3月1日(金)
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Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【個別】
パナソニック ホールディングス(6752)が反発しています。
同社は、29日、従来は未定としていた2024年3月期(今期)の期末配当について、前期比2円50銭増の17円50銭にすると発表しました。
年間配当は35円と前期より5円増えることになります。
今期の連結純利益は前期比73%増の4,600億円と過去最高を更新する見通しで、年間配当は08年3月期以来の高水準となる見通しです。
同社株の昨年来高値は23年9月20日につけた1,808円で、現在はその水準を2割近く下回っています。
市場では「年初から日本株の上昇が目立つなかで、出遅れ感のある大型株との位置づけもあって物色が向かっている」(国内証券のアナリスト)との声が聞かれます。
https://www.prime-strategy.co.jp/
プライム・ストラテジー(5250)が場中値つかずのストップ高比例配分まで買われています。
同社は29日引け後に、完全ローカル環境でのLLM実行環境導入・保守サービス「Magatama.AI」を発表しました。
同サービスは、LLM(大規模言語モデル)活用に向けてのコンサルティングから実装までを一気通貫にてサポートし、導入企業のDXに寄与する持続可能な組織作りとAIシステム基盤を構築するものとなります。
同社は、同サービスの展開により、オープンソースの生成AI・LLMによるデジタルトランスフォーメーション(DX)成功事例を生み出し、国内事業者による日本企業のDX化を推進するとのことです。
株価は、業績へのインパクトが期待され、投機資金が攻勢を仕掛けたようですが、目先この勢いがどこまで続くか注目されます。
BBDイニシアティブ(5259)がストップ高まで買われています。
同社は1日、子会社ブルーテックが簡単・安心・高コスパのRPA「おじどうさん」の提供を開始したと発表しました。
「おじどうさん」は、プログラミング知識不要で簡単にロボット開発が出来るRPAサービスのようです。
同社では「おじどうさん」のサービス開始により、営業支援/顧客管理ツールや名刺管理、グループウェア、ビジネスチャットなどによる業務効率化・生産性向上だけではなく、オフィスに散在するさまざまな定型業務の自動化による業務省力化をあわせて提案できるようになったとしています。
株価は一段高が期待できそうです。
AHCグループ(7083)が急反発しています。
同社は、1日引け後に自社株買いを実施すると発表しました。
上限を2万5,000株(発行済み株数の1.19%)・2,500万円としており、取得期間は3月1日から5月31日までとし、より機動的な資本政策の遂行環境を整えると共に現在の株価水準が将来の収益性を十分に織り込んでいないとの認識から自社株買いを行うとしています。
株価は1月24日の高値以降、調整局面を強いられてきましたが、本日の株価大幅高で、それも終了との見方が為され、戻りの継続性が問われそうです。
NexTone(7094)が反発しています。
1日付けで、いちよし証券が同社株の投資判断を「A」継続として、フェアバリューを従来の3,200円から3,700円まで引き上げています。
同証券によれば、有名アイドルグループの著作権管理が出来つつあると見られ、著作権管理楽曲数および取扱原盤数は堅調に増加しており、中長期的な業績拡大の蓋然性が高まったと考えるとのことです。
同証券は、2026年3月期の営業利益予想を前期比61.9%増の17億円(従来予想は16億円)に上方修正しました。
2024年3月期(6億円、会社予想も同額)と2025年3月期(10.5億円)の予想は据え置いています。
フェアバリューが時価を大きく上回っていることもあり、見直し買いに繋がった様子ですが、この勢いがどこまで持続するのか注目されます。
【テクニカル分析】
日経平均は大幅反発!
ローソク足は、5日線(39,351.65円)を回復し、大陽線で終了しています。
上下ともに短いヒゲを出して「陽の丸坊主」に近い形状を描き、強い買い圧力を感じさせます。
ボリンジャーバンドを見ても、+1σ(38,856.91)を割り込むことなく切り返し、再度、+2σ(40,185.92)にそった上昇トレンドを描くことが推察されます。
ナイトセッションの日経平均先物は、40,190円 +190円で戻ってきています。
日経平均が大幅上昇する中、日経VIも7.85%も上昇しています。
(それでも、まだ20.74に過ぎず高いレベルではない。)
前日のオプションの手口をみると、40,000円コールが大商いをやっていたことがわかります。
メジャーSQ(3/8)にむけて、40,000円以上に持っていこうとする力が働く可能性が高く、来週は強含む可能性が高いと思われます。
(SQで40,000円以下の場合、プレミアムがゼロになります。)
ただ、SQが終了すれば、仕切り直しになり、方向性がガラリと変わる可能性もありますので注意が必要です。
【本日のトピック】
さて、前述のように、需給関係でみれば、日経平均は無双状態であるものの、日経平均が約600円上昇した2月の第3週は、海外投資家が、現物でも、わずかながら売り越しに転じていることがわかります。
そして、循環物色で小型株相場が始まることを期待していたのですが、海外投資家は2月の第2週に買い越しただけで、翌第3週は、早くも売り越しに転じていることがわかります。
来週の注目されるイベントは上記の通りです。
5日のISM非製造業景気指数や、6日のパウエル議長の議会証言は要注目になりますが、なんといってもSQ通過後の8日に発表になる米雇用統計が目玉でしょう。
中でも、失業率や平均時給が予想と乖離するのか、また、マーケットが、どの様な反応を示すのか、日本株の行方を占う上で非常に重要なイベントになると思います。
日経平均は2月末までに約17%上昇しています。
1970年以降で今回も含めて、2月までに10%以上の上昇を記録した年は10回あり、今年の17%上昇は1988年に並ぶ最高記録になっています。
相場の格言で「山高ければ谷深し」という言葉があるように、ここまでくれば、そんなに大したことのない悪材料でも、相応の調整はあると思います。
しかしながら、上記の表で、2月末までに10%以上の上昇をした年の年末までの騰落率の平均は28%上昇になっています。
個別株や材料株は必ずしも当てはまらないと思いますが、来週は短期ロングのポジションの利確を心がけ、来たるべきチャンスに向けてキャッシュポジションを高めていくのも一考かもしれません。