2月28日(火)
【相場概況】
東証プライムの値上がり銘柄806/値下がり銘柄973
騰落レシオ(25日) 117.96%
空売り比率 41.7%
売買代金
東証プライム 3兆3819億円
東証スタンダード 1120億円
東証グロース 1577億円
【恐怖指数】
Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【業種】
【個別】
オリエンタルランド(4661)が大幅高になっています。
GSが投資判断を「中立」→「買い」、目標株価を18900円→27400円に引き上げています。
「想定以上にディズニープレミアムアクセス(体験や入場の時刻・時間を有料で指定するサービス)の利用が伸び、一人あたり売上高の継続的な力強い成長が期待できる」とのことです。
ゆうちょ銀行(7182)が反発しています。
日本郵政(6178)が同社株の株式売り出しを正式に発表しています。
議決権ベースの出資比率を89%→60%程度に引き下げ、プライム市場基準をクリアする狙いです。
売却額は1兆円を超える予定で、700億円は同社が自社株買いで取得します。
既に観測記事が報じられていたため、空売りも相当数呼び込んでいて、悪材料出尽くしとしての買戻しや、つなぎ的な買いを入れてきたという見方があります。
本日からは売り禁の規制がかけられましたが、明日以降は再び弱含みの展開になるとの見方もあります。
スターティアホールディングス(3393)が大幅続伸し、昨年来高値を更新しています。
同社は子会社のクラウドサーカスが、パワーポイントファイルで簡単にWebサイトが作成できるツールの提供を開始したと発表しています。
Webマーケティング人材を持たない中小企業などへの拡販が期待できるとのことで買いを集めたようです。
同社は先週も、配当性向前倒しでの増配発表をしていて、通期業績見通しの再上方修正も期待されています。
小型の貸借銘柄で空売りを呼び込むことができれば一段高も期待できるとの声もあります。
マイクロアド(9553)がストップ高まで買われ、上場来高値を更新しています。
同社の台湾現地法人、マイクロアド台湾と越境EC支援を手掛けるスターフィールドと提携したことを発表しています。
マイクロアド台湾が行ってきた越境EC支援サービスとスターフィールドのサービスを組み合わせることで、越境EC事業の拡大ステージに応じた適切なサービスを提供し、リスクを最小限に抑えた事業立ち上げが可能になるとのことです。
引け後、同社は増担保規制がかけられましたが、株価上昇の継続がみられるか注目です。
反面、アルプスアルパイン(6770)が5%を超える下落になっています。
大和証券が投資判断を「2」→「3」に引き下げ、目標株価も1500円→1450円に引き下げています。
同証券は車載向け製品の回復は、業績全体を引き上げる牽引役にはならないとし、会社計画の営業利益500億円は未達になり、470億円程度になると予想しているようです。
また、大量保有報告書で、アクティビストのシティインデックスイレブンスの保有株比率が6.14%→4.87%まで低下していることが明らかになっています。
シティインデックスイレブンスは最初に1/31に大量保有報告書を提出し、株価は大きく上昇しました。
その後2/6にも追加の保有の報告書を提出していますが、昨日の報告書によると2/1から株を売り始め、売却を進めている最中に追加保有の報告書をだしたことがわかっています。
村上系のファンドは、まれに、このようなえげつないことをやりますので、安易に便乗するのは危険との見方もあります。
一方で、株価が下げれば、買い増ししてくるとの観測もあるようです。
【テクニカル分析】
日経平均は小幅上昇!
ギャップアップからスタートするも、上値は重く、25日線(27474円)をわずかに割り込む陰線で終了しています。
ボリンジャーバンドを見ると、スクイーズが、かなり進行しており煮詰まってきています。
3月相場は、上下どちらかに大きく離れることが想定され、ボラティリティが高い局面がありそうです。
【本日のトピック】
さて、ここにきて、日本株の底堅さが目立ってきています。
為替が円安になってきているのも大きな要因と思いますが、国内勢が売り向かう中、海外投資家の買い越しが継続しているのも要因です。
日経平均が膠着状態の中、新高値銘柄数は増加傾向です。
NT倍率をみても、現状の主役はTOPIXであり割安株物色の流れです。
日本市場の33セクターのうち、実に17業種がPBR1倍割れになっています。
恐らく、米国は徐々に利上げ長期化の流れが色濃くなり、消去法的に海外投資家も日本の割安高配当株に資金を移してきているものと思われます。
そして、東証が上場企業に、「PBR(株価純資産倍率)1倍割れ是正」を要請し、低PBRを理由に資産売却や株主還元を要求するアクティビストも増えてきています。
さらには、来年から拡充・恒久化されるNISAも投資対象は中長期保有を目的とする割安高配当株が主流になるでしょう。
NISA買いを見越した割安高配当株の先回り買いも始まっているのかもしれません。
まさに「森を見るより木を見る相場」であり、割安高配当株物色は当面続くと思います。
割安高配当銘柄も数多くありますが、本日は以下に、私が注目する銘柄を載せますので、よろしければ参考にしてください。
①内外テック(3374)PER5.9倍 PBR0.91倍 配当4.3%
今期最高益予想の半導体製造装置部品商社です。
東京エレクトロンが主な取引先です。
3月決算で、年間配当が一括で支払われます。
②大倉工業(4221)PER6.7倍 PBR0.43倍 配当4.3%
合成樹脂フィルム大手
液晶向け光学フィルムなど新規材料部門が柱に成長してきています。
③竹本容器(4248)PER11.4倍 PBR0.94倍 配当4.26%
今期V字回復の化粧品・食品のプラスチック容器メーカーです。
インドで化粧品市況が活況になっており、業績に寄与しそうです。
以上参考にしてみてください。