えのキングの投資日記

日本株投資日誌

2/10(金) 決戦の火曜日? CPIに要注目!

2月9日(木)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄980/値下がり銘柄761
騰落レシオ(25日)128.14%
空売り比率 43.3%
売買代金
東証プライム 2兆5791億円
東証スタンダード 787億円
東証グロース 1551億円

2/8(水) 米株市況


恐怖指数

恐怖指数

Fear & Greed Index

Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN



【業種】


【個別】

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DMG森精機(6141)が大幅上昇になり、年初来高値を更新しています。

 

同社は2022年12月の本決算を発表し、営業利益412億円(前期比78.7%増)の着地になったものの、従来予想の450億円からは下振れる着地になっています。


地域別受注推移をみても、総じて、2022年の2Q以降は受注が減少していることがわかります。


ところが、2023年12月期は営業利益、当期利益が過去最高益になる見通しを出し、配当も80円に増配予定です。

年半ばから受注が増える見通しで強気の見通しを出していることがうかがえます。

昨日のブログでも書きましたが、製造業は最悪期を脱出しつつあり、年央から回復するという流れが同社の決算からも読み取れます。

そして、アルゴ取引が増えているからか、数字が良ければ素直に買われ、悪ければ売られるという動きがでていますが、製造業に関しては売られても下値が限定的です。

製造業の押し目買いは有効と思います。

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昨年の11/30のブログで紹介したサンウェルズ(9229)上場来高値を更新しています。


同社は2023年3月期の3Q累計を発表し、売上が前年同期比63.8%増96億9700万円純利益同9.1倍5億300万円と大幅増収増益になることを公表しています。

PDハウスの施設数増加と共に業績は右肩上がりになっていて、利益率も四半期ごとに良くなっています。

PDハウスの来期開設計画は、中期経営計画で開示した8施設→9施設に上方修正しており、すでに契約完了、着工済みになっています。

それだけに来期も大幅増収増益が濃厚で成長期待から買われています。

足元は決算期待で買われていただけに、買い一巡後は手仕舞い売りも出る荒っぽい動きになりましたが、利益確定売りが一巡すれば新値を取っていく可能性もあり得ると思います。

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昨年の12/13に紹介した大栄環境(9336)が大幅高になっています。

 

 

同社は本日前引け後に2023年3月期の3Q決算と共に通期予想の当期純利益84億4500万円→94億3900万円に上方修正しています。

減益予想から一転最終増益見通しになり、期末一括配当3円増配の31円に修正しています。

子会社の収益改善が進んだことに加え受注単価の価格転嫁が進んだことが奏功したようです。

もともとIPO時から海外投資家比率が5割を超える大型物件機関投資家案件です。

大株主にVCはなく、ロックアップも180日を設定していますので、当面需給が悪化する要因もありません。

時価総額の似通った同業他社のダイセキ(9793)と比較してもバリュエーションは安く配当利回りも高い状況です。

ダイセキ並みのPER24倍あたりまで買われれば2300円くらいになる計算になりますが・・・

押し目は拾ってみても面白い銘柄と思います。


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ステンレス鋼の専門商社のUEX(9888)が急騰しています。

 

同社は2023年3月期3Q決算の大幅上方修正と共に通期見通しの上方修正も発表しています。

通期の営業利益35億円→42億円20%上方修正し、増益率55.4%増→90.9%増に拡大する見通しです。

配当については未定ながら3/17日ごろに公表されます。(かなりの増配もあり得ると思います。)

本日も高寄りするも上値追いで高値圏で終了していて、一段高を期待する向きもありそうです。

kabutan.jp


反面、JTOWER(4485)が急落しています。

 

同社は2023年3月期の通期見通しの下方修正を発表しています。


売上が従来予想の58億4000万円→54億円に下方修正し、 当期純利益18億4000万円の赤字→19億7000万円の赤字に拡大しています。

 

タワー移管予定数が後ずれしたことと西新宿でデジタルポール資産の収益が見込めなくなり、減損処理を迫られたことが響いたようです。

タワー移管は後ずれということですので来期には計上されるのでしょうが、少々事業計画がずさんなところが見受けられます。

今後も同様の事例を繰り返す恐れもあり注意が必要です。

 


テクニカル分析

 

日経平均 日足 MACD

日経平均は小幅続落!

ギャップダウンからスタートしたものの、下げ渋り、4営業日ぶりに陽線で終わりました。

しかしながら、5日線(27615円)には届かず上値の重さが感じられます。


米株に比べれば底堅い日本株ですが、騰落レシオ(25日)128.14%まで上昇してきています。

もうしばらくは、75日線(27276円)を下値とした日柄調整が続くかもしれません



【本日のトピック】

さて、ご存じの通り、2/8米市場は下落しました。
相場を冷やした大きな要因は以下の2つと思われます。

①アルファベット(GOOGL)

www.google.com


アルファベット(GOOGL)が急落しています。

ブルームバーグによると、同社がローンチした新AI搭載のチャットボット「Bard(バード)」の実演説明がなされたようですが、質問に対し正確な回答がだせなかったこともあり、マイクロソフト「ChatGPT」に比べ性能に疑問符がついたと報じられています。

