えのキングの投資日記

日本株投資日誌

12/23(金) 浜松ホトニクス(6965)を監視せよ!

12月22日(木)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄1431/値下がり銘柄337
騰落レシオ(25日) 92.79%
空売り比率 44.8%
売買代金
東証プライム 2兆5626億円
東証スタンダード 805億円
東証グロース 1526億円

恐怖指数

恐怖指数

Fear & Greed Index

恐怖と貪欲指数:投資家心理 |ティッカー (cnn.com)

 


【業種】

 


【個別】

www.nikkei.com

不動産関連株

日銀の金融緩和修正で直近売り込まれていた不動産株押し目買いがはいり、三井不動産(8801)住友不動産(8830)等が大幅高になっています。

自動車株

円高が一服になったことから、トヨタ(7203)日産(7201)スズキ(7269)など自動車株にも見直し買いが入っています。

www.nikkei.com

www.yomiuri.co.jp


東芝(6502)
4535円 +185円(+4.25%)

読売新聞オンラインが独自ニュースとして、東芝(6502)のJIP(日本産業パートナーズ)による買収提案にメガバンクなど銀行団が総額1兆4000億円にのぼる融資を実行する方針と報じています。

これにより、TOB総額が2兆2000億程度になる見方が広がり同社株が大幅高になっています。

前日には日経新聞がJIPが2兆2000億円→2兆円弱に留める検討を始めていると報じ、同社株は売られていました。

TOB総額が2兆2000億円なら1株5080円程度、2兆円なら1株4617円程度になるようです。

kabutan.jp

岡野バルブ製造(6492)
2782円 +282円(+11.28%)

岡野バルブ製造(6492)一時ストップ高になるまで買われています。

同社は22年11月期の最終利益が2億3500万→4億8300万になる見通しを発表していて、減益から一転増益になる見込みが好感されたようです。

一方、売上は70億9000万円→68億8700万円に下振れて着地しています。

東北・福島地区の原子力案件が計画変更で繰り延べになった一方で、バルブ製造部門での採算性管理の徹底が奏功したようです。

kabutan.jp

坪田ラボ(4890)
997円 +150円(+17.71%) S高

坪田ラボ(4890)が場中値つかずのストップ高比例配分まで買われています。

同社は欧州の独立系製薬グループのTHEA社「TLM-003」開発・製造・販売権の独占的ライセンス契約を締結したと発表しています。

同社はこれにより、契約一時金2.86億円を受領し、最大56.65億円マイルストーンを受領する権利を持ち、さらには、対象地域における売上高に応じたロイヤリティを得る権利も取得したようです。

契約一時金は、すでに今期業績予想に織り込み済みのようですが、巨額のマイルストーンロイヤリティへの期待が買いを集めたようです。

 

日本電産(6594)
7137円 -70円(-0.97%)

反面、東京エレクトロン(8035)レーザーテック(6920)など主力半導体関連軟調になり、日本電産(6594)は8日続落で年初来安値を更新しています。

www.nikkei.com


マザーズ指数が6日続落になり、弁護士ドットコム(6027)JTOWER(4485)ウェルスナビ(7342)など東証グロース主力企業も散発的に売られています。

kabutan.jp


インターファクトリー(4057)
980円 -167円(-14.56%)

 

事業者向けクラウド型ECプラットフォーム「ebisumart」を手掛けるインターファクトリー(4057)が急落しています。

同社はSMBC日興証券を割当先とする新株予約権の発行を発表しており嫌気されたようです。

 

同社は今回の調達した資金を新規事業M&Aに使い、年20%~25%の成長を目指すとうたっていますが・・・

この手の会社はファイナンスを繰り返す可能性がありますので注意が必要です。

 


テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は反発!

しかしながら、5日連続の陰線となり、引き続き売りが優勢である様子が伺えます。

心理的な節目の26500円は何とか上回りましたが、急速に下降してくる5日線(26845円)すら上回っていませんので状況は何も変わっていないと思われます。


【本日のトピック】

浜松ホトニクス(6965)

浜松ホトニクス(6965)

https://www.hamamatsu.com/jp/ja/index.html


さて、本日は光電子部品のトップメーカーである浜松ホトニクス(6965)を紹介します。

もともと、社名であるホトニクスは光子(フォトン)光学からきているところがあり、同社は知る人ぞ知る「光」の会社です。

光電子倍増管

代表製品である「光電子倍増管」約90%の高い世界シェアを誇ります。

「光電子倍増管」とは、微小な光を電気信号に変換する検出器です。

超微細な光を検出できる超高感度光センサーは、医療X線半導体製造装置用学術研究用などさまざまな分野で利用されています。

2002年ノーベル物理学賞小柴昌俊教授の研究にも貢献しています。

 

同社は研究開発先行の会社です。


売上高の6.7%112億円研究開発費に使われており、「光」分野において、同社の製品が使用されていない研究室は存在しないとも言われています。


売上構成は、おおむね「医用、バイオ」「産業用機器」
「分析機器、その他」に分かれますが、なにか特定の商品に偏っているわけではなく、時代の求めるものに同社の研究技術を応用して製品化する部品を作っているイメージです。

