8月17日(木)
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【Fear and Greed Index】
Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【業種別】
【個別】
ディスカウント店の「ドン・キホーテ」などを展開するパンパシフィック・インターナショナルホールディングス(7532)が大幅に反発し、上場来高値を更新しています。
同社は、16日に2024年6月期(今期)の連結純利益が前期比1%増の667億円になりそうだと発表しています。
会社側の純利益予想はアナリスト予想であるQUICKコンセンサスの724億円(10日時点、13社平均)を下回ったものの、「もともとパンパシHDは期初予想を控えめに出す傾向があり、期中の上方修正期待も強い」(三木証券の北沢淳商品部投資情報課次長)との見方から買いが集まっているようです。
前日の16:15に、7月の訪日外国人数が232万600人と新型コロナウイルス禍前の8割に迫る水準だったことが報じられたことも好材料視されたものと思われます。
ちなみに、8/14(月)のこのブログでインバウンド関連として紹介したプレミアアンチエイジング(4934)は、本日もストップ高まで買われています。👍
逆テンバガーまで売り込まれた銘柄で、売り方のショートカバーを呼び込んでいるようです。
連日の急騰で、やや過熱感はでていますが、おととしの高値19,190円と比べれば、いまだ1/10以下の水準ですので、まだまだ上値も狙えるのかもしれません。
内海造船(7018)が急反発しています。
お盆休みだろうが、相場が悪かろうが、相場で食っていかなければいけない病気の人は必ずいます。(ワシやないかい!)
同社株は、前日は、一時ストップ安まで売られるなど大幅安となっていましたが、早くも反発しています。
同社株は、本日から増担保規制の第二次措置が入ったものの、嫌気する動きは朝方だけで寄り後は押し目買い優勢の動きとなっています。
既に前日の時点で、増担保規制の第二次措置への警戒はあったようで、その警戒が昨日の下落要因になっていた面もあるだけに、本日はアク抜け的な動きになっている様子です。
大幅増収増益となる1Q決算を発表してから、株価は既に3倍以上となっていますが、押し目買い意欲は依然として強いようで、更に上値を取ってくる期待を抱く向きも多いようです。
ただ、過熱感は未だ強いことから、「暫く高値圏での荒い揉み合いが続くのでは」との声も聞かれ、明日の動向が注目されます。
シノプス(4428)が急反発になり、年初来高値を更新しています。
同社は、17日、伊藤忠商事(8001)とともに、食品デマンド・チェーン・マネジメントの実証実験を、スーパーマーケットを運営するウオロク(新潟市中央区)で開始したと発表しています。
小売業の需要予測データを卸売業や製造業に繋げてサプライチェーンの最適化を目指すとのことで、在庫調整業務の負荷低減や過剰在庫、欠品などのリスク抑制に繋がるとしています。
株価は、長い上影を形成していて、目先は現水準を保てるか否かが焦点となりそうです。
アトラグループ(6029)がストップ高まで買われています。
同社は、ブレインテック関連事業を推進しているメディアシーク(4824)と基本合意書を締結し、脳波を活用したブレインテックトレーニングサービスの提供を開始すると発表しています。
アトラ請求サービスの会員に提供する院内管理システム「A-COMS」と、メディアシークのアプリとのシステム連携を図ると共に脳波データを活用して施術後の患者の状態を多面的に評価し、新しい施術の実施を模索するとのことです。
株価は昨年5月の急落以降200円超は跳ね返されることを繰り返していて、今回も200円処を維持できるかがポイントなりそうです。
イオンファンタジー(4343)が大幅高になっています。
同社は、前日に7月の月次動向を発表しています。
国内既存店売上高は前年同月比11.5%増になり、前月の同3.8%増から伸び率は拡大する形になっています。
プライズは「アイドルマスターSideM」や「遊戯王」がヒットしていて、メダルもキャンペーンや新機種追加投入が奏功しているようです。
また、直近上場のGENDA(9166)も大幅続伸になっています。
同社は「GiGO」ブランドを主としたアミューズメント施設の運営を手掛けていて、イオンファンタジー同様に好調なのではとの期待に繋がっている様子です。
同社は月次動向は発表しておらず、9月8日に、2Q決算発表を予定しています。
それまでに上場来高値を取りに行けるか明日以降の動向が注目されます。
【テクニカル分析】
日経平均は続落!
ギャップダウンからスタートするも、下影の長い陽線で終わっています。
一時、450円以上下落した日経平均が反発したのは、上記のニュースがきっかけと思われます。
中国共産党は、国内消費の拡大と民間部門の支援を表明したようですが、具体的な景気刺激策は示さなかったようです。
今回の相場下落要因に「中国景気不安」は大きなウェートを占めていますので、多少のカンフル剤にはなったのでしょうが、具体的な景気刺激策がでてこないと効果は一時的と思われます。
ここから、注目されるのは8/23(水)発表のエヌビディアの決算と8/24(木)から開催されるジャクソンホール会合でしょう。
特にエヌビディアの決算は、最重要ポイントになると思います。
ここもと、米国主要企業の決算では、予想より良かったアマゾンやアルファベットは決算後上昇する局面もありましたが、そこそこの決算であったアップルやマイクロソフトは決算後ずるずる下落しています。
すでに、株価水準が高かったため、期待を超えるような決算内容でないと、自分の重力で株価が下落してしまうというような状況です。
主力株のこうした流れを警戒して、エヌビディア株も400㌦近辺まで下落していたのですが、8/14のモルガンスタンレーの強気レポートにより、株価は約1割ほど上昇し、決算に対するハードルが上がってしまった状況です。
日本株の海外売上高比率が高く、上昇率の高い銘柄をスクリーニングすると、半導体関連が上位を占めることがわかります。
エヌビディアが好決算を発表し、これらの銘柄が買われる動きになれば日経平均も持ち直すかもしれませんが、エヌビディア株が決算後に売り込まれるような動きになれば、日経平均の一段安は避けられないでしょう。
来週は相場のターニングポイントとして注目されそうです。