この報道がきっかけで同社株は8%を超える下落になったようですが、今回の件は、そんなに簡単なことではないと思われます。

AIチャットボットが誤った回答をすることは珍しいことではありません。それは「ChatGPT」とて同じです。むしろトライアンドエラーを繰り返して精度を上げていくというのが普通でしょう。

ご存じの通り、アルファベットの収益の柱は「広告収入」です。

通常は、『グーグルでキーワードを打ちこみ検索する』というプロセスの中で広告表示がなされます。

しかしながら、AI搭載のチャットボットの場合、質問の回答が直接返ってくるので検索結果に広告を挟むことができません。

アルファベットからすれば収益が下がるのでAIチャットボットはやりたくなかったはずです。

それでもマイクロソフトが全力で「ChatGPT」に投資する以上、指をくわえて見ておくというわけにもいかず対抗せざるをえないというところでしょう。

他社の動向を見過ごしてシェアを奪われては元も子もないからです。

アルファベットにとって、「行くも地獄、行かぬも地獄」状態で、中長期の株価下落要因にもなり得ると思われます。

当然GAFAMの一角が大幅下落になれば、市場のムードも悪くなります。

②連銀要人タカ派発言

www.google.com

 

ミネアポリス連銀カシュカリ総裁は、「高止まりになっている賃金上昇と戦うため、金利はもっと高くなる必要がある」と発言しています。

また、ニューヨーク連銀イリアム総裁は、「インフレ率を2%台に戻すため、十分に景気抑制的なスタンスを、今後数年間維持する必要がある。」とコメントし、マーケットが期待する「年内利下げ」説を牽制しています。


この2つの要因を受けて、株価が下落していますが、長期国債金利も下落しています。

国債の入札が行われたからかもしれませんが、「安全資産の債券が買われ株が売られる」というリセッションを懸念の時の流れになっていて、タカ派発言で金利上昇という動きにはなっていません。

恐らく市場は、そうは言っても「ターミナルレートは5.25%くらい」までと認識していて、「高い金利が高止まりすることで景気が悪化するリセッション」を警戒する動きになったものと思われます。

アルファベットの下落はリセッション懸念に拍車をかけたものと思われます。


こうなってくると、来週2/14(火)CPI(消費者物価指数の発表がより重要になってきます。

CPIの結果次第で、マーケットに新しいシナリオが誕生する可能性もあります。

昨日のブログでも述べたように、日本株は欧米株に対して優位性があると思います。

基本、日本株は買いのスタンスですが、CPI次第で押し目買いのタイミングが変わってくる可能性もありますので、要注意と思います。

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2/9(木) 下方修正発表の製造業は狙い目! 古河電気工業(5801)

2月8日(水)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄994/値下がり銘柄744
騰落レシオ(25日)119.08%
空売り比率 44.6%
売買代金
東証プライム 2兆7877億円
東証スタンダード 695億円
東証グロース 1511億円

2/7(火) 米株市況


恐怖指数

Fear & Greed Index

Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN


【業種】


【個別】

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メルカリ(4385)が大幅続伸しています。

同社は2023年6月上半期決算を発表していて、営業損益が前年同期18億円赤字から58億円黒字に転換することを発表しています。

通期の市場コンセンサス65億円程度であり、想定以上の進捗になったことが好感されたようです。

国内のフリマ事業や金融事業が売上を伸ばしたほか、国内外での広告宣伝費を抑制したことが奏功したようです。

 


一方で、苦戦する米国事業は赤字が広がっています。

同社にとって、懸案事項である米国事業を、いかに黒字にするかが、今後の株価上昇のカギになりそうです。

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経営コンサルの山田コンサルティンググループ(4792)が急騰しています。

同社は2023年3月 3Q累計決算を発表し、営業利益が前年同期比75.2%増の23億1600万円になることを公表しています。

コンサルティング事業で経営コンサル案件相談・受注が順調に推移したほか、事業再生コンサルも契約件数が増加したようです。

通期計画27億円に対する進捗率85.8%になっています。

通期見通しは従来計画を据え置いていますが、上方修正を見込む買いが継続する可能性があると思います。

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サンクゼール(2937)上場来高値を更新しています。

同社は2023年3月 3Q決算を発表しています。

3Q累計(4月-12月)売上は前年同期比25.6%営業利益10.2%の大幅増収増益になっていて好感されたようです。

ところが、3Q(10月-12月)だけで見ると、売上17.5%と大幅増収ながら、営業利益1.3%にとどまっています。

原材料高と円安の利益率悪化が見られたことと、上場準備費用が計上されたことが要因のようですが、それを考慮すれば決して悪くない数字です。

株価は買い一巡後手仕舞い売りに押され、上昇幅を縮めていますが、通期上方修正も期待できるだけに、明日以降の値動きが注目されます。

 

kabutan.jp

note(5243)ストップ高まで買われています。


note.jp

同社は最新のチャットAIを活用した創作支援ツール「noteAIアシスタント(β)」を近日公開するにあたり、先行ユーザーの募集を開始すると発表しています。

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今回発表した「noteAIアシスタント(β)」は、一般公開から2か月で利用者が1億人を超えたチャットAI「ChatGPT」にも搭載されているOpenAI社GPT-3を採用しています。