顧客から要請された製品を、内製化によってオーダーメイドで作るため、利益率は高くシェアは、ほぼ100%からスタートします。

最近ではコロナのPCR検査用製品半導体検査装置用製品EV用リチウムイオン電池検査用製品など、その時の社会が求めるものに対応しているようです。


業績は好調で2期連続最高益更新の予定です。
配当も72円に増配しています。

同社の海外売上比率は73.8%におよび、為替が決算にも大きく影響していることがわかります。

浜松ホトニクス 日足

同社の想定為替は1米ドル130円のようなので、いまのところ下方修正にはならないと思いますが、ここもと株価が下落傾向なのは最近の急激な円高も無関係ではないと思います。

また、深刻な景気悪化となった場合、先端産業の投資が滞り同社の業績悪化につながるかもしれません。

PERは23.8倍 PBRは3.6倍 配当利回り1.16%ですから、極端に割安ともいえないところもあります。

ともあれ、世界が重視する環境問題NTT主導の「IWON構想」にも同社の「光」に関する基礎技術はかかせないものになるはずです。

xn--r8jzdvima84a.com

(↑↑ よろしければご参照ください。)

私は、いずれ「光」の時代が来ると確信していますので、下げ止まったところを狙う銘柄として監視していきたいと思います。

 

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12/22(木) ナラティブとファクト

12月21日(水)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄400/値下がり銘柄1388
騰落レシオ(25日) 88.76%
空売り比率 47.7%
売買代金
東証プライム 3兆7191億円
東証スタンダード 898億円
東証グロース 1613億円

12/20 米株市況

恐怖指数

恐怖指数

Fear & Greed Index

恐怖と貪欲指数:投資家心理 |ティッカー (cnn.com)


【業種】


【個別】

www.nikkei.com

銀行株

昨日に続き、日銀の金融緩和修正を受けて、三菱UFJ(8306)三井住友(8316)みずほFG(8411)などメガバンク年初来高値を更新しています。

「日銀は長期金利の上限引き上げにとどまらず、将来的にマイナス金利政策を解除する」とのシナリオが銀行株の買いを誘っているようです。

地銀株

それに対し、地銀株は高安まちまちです。

「国内外の金利上昇が債券価格の下落につながり、地銀の保有する債券の評価損が見えない」との見方もあり、今後は業績による選別が進む可能性が高いようです。

kabutan.jp


円高が進み、円高の恩恵を受けるワークマン(7564)が買われています。

同社は11月の中間決算で円安による仕入れ価格高騰で通期業績の下方修正の発表をしています。

同社の為替感応度は、1円の円安で営業利益を年間4億円押し下げます。

更なる円高が進めば、一転上方修正もあり得るとの見方もあるようです。

他にも円高メリット銘柄として100円ショップのセリア(2782)、生活雑貨「3COINS」を手掛けるパルグループHD(2726)、海外ファッション通販サイト「BUYMA」を手掛けるエニグモ(3665)業務スーパー神戸物産(3038)なども買われています。

xn--r8jzdvima84a.com

↑↑ 尚、10/24のブログでは、円安ドル高トレンドが転換した場合の狙い目銘柄として、良品計画(7453)を紹介していますので、よろしければご参照ください。

www.nikkei.com

サイボウズ(4776)
2425円 +99円(+4.26%)
リコー(7752)
995円 -14円(-1.39%)

サイボウズ(4776)が大幅高になっています。

同社はリコー(7752)資本提携をし、リコーを割当先とする第三者割当による自社株の処分をおこなうと発表しています。

割当価格は1株2586円で、44億9189万円の調達になり、サーバー機材の購入や米国の組織維持、拡大に使うとのことです。

一方、リコーの出資比率は3.65%となり、第6位の株主になります。


サイボウズが手掛けるクラウド型業務支援ソフト「Kintone(キントーン)」をリコーブランドで国内外に販売する方針のようです。

www.nikkei.com

デジタルガレージ(4819)
4360円 +275円(+6.73%)

アクティビストとして知られる香港の投資ファンドオアシスマネジメントが同社株を9.26%保有していることが大量保有報告書により判明しています。

オアシスは同社の決済代行事業が競合他社に後れを取っていると指摘し、経営陣の注力と営業人員のリソース(資源)不足が原因としています。

また投資事業も好調な実績を活かしきれていないとし、決済代行事業投資事業を2つの企業体に分割すべきと指摘しています。

さらにCEOの林郁夫氏にはカカクコム(2371)の会長職を辞任し、同社経営に専念すること、および同社が保有するカカクコム株の全株を売却するよう求めています。

オアシスは「これらの提案が受け入れられれば、株価は100%近い上昇余地があると信じている」とコメントしています。

www.nikkei.com

自動車株

反面、急速な円高進行を受けて自動車株が全面安になっています。

 

トヨタ(7203)ホンダ(7267)日産(7201)年初来安値を更新しています。

 

トヨタの下期想定為替レートは135円になっていて、保守的と見られていましたが、現状は既にその水準を割り込んでいます。

トヨタ1円の円高で営業利益を450億円押し下げるとされていて、通期業績の下方修正も懸念されているようです。

 

www.nikkei.com

不動産関連株

マーケットが金利上昇を織り込む動きを見せていて、三井不動産(8801)東急不動産(3289)東京建物(8804)など不動産関連株が全面安になっています。

kabutan.jp

Birdman(7063)
3405円 -215円(-5.94%)

Birdman(7063)一時ストップ安になるまで売り込まれています。

サイドバーでクエリ検索

同社は企画・主催する「5DLIVE®×優里 Xmasワンマンライブ」の開催を、配信システムの不具合で中止することを発表しています。

同ライブはライブ配信技術とデジタルクリエイティブを掛け合わせた新しい映像・エンターテインメント体験を実現するイベントとされていただけに、中止の発表が失望を呼んだようです。

尚、23年6月期の業績に与える影響は軽微とのことです。

 


テクニカル分析

 

日経平均 日足 MACD

日経平均は5日続落!


