3/26(金)
3/25の日経平均は28729.88円
+324.36(+1.14%)でした。
東証1部の騰落銘柄数は値上がり1925/値下がり228。
売買代金は2兆7080億円でした。
日経VIは22.65 -3.00(-11.70%)
VIXは20.94 +0.64(+3.15%) 16:58現在
業種別では、全業種が上昇 海運、非鉄金属、鉱業などの上昇が目立ち、情報通信、その他製品、医薬品などの上昇が限定的でした。
個別では、原油上昇を受けて国際帝石(1605)が上昇。
前日売られた三井住友(8316)三菱UFJ(8306)など銀行株もしっかりの動きでした。
値がさのファナック(6954)キーエンス(6861)SMC(6273)なども大幅高しています。
その他、上方修正を発表した三井金属(5706)が6%近い上昇。開発中のコロナ治療薬が第1相臨床試験で良好な結果が出たと公表したアンジェス(4563)がストップ高。
フェローテックと提携を発表した大泉製作所(6618)もストップ高しています。
反面、米国での中国企業上場排除の連想でアリババの大株主であるソフトバンクG(9984)が6日連続安。
前日急伸したレーザーテック(6920)や東京エレク(8035)も反動安しています。
フリー(4478)やBASE(4477)AIinside(4488)などマザーズの主力どころも大きく売られるものが散見しています。
日経平均は、自立反発しています。
75日線(28420円)をサポートとして切り返す動きになっていますが、明日、週足での13週線(28829円)をクリアできるかが注目点になります。
ただ、25日線(29451円)が下向きに転じており、今後頭を押さえられる要因になりそうです。
仮に切り返すことができたとしても25日線を上抜けることができないとダブルトップからのリターンムーブの形になり、その後の大きな下落につながる可能性もあり得ます。
もちろん、明日13週線すら回復できず、下落するようなら100日線の(27580円)あたりまでは覚悟が必要と思います。
来週は配当の再投資分が約1兆円あると言われており、支援材料になりそうですが、売り一辺倒の外資の手口が変化するのか注意が必要と思います。
さて、今後大きなテーマになりそうなNFT(非代替性トークン)について書いてみます。
NFTは(Non-fungible token)の略で非代替性トークンといわれます。
非代替性とは「替えがきかないただ一つの」
トークンとは「既存のブロックチェーン技術で生み出されるもの」ということです。
ブロックチェーンはもともとビットコインの取引を成立させるために開発された技術です。
データをネットワーク上に分散保持させることでサーバーに不正侵入されても、プルーフオブワーク(PoW ビットコインなどの取引・送金データを正しくブロックチェーンに繋ぐ仕組み)から不正を発見・抑止することができる高セキュリティのデータベースです。
トークンは既にある既存のブロックチェーンの技術で生み出されたものですから、ブロックチェーン技術を一から開発するコストと手間が必要ありません。
ブロックチェーンのプラットフォーム上で手数料を払えば誰でもトークンを発行できます。
最近ではTwitterのCEOのジャックドーシ氏の初ツイートがNFTとしてオークションに出品され2億7000万で落札されたことが話題になりました。
「クリプトキティーズ」というコレクティブルゲームでは
NFTとして管理されているデジタルキャットは様々な見た目を持ち、交配して誕生したデジタルキャットを売買することができます。
希少性の高い遺伝をもったデジタルキャットは高値で売買され、Dragonという猫が紐づいたトークンは約1700万で売買されたとのことです。
日本でもコインチェックを筆頭にNFTビジネスが胎動しはじめています。
市場規模はビットコインをはるかにしのぐといわれ、いずれ大きな話題になると思います。
以下に、NFT関連銘柄を挙げておきますので参考にしてください。
)
3/25(木)
3/24の日経平均は28405.52円
-590.40(-2.04%)でした。
東証1部の騰落銘柄数は値上がり139/値下がり2026。
値下がりが2000をこえています。
売買代金は3兆2154億円。
日経VIは25.65 +1.76(+7.37%)
VIXは20.21 +1.33(+7.04%) 15:20現在
業種別では全業種下落。下落が軽微なのは電気機器、精密機器、ガラス・土石。 空運が7%を超える下落 海運が5%を超える下落になりました。
個別では、インテルの新工場建設を材料に東京エレク(8035)レーザーテック(6920)ニコン(7731)が大幅高。