今話題の「ChatGPT」がらみの材料ということで、個人の短期資金が集まったようです。

ただ、同社の既存株主のVCのロックアップ解除水準510円です。

本日も510円水準ではVC売りと思われる売りが、頭を押さえる動きがありました。

しかしながら、最終的にはストップ高543円で終わっていて、VC売りも弾切れと見る向きもあります。

明日以降、上場来高値を取りにいけるかが注目されます。

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反面、ソフトバンクG(9984)が急落しています。


同社は2023年3月 3Q(10-12月)経常利益5826億7300万円の赤字に転落しています。

投資先の下落が響いたようですが、ビジョンファンドの赤字幅は縮小傾向にあるとの見方もあります。

今回は自社株買いについての発表がなかったのも失望を呼んだとの指摘もあります。

本日は長めの下ヒゲの足形を形成していますが、落ち着きどころがどの水準か注目されます。

kabutan.jp

 

ドリームインキュベータ(4310)が大幅安になっています。

 

同社は2023年3月 3Q決算を発表していますが、昨年11月に、事業投資先のアイペット売却益約181億円を4Qに計上し、そのうち100億円を株主還元にあてると発表しています。


今回、その一環として20億円の期末特別配当を実施するということを発表していますが、もっと大きな配当が実施されることを期待していた向きも多くいたようで失望売りに押されたようです。

ただ、残り80億円については自社株買い配当中期経営計画の最終年度(2025年6月)までに完了させる方針で、詳細は2023年5月の本決算時に発表するとしています。

それだけに、売りは続かず下値には買いが入るとの見方もあります。

テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は続落!

一時、27458円まで下落するも、大引け水準では戻しを見せて5日線(27579円)上をキープしています。

本日は5日線下値支持線として機能しましたが、明日以降もキープできるか注目されるところです。

www.google.com

注目された、パウエル議長講演ですが、概ね、FOMCのスタンスと変更は見られませんでした。

注目点としては
・QT(バランスシート縮小)について、積極的に考えているわけではない。QTには数年かかる。
QTは急がなくてもソフトランディングは可能。

労働市場は循環的でなく構造的
労働市場の引き締まりがコロナ後遺症で働き手が減っているのであれば、利上げでは対応できない。雇用も緩んでくるだろうとの見方。

FEDwatchも変わっておらず、ターミナルレートも5.25%程度までは許容範囲と思います。

米国にリセッションがないという見方が成り立つのであれば、日本株も買われる動きがあると思います。

【本日のトピック】


さて、日本の決算発表も佳境に入ってきました。
昨日までで、約1/3の決算発表が終わりましたが、今回の決算発表の特徴として、製造業の下方修正が多いということだと思います。

 

kabutan.jpkabutan.jp

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・・・などなど


ところが、当然下方修正の発表があった翌日の株価は売られる傾向があるのですが、意外に「安値を切って下落トレンドに陥る銘柄が少ない」というイメージです。

月初に決算発表をしたマキタ(6586)村田製作所(6981)あたりは、むしろ切り返しています。

もちろん、銘柄によって、決算発表が行われたときの株価位置や事前のコンセンサス、空売り等の需給、想定為替水準などがそれぞれ違いますので、一概には言えませんが、今回の下方修正後の株価が意外に底固いのは、「企業業績が最悪期を脱しつつある」という仮説もなりたつのではないかと考えています。


例えば、上記は2/73Qの決算発表と共に通期業績予想を下方修正する発表をした古河電気工業(5801)です。

株価は、本日2372円 -110円(-4.43%)と失望売りがでています。

古河電機工業 決算説明資料

ところが、同社の決算説明資料を見てみますと、世界的なスマートフォン・パソコン・データセンターの需要減は2023年2Q以降、徐々に回復するという見通しを立てています。

これはTSMCの魏CEO「年央あたりから半導体市況は回復に入る」という見解とおおむね一致します。

現在発表されている3Q決算は昨年の10月~12月のデータです。

株価は景気の先行指標であるということを考えれば、今回の決算発表で最悪期を脱し、年央の回復を織り込んで上昇し始めるというシナリオも描けるのではないかと感じています。

www.nikkei.com


そして、ここにきて賃上げを発表する企業が相次いでいます。

日本企業は横並び主義が多いので、今後も賃上げを発表する企業は増えるでしょう。

そして、欧米に比べ、比較的財務が健全な企業が多いため、賃上げにも対応できる会社は多いと思われます。

www.nikkei.com


既に報道されている雨宮氏が次期日銀総裁になり、当面、黒田体制の金融緩和路線を継続するならば、欧米よりはインフレが深刻でない環境で、賃上げにより所得が増えるということになりますので、日本の市場は欧米よりパフォーマンスがよくなる可能性を秘めています。

中長期で考えるなら、下方修正で下落した製造業の株は狙い目かもしれません。


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2/8(水) 今晩のパウエル議長講演がキーポイントに!