前日の安値を当日の終値が下回る「スラストダウン」を形成」しています。

安値でも売りたいという投資家心理を描写していて、下げ止まりの兆候は見られていません。

まさに「落ちるナイフ」状態で、とりあえず落ち着きを取り戻すタイミングを注視する局面と思われます。


【本日のトピック】

ナラティブとファクト

さて、投資用語の中に、「ナラティブとファクト」という言葉があります。

ナラティブ
ナラティブは「物語」という意味で、実現化していないが市場参加者の間で広く信じられているもの。

まずはこのナラティブに沿って株価や指標が動くと言われています。

ファクト
ファクトは「現実」という意味で、ナラティブが実現したものも含め、実際に発表された経済指標などが現実となったものです。

通常、ファクトが出てくると、いわゆる「材料出尽くし」となるケースが多いと言われています。

投資格言である
Buy the rumor , Sell the fact(噂で買って事実で売れ)」というのは、ナラティブとファクトを説明したものです。

www.nikkei.com


一方で、ナラティブを否定するようなファクトが出た場合は、織り込んでいたナラティブを否定する方向にマーケットが動くため、その動きは非常に大きいと言われています。

ん?マジ!!

昨日の日銀の金融緩和修正は、まさに、「ナラティブを否定するファクト」になりました。

誰もが、このタイミングでの金融緩和修正はないと思っていましたので、金融緩和継続というナラティブが一瞬で崩壊することになったのです。


(鈴木財務相を含め、総理周辺が把握していなかった?というのは、それはそれで問題と思いますが・・・)

日経平均は崩壊?

ナラティブが否定されるファクトが出た場合、たいていチャートは崩れます。

この段階で多くの与信管理ができないデイトレイナゴが爆死します。

では、このような時はどのように対応すべきでしょうか?

まずは、マーケットの落ち着きを待つことでしょう。
最低3日くらいは売りも買いもストップし様子をみたほうがいいと思います。

これまでも、年末はボラティリティが高くなりがちなので、ポジションをセーブすることをおすすめしてきましたが、場合によっては、年内お休みでもいいかもしれません。


来週になって、クリスマス休暇明けの外人がどのような反応をするのかも注目されるところです。

機関投資家と違って個人投資家は時間を味方につけることができますので、市場が落ち着いて、次はどのようなナラティブが形成されるのか、じっくり材料を分析するべきと思います。

ドル円 日足


そして、今回は、株式市場はもちろんですが、為替の落ち着きどころも重要になるでしょう。

moneyworld.jp

今回の日銀のYCC見直しで、ドル円が大きく円高に推移してきています。

為替見通しを円安水準で設定している輸出業者は、下方修正してくるリスクがあると思います。

140円以上は危ないと思われますので、上記リンクで確認しておいたほうがいいかもしれません。

 

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12/21(水) 日本株長期投資のチャンスは米株次第?

12月20日(火)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄206/値下がり銘柄1612
騰落レシオ(25日)94.60%
空売り比率 48.0%
売買代金
東証プライム 4兆0756億円
東証スタンダード 1282億円
東証グロース 2356億円

12/19 米株市況


恐怖指数

恐怖指数

Fear & Greed Index

恐怖と貪欲指数:投資家心理 |ティッカー (cnn.com)

【業種】


【個別】

www.nikkei.com

 

銀行・保険株

日銀の実質的なテーパリング(金融緩和縮小)を受けて、長期金利が上昇!
三菱UFJ(8306)が一時9.6%上昇になるなどメガバンクが急上昇になり、第一生命(8750)T&Dホールディングス(8795)など保険株も全面高になっています。

 

地銀株

地銀株も全面高になり、著名投資家 井村俊哉氏保有していると報じられ急騰した富山第一銀行(7184)空売りの買戻しもあったと思われ、10%を超える上昇になっています。
明日以降も金融株の上昇が継続するか注目です。

www.nikkei.com

防衛関連株

2023年度の防衛費が当初予算に比べて25%増えて、過去最大の6兆8000億円に拡大すると報じられ防衛関連が物色されています。
特に、火薬や弾薬を加工した火工品を手掛ける細谷火工(4274)や過塩素酸アンモニウムを製造するカーリットHD(4275)などが急騰しています。

www.nikkei.com

関西電力(9503)
1174円 +13円(+1.12%)

中部電力(9502)
1305円 +10円(+0.77%)

東電HD(9501)
499円 +1円(+0.20%)

大阪地裁が美浜原発の運転を認めると報じられたことから、関西電力(9503)中部電力(9502)など電力株の一角が逆行高になっています。

kabutan.jp

ジェイテックコーポレーション(3446)
3455円 +455円(+15.17%)

ジェイテックコーポレーション(3446)が急騰しています。
同社はプラズマ援用研磨(PAP)装置の開発機を受注したと発表しています。

PAPは大阪大学の独自研磨技術であり、次世代半導体材料であるSiCGaN基板、さらには単結晶ダイヤモンド基盤を高速かつ高精度に平坦化できるというものです。

同社は11月に大阪大学と同装置やプロセスに関するノウハウ供与契約を締結しており、期待感から上昇しています。

 