巣ごもり銘柄のイオン(8267)コスモス薬品(3349)ウェルシア(3141)などもしっかり。
開発中のコロナ治療薬が変異型にも有効との発表をしたオンコリスバイオ(4588)も大幅高しています。
反面、空運株と海運株が大幅安しており、JAL(9201)ANA(9202)日本郵船(9101)川崎汽船(9107)商船三井(9104)などが急落しています。
米長期金利下落で三井住友(8316)三菱UFJ(8306)など銀行株も厳しい下落になり、日経平均が下げ止まらないなかファーストリテイリング(9983)やソフトバンクG(9984)など寄与度の高い銘柄も大幅安に沈みました。
日経平均は4日で2100円以上下落する展開。
本日は上記75日線(28394円)をギリギリキープする形で終了してます。
明日の動きが、短期的方向性を定めるのに、重要な位置づけになると思われ、3/5の28308円を割るようなことになれば、先日のブログでも記載したようにダブルトップを形成されることになり、その後も下落相場が相場が続く可能性があると思われます。
しかしながら、このあたりから切り返し週末13週線(28804円)を超えて終わることが出来れば、75日線のサポートと併せて急反発する可能性もあると考えます。
来週は新年度入りになり、配当の再投資だけでも1兆円を超える資金が入ってくると言われていますので期待したいところです。
さて、本日はリックソフト(4429)を紹介しておきます。
豪アトラシアンの業務系パッケージソフトを販売、導入支援や運用支援を業務にしています。
4/15にサイバートラスト(4498)が上場します。
サイバートラストはソフトバンクテクノロジーの子会社で日本初の商用電子認証局の実績を持つ会社で人気化は必至と思われます。
リックソフトは2/18にサイバートラストと業務提携を発表しています。
本決算も4/14に出る予定で2ケタの増収増益が見込めます。
好決算とサイバートラストの関連企業ということで物色される可能性もあるのではと思っています。
3/24(水)
3/23の日経平均は28995.92円
-178.23(-0.61%)でした。
東証1部の騰落銘柄数は値上がり391/値下がり1748。
売買代金は2兆8900億円でした。
日経VIは23.89 -0.50(-2.05%)
VIXは19.89 -1.06(-5.06%)19:30現在
少し楽観すぎるような気がします。
業種別では上昇はその他製品の1業種のみで、大きく下落した業種は空運、海運、陸運などになっています。
個別ではNianticとアプリを共同開発していることを発表した任天堂(7974)が大幅高。
グロース株の見直し買いの流れで、東京エレク(8035)、エムスリー(2413)ソニー(6758)などの値がさ株も買われています。
その他、ミクシィと業務提携を発表したハブ(3030)がストップ高。今期営業黒字の発表をしたRIZAP(2928)も大幅高しています。
反面、米国長期金利下落を受けて、三井住友(8316)、三菱UFJ(8306)など銀行株が下落。
ここもと買われていたJAL(9201)、ANA(9202)などの空運株や日本郵船(9101)、川崎汽船(9107)、商船三井(9104)などの海運株など高値圏のバリュー株が大幅安になりました。
その他、連日ストップ高していて、本日より値幅がひろがった、わかもと(4512)が寄り付きより売られストップ安。海外でファイナンスを発表したフリー(4478)も大幅安しています。
ちなみに、このブログで以前紹介した船井電機(6839)が本日引け後、秀和システムにより918円でTOBされることが発表されています。
ここの筆頭株主の船井哲雄氏は、亡き創業者の長男で、船井電機の経営に関与していない旭川のお医者さんでした。
年齢も70歳をこえてきているので、こういうこともありかなと思っていました。
日経平均は終値ベースで心理的な節目の29000円を割ってきています。
週足のMACDもデッドクロスしており、今しばらくの調整が必要な動きと思われます。
次の下値のメドは13週線(28850円)になりますが、先物の手口などをみると、一段の下落もありえる展開で、私個人的には28500円~29500円のレンジで動くと考えています。
さて、昨日のブログで、米国発の不動産バブルが起こり始めていることを書きました。
日本の不動産バブルは米国の約1年遅れで発生しています。
長期目線では、上記の住友不動産(8830)をおすすめします。
前回、米国で不動産バブルが発生したのが2004年です。
住友不動産はその翌年の2005年から株価が2年で5倍になりました。
三菱地所とかでもいいのですが、住友不動産は傘下にREITを持っていません。