2月7日(火)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄901/値下がり銘柄827
騰落レシオ(25日)118.0%
空売り比率 41.7%
売買代金 
東証プライム 2兆6424億円
東証スタンダード 787億円
東証グロース 1473億円

2/6(月)米株市況


恐怖指数

恐怖指数

Fear & Greed Index

Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN


【業種】


【個別】

www.nikkei.com

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ヤマトホールディングス(9064)が急伸しています。


同社は、2023年3月期3Q決算を発表し、通期営業利益を従来予想の750億円→610億円下方修正することを発表しています。

しかしながら、宅配便の基本運賃を4/3から平均10%値上げする方針を発表し、「人手不足を解消するための賃上げの原資」として、収益向上期待が望めるとして買いが集まったようです。

日経新聞は、同様に「カップヌードル」など主力商品の値上げを発表した日清食品HD(2897)年初来高値を更新する中、主力PB商品の価格を据え置いたワークマン(7564)株が低迷する状況を例に出し、「値上げ」をして客離れがおこらない企業は収益の向上が見込める。値上げに消費者がついてこれるかが株高のカギを握るとしています。

kabutan.jp


1月米雇用統計を受けて、米利上げ停止期待が後退し、長期金利が上昇したことを背景に、三菱UFJ(8306)三井住友(8316)みずほFG(8411)といったメガバンクが軒並み上昇しています。

金利上昇による利ザヤ期待で、ここもと調整気味であった銀行株に見直し買いが入ったようです。

kabutan.jp


日本ケミコン(6997)が急反発しています。

 


同社は2023年3月期3Q決算を発表し、大幅増益になることを発表し、通期営業利益予想も前回予想93億円→115億円になることを発表しています。


さえない決算が多い電子部品セクターで、高付加価値品の拡販や販売価格の是正、構造改革効果による生産性の向上が奏功し、売上、営業利益ともにコンセンサスを上回る成果を出してきています。


同決算を受けて、目標株価を引き上げる会社もふえてきています。

 

 

同社の決算を受けて、ニチコン(6996)も連想で大幅高になっています。
ニチコン2/83Q決算発表を予定していて注目されるところです。

kabutan.jp

 

回転寿司のスシローを運営するFOOD&LIFE COMPANIES(3563)が急伸しています。

 


同社は2023年9月の1Q決算を発表していますが、大幅減益となっています。

しかしながら、月次等から決算がよくないことは想定されていて、それを見越した空売りを呼び込んでいる状態だったようです。

本日は悪材料出尽くしと見た買いに、空売りの買戻しも多く入ったものと思われます。

t.co


ただ、2Q以降もSNSで拡散された迷惑行為の悪影響もあり、買いは続かないと見る向きもあります。


一方で、海外事業が好調で利益率も高いため、見直し余地は大きいとの見方もあります。

この株は、悪い月次のたびに、空売りを焼いてきた動きが見られ、ボラティリティになりやすい株なので、注意が必要です。

kabutan.jp


反面、JFE HD(5411)が急落しています。

 

同社は2023年3月期の事業利益予想において、従来見通しの2550億円→2350億円下方修正し、年間配当も前期比60円減配80円になることを発表しています。


鉄鋼事業の減産やエンジニアリング事業の欧州個別工事の損失が響いたようですが、中国景気回復で好調に推移していた鉄鋼相場に思いっきり水を差す結果になっています。

日本製鉄(5401)神戸製鋼(5406)も連れ安していますが、両社ともに決算発表は2/9であり、注目されるところです。

kabutan.jp


建設機械向け油圧フィルターで世界トップシェアを誇るヤマシンフィルタ(6240)ストップ安まで売られています。

 


同社は2023年3月の業績見通しを下方修正しています。

上半期決算で上方修正を発表し、大幅高していただけに、反動安も大きい様子です。


同社は、これまでも、3Qもしくは本決算発表時に、たびたび下方修正を発表しています。

2Qで調子に乗って大風呂敷を拡げる企業体質のようですので、同社の決算には注意が必要です。

(そういえば、昔ヤマシンっていうあだ名の上司がいたなあ・・詰めは全然フィルターかかってなかったけど⁉・・おもろいおっさんやったな・・・!

 

テクニカル分析



日経平均は小反落!


「上放れの並び黒」
という、珍しい足形になっていて、トレンドの末期が近づいているものの、まだ買いシグナル継続という判断の難しい足形です。

kabutan.jp


引け後に、日経平均寄与度の高いソフトバンクG(9984)が3Q累計最終損益が9125億1300万円の赤字になることを発表しています。

 


PTSでは2.78%ほど下落していて、明日そのままであれば、日経平均約40円ほど引き下げることになりそうです。


日経平均の寄与度が最も高いファーストリテイリング(9983)も、上ヒゲ陰線を形成していて上値が重い印象です。

www.google.com


反面、ブルームバーグ東芝(6502)の非上場化について、銀行団が融資証明を週内にも提供する方針との記事がでています。

もし、TOBが決まれば、約2兆円以上の投資資金ができることになります。

マーケットを押し上げる要因になるかもしれません。

後述のように、米国市場も正念場を迎えます。


少し様子を見ながら、押し目買いに徹したほうがよさそうです。

【本日のトピック】

 

jp.reuters.com


さて、ロイターの報道によると、イエレン米財務長官は、先日の強い雇用統計を受けて、労働市場が力強さを維持する中、インフレは大幅に低下し、米経済は景気後退(リセッション)を回避できる」との考えを示したと報じられています。