株価は急騰していますが、上値では売りも膨らんでいますので、目先は注意が必要です。

www.nikkei.com

 

225構成上位

反面、後場から唐突な日銀による緩和修正の発表を受けて、日経平均構成上位銘柄が全面安になっています。

ソフトバンクG(9984)東京エレクトロン(8035)レーザーテック(6920)ソニーG(6758)などが大幅安になり、キーエンス(6861)日本電産(6594)など主力株も大幅安になっています。

ドル円

自動車株

ドル円が急激に円高に推移したことから、三菱自動車(7211)日産自動車(7201)マツダ(7261)など自動車株が全面安になっています。

不動産関連株

また、長期金利上昇を受けて、三井不動産(8801)住友不動産(8830)など大手不動産株が売られ、ロードスターキャピタル(3482)LAホールディングス(2986)なども急落しています。
また、投資用不動産の開発を手掛ける霞ヶ関キャピタル(3498)ストップ安まで売り込まれています。

kabutan.jp

サスメド(4263)
1309円 -400円(-23.41%) S安

患者向け治療用アプリを手掛けるサスメド(4263)ストップ安まで売り込まれています。

同社は自社開発の不眠障害用治療アプリについて、厚生労働省薬事・食品衛生審議会プログラム医療機器調査会にて医療機器製造販売承認が了承されたと発表しています。

サスメド(4263)

しかしながら、すでに承認期待で株価は上昇しており、信用買い残も急増していたことからも、材料出尽くしで売り込まれたようです。


テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は暴落!

ヘッドアンドショルダーズ


200日線(27247円)を大幅に下回り、ヘッドアンドショルダーを形成しに動いているようにも見えます。

正直、暴落は年明けを想定していて、年末は「掉尾の一振」もあり得ると期待していたのですが、岸田政権の増税、日銀の逆バズーカーで、マーケットは息も絶え絶え状態です。

明日以降、追証のぶん投げも出るでしょうが、ネックライン25600円水準を保てるかがカギになりそうです。

結局、休み明けの外人がどう動くか、為替がどう動くか次第ですが、やはり年末はボラティリティが高くなりますので、じっくり狙った銘柄の押し目を拾う戦略を建てたほうがいいと思います。

(NTTあたりを、引き付けて長期保有するのは有効と思いますが・・↓↓)

 

xn--r8jzdvima84a.com


【本日のトピック】

www.nikkei.com
さて、ご存じの通り、日銀が長期金利(10年国債利回り)の変動容認幅をゼロ%の上下0.25%としてきたのを0.5%に拡大することを発表し、実質的な利上げ方針を打ち出しました。

t.co

事前に、共同通信「政府が物価目標の柔軟化検討」と報道していたのですが、11:50には上記おじさんが否定コメントを出していましたので、今回の日銀の発表は大きなサプライズとして受け止められました。

note.com


YCC(イールドカーブコントロールの性格上、FOMCのように、事前にドットチャート等で市場に織り込ませるのは難しいため、今後も日銀の政策方針でマーケットが大きく左右されることはあり得るでしょう。

t.co

 



結局、岸田政権下では、金融緩和を続けてきた日本市場が業績相場を迎え、世界のマネーを引き寄せるのは無理だったということです。

日本市場は米国市場の後追いをするしかなく、その場合、来年頭の米国決算が極めて重要になるでしょう。

当然、決算内容は悪いことが予測されますが、マーケットの反応等で、リセッションの影響その後の金融緩和の方向を見極める材料になるはずです。

米国が来年のどこかで緩和方向に舵を切るということになれば、今度こそ日本株長期投資のビッグチャンスを迎えるのかもしれません。

 

 

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12/15(木) GENOVA(9341)のセカンダリーを狙え!

12月14日(水)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄1258/値下がり銘柄493
騰落レシオ(25日)105.13%
空売り比率 40.8%
売買代金 
東証プライム 2兆4917億円
東証スタンダード 852億円
東証グロース 1714億円

恐怖指数

恐怖指数

Fear & Greed Index

恐怖と貪欲指数:投資家心理 |ティッカー (cnn.com)

【業種】


【個別】

www.nikkei.com

大阪チタニウム(5726)
4385円 +195円(+4.65%)
東邦チタニウム(5727)
3170円 +249円(+8.52%)
ジャムコ(7408)
1700円 +171円(+11.18%)
東レ(3402)
773.9円 +50.3円(+6.95%)

米航空大手ユナイテッド航空ボーイングの中型機「787」を最大200機発注したと報じられたことを材料に、航空機向けにスポンジチタンを供給する大阪チタニウム(5726)東邦チタニウム(5727)が大幅高になり、ギャレー(厨房設備)やラバトリー(化粧室)を提供するジャムコ(7408)、航空機向け炭素繊維を手掛ける東レ(3402)などが大幅高になっています。

www.nikkei.com

ヤーマン(6630)
1527円 +157円(+11.46%)

ヤーマン(6630)が急伸しています。

同社は上半期の決算を発表していて、上期営業利益53.7億円(前年同期比36.7%増)となり、11/16に上方修正を発表した同じ水準で着地しています。

中国におけるEC販売が非常に好調に推移していて、海外部門の収益拡大につながったようです。

今後は中国の「ゼロコロナ」政策緩和も追い風と見られ、株価の上振れを期待する向きもあるようです。

kabutan.jp

スリー・ディー・マトリックス(7777)
342円 +32円(+10.32%)