すなわち不動産を丸抱えしています。
不動産バブルのときは、開発ディベロッパーより、実際に現物資産を保有している会社のほうが、資産価値があがり、株価にも反映されると思われます。
REITも、利回りが高いものより、丸の内や港区など、値上がりが見込める不動産を保有しているものが評価されると思います。
他にも切り口はあるかもしれませんが、中長期資産形成を目指す方は資産の10%~20%は不動産関連を入れておいたほうがいいと思います。
参考にしてみてください。
3/23(火)
3/22の日経平均は29174.15円
-617.90(-2.07%)でした。
東証1部の騰落銘柄数は値上がり908/値下がり1190。
売買代金は3兆338億円でした。
日経VIは24.39 +2.05(+9.18%)
業種別では海運、鉄鋼、電気・ガスなどが上昇した一方、輸送用機器、保険、機械などが下落しています。
個別では商船三井(9104)日本郵船(9101)川崎汽船(9107)など海運大手が大幅高。
日本製鉄(5401)JFE HD(5411)など鉄鋼株も高く、市況関連に買いがはいりました。
その他、緊急事態宣言解除を受けてか、JR東海(9022)やJAL(9201)などレジャー関連も買われ、株主還元強化を発表した岩井コスモ(8707)や上方修正を発表したケアサービス(2425)や高見沢サイバネックス(6424)なども急騰しています。
反面、日銀の政策変更をうけて、ファーストリテイリング(9983)やファナック(6954)など日経寄与度の高い値嵩株が軒並み安になりました。
日銀が買うであろうプレミアムがはげ落ちてきている状況で、しばらくこの状況は続くと思われます。
工場火災の影響が懸念されたルネサス(6723)が5%近く売られ、ホンダ(7267)や日産(7201)などルネサスから半導体を調達している自動車関連も売られました。
1か月ほどで復旧する予定のようですが、野村の試算ではルネサスは約160億円の減収になり、自動車業界も約120万台の生産に影響が出る様子です。
その他、破綻した英金融会社に関する損失が懸念された東京海上(8766)やワクチン開発に遅れが生じていることを発表したアンジェス(4563)なども大幅安に沈んでいます。
日銀の政策変更の影響が大きくでて日経平均は大幅安です。
ただ、東証1部の値上がり・値下がりは、ほぼ拮抗しており、JASDAQにいたっては12連騰と、大きな影響は感じられません。
むしろ 最近の傾向としてPBRなど割安に放置されていた株に見直しがはいる動きがあり、森を見るより木を見る相場に変貌しつつあると思われます。
日経平均のテクニカルでは、センターラインの25日線(29640円)を、あっさり割り込み、一気に-1σ(29132円)水準まで到達しています。
このブログを書いている18:00の段階でCFDが29000円を割ってきていますので、13週線(28863円)や-2σ(28624円)あたりが次のメドになります。
そこでも 止まらなければ昨日のブログでも書いた3/5の安値水準の28300円を抜ける恐れがあり、ダブルトップの形が完成することになります。
ただ、日銀はETFの売却を発表したわけではなく、本日も前場にTOPIXが1%以上下がったタイミングで501億円買いをいれています。
現状は開きすぎたNT倍率の修正がおこっているのであり、米株の大幅下落がなければ、落ち着きを取り戻すのもはやいと思います。
さて、本日は米国発の不動産バブルがおこりはじめていることを書いてみたいと思います。
上記はケースシラー住宅価格指数ですが、6月あたりから急上昇してきており10%を超えてきています。
上記は、ここ5年ほどのFFレートとケースシラー指数の動きですが、2015年から不動産価格が上昇しはじめ、2018年にFFレートの6度にわたる利上げで不動産価格がようやく下落していることがわかります。
そして、その後はご存じのとおり、FFレートはゼロに設定され、現状の不動産急上昇につながっています。
ケースシラー指数が10%を超えたのは、これまでも数回ほどしかありませんが、不動産価格の上昇を抑えるには、利上げで景気をスローダウンさせるしかないということがわかります。
パウエル議長は2021年の実質GDPは6.5%になるといっています。これにインフレ率を加えると8.5%から9%ぐらいに上昇することになります。
上記のとおり、不動産価格はGDPが上昇するとき、上昇が加速することが知られています。
しかしながら、先日のFOMCでは、金利の上昇は2023年までおこなわないと明言しています。
まさに、米国発の不動産バブルが始まる予兆がでているということです。
では、何に投資すればいいのか?