バイデン大統領も、同様に強い雇用を歓迎するコメントを出していて、政権サイド「インフレは低下する中、米国経済は強い」という見方をしているようです。

www.google.com

それに対して、アトランタ連銀ボスティック総裁は、強い雇用統計を受けて「金融当局が政策金利のピークを従来予測よりも高めに引き上げる必要が生じる可能性が強まった」との認識を示しています。

つまり、金融サイド「インフレは、なお継続している、ターミナルレートの引き上げもあり得る」という見方を示しています。

現状、米国では政権サイド金融サイド真逆な主張をしているという状況です。

FED Watch 6月

しかしながら、FED Watchをみると、ターミナルレートは5.0%~5.25%が優勢で、FOMCでパウエル議長がコメントした、あと2回の利上げを、ほぼ織り込んでいます。


S&P500も上昇トレンドが転換したとは言えない状況です。



テスラに至っては、昨年70%も下落したものの、今年は1か月で50%も上昇しています。

心配されたAAA(アップル、アマゾン、アルファベット)の決算は、予想を下回ったうえに、それなりに投資家の不安を誘う内容も散見されましたが、マーケットは動揺せず、悪材料を許容している状況です。

www.google.com


ここ1か月の米株市況は、まさにお祭りさわぎで、上記のストラジストのように警戒を唱える人もいます。

実際、企業業績が上向かない中、株価だけが上昇してきているのですから、バリュエーションは割高になってきているということは否定できません。

現状マーケットが想定していない悪材料が勃発すれば、株価が大きく下落することも十分あり得ると思います。

そして、マーケットが想定していないリスクシナリオとしては「インフレ再燃」が最もあり得るシナリオでしょう。


そういう意味では、政権サイド金融サイドの中間ぐらいに位置するパウエル議長の今晩の講演は注目されます。

私個人的には、パウエル議長は、今回の雇用統計の内容を概ね把握してFOMCのコメントをしたと思いますので、マーケットに悪影響はないと思うのですが・・・

マーケットが極端に変動しないのであれば、いましばらく米株の活況は続くと思います。

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2/6(月) 衝撃の米雇用統計と日本株のチェックポイント

2月3日(金)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄608/値下がり銘柄1139
騰落レシオ(25日) 114.17%
空売り比率 45.4%
売買代金
東証プライム 3兆2174億円
東証スタンダード 664億円
東証グロース 1462億円

2/2(木)米株市況

2/3(金) 米株市況


恐怖指数

恐怖指数

Fear & Greed Index

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Extreme Greedに移行!

【業種】


【個別】

www.nikkei.com


ソニーG(6758)が大幅続伸になっています。


同社は2023年3月期の連結純利益8700億円と従来予想から300億円引き上げた見通しを発表しています。

また、未定としていた期末配当についても、40円とすることを発表し、年間配当前期比10円増となる75円になることを発表しています。


上方修正分の150億円分は主力のゲーム事業での引き上げです。
主力事業の底入れの兆しが、大幅株価上昇につながったようです。

 


また、同社は2/22PS VR2を発売予定です。
同時に「Horizon Call of the Mountain」など30種のPS VR2向けのタイトルがラインアップされる予定で話題を呼びそうです。

 

www.nikkei.com

kabutan.jp

 

Green Earth Institute(9212)ストップ高まで買われています。

日経新聞は、日本製紙(3863)住友商事(8053)などと提携し、国産木材を使って持続可能な航空燃料「SAF」の原料になるバイオエタノールを生産すると報じています。

2024年をメドにバイオエタノールを製造販売する共同出資会社を設けるとしていて、その共同出資会社に微生物による独自の発酵技術を持つ同社も出資するとのことです。

欧州ではSAFの使用量を2050年85%まで引き上げることが求められていて、SAFは息の長いテーマになるとの見方もあります。

SAF関連の小型株として、今後もたびたび物色される可能性もあり、マークしておいたほうがよさそうです。

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日本酸素HD(4091)が大幅上昇になっています。

 


同社は2023年3月期3Q決算の発表をしていますが、3Q(10-12月)の期間売上営業利益が一転、過去最高益となり、3Q累計売上も前年同期比26.2%増8730億4200万円となることを発表しています。

半導体向け特殊ガスの先行き懸念などがありましたが、米国や欧州事業が順調に拡大することが確認され安心感がひろがっているようです。

株価は昨年の秋に持ち合った水準まで回復してきていますが、今後戻り売りを吸収できるか注目されます。

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トヨタ系の燃料噴射装置、ポンプを手掛ける愛三工業(7283)が高騰し、年初来高値を更新しています。

同社は2023年3月期通期業績予想上方修正を発表し、営業利益が前回発表105億円→135億円 当期純利益70億円→85億円に大幅上方修正しています。

また、期末配当15円→18円年間配当30円→33円に増配しています。

8期ぶりに過去最高益を大幅に更新したことがサプライズになり、昨年来高値の906円が意識されるところです。

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反面、アルメディオ(7859)買い気配で大幅高からスタートしたものの、次第に売り込まれ、大幅安で終わっています。

 

同社は2023年3月期3Q決算を発表し、3Q累計大幅増収増益を計上し、3Q通過段階で利益面は通期目標を超過しました。

しかしながら、通期の上方修正はなく、4Qが大幅減収減益となる見通しを示しています。

4Q期間に福島双葉工場の減価償却が計上され、利益が減少する要因を含んでいることを要因としています。

しかしながら、一過性の要因であり、来週下げ止まれるかが注目になります。


テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は続伸!