同社は2Q決算を発表し、売上が大幅増収8-10月期経常利益と純利益為替差益黒字転換になっています。

3DM(7777) 決算短信

また、同社の決算短信では、TDM-621(止血剤)Primary Bleeding(自然出血)への適用拡大を目的とした市販前届510(k)申請について、FDAの審査は予定通り進捗していて、当期中に承認を見込んでいると記されています。
日米欧の市場規模は100億円規模とも書かれていて、承認期待の買いも集まっていると思われます。

www.nikkei.com

岩谷産業(8088)
5920円 +330円(+5.90%)

岩谷産業(8088)4日続伸になっています。


経産省は13日、水素とアンモニアの商用サプライチェーン支援について中間整理案をまとめ、事業者が供給する水素に対し、基準価格と参照価格の差を15年間にわたり支援すると発表しています。

また、サプライチェーン構築のためのインフラ拠点を今後10年間で8か所程度整備するとしており、水素関連の中核である同社に買いが集まったものと思われます。

kabutan.jp

三菱自動車(7211)
581円 -23円(-3.81%)
SUBARU(7270)
2245円 -19円(-0.84%)
マツダ(7261)
1069円 -7円(-0.65%)


反面、為替が円高に振れたことから、三菱自動車(7211)SUBARU(7270)など自動車株の一角が軟調になっています。


また、一部報道で、「日銀が来年中にも金融政策の点検・検証を行う可能性」が取り沙汰されていて、為替の円高が一層進む可能性が出てきているようです。

kabutan.jp

アールプランナー(2983)
905円 -127円(-12.31%)

愛知県中心に分譲販売や注文住宅の請負を行うアールプランナー(2983)が急落しています。

アールプランナー決算説明資料


同社は2023年1月期3Q累計(2月~10月)の決算を発表していますが、営業利益前年同期比85.6%減1億5600万円になったことが嫌気されたようです。

資財価格の高騰、首都圏中心に集中的にTVCMを流し販管費が増加したことが重荷になったようです。

kabutan.jp

tripla(5136)
1630円 -111円(-6.38%)

上場間もないtripla(5136)上場来高値を付けたあと大幅安になっています。

 


同社は2023年10月期の営業利益予想前期比3.1倍2.55億円と発表し、朝方に上場来高値を更新しました。

しかしながら、上場前に今期業績見通しも開示済みであり、材料出尽くしとみなされ、戻り売りに押されたようです。

それでも、大幅増収増益であることには変わり有りませんので、明日以降下げ止まりの動きが見えるか注目です。

テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は続伸!

25日線(27958円)を明確に上抜けてきており、陽線を形成しています。

25日線を下値支持線として直近高値(28502円)を目指す動きになりそうですが、年末でボラティリティも高くなりますので、思わぬ急落があってもおかしくありません。

為替の円高が進行してきているのも不気味に感じますので、基本は押し目待ちの吹き値売りのスタンスと思われます。


【本日のトピック】

GENOVA(9341)

さて、本日は12/23に東証グロースに新規上場するGENOVA(9341)を紹介します。

 

同社は「ヒトと医療をつないで健康な社会を創る」という社会的使命を掲げ、医療系メディアや医療機関の業務効率化のサービスを提供する会社です。

《事業内容》

[メディカルプラットフォーム事業]

メディカルプラットフォーム事業では、近年の高齢化に伴う持続的な健康意識の高まりを受け、正しい予防知識や健康知識を求める人々への医療情報の提供を目的としています。

「Medical DOG」という自社医療メディアを主力商品とし、利用者の不安の解消を目指しています。

「MedicalDOG」

「MedicalDOG」では、医師が監修する医療情報記事の掲載や、身近な健康問題への関心を高めるコンテンツとして、著名人の闘病体験記事、未病への取り組み等を配信しています。

メディカルプラットフォーム事業の収益源は、こうした有料記事の請け負いになります。

また、さまざまな健康情報を調べた利用者が、地域の医療機関を容易に検索できるサービスも付帯しています。

医療メディアは月間約730万PVと言われ、有用なサービスになっているようです。


[スマートクリニック事業]

 

①NOMOCa(ノモカ
スマートクリニック事業の主力サービスであるNOMOCa-Stand(ノモカスタンド)は医療機関向けスマート簡易自動精算機・再来受付機です。

電子カルテの連携など医療機関に特化した設計が特徴で、医療機関の受付業務の省力化、効率化を実現するサービスとして展開しています。

CLINIC BOT(LINEを使ったCRMサービス)

同社が医療機関に提供しているCLINIC BOTを導入すれば、医療機関は患者に対してターゲティングした情報発信が行え、患者はLINEを通じた医療機関への問い合わせが可能になります。

さらにLINEから診療予約が取れたり、診察券の機能が付加できたりするため、患者は手軽に医療機関とのコミュニケーションがとりやすくなります。

GENOVA 事業系統図

同社の事業系統図は上記のようになります。

《決算情報》

売上高は順調に伸びています。

特に、当期のスマートクリニック事業は2Q終了時点で347件(前期は通期で472件)と大幅な増加が期待できそうです。

同社がサービスを提供している顧客がおよそ0.5万件であるのに対し、潜在顧客は17.1万医院としていて、まだまだ伸びしろもありそうです。

GENOVA 経営指標

売上だけでなく、純利益も順調です。

主に、原価率の改善(前期比0.8ポイント減)による営業利益率の改善も見込まれているようです。

GENOVA 投資指標

成長株であるため、投資指標は必ずしも割安ではなく、IPOラッシュの中、12/23アソインターナショナル(9340)と同日上場になります。

公募価格は1800円で決まり、初値は1800円~2500円くらいとするサイトが多いようですが、地合いを見ながら、なるべく引き付けてセカンダリーを狙うには面白い銘柄と思います。


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12/14(水) 年末特有のボラの高い動きになる可能性アリ?

