11月21日(火)
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Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【個別】
ソフトバンクグループ(9984)が続伸しています。
20日の米株式市場で同社が出資する英半導体設計アーム・ホールディングス株が前週末比6.71%高の58.68ドルで終えています。
米銀ウェルズ・ファーゴが20日付でアーム株について投資判断「買い」で調査を始め、目標株価は前週末の終値を27%上回る70ドルに設定したとのことです。
同銀行は、アーム株を半導体市況の改善を追い風に、世界の半導体業界で「最も好位置にある銘柄の一つ」と評価しています。
ソフトバンクグループの運用収益が改善するとの見方から買いが優勢となったようです。
一方で、野村証券は20日付でSBG株の目標株価を従来の8640円から8200円に引き下げています。
担当の増野大作リサーチアナリストはSBGの2023年7〜9月期の決算内容を踏まえ「同社株のセンチメント改善には24年2月発表の23年10〜12月期決算で(傘下の投資ファンド)ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)の利益計上を確認する必要があるだろう」と指摘しています。
信用買い残は直近データで買い残が増加し、売り残は減少していることで株式需給面は緩んでいますので注意が必要です。
ニトリホールディングス(9843)が大幅続伸しています。
21日の東京外国為替市場で円相場が1ドル=147円台後半の円高・ドル安水準で推移しています。
ここまでの円安基調が一服しており、多くの商品を海外で生産してドル建てで輸入する同社の仕入れコスト減につながるとの見方から買いが入っているようです。
同社が10日に発表した2023年4〜9月期の連結決算(経常利益は前年同期比19%減の569億円)では、仕入れの為替影響が経常利益を200億円強下押ししています。
市場では「ニトリHDは円安に耐えうる商品開発や原価改善の取り組みを進めており、為替が円高に転換すればこれまで以上にメリットを受けやすい」(国内証券)との見方が出ているようです。
円のショートポジションは直近まで積み上がっていたことから、米感謝祭前に買戻している投機筋が多いようです。
本日は、同社株のほか、しまむら(8227)、ワークマン(7564)、良品計画(7453)、セリア(2782)、パルグループHD(2726)、神戸物産(3038)、スノーピーク(7816)、エニグモ(3665)なども円高メリット関連として見直されているようです。
ティアンドエス(4055)が大幅続伸し、ストップ高まで買われています。
同社は20日引け後に、宇宙航空研究開発機構(JAXA)向けに、自社が持つAI関連技術を利用したソリューションを提供することが決まったと発表しました。
この件に関する詳細については非開示で、会社側では今期業績への影響は無いものの、来期の業績予想には織り込む予定としています。
株価は3,000円大台復帰になりましたが、目先は現水準を保てるか否かが焦点となりそうです。
Birdman(7063)がストップ高まで買われています。
同社は20日引け後に、2024年1月2日にバンテリンドームナゴヤで開催する「K-Pop Masterz×KROSS vol.3」の第1弾アーティストラインアップを発表しています。
韓国の実力派俳優パク・ソジュンと大型新人ガールズグループ「aespa(エスパ)」、6人組ボーイグループ「BOYNEXTDOOR」の出演が決定し、残り2組は準備が整い次第、公表するとしています。
なお、公演はCBCテレビなどと共催し、業績寄与を期待する買いが入ったようです。
株価は、目先75日線(1035円)突破が期待されるところです。
フジプレアム(4237)が大幅高になっています。
同社は本日、ソフトバンク(9434)が研究開発に取り組む「空飛ぶ基地局」プロジェクトで使用される飛行体に搭載される太陽電池モジュールの軽量化に協力し、開発していると発表しています。
同社は独自の精密貼合技術を用いて、これまでに無い超軽量高効率太陽光モジュールの開発に挑んでいて、その技術が、ソフトバンクの先進的な「空飛ぶ基地局」プロジェクトで使用されるとのことです。
同社株は、小型の貸借銘柄ということもあり、物色が続くようなら面白いとの声も聞かれます。
明日の動向が注目されます。
【テクニカル分析】
日経平均は小幅反落!
ローソク足は陰線を引いて、11月に入ってから、初めての5日線(33,454円)割れになっています。
昨日のレンジ上限水準での「リバーサル・ハイ」からの5日線割れとなり、短期調整入りを示唆しています。
日本は勤労感謝、米国は感謝祭前で、商いが少なくなることを考えると、米引け後22日朝に発表されるエヌビディアの決算次第では、いったん33,000円割れも想定しておいたほうがいいかもしれません。
【本日のトピック】
さて、明朝、注目の決算が発表されるエヌビディア(NVDA)ですが、決算発表前に株価は上場来高値を更新しています。
かなり、期待先行という状況で、コンセンサス近辺の数字では、織り込み済みということになると思います。
恐らく、最低でも$17billion以上で着地しないと、マーケットは失望するでしょう。
NAAIM指数をみても、一時期に比べて機関投資家は持ち高を、かなり復活させていることがわかります。
エヌビディアの決算が期待外れに終わるようなら、米国の年末ラリーは不発に終わるかもしれません。
もちろん、マイクロソフトがオープンAIを解任されたサム・アルトマン氏を、なんとか留任させようとすることからもわかるようにAIの分野は、これからの最重要セクターであることは間違いありません。
仮にエヌビディアの決算が不発に終わり、株価が下落する局面を迎えたとしても、そこは、じっくり押し目を狙う局面と考えます。