引き続き、1/24から続く横ばいレンジを明確に離れることはないものの、緩やかに上向きになってきた5日線(27403円)を下値支持線にする動きになってきています。


ナイトセッションでの日経先物27620円 +130円で戻ってきていて、前日の高値(27612円)を上抜いてきています。

米国の雇用統計をふまえて、為替が円安に転換したのが要因と思われますが、来週は「持合いからの上放れ」を実現できるか注目になりそうです。


【本日のトピック】

①米株はインフレ再燃⁉

 

www.bloomberg.co.jp

 


さて、週末に発表になった雇用統計は衝撃でした。

非農業部門の雇用者数が、予想の18.5万人の3倍近い51.7万人の増加となっています。

失業率は1969年以来の3.4%まで低下し、平均賃金は年率で+4.4%、前月比で+0.3%になっています。

前月の雇用統計から雇用者数も平均賃金も上方修正されています。

米12月ADP雇用統計 +23.5万人
米12月雇用統計 +22.3万人
米1月ADP雇用統計 +10.6万人(予想 +18.0万人)
米1月雇用統計 +51.7万人(予想 +18.5万人)

しかしながら、今回の雇用統計だけ、ADP雇用統計と明らかに乖離があるため、少々怪しいと感じています。

フルタイム 雇用

パートタイム 雇用

Employment | FRED | St. Louis Fed


上記はセントルイス連銀が集計しているFREDという経済統計から引っ張りだしてきたものですが、フルタイムで働く人の雇用に比べ、パートタイム雇用者数が、あきらかに増えていることがわかります。

GAFAMを中心とした企業が人員削減に動く中、賃金の安い非正規雇用の雇用を増やし補っているというのが、今の米国の現状でしょう。

今回の雇用統計は年初に伴う改定大規模ストライキなど特殊要因が多いため「実態をみるうえで参考にしにくい」との指摘もあります。


ともあれ、週末の米株市況はFOMCで印象づけられた「インフレ鈍化&利上げ停止」期待が弱まり、金利が上昇為替は円安になりました。


前日に悪い決算を発表したアマゾンやアルファベットの下落もあり、米株市況は軟調になりました。


今回の雇用統計だけで米国インフレ再燃とするのはいかがなものかと思いますが、同日発表になったISM非製造業景況感指数も市場予想を大幅に上回り、米国経済の強さを示しています。

Fear&Greedが、ついに、Extreme Greedに突入したように、米株市況は、かなり楽観状態にあります。

FOMCがなければ、インフレ再燃で暴落していたかも⁉)

今後も米国のインフレ状況には目が離せません。

再来週のCPIは要注目になると思います。

②来週の日本株のチェックポイント

前述の通り、日本株「持合いからの上放れ」が期待されるところですが、ショートカバーも含めた外人買いも期待されるところです。

上記は1月の外国人の日本株フローですが、岸田政権発足後3回目の単月1兆円越えの買い越しになっています。

t.co

www.nikkei.com


そして、2/10前後には、日銀総裁後任人事も決定する見通しです。

ここにきて、安倍派の結束力は強まっているということなので、黒田路線を引き継ぐ雨宮氏中曽氏が有力と言われているようですが、中曽氏についてはAPECのビジネス諮問委員会の金融作業部会の議長に就任することが決まったとのニュースが報道されています。

常考えれば、雨宮氏に絞られたと見るべきで、同氏が就任すれば、株式市場にはポジティブな流れになると思います。

万一、雨宮氏日銀総裁ポストを固辞するとなれば、サプライズになりますので、日本株も途端に売り込まれることになるかもしれません。

決算の悪かった京セラ村田製作所が切り返していることを考えれば、日経平均は欧米株に比べて底固い展開になると思いますが、インフレの亡霊に悩まされる米株市況に振り回される可能性もあり得ます。

引き続き、難しい相場が続くのかもしれません。

 

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2/3(金)FOMC通過! グロース株の復権が見られるか⁉

2月2日(木)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄524/値下がり銘柄1242
騰落レシオ(25日)121.45%
空売り比率 43.8%
売買代金
東証プライム 2兆8939億円
東証スタンダード 670億円
東証グロース 1681億円

2/1(水)米株市況


恐怖指数

恐怖指数

Fear & Greed Index

Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN


【業種】


【個別】

www.nikkei.com

 