12月13日(火)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄1076/値下がり銘柄658
騰落レシオ(25日)106.72%
空売り比率 41.2%
売買代金 
東証プライム 2兆4260億円
東証スタンダード 756億円
東証グロース 1548億円

12/12 米株市況


恐怖指数

恐怖指数

Fear & Greed Index

恐怖と貪欲指数:投資家心理 |ティッカー (cnn.com)

【業種】


【個別】

kabutan.jp

武田薬品工業(4502)
4160円 +109円(+2.69%)

武田薬品(4502)全市場売買代金7位になる大商いをこなして、年初来高値を更新しています。

武田薬品(4502) レーティング

同社はみずほ証券目標株価5000円→5200円に引き上げています。

また、12/9には同社のデング熱ワクチン「QDENGA(4価弱毒性デング熱ワクチン)」欧州委員会(EC)から4歳以上を接種対象者として承認されたことなども材料視されているようです。

デング熱の発生率は過去20年で8倍に増えており、同社のワクチンは今後も注目されていくようです。

kabutan.jp

ニデックオーケーケー(6205)
1044円 +73円(+7.52%)
日本電産(6594)
8148円 -98円(-1.19%)

ニデックオーケーケー(6205)が急伸しています。


66.6%の株を保有する日本電産(6594)株式交換で完全子会社化することを発表しています


株式交換比率1:0.128日本電産の前日終値を基準にすると1055円に換算されます。


本日は理論価格にサヤ寄せする形で上昇しています。


なお、同社は23年2月27日上場廃止になる予定です。

kabutan.jp

アクシージア(4936)
1571円 +182円(+13.10%)

アクシージア(4936)が急騰し年初来高値を更新しています。

アクシージア(4936)決算説明資料

同社は2023年7月期1Q決算を発表し、売上26.2億円(前年同期比+46.4%増)、営業利益3.9億円(前年同期比+21.8%増)の過去最高益になることを発表しています。

売上が中国で9割を占める会社で、中国ロックダウンで材料費も上昇する中、TikTok等を効率的に駆使し売上につなげています。

(よろしければ、10/26のブログもご参照ください ↓↓)

xn--r8jzdvima84a.com

 

日本の大手化粧品会社が軒並み苦戦する中、中国ビジネスを確立している会社として異彩を放っていると思います。

ただ、同社は11/9プライム市場への市場区分変更を申請していますが、流通株式比率35%まで、あと3%ほど足りていないようです。

恐らく、近いうちに大株主による放出(売出し?ブロックオファー?市場売却?)があるかもしれませんが、その時が最後の買い場になるかもしれません。

kabutan.jp

ラクスル(4384)
3755円 +700円(+22.91%)S高

ラクスル(4384)が大幅反発しストップ高になっています。

ラクスル(4384)決算説明資料

同社は2023年7月期1Q決算を発表し、連結経常損益が2.5億円の黒字に浮上しています。


また、来年1/31を基準日として1:2の株式分割を発表し、さらに11万株または3億円を上限とする自社株買いを発表しています。

好決算と積極的な株主還元が評価されたようです。

kabutan.jp

トミタ(8147)
964円 +150円(+18.43%) S高

機械・工具専門商社のトミタ(8147)が場中値つかずのストップ高比例配分になっています。

同社は株主優待を拡充すると発表していて、現行では1単元(100株)以上保有する株主にQUOカード1000円分を贈呈していましたが、2023年3月末時点の株主から3000円に引き上げるとのことです。

時価総額59.4億円の小型株で、差し引き55万株の買いを残して終わっていますので、一段高も期待できるかもしれません。

kabutan.jp

MonotaRO(3064)
2051円 -162円(-7.32%)

反面、MonotaRO(3064)が大幅反落になっています。

MonotaRO(3064)11月月次

同社は、11月の月次動向を発表していますが、単体売上が190億円で前年同期比15.8%増になっています。

 

しかしながら、2ケタ増は続くものの、伸長率が今年で最低になっていること、また、新規顧客獲得件数も99.3千アカウントで今年初めて10万アカウントを割り込んだことがネガティブ視されたようです。

直近安値を割り込んできていて、一段安もあり得る動きです。

www.nikkei.com

 

くら寿司(2695)
3250円 -90円(-2.69%)

くら寿司(2695)決算説明資料

同社は22年10月期決算を発表し、経常利益が24.5億円で前年同期比22.6%減益となり、市場予想の32億円を下回っています。

今期予想も31億円26.2%増の計画ではあるものの、市場予想より10億円程度下振れしています。

中国における出店計画も再始動すると発表しており、見直し買いもはいったようですが、明日以降下値を固める動きになるか注目です。

kabutan.jp

ANYCOLOR(5032)
7620円 -200円(-2.56%)

ANYCOLOR(5032)が反落し安値もみ合いを継続させています。


昨日の大量保有報告書によると、中国動画配信Bilibili傘下の香港幻電がロックアップ解除になった12/57900円130万株市場外で売却したことが判明しています。

残りは108万8000株になりますが、他のVCも売りを出してくる可能性もあり需給悪化が意識されたようです。

また同社は12/142Q決算発表を予定していて、流れが決算をきっかけに好転すると期待する向きもあるようです。

テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は反発!