一番わかりやすいのはREITです。
上記の通り、不動産価格が上昇すればREITが上昇していることがわかります。
上記は米国REIT指数の直近の動きですが、本来REITは利回りで買われるので、今のように長期金利が上昇してくれば下落するケースが多いはずです。
ここもとのREIT指数の上昇は、利回りよりも資産価値の上昇に着目した買いがはいってきていることを意味します。
そして、こうした状況は、グローバル経済になった現代において、タイムラグをおいて、必ず日本にも飛び火します。
お客様の資産の長期成長を求めるなら、REIT および資産価値の上昇が見込める不動産を保有する会社の株 例えば三菱地所(8802)やJR東海(9022)あたりは狙い目と思います。
3/22(月)
3/19の日経平均は29792.05円
-424.70(-1.41%)でした。
東証1部の騰落銘柄数は値上がり1491/値下がり623。
売買代金は4兆4456億円。SQでもないのに大商いです。
日経VIは22.34 +1.72(+8.32%)
VIXは20.95 -0.63(-2.92%)でした。
業種別では海運、鉄鋼、銀行などが上昇した一方で、鉱業、情報・通信、ゴム製品などが下落しました。
個別では、金利上昇を受けて三井住友(8316)や三菱UFJ(8306)など銀行株がしっかり。千葉興銀(8337)や富山第一銀行(7184)などPBRが極端に割安に放置されている地銀にも、見直しの買いがはいりました。
その他、直近値幅のでていたマネックスG(8698)や日本郵政(6178)などが大幅高。上方修正をだしたイノテック(9880)や興研(7963)も急伸しています。
反面、日銀が買い入れETFをTOPIX型のみにする発表をうけてファーストリテイリング(9983)が大幅安 1銘柄で日経平均を212円も下げる動きになっています。
その他、ソフトバンクG(9984)や東京エレク(8305)、エムスリー(2413)など日経平均寄与度の高い銘柄が軒並み売られ、BASE(4477)、フリー(4478)、メルカリ(4385)などのマザーズの主力所も大幅安しています。
少し、早いかもしれませんが、日経平均は上記のようにダブルトップを形成する恐れが出てきています。
(先物はナイトセッションで一時、29000円割れをおこしています。3/20 29330円 -160)
前日までの上昇マインドが一変、5日線(29922.24円)を割り込み、戻り歩調に変化が出てきています。
左の黄色い丸は25日前の位置を示していまして、週明け月曜日から高いローソク足が外れていきます。
つまり、25日線が緩やかに下降していく可能性があります。
また、ここから下落する動きになれば、5日線と25日線がデッドクロスする可能性があります。
そうなれば、緑で引いたダブルトップを警戒しなくてはならなくなります。
このネックラインが3/5の安値28308円になり、黄色い線の28300円を下抜ければダブルトップ完成になってしまいます。
したがって、下落する場合は25日線(29654円)、50日線(29000円)ネックライン(28300円)がサポートになりそうです。
そうはいっても、TOPIXはプラスで終わっています。
売買代金も4兆円越えで、商いも活発です。
TOPIXのほうが日本株の実態をより強く示しているので、ここから崩れることもないだろうとの観測もあると思います。
しかしながら、上記のTOPIXのチャートを見ると、ほぼ赤い線のN計算値の戻り高値水準まで達してきていると見ることもできます。
騰落レシオも127.39をつけてきています。
120を超えたとしても、すぐに下落するわけではありませんが、過熱感がでてきていることは意識しておいたほうがいいと思います。
上記は先物の手口ですが、一番影響力のあるABNアムロやゴールドマンも残高を減らしてきており、上値を買い上げるという動きにはなっていません。
今週の動きでは、三菱UFJモルガンが10000枚近く、先物を売り越ししてきたことがわかります。
オプション手口を見ても、ABNアムロやゴールドマンの手口は、さほど変わっていないのですが、モルガンスタンレーが29000円プットを2002枚 三菱UFJが29250円に2000枚プットを持っていることがわかります。