アドバンスト・マイクロ・デバイセズAMD決算が好感され、大幅高になり、SOX指数5%を超える上昇になったことから、東京エレクトロン(8035)アドバンテスト(6857)など主力半導体関連が大幅高になっています。
昨日、受注残減少が原因で大きく売り込まれたレーザーテック(6920)4%近い反発になっています。

 

kabutan.jp


日本製鉄系の電炉メーカーの合同製鉄(5410)一時ストップ高になるまで買われています。

 


同社は鉄スクラップ価格の調整局面が予想より長引いたことやコスト改善が進捗したことが奏功し、2022年3月期営業利益75億円→125億円に大幅上方修正しています。

また期末配当70円→140円に増配し、年間配当120円→190円に増配することを発表しています。

PERは4.4倍 PBR0.42倍 配当利回り6.29%と高配当なため、まだまだ上値余地があるとの見方もあります。

また、同じ日本製鉄系の中山製鋼所(5408)6%近い高騰になっています。

同社の決算発表は2/7ですが、上方修正の連想で買われたようです。

上記は日本製鉄関連の上場会社ですが、チェックしておいたほうがいいと思います。

kabutan.jp


保育、介護施設を運営するAIAIグループ(6557)が場中値つかずのストップ高比例配分になっています。

 

同社は2023年3月期3Q累計決算において、営業損益が前年▲4億1800万円→▲9700万円に改善してきていることを発表しています。

チャイルドケア事業の充足率向上に加え、職員配置の適正化、児童発達支援事業と放課後などデイサービスの多機能型施設「AIAI PLUS」稼働率向上が寄与したようです。

本日は同社の他、テノ.ホールディングス(7037)ストップ高まで買われるなど少子化関連銘柄に大きく物色される銘柄が目立っています。

kabutan.jp


クリングルファーマ(4884)ストップ高まで買われています。


同社は慶応義塾大学で進めている慢性期完全脊髄損傷に対する複合治療に関する共同研究の成果が、国際学術雑誌に論文掲載されたと発表しています。

同大学が保有するIPS細胞由来神経幹・前駆細胞とクリングルファーマが開発する組換えヒトHGFタンパク質及び足場基材の併用療法により、完全脊髄損傷モデル動物の慢性期に対し、新たな神経回路の構築による運動機能と排尿機能の回復に世界で初めて成功したとのことです。

昨年7月高値865円が意識される動きです。

 

www.nikkei.com 

 


反面、住友化学(4004)が大幅続落になり、年初来安値を更新しています。

 

 同社は2023年3月期 営業利益1150億円→0円になる大幅下方修正を発表しています。

また、期末配当12円→未定としています。

無配もあり得るとのことで、株価もしばらくは厳しい動きになりそうです。

 
テクニカル分析

日経平均 日足 MACD


日経平均は小幅続伸!


引き続き「上値も重いが下値も固い」気迷い相場を継続させていますが、本日は5日線(27378円)をクリアし、「陰の陰はらみ」を形成しています。

少しづつ売りのエネルギーが低下してきていることがうかがえます。

後述するように、米国は昨日のFOMCで霧が晴れ始めていて、日本はYCC撤廃懸念がくすぶり上値が重いという状況です。

www.google.com

 

日本のマーケットはYCC懸念にいったんの区切りがつく2/10日銀総裁後任人事決定まで持ち合うのかもしれませんが、もし、2/3期限と言われている東芝の非上場化」が決まれば、2兆円超の投資資金が復活することになりますので、マーケットを押し上げる原動力になるかもしれません。

 

 

【本日のトピック】

 

www.nikkei.com

 

さて、昨日のFOMCは、おおかたの予想通り0.25%の利上げに減速することが決まりました。

 


そして、パウエル議長の会見はマーケットに非常にフレンドリーと受け止められました。

特に、「インフレが和らいでいる」というフレーズのコメントが出るたびに、マーケットは騰勢を強める動きになりました。


マスコミによる質疑応答がすすむと、マーケットは更に騰勢を強めました。

 

WSJのニック記者の質問に対して、「我々はあと2回(A COUPLE:数回)の利上げを予定している」と返答しています。(2回以上ならMOREになる!)

あと2回ということであれば、ターミナルレート5.25%ということになります。

マーケットは「わからない」という状況をもっとも嫌います。逆に言えば、どんなに最悪指標でも実態が把握できれば織り込みます。

今回、利上げが、あと2回というのが提示され、マーケットが想定していたターミナルレートと大きな乖離がなかったため好感されたということです。


マーケットは年後半にも利下げが始まる見通しに自信を持ったようで、10年国債利回りも急低下しています。


もっとも、パウエル議長も発言していますが、次のFOMCまで「2度の雇用統計」「2度のCPI」の発表があります。

www.google.com


ノーベル経済学賞受賞者のポール・クルーグマンも、インフレ去ったとの「確信」がインフレを再燃させると不気味な発言をしています。

xn--r8jzdvima84a.com

 

1/30のブログにも書きましたが、原油価格CPIナウなどはチェックしていきたいものです。


とはいえ、当面、グロース株は注目されるでしょう。

NASDAQ100は、1年続いた抵抗線を抜けてきたと見る向きもあります。

www.google.com


4Qの決算が大幅減益であったにもかかわらず、市場予想を上回り、大規模自社株買いを発表したメタ・プラットフォームズはアフターマーケットで20%を超える上昇になっています。


日本株は、為替の円高もあって、もたついています。

マザーズ指数

しかしながら、小型株のマザーズ指数は、徐々に持ち直す動きが見られます。

(注)敬称略。 (出所)各種資料を基に三井住友DSアセットマネジメント作成

2/10と言われる日銀総裁後任発表で、雨宮氏中曽氏が選ばれれば、日本株もグロース株復権が見られるのではないでしょうか?

