5月23日(火)
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【米株市況】
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【Fear and Greed】
Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【業種】
【個別】
ヤマハ発動機(7272)が4日続伸になっています。
前日に提出された大量保有報告書によれば、穏健派アクティビストとして知られる英シルチェスター・インターナショナル・インベスターズが、同社株を6.08%まで買い増していたことが明らかになっています。
シルチェスター・インターナショナル・インベスターズは主にバリュー株への長期投資を基本に株主提案をすることもあるファンドで、最近では大林組(1802)や京都銀行(8369)に対して特別配当実施などの株主提案をしています。
更に買い増してくる可能性もあるのではとの見方にも繋がっているようで、本日は見直し買いのキッカケになっている面もある様子です。
明日以降、年初来高値3,680円を取りに行けるか注目されます。
日進(9066)が急伸し、年初来高値を更新しています。
同社は、昨年発表した第7次中期経営計画(2023年3月期~2027年3月期)について、資本政策に関する方針を定めることにしたと発表しています。
株主還元について、安定配当の継続を基本に下限配当としてDOE2%以上を設定したほか、中計期間に100億円程度の自己株取得を行うとしています。
また、2026年までに、約50億円の政策保有株式の縮減を行い、PBRの1倍超えを目指すと明記しています。
株価は2018年10月以来の高値水準を駆け上がるか注目されます。
ベクター(2656)が続急伸になっています。
同社は、スイスのユニファイ社が運営する「UNIPLAT」に関する、日本国内のブロックチェーンサービススキーム、及び、海外企業の日本進出サポートエコシステムの構築について協業すると発表しています。
「UNIPLAT」は127ヶ国からのメンバーが参加する起業家及び研究者を支援するオンラインプラットホームとなっています。
株価は、業績へのインパクトを期待する動きが先行していて、2月の窓埋めを達成しています。
一段高が期待されるところです。
デジタルアーツ(2326)が急反発しています。
SBI証券が強気のレポートを出していて、目標株価を13,100円→15,900円に引き上げています。
それによれば、業績予想を上方修正しており、今期業績は会社計画をやや上回る程度ですが、来期以降も2桁増収増益を続けると予想しています。
時価を大幅に上回る目標株価ということで、見直し買いに繋がっているようです。
目標株価の根拠は、直近7年間の同社PER平均値(PER45倍)を参考に決定していて、2期先のSBI予想EPS(354円)にPER45倍を乗じて15,900円を算出したようです。
明日以降も、見直し買いが継続するか注目されます。
BTM(5247)が場中値つかずのストップ高比例配分になっています。
同社は、商工組合中央金庫と「ビジネスマッチング業務委託契約」を締結し、地方企業のDX推進に向けた協業を開始したことを発表しています。
企業の旺盛なデジタルシフトの動きを捉え、トップラインの伸びが著しい同社株に期待が集まっています。
本日は21万株超の買いを残していて、3月9日の年初来高値7,120円を視野に捉えた動きになっています。
【テクニカル分析】
日経平均は9営業日ぶりに反落!
これまで、述べてきたPBR1.3倍、フィナボッチ・リトレースメント(76.4%)戻しの21300円水準で頭を押さえられ、陰線を形成しています。
5日線(30704円)は、まだ維持していますが、MACDのヒストグラムが収縮し始めています。
日経平均は調整のターンに入ったものと思われ、これが日柄調整になるのか値幅調整になるのかというところですが、21:10現在の日経平均先物は、30580円 -270円と5日線を大きく割り込む様相です。
「東京時間に上値重く、海外時間に強い」展開から、「東京時間に強く、海外時間に上値重く」に変わりつつある状況です。
上昇ピッチも非常に速い動きでしたが、いったん窓埋めになる30100円あたりまでの値幅調整はみておいたほうがいいと思います。
【本日のトピック】
さて、本日日経平均の反落のきっかけになったのは、経産省が省令改正を公布し、先端半導体の輸出規制を発表したからという解説が多いようです。
ここもとの相場上昇を牽引してきた半導体関連が、急速に弱含み、目先の天井を示唆する「陽の陰つつみ」に近いチャートを形成してきています。
ニュース自体は、業績に与える影響は軽微と思われますが、売りのきっかけにされたものと思われます。
それから、トヨタの不可解な下落も話題になっていました。
トヨタの歩み値をみると、大引けの1秒で1930円から1857円まで73円も売り崩されています。
特段売る材料も見当たらず、誤発注ではないかという観測がある一方で、本日は農林中央銀行を中心とした金融機関がリバランスの売りをだしたと見る向きもあります。
確かに、ここもと、海外投資家が一貫して買い越してきている中、銀行はずっと売り越しになっています。
外債やハイブリッド債などの損出しのリバランスで株を売ってきているのかもしれません。
しかしながら、これまで述べてきた、米国の巨額の余剰マネーの一部が日本株に流れるという構図は、そう簡単に終わるものではないと思います。
日柄等から、2013年5月のテーパータントラムの再来と見る向きもありますが、当時とは、状況が大きく違うと思います。
海外投資家の姿勢が変化するような材料が見えるまでは、基本は押し目買いでいいと思います。
今朝のモーサテに、逆神が登場したのが原因という声も・・・