来安値からのマドを開けての急反発になっていて、210円どころの戻り売りを吸収できれば6月高値の220円がみえてくるかもしれません。
中間・通期業績の上方修正を発表した円谷フィールズHD(2767)が急反発になり、年初来高値を更新しています。
1Qの決算発表から映画「シン・ウルトラマン」のヒットもあり、上昇トレンドを描いていましたが、今回の2Q決算でも材料出尽くしとならず、あらためて買われています。
中国でのトレーディングカードの販売が好調ということもあり、明日以降の値動きも注目されます。
放射性物質をまき散らす「汚い爆弾」が使われる懸念や、北朝鮮の核実験懸念が報道され、放射能ヨウ素関連として物色された伊勢化学工業(4107)が大幅高になり年初来高値を更新しています。
同様に、K&Oエナジー(1663)も物色され上場来高値を更新しています。
メタバース空間やECサイトで活用できる3Dモデルの生成サービスを開始すると発表したテックファム(3625)がストップ高まで買われています。
生成費用は商品100点の場合は150万円から提供するようです。
反面、中外製薬(4519)は3Qの大幅増益着地が材料視されず大幅安になっています。
アクテムラの今期計画未達、来期にかけてのロシュの在庫調整の可能性が警戒されているようです。
部材の調達状況から売上予想を見直し、先行投資がかさむ見通しもあることから、大幅下方修正を発表したニデックオーケーケー(6205)が15%近い急落になり、燃料費高騰などで今期業績見通しの下方修正を発表したトランコム(9058)も9%を超える大幅安に沈んでいます。
中国消費が弱まる懸念からか、コーセー(4922)やファンケル(4921)、資生堂(4911)など化粧品株が軟調になっています。
新型RPG「メメントモリ」を材料に爆騰するバンクオブイノベーション(4393)を尻目に、任天堂(7974)やスクエニHD(9684)、コーエーテクモ(3635)、KLab(3656)など他のゲーム関連は軟調になっています。
【テクニカル分析】
日経平均は続伸!
ギャップアップからスタートし、5日線(27076円)、200日線(27211円)を上抜いてきています。
ボリンジャーバンドをみると、+1σ(27320円)に突っかける動きになっています。
ここもと、終値で+1σを上抜ける動きが出現すれば、そこから500円以上の上昇をみせることが多く、明日以降の値動きに期待したいところです。
米国では、今晩からGAFAMの決算発表が本格化してきますが、日本株が円安を材料に米株離れできるか注目されるところです。
【本日のトピック】
さて、昨日、京王プラザホテルで開催されたアクシージア(4936)の株主総会に行ってきました。
結論からいうと、「中長期保有方針」です。
高価格帯・中価格帯の化粧品・サプリメントを手掛けるメーカーですが、売上の実に9割以上を中国であげています。
中国と聞くと、ロックダウンや経済悪化を懸念する人が多いのでしょうが、アクシージアの信用状況をみると、空売りを呼び込み日証金で株不足が発生。 逆日歩がついていることがわかります。
空売りを呼び込みながら、株価が上昇してきていることがわかります。
社長の段卓氏はエンジニア出身の中国人で、SNS等を巧みに利用した戦略が奏功しているようです。
(株主総会でも非常に聡明なイメージを持ちました。)
有名インフルエンサーを起用したライブコマースでは、1回10数分のライブで、3000万人の視聴者を集め、400万元強(約8100万円)の売上をあげるようです。
上海ロックダウンや中国規制強化の中、最高益を更新しています。
日本の化粧品会社が軒並み苦戦する中、独自のビジネスモデルで高成長を続けているのは目を見張ります。
最近は機関投資家の保有も増える傾向にありますので、証券会社のレーティングやレポートも出るのも近いのではないでしょうか?
今回の株主総会の決議の中には、資本政策及び配当政策を機動的にできるための定款変更も事案にはいっています。
(私も株主還元について質問したのですが、お答えできないとかわされました。)
現金等残高も63億以上あり、自己資本比率も極めて健全です。
もともと、自社工場を建設する目的もあり上場で資金を集めたところもあるのですが、千趣会からユイットラボラトリーを買収したことから、その分、別に資金をあてるキャッシュフローも生まれたようです。
今回定款を変更していますが、配当や自社株買いも期待できると思いますし、M&Aの検討もしているようです。
また、東証プライムへの昇格も目指していて、今の株価であれば課題の流通時価総額もクリアしていると思われます。
プライムに昇格すれば、TOPIXに採用されることになりますので、インデックス運用をしている機関投資家等から一定の買いが入ります。
中国を知り尽くす経営者が、時代の流れを捉えた効率的な販促で中国人の潜在ニーズを喚起するビジネスモデルは、なかなかマネのできるものではないと思います。
中長期で保有すればダブルバガーも夢ではないと思うのですがいかがでしょう?