恐らく、ナイトセッションでの下落は、モルガン連合が仕掛けたものではないかと思います。
私は、ナイトセッションの動きは急すぎると思い、コール買いを仕掛けましたが、おそらく戻りは限定的ではないかと感じています。
再来週の3月最終週あたりは警戒が必要ではないかと感じています。
3/19(金)
3/18の日経平均は30216.75円
+302.42(+1.01%)でした。
東証1部の騰落銘柄数は値上がり1444/値下がり654。
売買代金は3兆3544億円でした。
日経VIは20.62 -0.96(-4.45%)まで下落しています。
業種別では、銀行、証券・商品先物、ゴム製品などが上昇した一方で、陸運、不動産、その他製品などが下落しています。
個別では、レーザーテック(6920)やSCREEN(7735)など半導体関連が先導し、トヨタ(7203)も為替が円高に振れる中4%もの上昇をしています。
ビットコイン上昇を手掛かりに暗号資産関連のマネックスG(8698)が急伸し、セレス(3696)もストップ高しています。
その他、日銀が容認する金利変動幅が拡大するとの観測で三菱UFJ(8306)や三井住友(8316)など銀行株が物色され、好決算を発表したエニグモ(3665)や株主優待導入を発表した大和重工(5610)も大幅高しています。
反面、ソフトバンクG(9984)が逆行安し、日立(6501)や資生堂(4911)なども軟調な動きでした。
西武HD(9024)やJR西日本(9021)など鉄道株が売られ、三井不動産(8801)や住友不動産(8830)など不動産株も、金利上昇懸念で売られています。
その他、新株予約権を発行すると発表した識学(7049)も大幅安に沈みました。
FOMCを無難に通過し、日経平均は大幅高 30000円を奪回しています。
上昇トレンド回帰の登竜門 +1σ(30144.12円)をクリアしてきており、バンドも再び幅を広げるエクスパンションがおこる兆しが出てきています。
今後、上昇してきている5日線(29907.39円)や心理的節目の30000円をキープしながら+2σ(30643.24円)を取りに行く展開をみせることができるか注目です。
さて、3/18の正午に日経電子版が、19日発表になる日銀政策決定会合の観測報道をながし、日経平均も一時ピークから400円を超える下落をみせました。
黒田総裁は、国会で金利の変動容認を否定していたのですが、報道では0.25%程度の変動を容認すると流れ、為替が
一時108.62まで円高にふれ、銀行株が一気に買われました。
その後大引けでは、30216円まで回復して終わっていますので、日銀の政策修正もマーケットが織り込んだとの見方もありますが、ETFの買い入れ姿勢の変更がなされれば、今後物色の行方が微妙に変わってくる可能性もあると感じています。
上記は、日銀の政策見直し後のETF買いのコンセンサスをまとめたものですが、すでに、いろんなところで観測が報道されていますので織り込んでいるとは思いますが、ETFの配分比率が「TOPIX型」に傾斜された場合、個別銘柄の物色のされ方が変わってくる可能性があります。
現在 日銀はETFを買う際、おおむねTOPIX85%日経平均15%の割合で買っています。
これをTOPIX100%にして、1回で501億円買った場合、上記のようにトヨタは13.9億が15.5億買われることになり1.6億増える計算になります。
キーエンスは日経平均に採用されていませんので、一度の買い付けで7.7億が9.1億になり1.4億増えることになります。
逆に、日経平均の寄与度の高い銘柄 例えばファーストリテイリングなどは1回の買い付けで8.3億減少することになります。
こうした動きは、外人投資家などの買い付け姿勢を変えていく可能性もあるのではないかと思います。
別に日銀が保有しているETFを売却するという話ではないので、マーケット全般には影響はないのかもしれませんが、NT倍率が極端に乖離する現象が改善され、日経平均のボラティリティが下がる動きにつながる可能性もあるのではないかと思います。