3月12日(火)
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カーブスホールディングス(7085)が大幅反発になっています。
同社は、11日の取引終了後、2024年8月期の連結業績予想について、売上高を340億円から346億円~350億円(前期比15.2~16.6%増)へ、営業利益を47億円から49億円~51億円(同27.2~32.4%増)へ上方修正することを発表しました。
刷新したプロテイン商品の販売が伸びているほか、50〜60歳代前半の利用者向け健康食品など、会員向け物販が好調なようです。
会員数も伸ばしており、「今期末の会員数は期初予想(81万〜82万人)を上回るペースで推移している」(広報部)と説明しています。
アイザワ証券の三井郁男投資顧問部ファンドマネージャーは「高齢化が進む今、健康志向が高まっており、今後もフィットネスジムなどの需要は底堅く推移する」と語っています。
勤次郎(4013)がストップ高まで買われています。
同社は、11日、6月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表しました。
投資単位当たりの金額を引き下げることでより投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大を図ることが目的とのことです。
また、同社は3ヶ年計画の中期経営計画も発表しています。
中計では、企業の人的資本投資をサポートする「HRMオールインワンソリューション」を目指した製品機能開発の加速やプライシング戦略などにより、最終年度となる2026年12月期に売上高57億円(今期計画比32.6%増)、営業利益12億1500万円(同2.1倍)を目指すとしています。
これを好感視する買いが向かい株価は75日線(898.48円)を超過し、新展開入りも示唆しています。
セック(3741)が急反発し、ストップ高まで買われています。
同社は11日引け後に、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の「ペイロードの管理・運搬・操作ロボットシステム『PORTRS』ISS実証用システムの開発」に、同社を代表者とする開発チームが契約先として選定されたと発表しました。
『PORTRS』は、ISS(国際宇宙ステーション)の「きぼう」日本実験棟で動作する多肢ロボットを地上から遠隔操作することで、実験サンプルなどの物品の搬送・操作や、船内の状態の確認・監視を自動化するためのシステムです。
契約業務では、多肢ロボットを含む『PORTRS』のISS実証用システムの構築及びISSにおける実証運用の支援を行うとしており、この開発を同社や浜野製作所(東京都墨田区)、ウェルリサーチ(千葉県市原市)、コニカミノルタ(4902)のチームが共同で行うとしています。
同社株は、宇宙関連銘柄としての位置づけが一段と高まる方向にあり、昨年来高値5,700円更新へ向けた方向に動き出しています。
目先は2月2日の戻り高値5,520円ブレイクが焦点になると思われます。
Kudan(4425)がストップ高まで買われています。
引き続き米エヌビディアのエッジAIプラットフォーム向け「Kudan Visual SLAM」リリースを材料視した動きですが、昨日は連騰していることもあって、一時ストップ安になるなど乱高下し、結局下落して終わっていました。
本日は、寄り後は戻り売りに押されて弱含みの動きとなっていたものの、売り一巡後は値を伸ばしてくる動きで、前場からストップ高まで買われています。
来週18日から米国で開催される世界最大規模のAI技術カンファレンス「NVIDIA GTC 2024」に出展することから、それを睨んでイベントドリブン的に買いに来ている向きも多い様子です。
尚、同社は、発行済みの第17回新株予約権発行については、全ての行使が完了したと先週6日に発表しています。
【テクニカル分析】
日経平均は小幅続落!
一時、549.11円安まで押されて25日線(38,514.57円)を割り込むも、急速に下げ幅を縮小し、終値では25日線を上回る陽線で終わっています。
昼前に植田総裁が参院財政金融委員会で、18〜19日に開く金融政策決定会合に向けて「今週、追加的なデータや情報が入ってくると思う。総合的に判断、点検し、適切な判断をくだしていきたい」と述べ、踏み込んだ発言がなかったことが報じられると、為替が円安方向に動き、日経平均も戻す動きになりました。
押し目買い意欲の強さを確認する形となりましたが、山が高かった分、これで調整終わりというわけにはいかないと思われます。
みずほ証券の中村克彦マーケットストラテジストは「今後終値で割り込めば、短期的には25日線を上値抵抗として値動きの荒い展開になる可能性がある」と予想しています。
米株と日銀次第でしょうが、いったんは25日線(38,514.57円)と-1σ(37,298.63円)のレンジに入ることも想定しておいたほうがいいかもしれません。
【本日のトピック】
ユー・エス・エス(4732)
さて、3/9に、ユー・エス・エス(4732)の会社説明会に出席し、瀬田社長の講演を聞いてきました。
社長の印象としては、低い声でゆっくり話す方ですが、会社の成長に自信をもっており、株価を意識した経営をおこなっているというイメージです。
同社は、中古車オークションで、約4割のシェアを持つトップ企業です。
社長は、3年後には43%超、将来的には50%のシェアを獲得する方針と語っていました。
特筆すべきは、非常に高い営業利益率で、ここ20年平均でも43%を超えています。
2023年3月期は、売上、営業利益共に過去最高を記録し、今期も大きく更新する見通しのようです。
同社の中古車オークションは、現状、1台あたり約28,000円の手数料が発生します。
今期に入り、手数料の値上げも行う予定で利益の上乗せに寄与しそうです。
同社は、関東・中部・近畿の3大市場で4割のシェアを持ち、各地域No1のオークション会場を保有しています。
今後その会場の設備強化が随時行われる予定のようです。
例えば、同社最大の千葉にある会場は、現状1日あたり約15,000台の車をさばくようですが、約2億円をかけてレーンを増強しており、12レーンを16レーンに増やすようです。
これにより、1時間あたり約400台のオークションが増加するようです。
こうした設備強化は、今後全国でも行われる予定で、約13億円をかけて横浜や神戸の設備強化を進めるようです。
また、システムも一新する予定で車両検査の自動化も進めるとのことです。
そして、同社は、中古車オークション事業以外に、リサイクル事業を、もう一つの事業の柱育成しようとしています。
なかでもSMFLグループ(三井住友ファイナンス&リース)と組んで取り組んでいる大規模施設の解体事業では実績がでてきており、2年前のお台場の観覧車の解体は同社の仕事のようです。
また、青森では約20億円の風力発電施設解体が決まっており、現在、山口での数十億に及ぶ火力発電所の解体の入札にも参加するようです。
同社は配当に関する基本方針を連結配当性向55%以上と定めており、2024年3月期の配当予想は73.1円(前期比5.6円の増配)としています。
同社は株式上場以来24期連続増配を実施しています。
同社は、3月末で1:2の株式分割をやる予定ですので、月内500株買えば5,000円相当のグルメカタログがもらえることになります。
実質無借金で自己資本比率も78.8%を記録しています。
株価は、昨年は好調でしたが、今年に入ってからは、やや苦戦していることが伺えます。
恐らく、昨年はビッグモーターがこけたことにより、同社株に期待した思惑買いが入ったものと思われます。
今年になって、打ち返しが来ているようですが、好調な業績が明らかになってくれば見直し買いも入ると思います。
仕手株やAI株に乗れない向きは、中期でこうした業績の不安のない内需株を狙うのも一考と思います。