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2/2(木) レーザーテック(6920)まさかの受注減!

2月1日(水)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄749/値下がり銘柄1014
騰落レシオ(25日)127.66%
空売り比率 41.5%
売買代金
東証プライム 2兆8570億円
東証スタンダード 704億円
東証グロース 1885億円

1/31(火) 米株市況


恐怖指数

Fear & Greed Index

Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN


【業種】


【個別】

kabutan.jp

 


アルプスアルパイン(6770)が大幅高になっています。


同社は、材料費の高騰中国工場稼働制限などが響き、2023年3月期3Q(10-12月期)大幅減益になり、コンセンサスも下回りましたが買われています。

kabutan.jp

昨日提出された大量保有報告書によると、村上世彰率いるアクティビストのシティインデックスイレブンスが、同社株を5%保有していることが公表されています。

同社株はPBR0.71倍で財務体質も良好なキャッシュリッチ企業なだけに、今後何らかの株主提案がされる可能性が高いと見る向きもあります。

更に買い増しの可能性もあり、明日以降の値動きに注目です。

kabutan.jp


グローバルセキュリティエキスパート(4417)ストップ高まで買われています。


同社の2023年3月期3Q累計経常利益は前年同期比72.8%増5億6500万円に拡大しています。


また、未定としていた期末一括配当13円にする方針を示し、昨年実施した株式分割を考慮すれば実質73.3%増配となります。

昨年11月高値5780円を上抜ける動きになるか注目です。

kabutan.jp


FPG(7148)が急騰しています。

 

 

同社は2023年9月期1Q決算を発表し、最終利益は前年同期比81%増45億6000万円と大幅増益になっています。

中間期の計画に対する最終利益の進捗率は94%に上ります。

リースファンド事業が、過去最大の出資金販売額を達成したこと等を背景に大幅増収、増益になっています。

一段高になって早期に年初来高値更新を更新できるか注目です。

 

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反面、西松建設(1820)が急落し、年初来安値を更新しています。

同社は2023年3月期の業績見通しの大幅下方修正を発表しています。


また、年間配当285円→221円減配しています。

建設資材の高騰と、海外の大型トンネル工事に施工上の問題が発生し、追加費用の発生から工事損失引当金繰入額を計上することが要因のようです。

業績悪化と配当妙味の後退が失望を呼んでおり、しばらく低迷を余儀なくされそうです。

www.nikkei.com


SCSK(9719)が急落しています。


同社は2023年3月期営業利益540億円→520億円に下方修正しています。

不採算案件人件費などのコスト増が要因のようですが、前回決算からコスト削減が見られず、一段の下振れもあり得る内容です。



同業他社に比べれば、割安で、IT投資事業は今後も好調な見込みから下値は限定的と見る向きもあるようです。

 


テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は小反発!

しかしながら、5日線(27370円)上は維持できず、昨日同様陰線を形成しています。

引き続き、「上も重いが下値も固い」気迷いの相場が続いていて、どちらかに放れたほうにトレンドが出ると思います。

今晩の米市場でも、パウエル議長会見をはじめ、経済指標の発表が目白押しです。

まずは、ナイトセッションの先物がいくらで戻ってくるか確認したいところです。


【本日のトピック】

 

www.nikkei.com


 

さて、レーザーテック(6920)が急落しています。

同社は2023年6月期2Q決算を発表していますが、売上、利益は上半期における過去最高を更新しています。

ところが、2Q累計の受注高943億円に留まり、通期目標3000億円進捗率31.5%になっています。

この結果を受けて、同社は通期受注高予想3000億円→1800億円に下方修正しています。


これに対して、同社はアナリストQ&Aの中で、顧客の在庫調整の影響で一時的に需要が低くなった。


下期には需要が戻ってくるとし、あくまで一時的な要因であると回答しています。


そのためか、マーケットは、あくまでレーザーテックの一時的な固有の問題とみなしたのか、他の半導体関連に波及する動きは見られていません。

同社は、半導体市況悪化を背景に、大手半導体バイスメーカーの設備投資が縮小する見込みとし、半導体市況は2023年後半以降に回復するとしています。

これまで、半導体関連については、製品に直結する川下企業は苦戦しているものの、先端半導体の設備投資については投資が旺盛というイメージでした。

もし、これが何十億もする設備投資分野に及んでいるということであれば、かなり深刻な問題になります。

同社の受注減が、本当に一過性のものなのか、2/9に決算発表が予定されている東京エレクトロン(8035)も含め、半導体関連動向はチェックしていくべきと思います。


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