4月26日(水)
【相場概況】
東証プライムの値上がり銘柄274/値下がり銘柄1516
騰落レシオ(25日)128.37%
空売り比率 45.1%
売買代金
東証プライム 2兆7267億円
東証スタンダード 1419億円
東証グロース 1613億円
【恐怖指数】
Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【業種】
【個別】
大林組(1802)が大幅高になり、年初来高値を更新しています。
26日の日経新聞によると、英ファンドのシルチェスターが、同社に対して6月に開催される定時株主総会の議題として1株12円の特別配当を株主提案したと報じられています。
シルチェスターは大林組株の約4%を保有していて、2023年3月期の年間配当予定42円に対し、コア事業の純利益の50%と保有株からの年間配当の100%に相当する株主還元が必要と、54円の配当を主張したとのことです。
同社のPBRの低さなどを問題視したようです。
これが刺激となり、見直し買いに繋がったようですが、シルチェスターが大量保有している大成建設(1801)や清水建設(1803)、戸田建設(1860)も連想的に買われています。
また、戸田建設は、フランスの投資信託のロンシャンから、215億円を上限とする自社株買いを求める株主提案を受けたと発表しています。
アクティビストが保有する低PBR銘柄には株主還元を求める株主提案が今後更に増えてくるとの見方が多いようです。
Abalance(3856)が後場から急騰しています。
同社は本日14時に、連結子会社WWBが、新たな事業として系統用蓄電池事業に参入することになったと発表しています。
後場からの急騰は、これがキッカケとなったようです。
また、同社株は、明日から信用取引の増担保規制が解除となる可能性が高いため、それに期待した買いが下値に入っていたと見る向きもあります。
明日も強い動きを続けられるか注目されます。
食品スーパー大手のいなげや(8182)が場中値つかずのストップ高比例配分になっています。
同社は、前期最終利益の一転赤字への下方修正などの他、イオン(8267)の連結子会社としてイオングループに参画すると共に、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(3222)と経営統合を目指すことを発表しています。
2024年11月の経営統合実現を目指し、それに先立って、イオンが同社株の51%相当を取得する模様です。
市場では、いなげやによる第三者割当増資や、イオンによるTOB(株式公開買い付け)の実施などが想定されているようです。
目先の株価はTOBプレミアムを期待する思惑で動くと思われます。
木徳神糧(2700)が急伸しています。
同社は、2023年12月期の連結業績予想について、営業利益を10億円→15億8000万円(前期比20.1%増)、純利益を7億円→11億円(同6.0%増)へ上方修正し、あわせて配当予想を中間・期末各25円の年50円→中間・期末各30円の年60円へ増配することを発表しています。
需要に対応した仕入れの徹底や仕入れルートの複線化など業態毎の仕入れ戦略が奏功し、原料調達や提案営業で優位性を実現したことが寄与したとのことです。
株価は上値の節目水準に達しており、同ラインを保てるかが焦点になりそうです。
ジオコード(7357)が場中値つかずのストップ高比例配分になっています。
同社は、ヘッドウォータース(4011)とのChatGPTの活用における連携開始を発表しています。
ChatGPTの活用支援サービスで培ったヘッドウォータースの技術力を基に、同社の支援を受け、同社はクラウド営業支援ツール「ネクストSFA」やChatGPTを活用した新たなサービスの研究開発を進めるとしています。
株価は4/21に1,225円の高値を付けたあと大きく売り込まれていましたが、引き続きボラティリティの高い動きも想定されるため、注意が必要です。
【テクニカル分析】
日経平均は反落!
5日線(28570円)を割り込み、4日連続の陰線になっています。
短期調整局面が始まっていて、これから連休を迎えることを考えれば、一段の調整も想定しておくところと思われます。
さしあたって、25日線(28068円)、米株の状況次第では、75日線(27575円)、200日線(27509円)あたりまでの下落は覚悟しておく局面と思われます。
【本日のトピック】
明星工業(1976)
https://www.meisei-kogyo.co.jp/
さて、本日は明星工業(1976)を紹介します。
同社は、発電所や化学プラント、LNG(液化天然ガス)関連施設等に代表される工業設備に欠かせない熱絶縁工事を主力とする建設工事会社です。
同社は、4/25引け後に、前期業績の上方修正と配当増額を発表しています。
また、同時に、拡充となる配当方針の変更も発表しています。
ところが、株価は上方修正が発表される前の、25日のザラ場から急騰していることがわかります。
一部では、事前に上方修正の情報が漏れていたのではないかといぶかしむ向きもあります。
また、著名投資家が、有料サイトでつぶやいたとか、その側近がやっているとかの噂もあるようです。
本日、株価が334万株の大商いをこなしながら、小幅高で終わったのは、地合いもありますが、短期資金の打ち返しを消化したからかもしれません。
同社は、LNG工事では国内首位の実績を持ち、豊富な受注残をかかえながら、収益が急拡大しています。
PERは9.9倍 PBRは0.8倍 配当利回りは3.9%です。
これまで、著名投資家が手掛けたと言われる銘柄に比べれば、ファンダが随分まともです。
実際、手掛けているかはわかりませんが、業績でも十分評価される余地はあると思います。
さすがに、明日以降は、徐々に出来高も減ってくると思いますが、それでも株価が横ばい、もしくは上昇するようなら、短期の売りが切れてきたということをしめすと思います。
昨日高値の975円を超えてくるようなら、一段高が見込めるのではないでしょうか?