大幅ギャップアップからスタートするも、28100円どころが重く、じょじょに売られる流れになり陰線でおわっています。

25日線(27946円)をかろうじて上回る形になっていて、今後も25日線が意識される動きが続くと思われます。

年末特有のボラティリティが高い相場になりそうですが、基本は押し目買いに徹するべきと思います。


【本日のトピック】

VIX指数 日足

さて、昨日はVIX指数9%を超える急騰になっています。

12/12 米株市況

もっとも、米株市況はしっかりしていたため、ヘッジのポジションが一気に積み上がったというよりは、CPIFOMCを前に、売りすぎた分の買戻しが入ったものの、年末で売買高が少ない中ボラティリティが上昇したと見るべきと思います。

クリーブランド連銀CPIナウ

一方で、クリーブランド連銀のCPI予想が7.49とでています。

先月より低く、予想より高い数字になっているようですが、マーケットはこの程度なら織り込んできていると思われます。

今晩のCPI発表で、この水準以上の数字が出てくるようならマーケットも荒れることになるでしょう。

jp.reuters.com

 

そして、あまり話題になっていませんが、週末の16日には連邦予算の期限を迎えます。

米上院民主党トップのシューマー院内総務は、16日から1週間の政府資金を手当てするつなぎ予算の採決を目指す方針を示していますが、上院共和党トップのマコネル院内総務は国内の非国防費の拡大に反対していて、合意できなければ、来年初めまでの新たなつなぎ予算が必要としています。

現状では、12本の歳出法案のうち、上院、下院で合意が得られた法案は一つもありません。

毎回、すったもんだの上合意する風物詩のようにはなっていますが、もし議会が動かなければ、16日深夜の現行予算失効によって、航空管制から国立公園の運営まで幅広い分野に影響がでる可能性があります。

もちろん、マーケットも一定のダメージを受けるでしょう。

年末は市場参加者も少なくなりますので、ボラティリティが上昇します。


CPI、FOMCを無難に通過したとしても、ポジションは少し控えめにしておいたほうがいいかもしれません。


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12/13(火) 大栄環境(9336)のセカンダリーを狙え!

12月12日(月)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄774/値下がり銘柄973
騰落レシオ(25日)108.70%
空売り比率 42.7%
売買代金 
東証プライム 2兆2389億円
東証スタンダード 768億円
東証グロース 1465億円

12/9 米国市況

恐怖指数

恐怖指数

Fear & Greed Index

恐怖と貪欲指数:投資家心理 |ティッカー (cnn.com)

【業種】


【個別】

www.nikkei.com

防衛関連

政府の防衛費増額方針を受けて、IHI(7013)川崎重工(7012)のような大手だけではなく、細谷火工(4274)東京計器(7721)豊和工業(6203)石川製作所(6208)など防衛関連株が幅広く買われています。

kabutan.jp

サンアスタリスク(4053)
1308円 +129円(+10.94%)

昨日のこのブログの当欄にも載せたサンアスタリスク(4053)が大幅高になっています。

同社は週末に、12/16プライム市場へ上場区分変更することが承認されたと発表し、事前に市場区分変更の申請を行ったと公表していなかったこともあり、まったくのノーマークでサプライズを呼び込み急騰しています。

プライム市場昇格の条件のひとつとして

①「直近2年間の経常利益の総額が25億円」

もしくは、

②「直近1年間の売上高が100億円以上かつ時価総額が1000億円以上」


のどちらかが必要になりますが、サンアスタリスクの経常利益基準を前々期前期でぴったり25億円でクリアしています。

今期予想は10.58億円前期を合わせても、25億円に届かないため、今期中でないとクリアできなかったタイミングでの承認になったようです。

kabutan.jp

gumi(3903)
775円 +64円(+9.00%)

gumi(3903)が大幅反発しています。

gumi(3903)決算説明資料


同社は2023年4月期上期決算を発表していますが、営業損益が黒字転換になる4億2300万円(前年15億7300万円の赤字)で着地しています。

通期見通しについては非開示としているため、上方修正を見込んだ買いが、どこまで継続するのか注目されます。

kabutan.jp

鎌倉新書(6184)
995円 +150円(+17.75%) S高

鎌倉新書(6184)年初来高値を更新しストップ高まで買われています。

鎌倉新書(6184) 決算説明資料

同社が発表した3Q決算では、大幅増収増益になっています。


お墓・葬儀・仏壇の既存事業が安定成長しているのに加え、相続・介護・官民協働などの新規事業が大きく伸びているようです。

通期見通しは据え置いていますが、進捗率の高さから、いずれ上方修正されるとの見方も多いようです。

また、同時に80万株、または5億円を上限とする自社株買いも発表していて、材料視されています。


信用倍率も0.65倍で売り長になっています。踏み上げ相場に発展するか注目になると思います。

kabutan.jp

ポエック(9264)
1533円 +300円(+24.33%) S高

ポエック(9264)が場中値つかずのストップ高比例配分になっています。

ファインバブル・ナノバブル発生農業システム

マイクロナノバブル発生装置

同社は民間シンクタンクの大平研究所と連携し、太陽光発電を利用した耐災害性・耐高温性を目指す最新鋭のファインバブル・ナノバブル発生農業システムとライフサイエンス事業で使われるマイクロナノバブル発生装置を製品化したと発表しています。

