10月6日(金)
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【個別】
薬王堂ホールディングス(7679)が続伸し、年初来高値を更新しています。
同社は、5日の取引終了後、2024年2月期の連結業績予想について、売上高を1,368億6,300万円から1,391億円(前期比8.0%増)へ、営業利益を47億400万円から54億円(同15.9%増)へ、純利益を33億3,600万円から37億円(同14.2%増)へ上方修正し過去最高益を更新しています。
前期から継続する売り場と販促の固定化による売り場コンディションの向上に加えて、改装店舗の増加が既存店売上高の増加に貢献するとのことです。
また、天井照明や温度設定などの調整で電気代が下がったほか、売り場変更などの指示を減らしたことで作業量が削減され、人件費の抑制にもつながったようです。
株価は戻り売りを吸収し、新しいステージに向かえるか注目です。
日本アイ・エス・ケイ(7986)がストップ高まで買われています。
政府は本日、トラック運転手の残業規制強化に伴い物流の人手が不足する「2024年問題」に関し、玄関前に荷物を置く「置き配」を選んだ人にポイントを付与する事業などを盛り込んだ「物流革新緊急パッケージ」を了承したと報じられました。
日本ISKは耐火金庫や書庫ロッカーを手掛けつつ、宅配ボックスや宅配ロッカーのOEM(相手先ブランドによる生産)を行っているとされていて、今後の特需を期待した投資家の買いが集まったようです。
本日は、同様に宅配ボックスを手掛けるダイケン(5900)も買われています。
クシム(2345)がストップ高まで買われています。
同社は5日引け後に、子会社チューリンガムが、博報堂キースリー、Stake Technologies、博報堂DYメディアパートナーズと共同で、企業のトークン活用施策を総合的に支援するソリューション「まるごとトークン」の提供を開始したことを発表しています。
企業は「まるごとトークン」を利用することで、トークン活用における顧客体験設計、トークンエコノミクス設計、トークン発行・運用まで、一気通貫サービスを享受することができるようになるとのことです。
今後の業績寄与期待もあり、戻り場面にある株価に弾みが付く格好となりました。
株価は、350円付近での高値揉み合いから上放れたことで、更なる一段高に期待が掛かります。
同社は、2024年2月期第2四半期累計の連結決算発表に併せ、通期の業績予想と年間配当予想の修正を発表しています。
最終利益の見通しを25億円から前期比29.9%増の28億円に引き上げ、年間配当予想も59円から88円に大幅に引き上げています。
また、新たにPBR改善計画を公表し、配当水準を段階的に向上させる方針を示しています。
株価も一段高が見込まれそうです。
ジンズホールディングス(3046)が大幅続伸になっています。
同社は5日引け後に、9月度の月次売上状況速報を発表しています。
既存店売上高が前年同月比9.4%増と8ヵ月連続で前年実績を上回っています。
自宅での使用を提案した“おうち時間に着替えるメガネ”「JINS HOME」が売り上げを牽引した他、前月に続き紫外線や目に見える光でカラー濃度が変化する「可視光調光レンズ」などのオプションレンズの装着率が上昇しました。
現値の上方に控えるシコリの多いゾーンを抜けていけるか注目されます。
【テクニカル分析】
日経平均は反落!
やや、上影の長い十字線を形成し、引き続き下降する5日線(31118円)に頭を押さえられる形が継続しています。
日本が3連休の中、イスラエルが1973年以来の宣戦布告を行いました。
原油は4%ほど値上がり86㌦台をつけ、日経平均先物も、一時200円ほど下落しました。
しかしながら、今のところ、マーケットはパニックになっていません。
米国債が「質への逃避」機能を発揮し、米金利は10bPほど下落しています。
そして、10/9の11:30現在では、日経平均先物も持ち直してきています。
もともと、イスラエルとパレスチナ自治区ガザの武装組織ハマスとの軍事力の差は明白で、軍人数をとってみてもハマスが数万人にとどまるのに対しイスラエルは正規軍16.95万人、予備役46.5万人、計63.45万人と圧倒していて、物資調達も米国から供給を受ける立場にありますので、イスラエルがその気になれば戦争が長引くことはないと言われています。
マーケットには「銃声が鳴ったら株を買え!」という、やや不謹慎な格言がありますが、今回も当てはまるのかもしれません。
原油の上昇には注意が必要かもしれませんが、次第にマーケットの関心は、10/10~12日の米国債入札、12日の米9月CPIに移ってくるものと思われます。
不確定要素が多く、難しい相場が続きますが、次第に日本株は消去法的に選ばれる動きになると思います。