いまのところ業績に与える影響は軽微とのことですが、7/28につけた高値1590円が意識される展開と思います。

SOX指数

半導体関連

反面、軟調SOX指数の動きを受けて、レーザーテック(6920)等の主力半導体関連が弱含み、RS Technologies(3445)ミライアル(4238)等の小型半導体も大幅安になっています。

www.nikkei.com

三井ハイテク(6966)
7220円 -370円(-4.87%)

三井ハイテク(6966)が一時6%を超える大幅安になっています。

三井ハイテク(6966)決算説明資料

同社は3Qの決算を発表し、累計営業利益は185億円で前年同期比93.6%増となったものの通期見通しは据え置いています

三井ハイテク(6966)決算説明資料

また、8-10月期は前四半期比10%減になり、市場予想からも10億円ほど下振れて着地しています。

前四半期比では、携帯向け在庫調整の影響が大きく電子部品事業が伸び悩む形になっています。

www.nikkei.com


鳥貴族HD(3193)
2187円 -265円(-10.81%)

鳥貴族HD(3193)10%を超える大幅安になっています。

鳥貴族 1Q決算


同社は23年7月期の1Q(8~10月)決算を発表し、営業損益は6400万円の黒字(前年同期は17億2500万円の赤字)となったものの、最終損益は助成金を計上した反動で前年同期比94.0%減4800万円と大幅減益になっています。

売上は前四半期(5~7月)と比べても増収ですが営業利益率は悪化しています。

光熱費や材料費、人件費の高騰で、たとえ売上がコロナ前水準に戻っても、利益は戻せないと見る向きもあるようです。

テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は小幅反落!

ギャップダウンからスタートするも、5日線(27778円)は回復し陽線で終わっています。

ローソク足「陽の陽はらみ」を形成していて、トレンド転換にもつながる足形になっています。

必ずしも、高値圏での出現ではないため、あてはまらないかもしれませんが、明日の足形には注目です。

米CPIFOMC次第とは思いますが、年末でボラティリティも高くなりやすいため注意が必要です。

 

【本日のトピック】

大栄環境(9336)

大栄環境グループ(9336) 初値予想

さて、本日は12/14東証プライムに新規上場する大栄環境(9336)を紹介します。

正直言って、IPOラッシュのスケジュールの中、想定時価総額1207.5億円の超大型案件ですし、事業内容も地味、おまけに12/14スカイマーク(9204)も同時上場とあって、初値予想は人気がないようです。

ネット証券でも当ったという人もちらほら聞きますし、日興の営業マンからのセールスを受けた人もいるかもしれません。

ただ、多くのIPO初値予想サイトが指摘するように、初値は公募価格を割り込む可能性もあるかとは思いますが、私は、むしろ安く買えるのであればチャンスではないかと思っています。

《事業内容》

youtu.be


大栄環境(9336)は、1979年創業で、一般・産業廃棄物の収集・運搬や金属などのリサイクルをおこなう会社です。

 

「われわれは、創造・改革・挑戦の信念をもって、人間生活・産業・自然との共生を目指し、社会に貢献します。」という経営理念をもち、社長は4人の創業メンバーの一人である金子文雄氏です。

 

関西・中部に強みを持つ環境リサイクル会社ですが、29の子会社を持ち、北海道から九州まで62か所の事業拠点を保有しています。

コアな事業としては、産廃物処理・資源循環」及び「土壌浄化」であり、収集運搬から中間処理、再資源化及び最終処分までを、ワンストップで自社で行えることが同社の強みです。

再資源化とは、例えば、三重リサイクルセンターでは、産廃物を焼却した時に発生する熱を蓄熱タンクに蓄え、トラック等で搬送し地域の温泉温水プール発電などに活用しています。

また、焼却灰は1100℃で熱し無害化した後、路盤材地盤改良材として再利用しています。

同社は、埋め立て後の最終処分場も資源と捉え、地域の為に活用しています。

メガソーラーでは年間550kWhの発電を行い、和泉リサイクル環境公園はガイドブックにも載る観光地になっているようです。

アルミペレット(左)とプラスチックペレット(右)

また、同社はアルミ缶容器包装プラスチックを有価資源として扱っています。

アルミ缶はアルミペレットに、容器包装プラスチックはプラスチックぺレットにリサイクルされています。

ESG関連で運用するファンドや機関投資家等が組み入れる候補になる銘柄と思います。

《決算情報》

単体での売上は、ここ数年横ばいですが、2023年3月期予想の連結売上高は673億3700万円と順調に伸びていることがうかがえます。

これは、積極的にM&Aを行った結果で、総資産もそれに伴い増えていることがわかります。

また、2022年3月期の自己資本比率37.7%であり、負債を伴う無理なM&Aではないことがわかります。

 

2022年3月期でROE15% 売上高当期純利益率13%極めて高い利益率になっています。

また、IPOでありながら配当を実施していて、2022年3月期は30円の配当をやっています。


2023年3月期も30円以上の配当が期待できます。

公募価格の1350円なら配当利回り2.2%くらいになります。

そして、プライム市場直接上場ですので、当然TOPIXにも組み入れられます。

最初に申し上げたように、上場時は人気がないかもしれませんが、来年になって、機関投資家が始動し始めれば、TOPIX組み入れのイベントドリブン的な買いも期待できると思います。

安いところがあれば、仕込んでみたい銘柄です。

 

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